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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【書籍:経済小説】 メガバンク最終決戦

【評価】★★★☆☆

megabank_lastwar.jpg 
著者:波多野聖
出版:新潮社



【真山仁氏「ハゲタカ」系の作品】

経営不振に陥った名門銀行を巡っての買収劇を描いた作品。
銀行の役員から、政府関係者、ハゲタカファンドが入り混じる展開ですが、かなり多くの人物が登場してくるので、少々、錯綜するかなぁという印象。
作品的には、真山仁氏の「ハゲタカ」に近い印象の作品です。



【臥薪嘗胆の末】

テーマは、名門メガバンクの買収騒動なのですが、メガバンクを買収しようとする人々のそれぞれの目的の多くが「復讐」。
世の中の人は、心の中に、こんなに「復讐」を秘めて生活してるんでしょうか・・・。なんだか、怖い世界観です。

銀行の監督規制官庁のトップ、金融庁長官からして、日本に恨みを抱き、いつか日本に復讐しようと心に秘め、ずっと生きてきたという設定で、このチャンスに、メガバンクをアメリカに売り払って復讐を遂げようとするなんていう展開で、どんだけ、臥薪嘗胆状態なんだというツッコミが入りそうです。



【不健全な人間関係・・・】

金融庁長官は、アメリカのハゲタカバンクと組んで、メガバンクのアメリカへの売却をもくろむわけですが、ハゲタカバンクの責任者-日本人ですが-も日本に恨みを抱いているという設定。

日本、色んな人から恨みを買ってますな・・・・。

しかし、更に複雑なのが、ハゲタカバンクの責任者の父親は、疑獄事件の濡れ衣を着せられて自殺しているのですが、濡れ衣をなすりつけた裏幕が、実は金融庁長官だったという設定で、どんだけ、ごちゃごちゃとした人間関係なんだと。
この話を読むと、私の人間関係が、いかに健全なのかが再確認できます(笑)。



【最後は、怪人二十面相なのか?】

結局、金融庁長官の目論見は暴かれ、売国奴として糾弾され失脚。金融庁長官は焼身自殺をしてしまいます。
しかし、この焼身自殺、実は偽装で、死んだと見せかけ、こっそりと生き延びているらしいという展開。なんだか、怪人二十面相ばりの偽装工作をやってのけますな(笑)。

おそらく、本編の続編が出るとすれば、この金融庁長官が、黒幕として登場してきそうですが、果たして続編はあるのでしょうか。





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【『メガバンク最終決戦』より】
日本の組織らしい。いや、日本人らしいと言っていいですね。今しか考えられない日本人、今がずっと続いていくと思っている日本人・・・それが突然、状況が一変すると慌てふためく

(書き出し)
提出順序が違う、ってんだろう!!

(結び)
ヘイジは大きな笑顔でそう言った。
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