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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:歴史】 提督の戦艦

【評価】★★★☆☆

admiral.jpg
2008年/ロシア
監督:アンドレイ・クラフチューク
主演:コンスタンチン・ハベンスキー


ロシア革命時のロシアの提督を描いた作品のようです。
渋い題材のチョイスに惹かれ、早速レンタルです。

【ストーリー】
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ロシア革命時に、反革命軍を率いたアレクサンドル・コルチャークの半生を描いた作品。
1915年、第一次世界大戦で、機雷敷設艦の艦長として、機雷敷設による海上封鎖を指揮し、敵のドイツ艦艇を撃破した功績が認められ、コルチャークは、黒海艦隊司令官に任命される。
しかし、1917年にロシア革命が勃発、コルチャークは革命派に降るものの、反革命政権が立ち上がると、反革命政権の総司令官に就任、革命政権である赤軍と戦うことになる。
序盤は外国からの支援もあり優勢であったが、徐々に赤軍の勢いに押され敗色濃厚となり、ついには、友軍であったチェコ軍に捕らえられ、コルチャークは赤軍に身柄を引き渡されてしまう。
そして、1920年、赤軍により銃殺によって処刑され、その生涯を終えるのだった(完)

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映画の出だしは、第一次世界大戦真っ只中の状況から始まります。
主人公コルチャークは、機雷敷設艦の艦長として、機雷による海上封鎖作戦を実行中、敵のドイツ戦艦が出現、戦闘となります。
性能、火力、艦艇の規模ともに、ドイツ戦艦の方が圧倒的に優れているため、コルチャークの指揮する機雷敷設艦はダメージを受け、かなり危機的状況。

このピンチにコルチャークは、自らが敷設した機雷源に逃げ込むという一か八かの作戦に打って出ます。
機雷源に逃げ込むことで、敵のドイツ艦を機雷源に誘い込み、敵艦を機雷により撃破しようという、大胆な作戦。
実はこの作戦、機雷敷設艦は小さいのに対し、ドイツ戦艦は図体がでかいため、機雷に接触する確率がドイツ戦艦の方が高く、かつ、自らが機雷を敷設しているので、ある程度、ドイツ艦よりアドバンテージがあるという判断の下での賭けだったわけです。
機雷を避けるため、息の詰まるような航行を行いつつ、後ろから迫り来るドイツ戦艦にも気を配るという、非常に緊迫した状況の中、ついに、ドイツ戦艦が機雷に引っかかり、爆破、沈没!

映画序盤のこの海戦シーン、手に汗握る迫力の展開で、序盤がここまで盛り上がるなら、この映画、かなり面白そうだぞと期待させてくれますが、残念ながら、一番の盛り上がりは、この序盤でありました・・・。

この後、コルチャークは海上封鎖作戦の功績を評価され、黒海艦隊司令官にまで昇進しますが、ロシア革命の勃発で運命が暗転します。
そして、ストーリーは、コルチャークの部下の妻アンナとコルチャークの恋愛を軸にしながら、ロシア革命に翻弄されるコルチャークとアンナの運命が描かれます。

ロシア革命後、コルチャークは、一時、革命政府に降りますが、結局、帝政ロシア復活を目指す反革命派政府に身を投じ、総司令官に着任することになります。
そして、革命政府の赤軍との戦いに身を投じるという展開になりますが、コルチャークが総司令官という立場であるからか、直接戦闘シーンは描かれず、もっぱら、戦場からの伝令によって、戦況が分かるという描き方がされています。

そのため、「序盤は、コルチャーク側が優勢なんだな」とか、「赤軍に主力部隊が敗れて、戦況が不利になったんだな」と言ったことが、なんとなくは分かるものの、ニュース速報で概況を知らされている感じで、なんとも物足りない感じ。

また、コルチャークとアンナとの恋の行方も、自分が恋愛映画には関心が低いせいか、正直、どうでもいいかな・・・(笑)なんて思えてしまい、この辺りは割愛して、もうちょっと戦闘とか闘争に関する部分を描いて欲しいな・・・などと感じてしまいました。

コルチャークが反革命派政府の総司令官になった後の多くは、赤軍に追われ拠点を移すため、凍てつく雪原を列車で延々と移動するという場面が多かったなぁという印象です。
寒々しく凍てついた大地が、コルチャークの過酷な運命を表しているようで、コルチャークの運命に同情を覚えつつも、一方で、辺り一面、変化のない雪原が延々と続く単調な風景は、ストーリーの起伏の乏しさと相まって、ますます単調な映画という印象も強くしたように思えます。

そして、コルチャークは、赤軍に追い詰められ、最後は、兵士達を解散し、続いて、軍幹部達にも解散命令を出し、コルチャークと反革命派政府の首相2人で敵側に投降して処刑されるという運命をたどります。

最後は、華々しいところがなく、じり貧による悲惨な末路は、英雄像としては、なんだか物足りないなぁ・・・などと、どうにも勝手な感想を持ってしまったのでした。
うーん、振り返ってみると、なんだか地味な作品でした・・。


【その他のレビューブログ】
「中途半端な人物の中途半端な恋愛劇」というコメントを書いた人もいましたが、戦争描写と恋愛描写のどっちつかずな印象を受けた作品でした。

こんな映画見ました
http://ameblo.jp/sir-cry/entry-10977496954.html

Ommo's
http://ommo.blog.ocn.ne.jp/1970blog/2011/01/post.html

法華狼の日記
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20110620/1308605260

[SAMPLE]ビデオながら見日記
http://d.hatena.ne.jp/mash1966/20091027/p1

tomo_hの映画ログ
http://plaza.rakuten.co.jp/tomoh/diary/201001160000/

アマゾン カスタマーレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B002P88JV2/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt/377-0010348-7542448?ie=UTF8&showViewpoints=1

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[ 2013/12/29 15:02 ] 西洋史 | TrackBack(1) | Comment(0)
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美しいロシア語 ロシア映画 提督の戦艦
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[2014/04/16 21:10] 投資一族のブログ
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