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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:サスペンス】 スリーデイズ・ボディ

【評価】★★☆☆☆

threedays_body.jpg
2013年/アメリカ
監督:エリック・イングランド
主演:ナジャラ・タウンゼント


今回は、一風変わったゾンビ映画をレンタル。
ゾンビに襲われる側の視点から描く作品がほとんどですが、今回は、ゾンビに変貌してしまう人の視点での映画。
なかなか面白いアイディアですが、そのアイディアが活かしきれた作品となっているでしょうか。

【ストーリー】
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主人公サマンサは、ある晩、お酒の勢いで見ず知らずの男性と一晩、関係を持ってしまう。
翌朝、腹痛を覚え下腹部にもひどい湿疹が現れていた。
そして、翌日には、大量の下血や目の充血など、更に体調が悪化し始め、病院で診察を受けるが、今までに見たことのない急激な変容を伴う病状に医者も判断を付きかねるのだった。
3日目、サマンサは顔色もひどく、体が朽ち果てつつあるような状況。
助けを求めて、レズビアンの恋人の元に行くが、冷たくあしらわれ、恋人を殺してしまう。
更に、女性の友人の元に行くが、そこでもトラブルとなり、友人を殺してしまう。
切羽詰まったサマンサは、自分に言い寄ってくる男性知人に電話して友人宅に呼び寄せ、病状を隠したまま、その場で男性と性行為を行い、男性にも病気を感染させる。
そして、それが終わると車に乗り込み家に向かうが、病状の進行は激しく、ついには運転したまま気を失って事故を起こしてしまう。
目が覚めると、サマンサは完全にゾンビと化してしまい、事故現場に駆け付けた母親に襲いかかるのだった(完)。

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生理的にどうにも受け付けない話でした。
ゾンビ菌に感染した女性が3日間かけてゾンビに成り変っていくというストーリーなのですが、ゾンビになり体が朽ちていく様が、なんだかとても生々しくて、画面を正視するに堪えなかったです。
ホラー映画はかなりの数見ているので、ゴア描写とかには耐性があると思っていたのですが、この映画だけは、どうにもダメでした。

ゾンビ映画だと、ゾンビに噛まれたりしてゾンビ菌に感染した人は、瞬時にゾンビに変貌してしまうのが一般的ですが、瞬時で変化する場合なら、ある種のフィクション性があって、それほど気持ち悪さなどは感じないのですが、その変化を数日かけてゆっくり見せるという本作の設定は、やたらとリアルでした。

この映画では、行きずりの男性と一晩、関係を持ってしまったが故に、ゾンビ菌に感染してしまうというもので、エイズなどの性病をイメージさせる設定で始まります。
そして、ゾンビ菌に感染したことにより、女性は、便器を真っ赤に染める大量の下血から始まり、歯が腐り落ちたり髪が抜けたり、目が真っ赤に充血するなど、ありとあらゆるひどい兆候が体を襲うことになります。
ついには、内臓が腐って体の中に蛆がわき、性器から蛆がぼたぼたとこぼれ落ちるなど、体をかきむしりたくなるような姿が描かれます。

正直、DVDを借りたのを後悔したものの、時すでに遅しということで、頑張って最後まで見ましたが、ゾンビ映画と思って借りてみたものの、実態としては、深刻な性病にかかった女性の症状が進行する姿を見るということが目的の悪趣味な映画という印象でした。

なお、映画では、ゾンビ菌に感染した女性が、半ばパニックに陥りながら、周囲の人々も巻き込んでいくという展開も描かれていきます。
そして、主人公の女性は、精神的に不安定な面があり、人間関係にも問題を抱えている面があったため、ゾンビ菌感染というとてつもない不幸な事態に直面したことによって、今まで抱えてきた様々なトラブルも沸騰・爆発してしまうことになります。

この展開はよく分かると思いました。
日常で抱えているトラブルを、大事にならないよう押さえ込んできていたものの、新たなトラブルの発生が引き金となって、抱えていたトラブルも押さえ込んでおくことができなくなるわけです。
西洋のことわざに、「不幸は続いてやってくる」というものがありますが、続いてやってくると言うよりは、不幸が、他の押さえ込んでいた不幸までも引きずり出してしまうということなのだろうと思います。

主人公の女性は、レズビアンの恋人がいたものの、恋人との関係は思わしくなく、ゾンビ菌感染が引き金で、その恋人から捨てられます。
しかし、依存体質の強い主人公は、それを受け入れることができず、ついには、その恋人を殺してしまうことになります。

まさに、ゾンビ菌感染が、恋人との不仲や主人公の依存体質という弱さまでも道連れに大きな不幸を生み出すという構造。
不幸が更なる大きな不幸を招き寄せるという展開は、ホラー映画やサスペンス映画ではよく見かけますが、一晩、行きずりの男性と関係を持っただけで、ゾンビ菌に感染し、恋人を殺すまでの事態に陥ることになるのは、映画とはいえ主人公が大層気の毒ではありました。

ただ、その後、恋人を殺してしまい自暴自棄になった主人公が、自分に言い寄ってきていた男性と関係を結んで、その男性にまでゾンビ菌を移すという行動を取ります。
さすがに、それは酷過ぎる仕打ちで、主人公に対する気の毒さが軽減してしまいました。

エイズが蔓延し始めた時、巷で、「ある男性が魅力的な女性に誘惑されて一晩関係を持つが、朝起きると女性は消え去っていた。そして、洗面台の鏡に真っ赤な口紅で「エイズの世界へようこそ!」と書かれていた」という都市伝説が流布していましたが、主人公の行動は、その都市伝説を思い起こさせました。

その意味では、性行為での感染や、感染によって引き起こされる病状、エイズの都市伝説を思い出させるような行動などが描かれているところを見ると、本作は、エイズ感染をイメージして作られた作品なのかもしれません。

さて、不幸のどん底を突っ走る展開で駆け抜ける主人公ですが、ラストでは、ついに本物のゾンビと化してしまい、自分の母親に襲い掛かるという救い難いエンディングとなります。
ゾンビ映画のつもりで借りてきましたが、ゾンビ映画というよりは、サスペンス色の強い作品だったと思います。
ゾンビサスペンス・・・うーん、新たなジャンルの誕生です。
ゾンビ映画、恐るべし!


【その他のレビューブログ】
「彼女が罹った奇病は「sexに関係がある」「免疫が極端に低下する」という点からして、AIDSを想起させる」というコメントがありましたが、ゾンビ映画ではなく、急速に症状の悪化する奇病に罹った女性の映画という印象でした。

映画でもどうどす?
http://ameblo.jp/makomako-63/entry-11877988512.html

逃した魚は大きいぞ
https://yohkid.wordpress.com/2014/01/19/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3-%E5%BD%BC%E5%A5%B3%E3%81%8C%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE3/

ホラーSHOX[呪]
http://curse.jp/horror-movie/20131201182504.html

なぜ犬は尻尾を振るのか。
http://nohouz.blog.fc2.com/blog-entry-346.html

抵抗は無意味だにょ【映画メモ】
http://gomomma.exblog.jp/19681121

アマゾン カスタマーレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00HCQ72Y2/ref=cm_cr_dp_see_all_summary?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=byRankDescending

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[ 2015/11/06 00:11 ] 超常現象系 | TrackBack(0) | Comment(0)
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