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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【邦画:SF】 寄生獣

【評価】★★★★★

kiseijyu.jpg
2014年、15年/日本
監督:山崎貴
主演:染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里


学生の頃、原作の「寄生獣」を読んで、奇想天外な内容に衝撃を受けましたが、ついに映画化されたのは非常に喜ばしい限り。原作の感動をもう一度味わえるか!?

【ストーリー】
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ある日、宇宙から未知なる生物が降り注ぎ、その生物が脳に寄生した人間は、頭部が自由自在に変形し、人間を捕食する生物へと変わってしまうのだった。
主人公・真一は、その生物が右手に寄生してしまったことから、右手が意志を持ち、自由に変形するようになる。そして、右手の寄生生物をミギーと名付け、奇妙な共同生活が開始される。
同時に、全国各地で寄生生物が人間を捕食する事件が大量発生する。
右手に寄生生物を宿した真一は、寄生生物同士の脳波探知能力により、寄生生物と遭遇する確率が高まり、ついに、人間を捕食中の寄生生物と遭遇、寄生生物を倒すことに成功する。
一方、寄生生物の中には、学校の教師となったり政治に加わり、市政を牛耳る者まで登場、そういった寄生生物から、真一は人間の脳が残ったまま寄生生物に詳しい存在として危険視され、命を狙われるようになり、母親は殺され、真一自身も寄生生物の攻撃により瀕死の重体を負うこととなる。
また、人間側も寄生生物の実態を把握することに成功、軍隊を使って大規模な寄生生物の掃討作戦を実行するが、頭・両手・両足に寄生生物を宿した超強力な寄生生物の出現により、作戦は失敗に終わる。
瀕死の状態から奇跡的な回復を遂げた真一は、寄生生物の細胞が体全体に取り込まれ、超人的な肉体能力を備えることとなり、超強力寄生生物と対決する運命が巡ってくる。
一度は敗れたものの、ミギーの起死回生の作戦により、超強力寄生生物の完全破壊に成功するのだった(完)。

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原作を読んで、本作を見ると、「真一のお父さんが登場しないのか!?」とか、「犬に寄生した寄生獣は登場して欲しかった」、「顎に寄生した宇田さんは話の尺の関係で切らざる得なかったか」等々、思いが巡るわけですが(笑)、原作とは違う、映画と言う別の作品として見ると、そういった取捨選択も仕方がない話で、割と上手に取捨選択して、良い作品に仕上がっていたと思いました。

人間の頭部に寄生し、頭部が変形して人間を貪り喰う寄生獣と、主人公真一の戦いを描いた作品です。
頭部が変形し、そこが口となって物を食べるという説明だと、クリオネや妖怪・二口女を想像してしまいますが、そんなかわいらしい物ではなく、もっと獰猛な肉食系生物です。

一方の主人公・真一は、寄生生物が右手に寄生し、高い知性を宿す右手の寄生生物ミギーと、奇妙な共同生活をするはめとなりますが、ミギーの存在により、否応なしに人間の頭部に寄生しした寄生獣との接触を余儀なくされるはめになります。

人間の頭部に寄生した寄生獣は、人間の倫理観・思考は消え失せ、寄生獣の立場の思考(人間は餌でしかない)しか持ち得ず、期せずして、人間の脳が残ったまま、右手に寄生獣を宿す真一は、人間を守るため、寄生獣との戦いに巻き込まれていくこととなります。

寄生獣の中にも、冷徹な思考を持ちながらも人間との共存について考える寄生獣あり、あくまでも人間を食い殺すことしか頭にない寄生獣ありと、寄生獣の個性も様々。
そんな寄生獣と関わり合いを持ちながら、人間と他の生物との共存、人間の生命について、考えざるえなくなる主人公が描かれていくわけです。

主人公が、母親を寄生獣に殺され、寄生獣に乗っ取られた母親を倒さざる得ないというシーンや、人間との共存を考える寄生獣から、人間の赤ん坊を託されるシーンなど、原作でもグッとくる場面が、映画でもしっかりと描かれていたと思います(見ていて、結構、グッときました)。

また、原作で、私がお気に入りだったのが、ミギー(主人公の右手に寄生した寄生生物)の類まれなる戦術家としての才能。
頭部を乗っ取った寄生獣は、体のコントロールを最大限に行うことができるため、寄生獣は身体能力が格段に向上し、普通の人では太刀打ちするのは困難という設定になっています。

このような寄生獣に対し、身体能力的には普通の人間でしかない主人公真一がどう対峙して、戦っていくかと言う点が見物であるわけです。
原作では、ミギーが「普通に考えれば、圧倒的に強い相手でも、自分と相手との違いを見極めれば、そこから勝機が生み出せるはず。見た目、色、臭い、形・・・そういった点からも比較してみよう」なんて真一に語りかけ、奇策を生み出す展開があります。

映画では、名戦術家ミギーの描き方は弱かった感じもありますが、常に、真一に策を授ける名軍師ぶりは健在で、原作の面白さを十分生かしていたと思います。

ラストに近づいてくると、原作は、ちと説教臭いメッセージが目に付くところもあったり、最終章(最強寄生獣を倒し、平和な日常かと思いきや、作中に登場した殺人鬼に襲われるというエピソード)は、個人的には蛇足感が強かったのですが、原作の説教臭いメッセージや蛇足感は映画でも健在(笑)。
その意味では、原作になかなか忠実な作品だったと言えるかもしれません。

原作を何度も読み返したことのある私としては、本作は、映画化するのに、ストーリーをこう変えたのかとか、その辺りの創意工夫も面白く、楽しめました。
そして、役者さんの演技も楽しめましたが、本作で一番のはまり役は、深津絵里さんでした。深津絵里さんの役作りはすごい。


【その他のレビューブログ】
「なにやら筋を追うのに精一杯で、抑揚をつけるところまで至っていない。」等々、結構、酷評が目立った印象。しかし、私の感想としては、大層面白く観させてもらいました。
前編と完結編を一気に見たのも良かったのかも。

琥珀色の戯言
http://fujipon.hatenadiary.com/entry/20141204/p1
http://fujipon.hatenadiary.com/entry/20150502/p1

三角絞めでつかまえて
http://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11966011027.html
http://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-12036931412.html

超映画批評
http://movie.maeda-y.com/movie/01933.htm
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http://mirai-stereo.net/2014/11/29/kiseiju-movie-opinion/
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映画ベース
http://eigabase.puroya.jp/movie.php?ID=56481
http://eigabase.puroya.jp/movie.php?ID=56482

アマゾン カスタマーレビュー
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