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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:歴史】 シー・バトル -戦艦クイーン・エリザベスを追え!

【評価】★★★☆☆

sea_battle.jpg 
2012年/トルコ
監督:イェシム・セズギン
主演:バラン・アクブルト

第一次大戦時の海戦ものを描いた作品の模様。
なかなか硬派なパッケージに、思わず食指を動かされてのレンタルです。

【ストーリー】
===============
第一次大戦勃発前夜のオスマントルコ帝国。
イギリスを筆頭とした連合国と一触即発の状態にあったが、ついにイギリス海軍の侵攻により戦いの火ぶたは落とされることになった。
連合軍は、オスマン帝国の首都イスタンブールの占領を目指し、多数の戦艦で、イスタンブールに続くダータネルス海峡の制圧、突破を目指したが、海峡の構築されたオスマン帝国の要塞により作戦は失敗、海軍での突破はとん挫する。
連合軍は、次にガリポリ半島への上陸作戦を敢行する。
上陸地点に兵力を集中していたオスマン帝国軍との激しい戦闘が繰り広げられ、上陸、突破が難しいと判断した連合国軍は撤退するのだった。世にいう、ガリポリの戦いである(完)。
===============



【タイトルはちょっとひどいな・・・】

第一次大戦、イギリスを筆頭とする連合国をオスマン帝国が撃退に成功したのですが(この辺りの知識、全くなくて、初めて知った話でした)、ガリポリの戦いと呼ばれる、オスマン帝国と連合国との戦いを描いたのが本作品となります。

本作品のタイトルは、「シー・バトル」とあるだけに、海戦を描いた作品かと思いきや、海戦は序盤のみ、中盤から後半は、陸戦ばかりで、正確なタイトルにするなら、「陸上戦」ではないかと思います。

映画を見ていて、副題にある戦艦クイーン・エリザベス(連合国側の戦艦です)が、序盤早々、オスマン帝国の要塞から放たれた砲弾により撃ち沈められ、「あれ? シー・バトル、こんなに早く終わっちゃうけど大丈夫なのかいな」と心配させられ、本当にその通りになったのはびっくりでした(笑)。



【精神主義的な展開も】

戦いの経過は、オスマン帝国の実力を侮った連合国側が、油断その他、作戦の杜撰さで痛い目にあってしまうという展開ですが、オスマン帝国も、実力が上回る連合国に対して必死に戦いを挑んでいきます。

この必死さには、連合国の間隙をぬって、痛撃を加える作戦-連合国の艦隊の目を盗んで機雷を敷設して、大打撃を与えたりなど、なかなか見るべき面白い展開もあるのですが、少々、昔の日本軍みたいに精神主義的なところも強くて、その点は、興ざめする展開でもあります。

なにせ、砲弾を運ぶ車両が破壊され、300kg近くある砲弾をどうやって運ぼうか頭を悩ますオスマン帝国軍、そこに一人の勇気ある兵士が名乗りを上げ、「俺の背中に砲弾を置いてくれ」と言って、一人で300kgの砲弾を3発も運んでしまうなんていうムチャな展開も。
いや、その展開は、さすがにぶっ飛び過ぎだろうと、思わず突っ込んでしまいました。



【勝因は精神力だったかのか?】

後半は、上陸を目指す連合国軍と、それを阻止しようとするオスマン帝国軍の戦いとなりますが、物資が不足気味で不利な状況にあるオスマン帝国軍は、宗教心と愛国心の相乗効果で戦意発揚、不利な状況をも強靭な意志力で突破・・・と、どうも胡散臭い展開になってきます。

史実でも、実際、オスマン帝国軍が連合国軍を撃退しているわけなので、その勝因というものがあると思いますが、たぶん、精神力ではなかっただろうと思います。
その勝因がなんだったか、精神力という安直な理由で片づけないで、もうちょっと、リアリティのある理由で描かれているとよかったかなぁと思います。

ちなみに、この映画を見ていて、トリビア(?)だったのが、イスラム教の祈りの言葉。
キリスト教は、「アーメン」ですが、本作でオスマン帝国軍の兵士たちはお祈りの言葉として、「アーミン」という言葉を、頻繁に使っていました。
お祈りの言葉、似ているんですね・・・。これは、意外でした。

ラスト、最後の決戦シーンが描かれますが、オスマン帝国軍の兵士たちが祈りを捧げたのち、銃を手に突撃し、オスマン帝国軍と連合国軍の両軍が激突するという描写となっています。
なんだか、戦国時代の戦いのようでした・・・。
飛び道具があるのに、白兵戦というのもなぁ・・・(苦笑)。

トルコの国威発揚的な戦争映画といった雰囲気のある作品で、お国柄という感じもありましたが、第一次大戦にオスマン帝国が連合国軍を撃退したということを全く知らなかっただけに、興味深い内容でもありました。



【その他のレビューブログ】
「愛国心と信仰とご先祖様や家族への愛でカバーするぜ!だったり、銃後の守り!的な話やら、いかにも戦時中の教科書に載ってそうなナショナリズムに訴えかける戦争美談エピソードがてんこ盛り。」という感想もありましたが、戦争映画って、こういった部分が露出しすぎて、見ている側はひいてしまうなんてこと、よくありますね。

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[ 2017/11/30 00:00 ] 西洋史 | TrackBack(0) | Comment(0)
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