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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【邦画:アニメ】 コクリコ坂から

【評価】★★☆☆☆

kokuriko_saka.jpg
2011年/日本
監督:宮崎吾朗
出演(声優):長澤まさみ、岡田准一


テレビで放映していたので、何となく見ました。
ジブリ映画は、気軽に見ていられるので、やっていると、ついつい見てしまいますね。

【ストーリー】
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1960年代の横浜が舞台。
父親を亡くし、下宿を切り盛りする高校生・松崎 海が主人公。
海の通う高校では、ある事件でにぎわっていた。
それは、文化部の部活会館の取り壊し問題。
文化部の部員達は、歴史ある建物の取り壊しに反対し、学校側と対立していた。
そして、その活動の中心人物が、考古学部所属の風間 俊。
建物取り壊し問題をきっかけに、主人公・海と俊は急接近し、お互い淡い恋心を抱くこととなる。
しかし、ふとしたきっかけで、海と俊は兄妹であるという事実があきらかとなり、とまどう二人。
一方、部活会館の建て壊し問題は、俊と海の活躍で、生徒の過半数が取り壊し反対に回り、さらに、学校法人の経営者である理事長に直談判し、取り壊し撤回に漕ぎ着けることに成功する。
取り壊し問題を決着が付いた後、海は、俊と兄妹であるということについて、自分の母親に問いただすことにする。
すると、なんと、海と俊が兄妹であるという話は、全くの誤解であることが判明。
海と俊の恋の障壁は取り除かれ、めでたしめでたし(完)。

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映画の序盤は、主人公・海と風間俊が接近するまでを、多少のドタバタを交えて描かれています。
映像自体は、ジブリっぽい雰囲気が漂っていますが、ラブコメ的展開は、私はあまり関心がないため、意外と退屈な出だしだなぁというのが本音のところ。

そして、海と俊の関係が、徐々に文化部の部活会館の取り壊し問題に絡んできますが、取り壊し反対の生徒活動は、懐かしの60年代学生運動といった感じで描かれています。
ただ、私は、学生運動とかまったく知らないので、あまり入り込めず、なんとなく現実感の無い展開に見えてしまいます。

しかし、学生運動的なノリでは、なかなか取り壊し反対の支持が伸びず、なんとなく行き詰まりをみせる中、主人公・海が、「部活会館が大切なら、まずは、建物自体をきれいにしよう」と提案し、みんなで、建物を掃除することとなります。

そして、生徒みんなで建物を大掃除した結果、建物への愛着が湧き、取り壊し反対が生徒の過半数に広がるという展開。
過激な取り組み(学生運動)よりは、穏健な取り組み(大掃除)の方が、支持層の拡大に効果を発揮するという展開は、なかなかニヤッとさせられます。
現実も、得てしてそんなもんかもしれません。

また、大掃除のシーンで、建物の中が色々と出てきますが、なんとなく建物は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のようは雰囲気があって、その辺りもジブリらしさが出ているような気がしました。

生徒の過半数が建物取り壊しに反対という情勢になったものの、学校側はそれを無視して、いっきに建物取り壊しを強行しようとします。
そこで、俊と海は、東京にいる学校法人を経営している理事長(複数の企業を所有する財閥(?)の長でもある)を尋ねて、取り壊し撤回を直訴することにします。

直訴におもむくと、理事長は、あんがい物の分かる大人で、あっさり、建物取り壊しは回避されることになります。

この理事長、「がははは、オレに任せろ」といった感じで豪快笑いをする、豪放磊落なキャラ設定です。
「がははは」の豪快笑いをする豪放磊落キャラは、ジブリ映画では定番な気がしますが、この理事長に限って言えば、どうにも鼻について仕様がありません。

なぜだろうと考えてみたのですが、おそらく、この「がははは」笑いと豪放磊落な物言いが、権力者の余裕みたいなのを感じるからかも。
結局のところ、俊と海の直訴は、最高権力者の情けにすがるというだけの話で、理事長も、権力に従順にすがってくるものは、情けを施してやるぜ・・みたいに見えるからかも・・まぁ、権力の無い私の僻みかもしれませんが(笑)。

理事長は、いっそのこと、「天空の城ラピュタ」のムスカみたいなキャラの方が面白かったのでは。
例えば、理事長が学生会館のてっぺんに立ち、生徒達を見下ろしながら、「見ろ!人がゴミのようだ!!」なんて台詞を吐いちゃうとか・・ちょっと妄想が過ぎました(笑)。

一方、海と俊の恋の展開はどうなるかというと、なんと、海と俊は兄妹疑惑説が浮上!

妻:「なにこれ!韓流ドラマかっ!!」

まぁ、確かに韓流ドラマにありがちな展開ですからね、恋人同士が実は血がつながっていたという展開は。
海と俊の恋物語の話は、無茶な展開になってきたので、何だか見るに堪えなくなってきました。

そして、海は、「海と俊は兄妹なのでは?」という疑惑を母親にぶつけます。
すると、意外な真実が。

海がまだ母親のお腹にいるある日、父親が赤ちゃんを連れて帰ってきます。
その赤ちゃんは、父親の親友の子供。親友は朝鮮戦争で戦死、その子を産んだ母親も出産直後に死んだため、その子を引き取ってきたとの話でした。
しかし、引き取ったは良いものの、海を妊娠していて、その子までは育てられないので、その子は、他所の家にあげちゃった・・・それが俊だったのですということでした。

私:「犬の子か!」

思わず、突っ込んでしまいました。
引き取っておいて、育てられないので他にあげちゃうって・・・。
さすがに、ひどすぎません!? 犬の子供をやりとりしてるんじゃないんだから。

そして、妻も一言、

妻:「何これ、結局、きれいにまとめちゃったってわけ!?まさに韓流ドラマだね!」

なんだか、ひどく韓流ドラマに敵意むき出しのコメントですが、たしかに、この展開は、非常に妄想的というかなんというか、かなりグダグダだなと思います。

そして、おもむろに、テレビを操作して、映画情報を画面に映し出す妻。

妻:「やっぱり、息子(宮崎吾朗)が監督かぁ。ダメだなぁ。
   だけど、脚本は宮崎駿なんだ。宮崎駿も腕が落ちたね!」

とひとしきり酷評です。

確かに、映像はジブリらしさがあるものの、内容は、ちょっとなぁという気がします。
ジブリ作品は、やはり、おもいっきり奇想天外で気宇壮大なストーリーにするか、主人公の成長を上手に描く作品にしないと面白くないのかなと思います。
その条件から外れたり、うまく描き切れていないと、生ぬるい作品になってしまいがちと思いますが、「コクリコ坂から」は、主人公の恋物語にしろ、部活会館問題にしろ中途半端で、主人公の成長を上手に描き切れていないため、どうにも生ぬるい作品という印象でした。


【その他のレビューブログ】
評価は、分かれるようですが、見た感じでは、「悪くない」という割合の方が多そうな気がします。
「宮崎駿が作ったらこうなるだろう、というイメージで作られた作品に感じる」という意見を書いていた人がありましたが、確かに、そんな雰囲気を感じますね。

琥珀色の戯言
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20110723

超映画批評
http://movie.maeda-y.com/movie/01595.htm

hachimitu blog
http://hachimitu.jp/blog/archives/2011/09/19224508.html

BLOGOS
http://blogos.com/article/19255/

雨の眼 @shiomiLP
http://shiomilp.hateblo.jp/entry/2012/08/22/121400

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[ 2013/01/15 21:59 ] ジブリ作品 | TrackBack(0) | Comment(0)
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