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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【中国映画:歴史】 戦神 -ゴッド・オブ・ウォー

【評価】★★★☆☆

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2017年/中国
監督:ゴードン・チャン
主演:チウ・マンチェク

倭寇討伐で活躍した明の武将・戚継光を題材とした作品。倭寇など、日本を題材にした中国映画とかだと、反日映画的な内容に作品も結構あり、純粋に映画を楽しめなかったりすることもありますが、果たして本作はどんなものなのでしょう。

【ストーリー】
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16世紀の明の時代。倭寇の猛威と、政治の腐敗により疲弊する明王朝。若き武将・戚継光は倭寇討伐の将に抜擢される。
弱卒の明軍を徹底的に鍛え、少数精鋭の部隊を作り上げる威継光。
精鋭を3000名をもって、倭寇討伐に乗り出すが、倭寇も威継光を徹底的に叩き潰すため、2万の大軍を結集して威継光の軍に立ちはだかる。
死闘の末、倭寇の大軍を突破し、倭寇の大将を討ち取り、大勝利をおさめるのだった(完)。
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【史実を元にした作品】

てっきりフィクションかと思いきや、主人公の武将・戚継光は、実在の人物だそうです。
明の時代に倭寇討伐に功績があった武将とのことで、この映画が描かれている時代は1550年から1560年頃ということで、日本は、戦国時代まっただ中、織田信長が尾張国内で苦戦している最中(有名な桶狭間の戦いは1560年のこと)という時期です。

こんな時期にも、日本は隣国の明まで赴き、海賊行為を行っていたとはびっくりですが、日本の戦乱の余波は国内だけでなく、隣国にまで迷惑をかけていたんですね。



【ライバルは松浦党】

倭寇の裏には、日本の松浦藩がいるという設定になっており、松浦藩の切れ者軍師が、倭寇の中心人物で、切れ者軍師と戚継光の戦いが見どころとなっています。
松浦藩(この時期だと松浦藩とは言わず、松浦党と呼ばれていたんだと思います)は、長崎県平戸市を中心に、海賊衆を束ねた集団で、密貿易から海賊行為まで活発に行っていた集団で、映画の設定も、史実に近い設定なのだと思います。

この松浦党、なかなかすごくて、戦国末期には、日本にやってきたポルトガルの船団と一戦交えた(しかしながら大敗北したそう・・・)なんていう経歴も持っていて、戚継光のライバルとして位置づけるには、存在十分かと思われます。



【悪妻を得た戚継光は・・・】

本作は、昨今はやりの寡勢をもって大軍を打ち破るという設定(映画「スリーハンドレッド」とか)を踏襲しており、クライマックスは、3000の兵で2万の大軍を打ち破る展開。
ただ、内容は、どことなく勢いだけで大軍を打ち破ってしまった雰囲気があり、もうちょっと一工夫有るとよかったかなぁという印象。

後は、かなり不思議だったのは、戚継光と奥さんのエピソード。
奥さんがかなり猛々しい女性で、少し帰宅が遅れただけで、お客も一緒なのに、「ご飯が冷めましたから、外で食べてください」と言って家を追い出したり、どこかに出かけようとするときに、「私の馬が用意されていない!」といきなり不機嫌になって、立ち去ろうとしたりなんていう話が出てきます。

しまいには、見かねた戚継光の部下たちが、奥さんに刃を突きつけて、戚継光に従わせるという作戦を決行しようとする(戚継光にいなされて作戦は行わずじまいですが)なんていう展開にまで行き着きます。

このエピソード、一体どういう意味があって盛り込んでるんだ・・・?と思いながら観ていたのですが、おそらく、戚継光は実在の人物なので、実際、戚継光の奥さんのこの手のエピソードがあり、有名な話なのでしょう。

映画を見ていると、謎なエピソードですが、史実を描いているとすれば、少々笑ってしまう話です。

悪妻のエピソードで知られる有名人には、哲学者のソクラテスがいますが、ソクラテスの名言(迷言?)に、「良妻を得れば幸せになれる、悪妻を得れば哲学者になれる」というものがありますが、戚継光も悪妻のおかげで名将になれたのかも??


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[ 2019/12/23 00:00 ] 東洋史 | TrackBack(0) | Comment(0)
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