FC2ブログ

読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
2019 12123456789101112131415161718192021222324252627282930312020 02

【書籍:歴史】 武王の門

【評価】★★★★★

buou_gate.jpg
著者:北方謙三
出版:新潮社



【北方流歴史物】

最近、北方謙三氏の歴史物が面白いなぁと思って手に取ることが多いですが、本書もその流れで読了。
何が面白いかって、ストーリー展開もさることながら、あまり取り上げられることが少ない分野-日本史で言えば南北朝時代とか-が舞台となっていて、結末を知らない話、しかも実話を読むことができる新鮮さがあります。
子供の頃に、歴史物をわくわくしながら読んだ体験をもう一度味わえる感覚です。



【統一ものの面白さ】

本作は、南北朝時代に後醍醐天皇の息子として、九州に下り、南北朝側の指導者の一人として九州統一を目指した懐良親王(かねよししんのう)を主人公とした作品。
皇族ですから、貴族のようなものですが、本書では貴族ではなく一人の武将として描かれ、そこに九州の豪族・菊池家が懐良親王を強力に支えることで、非常に弱小な勢力だった懐良親王たちが、苦難の末、九州を統一するまでに至ります。

国家統一・天下統一ものの面白さは、日本だと戦国時代くらいしかないかなと思っていましたが、南北朝を題材にしても、こういう面白い作品が描けるのだなぁと驚きを禁じ得ませんでした。



【九州を越えるスケール】

三国志にはまったことのある人間としては、戦略・戦術の妙も非常に興味あるところですが、九州統一の強力なライバルであった少弐氏との激戦も、優勢を誇る少弐氏をどうやって策を持って打ち破るかという醍醐味が描かれ、非常に楽しむことができました。

スケールは、九州統一という、少しこじんまりしたものかもしれませんが、そこに、貿易、倭寇絡みで高麗や元も係わってきたり、九州を越えるスケールで描かれており、三国志とか戦国歴史物が好きな人には、本作も十分面白く感じられるのではないかと思います。



================================
【『武王の門』より】
夢のかたちは見えぬ。ただ、海をも越える夢を抱きたい、と思った

(書き出し)
海は、いつもなにかを孕んでいた。

(結び)
光。風。夢。海。
遠くなった。
================================


スポンサーサイト



[ 2019/11/05 00:00 ] 歴史 | TrackBack(0) | Comment(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


ページ最上部へ

プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

アクセス数
アクセスランキング
[ジャンル]: 映画
239位
[サブジャンル]: レビュー
121位
カレンダー