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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:戦争】 フューリー

【評価】★★★☆☆

fury.jpg
2014年/アメリカ
監督:デヴィッド・エアー
主演:ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン


戦車1台で300台の戦車と戦う!?という仰天設定に驚いて、思わずレンタルしてしまいました。
最近、少人数で大軍と戦うっていう設定の映画、多いですね。

【ストーリー】
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1945年、第二次世界大戦末期。
アメリカ軍は、ヨーロッパに上陸し、ドイツへ進軍していたが、ドイツも必死の抗戦を試みていた。
アメリカ軍の戦車長を務めるウォーダディは、歴戦の勇者として部下からの信任も厚く、ドイツでも数々のミッションをくぐり抜けてきた。
そんなある日、戦車のクルーに戦場経験のない新兵ノーマンが配属されてくる。
ウォーダディは、ノーマンを一人前の兵士にするため、時にはドイツ兵捕虜の射殺を強要したり、占領した町にいた民間のドイツ人女性をあてがったりと、ウォーダディ独自の方法でノーマンを教育していくのだった。
ノーマンは、戦場での非人道的な行動に嫌悪感を覚え拒絶反応を示すが、徐々に戦場のルールに慣れてくるようになる。
ほどなくして、ウォーダディ達が乗り込む戦車は、ドイツのティーガー戦車1台と遭遇、戦闘となる。
ティーガー戦車は強力で、ウォーダディの味方の戦車3台が撃破される苦戦となるが、死闘の末、ティーガー戦車の撃破に成功する。
そして、この戦いでの活躍により、ノーマンも一人前の兵士と認められるようになる。
ティーガー戦車を撃破したウォーダディ達は、要路を守ることを命じられる。
しかし、守備位置についたウォーダディの戦車は、地雷により機動力を失ってしまう。
そこに、ドイツ軍歩兵300名が押し寄せてくる。
動かない戦車を砦に、ウォーダディを始めとする戦車クルー5名。
戦車砲の破壊力により、ドイツ軍歩兵に多大な損害を与えるものの、次々にクルーは戦死していき、ウォーダディとノーマンの2人だけとなってしまう。
ついに、ウォーダディも重傷を負い、戦死を覚悟したウォーダディは、ノーマンに戦車の底の脱出口から逃げるよう命じた直後、ドイツ兵が戦車内に投げ込んだ手りゅう弾により、ウォーダディも戦死してしまう。
間一髪で、戦車から脱出し、戦車の下に身を潜めたノーマンは、ドイツ兵の目から逃れ、救援に駆けつけた友軍により助け出され、英雄として賞されるのだった(完)。

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戦車1台vs戦車300台という映画かと思っていたら違いました。
戦車1台vs歩兵300名です。
さすがに、戦車1台で300台の戦車に対抗するのは無理がありすぎですよね(苦笑)。

映画は、1945年のドイツを舞台に、アメリカの戦車隊(というか、実質的には1台の戦車)を焦点に当てた戦争映画です。
戦争映画を分類すると、とりあえずバリバリのアクションのマッチョ思想の作品と、戦争の悲惨さを訴える反戦的な作品に分かれるかと思います。
本作品は、どうかというと、戦争の嫌な感じが表現されているようでいて、アクションバリバリのマッチョな方向性にもなっていて、正直、どっちの方向性やねん!と突っ込みたくなる感じで、いまいち、乗れない作品でした。

戦車は5人一組で乗りこなすもののようですが、戦車チームのリーダー-要は5人一組のリーダーの下に、戦場経験のない新兵ノーマンが配属されてくるというところから、ドラマが始まります。

戦車チームのリーダー、ウォーダディは歴戦の勇者で、数々の戦場をくぐりぬけ、部下たちを生き延びさせてきた実績を持っています。
しかし、戦場すれしているというか、生き残るため、敵に勝つこと以外のことしか頭にないようなタイプで、そのため、ドイツ兵の捕虜を平然と殺したり、敵兵を戦車でひき殺すことも厭わないし、占領地での民間女性に対する乱暴、凌辱行為も黙認するようなところがあり、正直、観ていてかなり眉をひそめたくなる点がありました。

その一方で、どんな時でも冷静沈着で動じない歴戦の兵といった優れたリーダーのような描かれ方もされていて、その辺りが、この映画が、戦場での非人道的行為を容認、肯定しているような印象を受け、この映画に感情的に乗りづらいところでした。

映画は、人を殺すことに拒否反応を示し、戦いの場に臨んでも足を引っ張るような行動を取る新兵ノーマンを、歴戦の勇者であるウォーダディが、強引な方法で戦える兵士として育て上げるという過程が描かれます。

しかし、その方法も、ノーマンに無理やりドイツ兵の捕虜を射殺させることで、人を殺すことの耐性をつけさせたり、ドイツ兵の死体を射撃させたりと、狂っているとしか言いようのない方法がとられます。
あえて、こういった狂った方法を示すことで、本作は、戦争の非道さ、残酷さを示したかったのかもしれませんが、ノーマンを指導するウォーダディが、一方で、ノーマンを守る父性的な面を見せるように描かれるので、非道な方法がそれによって帳消し、もしくは肯定されているような印象を受け、描き方がおかしいのではという印象を受けました。

また、ドイツ人女性の描き方も、かなり気になるところが。
米軍に占領されたドイツ人女性が、ちょっとした食料でアメリカ兵何人とも相手をするような感じで描かれていたり(一応、娼婦です的な言い訳的な設定はあるものの)、アメリカ兵が強引に女性を犯そうともくろんでいたり、ノーマンとあっさりとロマンスを発展させたりと、だいぶ女性自体を軽く描いている感じが、男性目線というか支配者目線というか・・・いずれにしても、なんだか、気持ちの良い描き方ではなかったなぁという感じ。

戦争の悲惨さも描き込もうという野心と、戦争アクション-戦車の魅力を最大限映したいという、相反する思想によって、戦争の悲惨さが反戦や批判につながっていないような印象でした。

映画中盤までは、戦争の悲惨さを描こうとして、逆に変な感じになってしまった印象がありましたが、中盤以降は、ティーガー戦車との死闘、戦車1台vs歩兵300名の戦いという、戦争アクション要素が色濃い展開に。
最初から、潔く戦争アクション要素に絞り込んだ方が良かったのではないかなぁと思います。

ティーガー戦車との戦闘は、なかなかの見物でした。
戦闘機のドッグファイトのような白熱した駆け引きにはならないのですが、逆に、先に一発当てた方が勝ち的なギャンブル要素が強い印象。
ただ、ティーガー戦車は頑強すぎて、砲弾を当ててもびくともしないという、「一発当てたら勝ちゲーム」としては、かなりチートな造りになっていて、アメリカ軍の戦車が勝つのは至難の業であったわけですが、白熱した戦いの結果、ティーガー戦車を撃破。

そして、その後は、クライマックスとして、戦車1台vsドイツ軍歩兵300人の戦いとなります。
結局、戦車1台(メンバーは5名)が負けてしまいますが、しかし、ドイツ歩兵側が不甲斐なさすぎでした。
動けなくなった1台の戦車に対して、あまりにやられ過ぎだったかなぁ・・・。
正直、戦車1台vsドイツ歩兵300人の設定は無理があり過ぎた。
だったら、ドイツ軍のティーガー戦車何台かとの戦いを描いた方が面白かった気がします。

ただ、ティーガー戦車の方が圧倒的に強いので、ティーガー戦車1台vsアメリカ軍戦車10台という逆バージョンにせざる得ないのかもしれませんが。

本作の印象としては、映画後半から戦争アクションのマッチョ映画になっていましたが、最初からマッチョ映画で作ってしまった方がすっきりして良かったかも。


【その他のレビューブログ】
戦車描写がすごいという意見が多数のようです。
さすが、本物のティーガー戦車を使っていることはあるようです。
ちなみに、私の子供の頃は、ティーガーではなく、タイガー戦車と呼んでいて、トラっぽいどう猛さと強さを持つ巨大戦車というイメージでした。

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[ 2015/09/15 00:07 ] 第二次大戦 | TrackBack(0) | Comment(0)
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