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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【書籍:登山】 エベレスト登頂請負い業

【評価】★★★☆☆

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著者:村口徳行
出版:山と渓谷社



【登頂請負い業は盛り過ぎなタイトル】

タイトルからすると、エベレスト商業登山に関わっている人の話かと思いましたが、そうではなく、登山家兼カメラマンとして、様々な人のエベレスト登頂に同行した著者の登山日記。

登頂請負い業というのは、ちょっと盛り過ぎのタイトルかな、という感じもします。
どちらかというと、大衆化しつつあるエベレスト登山について触れた本とでも言うべきでしょうか。



【複数の才能による相乗効果】

そうは言っても、エベレストに何度も登頂する経験を持つというのは、一般からするとかなりすごいと思います。
本人も言うように、一流の登山家ではないにせよ、それなりのレベルの登山家であり、さらに、カメラマンとしての能力を持っているから、エベレスト登山をする人々に、記録係として声をかけらえれ、何度もエベレストを登る機会を得ているわけです。

突出した才能は非常に有用ですが、そこまで突出していなくても、あるレベルの才能を複数持ち合わせていると、その組み合わせで可能性が広がるなぁというのが、著者を見ていて感じる点です。

登山家×カメラマン、この組み合わせがあるが故に、著者は活動の幅が広がっています。
自分が持っている能力に別の能力をプラスしたら、どんな可能性があるのか、考えてみるのも良いかもしれません。



【野口健さんとの同行】

本書は、75歳の高齢で登頂を果たした三浦洋一さんに同行した時の記録や、エベレスト登頂に二度挫折し、三度目で登頂を果たした野口健さんに同行した時の記録など、バラエティに富んでいます。

野口健さんについては、以前、野口さんの著書「落ちこぼれてエベレスト」を読んだことがあり、その時、野口さんが、登山の基本であるタクティクス(登山の日程や工程を組む計画表)を作成することすらできず、そんな状態でエベレストに挑戦し完敗した、という話がでてきます。
その時、同行したカメラマンについても言及されていますが、そのカメラマンが本書の著者の村口さん。

本書で、野口さんについて、登山に対する知識が欠如していてそれでエベレストの挑戦するのかと内心驚いたといったことが書かれていますが、確かに野口さんの本にも野口さんの視点から、登山技術や知識の欠如についての猛省が書かれており、その時の状況が、当事者間で一致していて、野口さんは、かなり無謀な挑戦をしたんだなぁというのが、はっきりして面白い点でした。



【エベレストに登るには?】

ラストの章は、実際にエベレストに挑戦するとすれば、どんな準備をすればよいかについて書かれています。
これを読んでエベレストに挑戦しようとする人がいるかは、はなはだ疑問ですが・・・というか、エベレストに挑戦しようという人は、こういう本を読んでいる時間があったら、とっとと動き出している気がしますが、エアー登山家としては、エベレスト登山の妄想ができて、楽しめる章でした。

一言で言うと、トレーニングが大切なようです。

・・・なにごとも、事前準備や勤勉さが大事なんでしょうか。
冒険家というと破天荒なイメージがありますが、破天荒よりも、生真面目で几帳面な方が、エベレスト登山を成功させやすいのかもしれません。
うーん、ちょっと夢がない気がしますが、現実は、そういうものでしょうか。

酸素ボンベや様々な登山道具の改良で、エベレスト登山は冒険家の山ではなく、一般の人に開かれつつあるようですが、そうは言っても、お金と時間がたくさんかかるようなので、もうしばらくは、エベレスト登山は、本で読んでいるしかなさそうです。


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【『エベレスト登頂請負い業』より】
日本は海外に比べて、冒険などあまり社会の役に立たないと思われる分野に対して理解度が低い。
 
(書き出し)
世界最高峰エベレスト。チベットの人々は遥か昔からこの山をチョモランマと呼んだ。八八四八メートル、「母なる女神」の意味という。

(結び)
案外、素朴な感想を僕は持っている。体力のある人だけがそこに行けばいい、と―。
なにしろそこは、人間がようやくたどり着くことのできる極限の場所だから・・・。
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【その他のレビューブログ】
「私には8千メートルの高度を目ざす登山家の心理はよく理解できません。」なんていう感想がありましたが、普通に考えると健康によくないだけの場所に行こうと思わないものかもしれません。それでも、地球最大の極限を目指す人が多いのも事実。

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[ 2018/02/11 00:00 ] その他ルポ | TrackBack(0) | Comment(0)
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