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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【邦画:コメディ】 お前はまだグンマを知らない

【評価】★★☆☆☆

gunma_unknow.jpg
2017年/日本
監督:水野格
主演:間宮祥太郎


「群馬の野望」といったゲームも出ていて、群馬ばやりなのか?と思い、ついついレンタル。

【ストーリー】
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千葉県から群馬県に転校してきた高校生の主人公。
群馬の独特な風習や、群馬県人の群馬愛の強烈さに戸惑いを覚えつつも、少しずつ、群馬になじんでいく。
そのような中、群馬県人を誹謗する中傷ビラがまかれる事件が発生。
その事件を解決しようとする中で、群馬県と茨城県、栃木県の争いに巻き込まれたり、思わぬ群馬のタブーに触れてしまうなど、トラブルに見舞われるが、事件を無事解決する。
そして、事件解決を通じて、主人公も群馬愛を少々、理解できるようになるのだった(完)。
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【起立・注目・礼・着席】

テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」でやるような都道府県あるあるネタを映画にしたような作品。というか、たぶん、そういうコンセプトの作品なのでしょう。

群馬県の学校では、「起立・礼・着席」ではなく、「起立・注目・礼・着席」であるというネタは、「ケンミンSHOW」でも紹介されてたネタだなぁなどと思いつつ、トリビア的(?)面白ネタではありますが、それ以外のネタは、「赤城おろしの突風で鍛えられているので、女子の太ももは太い」とか、単なる作ったネタだよなぁというものも多く、他県の人に、「ほほぉ!?」と言わせるネタというのはなかなか多くはなさそうです。



【郷土意識の強さにびっくり】

映画に出てくる群馬県人は、自らを「グンマー」と称して、群馬県愛に溢れていて、郷土愛というべきか、郷土意識がこんなに強いのかとびっくりするやら、感心するやらでした。
だいぶ以前に、福島県の会津地方に住んだことがあり、会津地方も、そこそこ郷土意識の強い地域の印象でしたが、ここまで露骨ではなかったなぁ。

幕末の戊辰戦争の影響で、会津地方と長州藩こと山口県は犬猿の仲といった話もあり、会津地方に住んでいるというと、そういった話題も出ましたが、実際は、都市伝説に近く、むしろ、そういう話をネタに地域の盛り上げ材料にしている感が強かった印象がありました。

映画に出てくる群馬愛に溢れる人々も、どっちかというとかなりネタっぽさ満載ではあります。



【最後はパンチラネタですか】

最後は、赤城山の怒りを、主人公(男子)が下半身を出して沈めるというアホっぽいネタで締めくくられます。
赤城山の神は女神なので、男性が下半身を出すと喜ぶという民話的エピソードを基にした内容ですが、山の神は女神なので・・・という類似エピソードは、全国の山の話として、よく聞く話ですね。

あとは、その対比として、女子のパンチラが、世の争いごとをおさめるというネタも織り交ぜ、メデタシメデタシという、小学生的ネタで締めくくられ、アホっぽさ満載なのであります。
パンチラネタでちょっと笑ったのが、北朝鮮の金正恩とアメリカのトランプ大統領がアメリカ美人のパンチラで和解するというくそネタ(笑)。
アメリカ美人のパンチラと言えば、やはり、マリリン・モンローなのか!?(かなり古すぎ)

しかし、トランプ大統領、パンチラぐらいじゃ収まらない暴れっぷりだから、マリリン・モンローといえども、難しいのかなぁ・・・などと、群馬からだいぶ離れた思索に漂ってしまったのでした。

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[ 2020/01/19 00:00 ] コメディ | TrackBack(0) | Comment(0)

【中国映画:ギャンブル】 カイジ ー動物世界

【評価】★★★★☆

kaiji_china.jpg
2018年/中国
監督:ハン・イエン
主演:リー・イーフォン

「カイジを久々に見たい」という妻の要請で、レンタルしょうとしたら、1作目、2作目とも貸し出し中。最新作のカイジが出るので、みんな借りちゃうんですな。
しかし、穴場あり!中国版の「カイジ」があるじゃないですか。「これじゃない!」という妻の批判の声が聞こえてきそうですが、耳を塞ぎ、レンタル。


【ストーリー】
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母の入院費などで金不足に苦しむカイジは、友人の誘いにのり、母の名義の家を担保に大金稼ぎをしようとするが失敗し、逆に多大な借金を背負ってしまう。
八方塞がりに陥ったカイジの前に、大金を稼げるギャンブルの話が舞い込み、そのゲームに参加することにするのだった。
ゲーム開始早々、他の参加者にだまされ窮地に陥るカイジ。しかし、持ち前の計算力を発揮し、仲間を募り、ゲームの札の買い占めなど、ありとあらゆる手段を用いて巻き返しを図る。
しかし、カイジの動きを察知した他の参加者によって、またも窮地に陥るが、逆転の一手で、ピンチを切り抜け、仲間を助けることに成功するが、自身はゲームに負け、たこ部屋送りになる。
ゲームに勝った仲間がカイジを救出してくれるはずだったが、仲間も土壇場で裏切り、自身の力でたこ部屋を脱出。裏切った仲間に制裁を加えた後、無事、元の世界に戻ることができたのだった(完)。
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【ダメ人間じゃないですね・・】

本作、漫画や日本版のカイジとは違い、主人公たるカイジのダメ人間っぷりがかなり薄いですが・・・というよりは、親孝行で恋人もいるという、原作カイジとは真逆な人間っぷりで、日本と中国の違い(?)を感じる作品となっています。
ただし、メインのギャンブルゲームは、原作踏襲で、楽しめる内容でした。

ギャンブルゲームは、基本的にはじゃんけんなのですが、じゃんけんだけど、ここまで駆け引きが成立するのかと、本作を観てもあらためて感じました。



【ザワザワは一体・・・】

カイジ作品(原作)の特徴は、カイジの心理描写を表すのに、カイジの背後で「ザワザワ」という効果音で表現する手法。
日本版カイジは、見事に(?)この手法が表現されていましたが(少々、突っ込みどころがあると言えばあるのですが(笑))、中国版では、この描写は別の方法で表現されていました。

その方法とは、ザワザワの代わりに、主人公がピエロに関する妄想に陥るというもの。
これはこれで、ありかもしれませんが、やっぱり、カイジには「ザワザワ」でしょ、と思うと、「ザワザワ」がないカイジは、やはり物寂しさがあります。

やはり、「ザワザワ」というオノマトペ(?)は、日本でしか通用しないガラパゴス的な表現だったか(笑)。



【カイジ以外ダメ人間】

終盤は、カイジが犠牲になって仲間を助ける展開。
そして、助かった仲間がカイジを助ける計画だったはずが、金に目がくらんで、カイジを見捨てるという流れに。
どちらかというと、カイジ以外の人間のダメっぷりが目に付きます。カイジ、実は真人間なのか(笑)。

ラストは真人間カイジ(?)らしく、娑婆に戻り、恋人とも再会してハッピーエンド。
いやぁ、カイジに恋人がいるってのが、想像できませんが、更には、親孝行のカイジという設定も、これまた想定外。
孔子を輩出した国だけあって、親孝行設定というのは、これぞ、中国仕様と言えるのかもしれません。

他の国でカイジを映画化すると、どんなカイジになるのでしょうか。それぞれの国のお国柄が出そうで興味深いところです。

なお、本作で一番びっくりしたのが、入院費用が不足したか何かの理由で、植物状態で入院している母親のベッドが廊下に出されてしまうというシーン。
中国の病院って、普通にこういうことをするのでしょうか。これが一番驚いたかも。


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[ 2020/01/18 15:44 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)

【書籍:軍事】 専守防衛

【評価】★★★☆☆

著者:外山三郎
出版:芙蓉書房


【専守防衛の戦史紹介】

「専守防衛」という言葉は、冷戦時代に日本の防衛方針のあり方としてよく聞いた言葉だったと思いますが、最近は、この言葉はほとんど聞かなくなったように思います。
「専守防衛」の定義があまりはっきりせず、本書を読んでもその当たりはいまいちはっきりしませんが、広義に取れば侵略戦争を目的とした戦争、狭義に取れば、相手に攻撃を受けて反撃し、かつ、敵国領土には攻撃をしかけない、といったあたりでしょうか。

本書では、専守防衛の戦史紹介、戦史を踏まえた日本の専守防衛のあり方が提言されています。
戦史は、攻め込まれて受け手に回って勝利した側にスポットを当てた内容で、これをもって専守防衛の事例というと、専守防衛の範囲はかなり幅広いことになるなぁという印象。

イギリスの事例は3件と最も多く、スペイン無敵艦隊との戦い、ナポレオン戦争、第二次大戦が取り上げられており、日本と同じ島国でありますが、ヨーロッパ大陸の国々と関わりがあるだけに、置かれている情勢もかなり異なる感じで、外交と戦争の両方をにらみながら、かなり繊細な駆け引きがイギリスには求められていたようです。



【通商破壊作戦】

戦史紹介で興味深かったのが、第一次世界大戦、第二次世界大戦におけるドイツの無制限潜水艦攻撃-いわゆる海上通商破壊作戦に関するもの。

第一次大戦においては、ドイツがもっといち早く、無制限潜水艦攻撃に踏み切っていれば、イギリスを屈服させることができたのではないか、というのが著者の主張ですが、無制限潜水艦作戦が中立国-特にアメリカの対ドイツ参戦を誘発してしまったことを考えると、戦術面では効果はあっても戦略面では失策のきらいがあり、そう簡単ではないでしょう。
戦争が自国と相手国だけの問題ではなく、中立国など利害関係を持つ国も多数ある中で、どれだけ、中立国を味方に付けられるかが、戦争の帰趨を決するということを示唆する事例と思われます。

第二次大戦のドイツのユーボートによる海上通商破壊作戦は、連合国側の対潜水艦技術-ソナー技術開発や空爆による潜水艦攻撃などの技術進歩が、ドイツの作戦を頓挫させており、日米の航空機戦でもそうでしたが、技術開発競争が戦争の行方も左右するという、まさに国家の総力戦こそが第二次大戦であったことを示しているように思われます。



【海上輸送の防衛】

ドイツの通商破壊作戦を戦史の教訓として、本書では専守防衛の要として、海上輸送防衛に主眼を置く軍事力整備を提言しています。
日本が、補給軽視で戦争に敗れたことを踏まえると、海上輸送をきちんと確保する戦略・戦術は非常に重要に思われます。

本書が書かれた当時は、仮想敵国(ソ連)との直接戦争を想定しての海上輸送防衛なので、現在の戦争のあり方からすると、現実とだいぶかけ離れた提言ではあります。
戦争が、国家間の直接戦闘から、テロや破壊活動など正規の軍事力を使わない方法で攪乱を主流とするような状況は、当時からすると考えられないことでしょうから、これは致し方がなく、むしろ、戦争のあり方が大きく変わったことの驚きの方が大きいように思います。

とは言え、通商安全の確保は、現在の日本にとっても、命綱ではあるので、防衛の仕方は変わっても、様々な方法を用いて、通商確保に努めることは重要です。



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【『専守防衛』より】
しかしこれらの事実は、圧倒的な大軍の侵入に対しては、それが地続きの国境を越えてくるときは、究極的には阻止できないことを示したことになる。

(書き出し)
世界史を顧みるとき、大敵の直接侵攻を見事に撃退した大戦争の歴史が燦として輝いている。

(結び)
後者については、日本周辺海域を含め米海軍のシー・パワーに依存しなければならないことを認め、米海軍との協力に万全を期さなければならない。
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[ 2020/01/12 14:18 ] 軍事 | TrackBack(0) | Comment(0)

【書籍:軍事】 われら張鼓峰を死守す

【評価】★★★☆☆

choukohou_shisyu.jpg
著者:冨永亀太郎
出版:芙蓉書房



【ノモハン事変の前哨戦となった国境紛争】

張鼓峰事件というのは、戦前、満州国境を巡って日ソ間で起こった国境紛争の局地戦。
ソ連の機工化された部隊に日本側が苦戦するという結果となり、後年発生した、更に大規模な国境紛争-ノモハン事変では、日本が張鼓峰事件の教訓を生かし切れなかった結果、ソ連に大敗北するという結果となります。

その観点から、非常に興味深い事件なのですが、大規模な紛争ではなかったこともあり、あまり知られていません。
本書は、張鼓峰事件で、70名ほどの隊を率いて防戦につとめた中隊長が実体験を綴ったもので、貴重な作品と言えます。

本書は、戦後になってから記されていますが、当時の戦後日本の防衛戦略が「専守防衛」という言葉で語られていたこともあり、張鼓峰事件を専守防衛という考え方に結びつけているのは、時代を感じますが、その当たりを差し置くと、当時の日本の国力の限界なども見える内容で、戦前の日本の軍事情勢を知るには面白い本だと思います。



【戦術レベルの課題では結論出せず】

満州国を占領していた日本に対して、国境線が未決着で争いとなっていた地に、ソ連軍が進駐してきたことがきっかけで、張鼓峰事件が起こることになります。
ソ連と日本において、当初から戦力差が大きかった上に、日中戦争を戦っていた日本としては、ソ連との紛争を拡大したくないという思惑もあり、戦力投入をためらった結果、ソ連軍にかなり押される結果になりました。

日本側の課題として、戦力不拡大の方針がために、戦力の逐次投入の愚に陥ったとか、ソ連を甘く見ていて、国境の防衛強化が弱かった等、色々あったようですが、どちらかというと戦術レベルの課題は、元々国力差の違いなどが前提にあったことを考えると、では、どうすれば良かったか、という答えはなさそうだなぁという印象でした。

むしろ、外交方針やら国家方針レベルの戦略が誤っていたひずみが、張鼓峰事件の勃発や苦戦に繋がっているように思われるので、張鼓峰事件だけ切り取って論じても、結論は出ないように思われます。



【川中島の合戦のよう】

張鼓峰事件をめぐる日ソの関係を見て感じたのは、戦国時代の上杉・武田による川中島の合戦を思い起こすなぁというもの。

張鼓峰事件は、停戦するまで、張鼓峰の山頂を日本軍が辛くも死守しましたが、停戦後、余力のない日本軍は張鼓峰から撤退、いつの間にやらソ連が張鼓峰に陣地を構築、実効支配してしまうという結果になりました。

川中島の合戦でも上杉・武田の激闘が繰り広げられ、戦闘自体はどちらが勝ったとも甲乙付けがたい状況になったものの、戦後は武田側が川中島一帯を支配してしまったわけで、政治力などで武田側に分があったともいえます。

ソ連も、川中島の合戦の武田方のようなしたたかさも感じられ、戦争を、戦場だけでなく、戦後も含めたトータルの計算をすることができたソ連が一枚も二枚も上手だった、そんな印象です。

現在、ソ連(今はロシアですが)とは、北方領土が国境紛争の種ではありますが、このしたたかさがロシア側に有る限り、なかなか日本の思うとおりにはいかないか・・・そんなことも考える内容でした。



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【『われら張鼓峰を死守す』より】
従って独断専行は、上司の意図にそったもので上官の意図外に出ることは許されない。

(書き出し)
張鼓峰は、朝鮮の北部国境を流れる豆満江に近い、湖沼と河にはさまれた丘陵地帯にそびえる標高149メートルの山で、その名の通り鼓を張ったような、稜線のきわだった、きれいな山である。

(結び)
列車は降りしきる雨の中を、英霊に黙祷を捧げるかのように、白い煙りを残して、ひたすら南へ、南へと走り続けた。
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[ 2020/01/01 00:00 ] 軍事 | TrackBack(0) | Comment(0)
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