FC2ブログ

読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
2020 0112345678910111213141516171819202122232425262728292020 03

【韓国映画:歴史】 バトル・オーシャン -海上決戦

【評価】★★★★☆

battle_ocean.jpg
2014年/韓国
監督:キム・ハンミン
主演:チェ・ミンシク


ちょっと歴史物っぽいけど、歴史ファンタジーっぽい作品かなと、ジャケットの説明を読んで思ったところですが、気になったのでレンタル。
てっきり、倭寇と朝鮮軍の海賊バトルみたいな感じの話かと思ったら、そうではなく、れっきとした歴史物。
豊臣秀吉の朝鮮出兵(慶長の役)における鳴梁海戦をテーマにした作品だったのでした。

【ストーリー】
=======================

1597年、豊臣秀吉は第二次朝鮮出兵を開始。
朝鮮軍は、日本軍に圧倒され危機的状況にあった。さらに、日本軍の圧倒的な水軍を前に、わずか12隻しかいない朝鮮水軍を率いて李舜臣は、立ち向かわなければならないのだった。
李舜臣は、地形、海流様々な要因を考慮して、戦場を決定し、世に名高い鳴梁海戦が幕を切る。
日本軍は、来島通総が陣頭指揮をとり、総勢200隻の軍船で押し寄せる。
李舜臣の軍船は12隻だが、李舜臣の乗る軍船以外は、恐れをなし撤収し、李舜臣の乗る船1隻で戦う状況となる。
地の利を生かし持ちこたえるものの、多勢に無勢で絶体絶命となり李舜臣の軍だったが、待ちに待った潮流の変化と渦潮の発生で、形勢を逆転させることに成功する。
さらに、李舜臣の奮迅を見た味方軍船が戦場に引き換えし、ついには、来島通総を討ち取り、日本海軍を撤退させることに成功するのだった(完)。

=======================

さてさて、何の話かと思いきや、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮側で水軍を率いて活躍した李舜臣のお話でした。

その中でも、鳴梁海戦という、李舜臣の水軍12隻に、日本軍200隻という圧倒的不利な状況を覆した戦いが描かれています。
一昔流行った、映画「300」のように、少数で大軍を撃破する系ですな。

調べてみると、実際、それに近い状況で戦いが行われていたらしく驚きでした。
映画も、非常に潔く、鳴梁海戦の戦闘場面が、映画全体の80%くらいを占める感じで、海戦だけをしっかり描いてやろうという意気込みが伝わり好印象。

主人公は李舜臣ですが、対する日本軍は来島通総が中心となっています。
こちらも、れっきとして史実中の人物。

海戦の初っ端、臆病風に吹かれた部下たちが、勝手に船を引き上げ、李舜臣の船1隻で、200隻の日本水軍と戦うという展開になります。
・・・さすがに、その設定やり過ぎと思ったら、実際の史実でも、味方が勝手に退却して李舜臣の船1隻で当初戦う状況になったそうで。
なんと、事実か!
色々と恐れ入る作品です。

朝鮮側の船は、大砲が強烈過ぎで、あたかも、日露戦争の東郷平八郎率いる日本海軍を彷彿とさせます。
もちろん、この当たりはあくまでも演出ですが、この思い切った演出が、戦いに華を沿え、盛り上がるのでした。

しかし、1隻での戦いでは多勢に無勢、ついに李舜臣の船は日本海軍の船に包囲され、四方から接岸され、白兵戦へと突入。
思わず、もしかして、李舜臣は戦死するんだっけ・・・?と心配になってしまいました。

トラファルガーの海戦で、ナポレオン水軍を撃破したイギリスの名将トラファルガー提督は、勝利と引き換えに戦死してしまいますが、李舜臣もそんな経歴の持ち主だったっけ・・・なんて、ハラハラしながら見てしまいました。

さすがに、そんなことはなく、映画では、李舜臣がかなり無茶な作戦で、回りを取り囲み接岸している日本水軍を仏恥義る(ぶっちぎる)こととなります。
冷静に見ると、荒唐無稽この上なしなのですが、常識の斜め上を引く派手な展開は、意外と本作にマッチしていて、いやはや面白い。

最後は、日本水軍の実質上の指揮官・来島通総が李舜臣と一騎打ちの上、討ち果たされるという結末(史実でも、来島通総はこの海戦で戦死しています)。

本映画で出て来る日本の武将は、なんだかハリウッド映画で描かれるような、ちょっと違和感のある兜武者なのですが(顔にアイラインを入れていたり、妙に変なところが誇張されているような感じ)、まぁ、それはご愛嬌といったところ。
お隣、韓国の映画だから、日本の武将の描き方は、もっとそれらしく(日本人が観ても違和感ない感じに)なるのかと思いきや、やっぱり、異国ということでしょうか、日本人の目から見ると、変な感じに移るのは仕方がないのかもしれません。

色々とやり過ぎ感いっぱいなところはあるものの、戦争シーンにだけ描くんだという軍事オタクっぽい雰囲気と、とりあえず、史実云々より、伝わること第一といった思い切りのよい演出が、なんとも爽快で、久々に面白い戦争映画を観れました。

鳴梁海戦というのは、初めて知りましたが、寡を持って衆を破るといった戦いは盛り上がります。
そういった、あまり知られていない戦いを、もっと、映画化して欲しいものです。


【その他のレビューブログ】
「私はジャケットだけ見て、見てみたいとセットレンタルの1本に選んだので映画が始まってビックリ、慶長の役のお話しと知った次第ですが」というコメントがありましたが、私もジャケットの説明を見てレンタルしたので、てっきり、倭寇と朝鮮水軍の歴史ファンタジーみたいな話かと誤解してました。
まさか、慶長の役の話だったとは。もうちょっと、ジャケット説明は、映画の中身が正確に分かるようにした方が良いのではと思った次第。

いやいやえん
http://m615.jugem.jp/?eid=3708

ながら見日記・外伝
http://mash1966.hatenablog.com/entry/2015/06/22/000713

5385 (ごみばこ)
http://blog.livedoor.jp/morkohson-morkohsoni/archives/1038185223.html

だらだら無気力ブログ!
http://blog.goo.ne.jp/bs3102_dara2/e/d2c275b9a29db25cfb5c05791ac25a3f

韓国映画のエトセトラ
http://koreancinemaetc.blogspot.jp/2016/05/blog-post_9.html

アマゾン カスタマーレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00WZ7CJ8C/ref=cm_cr_dp_see_all_summary/376-4300271-8201269?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=helpful

スポンサーサイト



[ 2016/06/12 00:00 ] 東洋史 | TrackBack(0) | Comment(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


ページ最上部へ

プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

アクセス数
アクセスランキング
[ジャンル]: 映画
134位
[サブジャンル]: レビュー
76位
カレンダー