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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:スポーツ】 ハード・プレイ

【評価】★★★☆☆

hard_play.jpg
1992年/アメリカ
監督:ロン・シェルトン
主演:ウェズリー・スナイプス、ウディ・ハレルソン


スポーツ映画を見たいなぁということで、TSUTAYAを物色して発掘。
本当なら、ソチ五輪開会中なので、ウインタースポーツが良かったかもしれませんが、その辺はこだわらずに、バスケ映画をチョイスです。
しかし、このタイトルだと、なかなかスポーツ映画だとは理解されにくそうだなぁ・・・。

【ストーリー】
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白人のシドニーは、バスケの腕が一流なことから、賭けバスケをしてお金を稼いでいた。
地元では名前が知れ、賭けバスケがしづらくなったことから、別の町に移動し、そこでストリートバスケをしていた黒人のビリーに上手く話を持ちかけ、賭けバスケをしてお金を巻き上げることに成功する。
ビリー自身もバスケの腕は一流であったが、シドニーの腕を見込んで、二人で組んで、賭けバスケで一儲けしようと、シドニーに話を持ちかける。
その話に乗ったシドニーは、ビリーと組んで賭けバスケをするが、シドニーが全財産を賭けた賭けバスケで、シドニー・ビリーチームは負けてしまい、全額取られてしまう。
しかし、それは、ビリーが仕組んだ罠で、シドニーの金を巻き上げるために、相手チームと組んで八百長をしたのだった。
それを知ったシドニーはビリーにねじ込みにいくが、逆に説き伏せられ、二人で組んで、2on2の大会に出て、優勝賞金を狙うことになる。狙い通り、優勝し賞金を手にする二人だったが、シドニーは、賞金の分け前を賭け、ビリーと勝負し、またも負けてお金を取られてしまう。
そんなシドニーに愛想を尽かした恋人はシドニーとの別れを告げるが、シドニーの説得で、よりを戻す。その条件として、賭けバスケを辞め、ちゃんとした仕事に就くことを約束させられ、就職活動費を恋人から渡される。
そして、就職活動を始めようとした矢先、またもビリーから賭けバスケの誘いを受け、恋人から渡されたお金を元手に賭けバスケをする。
今度は、賭けバスケに勝ち、元手を2倍にするものの、そんなシドニーを見限り、恋人は立ち去ってしまうのだった(完)。

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白人と黒人のコンビが、反目・裏切りなども行いつつも、徐々に相手を理解し合うようになり、絶妙なコンビとなって賭けバスケで一暴れするといった作品。
バスケシーンが、かなり迫力があって見応えがあります。

そして、この映画の本質、実はバスケ映画というよりは、白人シドニーというギャンブラーを描いた作品と言えるかも知れません。

映画の最初は、新たな稼ぎ場所を求めて、黒人達がストリートバスケをしている場所でバスケをしているところを、ぼんやりと見学するシドニーの姿から始まります。
シドニーを間抜けだと侮った黒人達は、シドニーと1対1の賭けバスケをするよう持ちかけます。
しかし、これがシドニーの狙い目。シドニーを侮って、勝負を挑んだ黒人ビリーは、一杯喰わされ、勝負に負けて、大金を巻き上げられてしまいます。

白人シドニーの最初のイメージは、クレバーに相手を出し抜き、かつ、バスケの腕も一流ということで、申し分のない一流のギャンブラーという感じでしたが、話が進むに連れ、ギャンブラーであるが故のダメ人間っぷりが目立ってくるように・・・。

最初は、金を巻き上げた黒人ビリーの誘いにまんまとはまって、チームを組んで賭けバスケを行いますが、実は、これはビリーの仕掛けた罠で、シドニーの全財産を賭けさせた上で、相手チームとグルになったビリーは、わざと手を抜き試合に負け、シドニーの賭けた全財産は巻き上げられてしまいます。
まぁ、この展開は、ビリーが一枚上手ということで、一杯喰わされたのも仕方ないかなという気がしなくもありませんが。

その後、紆余曲折があり、シドニーとビリーは白人・黒人のコンビチームで、2on2のバスケ大会に挑むことになります。
シドニーは、勝負師らしく、相手チームを挑発して、カッカさせ、それによりミスを誘発させるなど、あの手この手を使って勝負に勝ち抜いていきます。
こういった勝負強さは、さすがギャンブラーといった感じですが、一方で、大事なところをギャンブルで失敗するというのも、ギャンブラーらしいダメっぷりという感じがします。

見事優勝し、優勝賞金を山分けしたシドニーとビリーですが、シドニーがダンクシュートが出来ないことについて言い争いとなり、ついには、シュート3本の内、シドニーがダンクシュートを1本でも成功させられるか、優勝賞金を賭けての勝負することになります。

黒人ビリーは、シドニーがダンクシュートを出来ないことが分かっているだけに、さすがに、「そんな勝負は馬鹿げている。賞金を大事に家に持ち帰れ。」と最初は相手にしませんが、シドニーが熱くなり一歩も引かないために、その勝負をすることとなり、結局、シドニーはダンクシュートを決めることができず、賞金は全てビリーに取られてしまいます(しっかり、賞金を巻き上げてしまうところは、ビリーも厳しいですが(笑))。

絶対勝てないと分かっている勝負でも、熱くなると、全財産賭けてすってんてんになってしまうという、ギャンブラー特有の価値観というか、ギャンブルでの勝ち負けが世界の全てになってしまうという、普通の人には理解できないところが、シドニーが根っからのギャンブラーであるという感じがします。

さすがに、2回もギャンブルで全財産をすってしまったシドニーに対し、シドニーの恋人は愛想を尽かしてしまいます。
そこを、なんとか説得してよりを戻すシドニー。
しかし、よりを戻す条件として、賭けバスケから足を洗い、定職に就くことが課されます。
そして、就職活動費用として、恋人はシドニーに対してまとまったお金を渡します。

就職活動を始めるシドニーですが、そこにビリーがやってきて、絶対に勝てる賭けバスケの話を持ちかけます。
すると、一も二もなく話に乗るシドニー。
恋人は、賭けバスケをやれば別れると強く主張しますが、そこでシドニーはこういう訳です。

「わかった。今までは、こんなことはしなかったけど、今回は約束する。この勝負は絶対に勝つって保証する。お金も倍にして返すよ。これならOKだろ。」

・・・分かってない。さすがギャンブラー。
先日読んだ、「賭博師たち」の中に掲載されていた『きみは誤解している』(佐藤正午著)の主人公を思い出してしまいました。

ギャンブラーの発想は、「勝てば問題ないだろ?」というもの。
しかも、鉄板の勝負に賭けないのは(更に言えば、最大限の利益を得るために全財産を賭けないのは)愚の骨頂という考え方。

ギャンブラーでない人の発想は、「そもそも賭け事に、100%勝てるなんていう勝負はあり得ない。それを理解せず、100%勝てると思って、全財産賭けるという思想は馬鹿げている。負けた時のリスクを考えないで、一か八かの勝負をしようというのがおかしい」というものでしょうから、ギャンブラーとそうでない人の発想は根本が違っていて、交わらないわけです。

シドニーもギャンブラー思想のため、恋人の言うことが理解できておらず、勝負に勝ちさえすれば、分かれるなんていう言葉は撤回すると高をくくっているわけです。

恋人の言葉を振り切って、ビリーと共に賭けバスケを行うシドニー。
賭けバスケは勝利し、持ち金を倍にすることに成功したシドニー。

これなら文句ないだろうと家に戻ってみると、恋人は別れの手紙を残して家を出て行ってしまっていたのでした。

「・・・なんでだ!?賭けバスケに勝って、お金も倍に増やしたのに?何が問題なんだ!」と叫ぶシドニー。
やっぱり、根っからのギャンブラー。うん、分かってないです。

その言葉を聞いたビリーが、こう忠告をします。

「前にも言ったろ。女の言葉は聴けって。」

それを聞いたシドニーは、「賭けバスケに誘っておいて、お前が言う台詞か!?」と突っ込みをいれるわけですが、ビリーは更にこう答えます。

「そもそも、お前は、オレの話も聴いちゃいないよ。賭けバスケの話を持ちかけた時、即座に話に乗ったろう。賭けバスケは、オレの話がきっかけだっただけで、お前自身がやりたかったんだ。そうでなかったら、オレの話をよく聞いた上で、恋人の声も聞いてどうするかを判断していただろう。要は、お前は、誰の話も聴いてはいないってことさ。」

結構、痛い指摘です。
確かに、その話に乗るかどうかは、自分の判断なのだから、結局、突き詰めると、自分のやりたいことをやっているというだけの話なわけです。
ビリーの言葉も、少々詭弁臭いところもありますが、シドニーが、根っからのギャンブラーだから、こういう結末になったというのは、真実の一端を突いているとも言えます。

この言葉を言われて、ぐうの音も出ないシドニーですが、結局、シドニーは、自分がギャンブラーであるということを理解したかは、はなはだ心許ないところです。
おそらく、シドニーのギャンブラー気質は、この先も変わらないんだろうなぁ。

ギャンブラーでない一般人(?)の視点で見ると、ギャンブラーって、なかなか救い難い存在だよなぁ・・・と感じてしまいました。
そこが、また面白いところではあるわけですが。


【その他のレビューブログ】
「標記の邦題を視た多くの人は、R指定かと思うのではないか?・・・・と。しかし本篇はれっきとしたスポーツ映画」と書いている方がいましたが、原題「White Men Can't Jump」(白人は黒人ほどの身体のバネがないので、ダンクシュートができないという意味)と比べた時に、この邦題は有りや無しや!?

オサムの映画日記
http://osamumiya.exblog.jp/5531315

映画でペップトークとアファメーション(Pep Talk & Affirmation)
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好きな映画をさがして!
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P and P by PPPP
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映画前批評
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アマゾン カスタマーレビュー
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[ 2014/02/13 23:35 ] スポーツ | TrackBack(0) | Comment(2)
シドニーとビリー逆やんwww
[ 2017/05/06 05:33 ] [ 編集 ]
あらら・・、ご指摘ありがとうございました(汗)。
だいぶ昔に書いた記事なので修正はあえてしませんので、シドニーとビリー、逆に読み替えてもらえれば。
[ 2017/05/07 22:39 ] [ 編集 ]
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