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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【書籍:ルポ】 アジア未知動物紀行 -ベトナム・奄美・アフガニスタン

【評価】★★★★☆

ajia_uma_quest.jpg 
著者:高野秀行
出版:講談社



【UMA探索記】

著者のライフワーク(?)である、未確認生物-UMA探索の顛末記。
なに、UMA探し?というと、矢追純一っぽい怪しさがでてきますが(矢追さんはUFO専門ですが)、著者の高野さんは、そういう怪しさはなく、むしろ正統派(?)の研究者ばりの真面目さと緻密さで探索をしているので、その点が非常に面白く読めます。

まぁ、ただ、UMA情報の最初の情報源は、やっぱり、雑誌「ムー」だったりしますが(笑)。



【現地溶け込み能力のすごさ】

本書ではベトナムの「フイハイ」、「バンボ」、奄美諸島の「ケンモン」、アフガニスタンの「ペシャクパラング」それぞれの探索を行った記録が書かれています。
高野さんの本の良いところは、UMA探しが軸になってはいつつも、類まれなる言語能力と現地溶け込み能力により、現地の人々と濃密な交流を行い、その交流の中から、現地の生の感触が描かれ、それだけで、秘境探索のような味わいが出てくる点。

今回も、現地の人と仲良くなりながら、現地の人の考え方や文化・風習が、日本と大いに違う点を浮き彫りにし、異国紀行の醍醐味が味わえます。



【実録・アメリカ超能力部隊】

ベトナムの「フイハイ」、奄美諸島の「ケンモン」は、未確認生物というよりは、妖怪の類に近い、架空の生き物に近い印象でしたが、アフガニスタンの「ペシャグパラング」は、狂犬病に感染した動物が正体なのではないか、という推論にまでたどり着き、そこまでの調査経過は、学者もびっくりの緻密さがあります。

そして、その動物は、米軍が持ち込んだものではないかという推理まで行います。
UFOや未解決事件などでは、米軍陰謀説なんていう話が流布されることがよくあり、ほとんどは荒唐無稽な都市伝説レベルでしかありませんが、「ペシャグパラング」の米軍陰謀説(?)は、結構、確かにありそうレベルの推察で、著者の観察力や論理構成力のすごさを感じさせます。

米軍陰謀説の裏付け話として、「実録・アメリカ超能力部隊」という本(私も以前読んだことがあり、このブログでも感想を書きました)が取り上げられていますが、本書の中で、「実録・アメリカ超能力部隊」の内容紹介や感想をがっつり書いてしまっているのは、ちょっと微妙でした。
わざわざ、他の本の紹介を細かに書かなくても良いと思いますが、まぁ、感想を書きたくなるくらい、面白い(突飛な)内容であることは確かです。

何はともあれ、これからも高野さんには、ぜひUMAを追い求めながら、現地溶け込み能力を生かした面白い本をどんどん書いてもらいたいところです。




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【『アジア未知動物紀行』より】
フイハイの好物は沢ガニで、脇の下にはさんで二分間で調理するという。「電子レンジみたいですね」とフンさんに言ったら、「そうなんだ。不思議だろう?」と彼は真顔でうなずいていた。

(書き出し)
それは暑い真夏の日のことだった。

(結び)
そして、思う。ヘワッドと私、ほんとうはどちらが純朴なんだろうな、と。
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【その他のレビューブログ】
「『危険を冒さなくなったから作者もパワーダウンしてきた』なんて感想は間違っとる!お前はわかっとらん!と強く否定したくなるのである。」という感想がありましたが、本作品は、確かに他の作品と比べると危険度が少ない印象ですが、それでも、面白さに違いはなかったなぁと思いました。

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[ 2018/09/30 00:00 ] その他ルポ | TrackBack(0) | Comment(0)
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