FC2ブログ

読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
2020 031234567891011121314151617181920212223242526272829302020 05

【中国映画:アクション】 ラスト・ソルジャー

【評価】★★★☆☆

last_solder.jpg
2010年/中国
監督:ディン・シェン
主演:ジャッキー・チェン、ワン・リーホン


DVDの予告を見て面白そうだったのでレンタル。
ここ長らく、ジャッキー・チェンの映画を見ていなかったので、ちょっと楽しみ。

【ストーリー】
=====================

紀元前227年、中国、戦国時代。
梁軍と衛軍の戦闘が行われたが、激戦の末、両軍とも壊滅してしまう。
一人生き残った梁軍の兵士は、負傷している衛軍の将軍を発見する。
梁軍兵士は、衛軍兵士を縄で縛り、捕虜として梁に連れ帰ることにする。
戦場を後にする梁軍兵士だったが、戦場に到着した衛軍の部隊に追われることとなる。
衛軍部隊の目的は、梁の将軍を殺すことにあった。
途中、山岳部族の襲撃などを乗り越え、梁へと近づく梁軍兵士だったが、ついに、衛軍の部隊に追いつかれてしまう。
衛軍の将軍は、実は衛国の皇太子であり、衛軍部隊を率いるのは皇太子の弟であった。
そして、国王の座を奪うため、皇太子の弟は皇太子暗殺を目論んでいたのであった。
そこに、山岳部族も入り混じり、三つ巴の戦いが繰り広げられ、最終的に、皇太子の弟は死に、皇太子が生き残る。
その後、梁軍兵士は、これまでの道中で親しくなった皇太子を逃がし、一人、梁の城に戻るのだった。
しかし、梁は秦によりまさに攻め滅ぼされた直後であり、梁軍兵士も秦兵によって殺されてしまう。
一方、衛に戻った皇太子は王位につくが、戦いを放棄し、秦が攻めてきた際に、無条件で降伏をするのだった(完)。

=====================

歴史を背景にした、アクション映画という面持ちの作品。
歴史を背景としてはいますが、特に、何か具体的な歴史的事件を題材にしているわけではないので、時代が、中国・戦国時代ですよ、というくらいで、特に歴史が題材という作品ではないので、あまり、時代を気にする必要がない作品。

ストーリーは、主人公の兵士が敵国の将軍を捕虜として捉え、自国まで連行しようとする話。
主人公は、農民出身であるため、戦争を忌避していますが、一方の敵国の将軍は、戦争によって国家統一が平和をもたらす道だと信じているタイプ。
長い道中で、主人公と将軍の交流により、将軍は、農民の思いを知るようになり、戦ばかりに目を向けていた考えを改めるようになるという展開。

ジャッキー・チェンの反戦的な思いが反映された映画のようです。
兵士として駆り出された主人公の農民は、敵国の将軍を偶然にも捕え、自国に連れ帰れば、恩賞として畑が与えられると喜びます。
そして、敵将を自国に連れ帰る道中、敵国部隊の追撃を受け、ジャッキー・チェン映画特有の武侠アクションが展開されます。

ただ、惜しむらくは、今回のジャッキー・チェン演じる主人公の農民は、武術に秀でてはいない設定のため、アクションは、あくまでもコミカルに攻撃を避けるだけに終始し、基本、最後は、敵に捕まっては、隙を見ては逃げという展開なので、ジャッキーの派手な武侠アクションを期待すると、ちょっと期待外れな感があるかなという印象。

なお、設定は、主人公は、戦に駆り出された農民、捕えた敵将は実は、敵国の皇太子、そして、主人公を追撃してくる敵は、皇太子の弟で皇太子の王位を奪おうと画策しているという構図になっています。

実は、今回引き起こされた戦いは、王位を巡る争いが背景にあり、皇太子の弟は、敵の手を借りて皇太子を亡き者にしようと、皇太子の軍が全滅することを前提に、皇太子に征旅の軍を興させていました。

それを知った主人公は、「兄弟げんかで、3千もの人々が死んだのか。ふざけるな!」と敵将とその弟を罵ります。
確かに、戦の原因は複雑に見えますが、簡単に考えれば、まさに単なる兄弟げんかが発端。
戦の目的とか正義とか、色々と化粧はされても、戦の原因なんて、ほんとバカバカしいものなのかもしれません。
チクッと刺さる皮肉なのでした。

その後、紆余曲折を経て、皇太子の弟は死に、皇太子が生き残ることとなります。

主人公は、敵国の次の王となるべき皇太子を最終的には逃がし、その条件として、「二度と、自国に戦を仕掛けるな」ということを約束させます。
そして、無事、自国(梁)に戻ってみると、自国(梁)は、強国・秦の侵攻を受け滅亡してしまっているという皮肉な結果。

戦をとことん嫌っていたはずの主人公は、最後は、梁国の最後の兵士として、秦軍と戦い最期を遂げます。
戦を嫌っているのであれば、支配者が梁であろうと秦であろうと、平和さえ確保されればどっちでも良さそうな気はするのですが、民族のアイデンティティとか、簡単に割り切れないものがある、ということでしょうか。

一方、命を助けられた敵国(衛)の皇太子は、衛に戻った後、王位につきますが、戦をすることを拒否し、攻め寄せてきた秦に対しても無条件で降伏することを選びます。

戦を忌避していた主人公が、最後は兵士として戦死し、戦で平和を築き上げるんだと意気込んでいた衛国の皇太子は、最後は戦いを拒否して降伏する-今までの人生で示していた姿勢と、その最後が食い違ってしまったわけです。
それが、人の不思議なのかもしれません。

反戦的なメッセージが込められている一方で、民族としてのアイデンティティによって死ぬという結末が用意されていて、単純に反戦ということだけで物事が割り切れないジャッキー・チェンの思いが垣間見られた作品でした。


【その他のレビューブログ】
「本作で重要視されているのは、王力宏の格好良さとジャッキーの「達観したヘタレ感」のみです。」という感想がありましたが、確かに、ジャッキー演じる主人公は、「達観したヘタレ感」という表現がぴったり。

超映画批評
http://movie.maeda-y.com/movie/01536.htm

映画感想駄文:にわか映画ファンの駄目な日常
http://cinefun.blog89.fc2.com/blog-entry-258.html

歴史人
http://www.rekishijin.jp/rekishijinblog/akitsuki/11-0601-2/

LOVE CINEMAS CHOFU
http://sorette.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-74c7.html

成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)
http://nestofdragon.blog130.fc2.com/blog-entry-119.html

アマゾン カスタマーレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B004FGM922/ref=cm_cr_dp_see_all_summary?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=helpful

スポンサーサイト



[ 2016/01/15 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


ページ最上部へ

プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

アクセス数
アクセスランキング
[ジャンル]: 映画
212位
[サブジャンル]: レビュー
106位
カレンダー