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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:SF】 パシフィック・リム

【評価】★★★★☆

pacific_rim.jpg 
2013年/アメリカ
監督:ギレルモ・デル・トロ
主演:チャーリー・ハナム、菊地凛子

テレビで放映していたのを見ていたのですが、都合により途中までしか見られなかったので、DVDをレンタルして再視聴。我ながら無駄だなぁと思いつつ、まぁ、レンタル料金、今や108円という破格の値段だから、いいですけどね。

【ストーリー】
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時空の割れ目から巨大怪獣が出現。人類は、二人のパイロットが脳細胞レベルで繋がる巨大ロボットを開発して、巨大怪獣を討伐することに成功する。
その後も、次々と時空の割れ目が出現、そのたびに、巨大怪獣が出現するが、巨大ロボットの活躍で、次々と巨大怪獣の撃退に成功する。
しかし、長引く巨大怪獣との戦いの中で、徐々に、巨大怪獣の戦術も向上、人類は怪獣を辛くも撃退し続けるものの、巨大ロボットも戦いの度に破壊され、パイロットも次々と失われてしまう。
政府上層部は、巨大ロボットで立ち向かう戦術に見切りをつけ、巨大な防護壁を作る方針に転換。ロボット開発本部への予算も打ち切られることになる。
しかし、ロボット開発本部は、なんとかお金を工面し、これまで採集した巨大怪獣の死体を分析することで、巨大怪獣の背後にいる宇宙人と地球侵略の意図を掴むことに成功する。
残った巨大ロボットを総動員して、時空の割れ目に巨大爆弾を投下し、時空の割れ目自体を破壊し、地球侵略の企図を断念させる作戦を実行することにする。
敵側に作戦を見破られながらも、ピンチをかいくぐり、作戦は成功、宇宙人を見事にやっつけたのだった(完)。
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【怪獣×ロボット】

巨大怪獣に巨大ロボットが立ち向かうという、実写映画としてはあるようで、ないような、昔ながらの特撮映画を最新技術で見事、映画化したような作品。

多少、主人公やヒロインの過去や生い立ちをめぐるストーリーなど、もたつく感じがする部分もあるものの、全般的には、巨大ロボットと巨大怪獣の戦いを見せることに主眼が置かれていて、単純に楽しめる作品構成となっています。

ウルトラマンシリーズだと、ウルトラマンと怪獣の戦いの場面が、ラストの5分程度で、子供の頃は見ていて、その点に大いに不満を覚えていたものですが、そういうフラストレーションがないのは(途中、主人公の生い立ちとかいいから、怪獣出せよー、と思う点もありましたが)、良かった点。



【「エヴァンゲリオン」であり、「ウルトラマン」であり】

映画のアイディア、コンセプトなどは、日本の怪獣映画やアニメをモチーフにしたのかなと感じる点も多くあり、面白く見ることができました。

たぶん、一番影響を受けているのは、「エヴァンゲリオン」ではないかな。
地球侵略を目的とする怪獣が1体ずつ、定期的に出現して、巨大ロボットとパイロットが脳細胞レベルで融合して立ち向かう、というのは、「エヴァンゲリオン」っぽさ満載です。

また、言わずもがな、ウルトラマンも大いに彷彿とさせます。
特に、怪獣とロボットが地上で戦い、ありとあらゆる建物、著名建築物が破壊されるというのは、ウルトラマン的でした。

一緒に見ていた妻が、「怪獣を倒すのに、こんだけ建物を破壊するんじゃ、むしろ、怪獣を野放しにしておいた方が、被害が少ないんじゃないの」と言っていましたが、まさにこの感想は、ウルトラマンを見た、当時の大人が述べていた感想とそっくりなのでした(笑)。



【情報を重視する伝統】

怪獣との戦い-戦争に臨むに当たり、アメリカらしいなぁと感じる点もありました。
戦争の戦術、戦略を練るに当たって、倒した怪獣の遺骸を回収し、分析することで様々な情報を集め、そこから新たな作戦を立てるという展開となっており、これが、巨大怪獣を操る宇宙人を倒すための重要ポイントとなります。

アメリカは、太平洋戦争の時に、ゼロ戦の残骸を集めて、ゼロ戦の能力を分析し、その能力を上回る戦闘機の開発や、有効な戦術を編み出したりしましたが、その伝統が脈々と受け継がれているなぁと思ったのでした。
情報や分析を非常に大事にするアメリカの伝統は、アメリカの良いところであり、映画の中にも、そういった伝統が自然に出てくるというのが面白いところでした。

怪獣映画と言っても、作る国によって、伝統や考え方が反映されるので、非常に面白く感じたのでした。

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[ 2018/05/26 00:00 ] ロボット | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 オートマタ

【評価】★★★☆☆

automata.jpg
2014年/スペイン・ブルガリア
監督:ガベ・イバニェス
主演:アントニオ・バンデラス


人工知能が人類に叛乱みたいな紹介がされていましたが、ターミネーターみたいな話なのでしょうか。気になるので、とにもかくにもレンタル。

【ストーリー】
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放射能に汚染され荒廃した近未来の地球。
人類は、放射能で汚染された地域で作業させるためロボットを開発し、多くのロボットを制御して、生活を営んでいた。
主人公ヴォーガンは、ロボット会社に勤務しており、不具合を起こしたロボットの調査を行っていた。
ある日、奇妙な不具合を起こしたロボットを発見する。プログラム上、自己修復を禁じられているはずのロボットが、自らを修理しているという事実を発見する。
ヴォーガンは、自己修復禁止のプラグラムを書き換えた犯人を突き止めるため、調査を開始する。
調査を進めるうちに、ヴォーガンは改造したロボットたちに放射能で汚染された砂漠の外れに連れて行かれてしまう。そこには、自己修復禁止を解除されたロボットが更に一体おり、そのロボットこそが、自己修復禁止のプログラムを書き換えた張本人であった。
さらに、このロボットと話をするうちに、ヴォーガンは、人類が滅びつつあり、人類に代わり、汚染された地球上で生き残っていく存在が自己修復禁止が解除されたロボットたちであることを理解する。
ヴォーガンは、ロボットたちが人類の手の届かない地に旅立っていくのを黙認し、自らも、新天地を探して旅立つのだった(完)。

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「人工知能の進化をテーマにした作品」


人工知能の進化は、人類の知能すらも超え、その存在は人類にとってどんな意味を持つのか、そんなテーマを取り上げたのが本作品です。

映画の設定では、放射能汚染で地球環境が荒廃し、人類は滅亡の危機に瀕している状況となっています。
そこで人類は、荒廃した環境下でも様々な作業が行えるよう人型ロボットを開発し、大規模に活用を開始しています。

ロボットを荒廃した環境下での作業に活用するという発想、まさに福島の原発廃炉作業などでも積極的に取り入れられていますが、現実的なありうべき設定と言えそうです。
本作品では、急激なロボット利用が人類にとって問題を生じさせないよう、ロボットには2つルールが組み込まれています。
1つは、「ロボットは生き物を傷つけるような行動をとってはいけない」、2つめは「ロボットは自己修復を行ってはいけない」。

1つめは、アシモフのロボット三原則でも取り上げられている古典的なルールなので、非常に分かりやすいですが、2つめの設定は、今まで耳にしたことのない新しい設定です。
実は、本作では、この2つめのルールが大きな問題となってきます。



「自己修復による進化を遂げるロボット」


映画では、プログラムで禁止されているはずの自己修復をロボットが行っているという情報が入り、主人公が調査を開始することとなります。

この調査の過程の中で、なぜ、ロボットの自己修復が禁じられているかという背景が明らかになってきます。
映画の中で使用されているロボットが開発される前、そのプロトタイプとして自己修復が禁止されていないロボットも開発されていたのですが、そのロボットが日々、自己の修復をし続け、ロボットが作られてから9日目には、人間が理解できないレベルの知能を有するに至ったというエピソードが紹介されます。
人間の知能を陵駕するロボットの出現に危惧をいただいた開発者が、そのロボットに自己修復禁止のプログラムを作らせ、そのプログラムを入れた新しいタイプのロボットを開発し、今に至る・・・そんな経緯となっています。

ロボットの自己修復機能-確かに、短期間で人間を陵駕する可能性は現実的だな設定です。
少し前に話題になったAI将棋も、初期の頃は人間の棋士が打った棋譜を取り込んで学習をし強くなったわけですが、その後は、コンピューター内で自己対局を繰り返すことで学習をし、その実力をあげ、プロ棋士をも凌駕するに至ったと言われています。

これが将棋の世界に限った話なので、「人間もコンピューターに勝てなくなる時代がきたか」なんていうことで済むわけですが、この自己学習による進化が将棋以外の全般に渡って行われるロボットが誕生したら、そんな呑気なことは言っていられず、この映画のようなルールなどが作られる可能性もあるかもしれない、そう思わされます。



「地上を支配するのは・・・?」


映画では、ロボットが自己修復を行うことで進化が進み、人間をも凌駕する存在に成長する姿が描かれますが、救いかなと思うのは、第一のルール「生物を傷つけるような行動はとってはいけない」は生きているため、ロボットが人間に敵対する存在にはならない点です。

これで、人間と敵対するようになると、映画「ターミネーター」の世界なわけですが、一方で、本作のロボットは、人間が荒廃した地球環境の影響で滅びつつあり、近い将来滅ぶことになるだろうという点については、「どんな種も寿命があるんだから、仕方ないでしょ」というかなり冷たいというか、この辺りはまさに機械的な認識を持っています。

ロボットなので人間的でなく機械的というのは当たり前と言えば当たり前ですが、機械的というのは、やはり人間とは分かりあえない部分だろうと思うと、人間とロボットって、どちらも人間が生み出した存在ではあっても、全く、異なる種なんだなと感じます。

ラストでは、進化したロボット数体は、人類の迫害の手が及ばない、より汚染された地へと旅立ち、主人公の方は、汚染されていない海の見える地を探しに旅立つこととなります。
ロボットの住む場所と人の住む場所がかけ離れているというのも、興味深いところです。

もちろん、福島第一原発で、何台ものロボットが故障している事実が物語るように、実際には、強力な放射線はロボットでさえも生存不可能であるわけですが、少なくとも、悪環境への耐久性は人間よりロボットの方が数十倍、数百倍上であるわけなので、環境が悪化してくれば、人間よりもロボットの方が生存に適しているわけです。

人類滅亡後、地球上を支配するのは、生命力の強いゴキブリだという説もありますが、それ以上に強力なロボットが地上を支配する未来もあるのかもしれません。


[ 2017/05/16 00:00 ] ロボット | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 デッド・シティ2055

【評価】★★★☆☆

deadcity2055.jpg
2015年/アメリカ
監督:ブライアン・A・ミラー
主演:アンバー・チルダーズ、ブルース・ウィリス


DVDの予告を見て面白そうだと思った作品。
レプリカント(アンドロイド)が登場するSF作品ということで、往年の名作「ブレードランナー」を彷彿とさせる感じがします。

【ストーリー】
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近未来のアメリカ。
人工知能やアンドロイド技術が発達したことで、アンドロイドを使った新たな娯楽施設が誕生した。
その娯楽施設では、訪れる客は、自分の欲望のままにアンドロイドに対して暴行、殺人など犯罪行為を思いのままに実行をすることができる。
しかし、その施設の経験により犯罪行為への意識が低くなった人々が、施設の外でも実際の犯罪に手を染めるという問題が発生していた。
一方、娯楽施設内で暴行、破壊されたアンドロイドは記憶を消された上で修復され、毎日、客の玩具として扱われ続けているのだった。
刑事である主人公は、この娯楽施設が犯罪を誘発しているとして敵視し、施設の閉鎖をできないかと常々考えていた。
そんな折、記憶の消去に失敗し、娯楽施設からアンドロイドが脱走するという事件が発生。
主人公は、そのアンドロイドの捜索を続けるうち、アンドロイドを利用した娯楽施設に深い闇があることに気付くこととなる。
脱走したアンドロイドを捕えた主人公は、そのアンドロイドと協力して、娯楽施設の破壊を企てる。
娯楽施設にいる他のアンドロイドに、これまでの記憶を呼び覚まさせることで暴走させることに成功、娯楽施設はアンドロイドの叛乱で壊滅してしまうのだった(完)。

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【アンドロイドが提供する奇妙な娯楽施設】


映画の舞台設定は、アンドロイドを使ったサービス施設ですが、その施設では、客がアンドロイドに対して、自分の欲望のまま-日常では許されない行為、それこそ殺害という極端な行為までも行うことができます。

非常にえぐいですが、とても興味深い設定です。

要は、どんな犯罪行為、反倫理的な行為であれ、サービスを提供するアンドロイドが受け止めてくれるというわけです。
当のアンドロイドは、偽の記憶が埋め込まれていてあたかも日常を営んでいるように設定されているため、娯楽施設に訪れる客は、アンドロイドに対して行う行為が、日常で行っているかのようなリアリティを感じとることができます。

こういう娯楽施設が本当にできたら、訪れるだろうか・・・。
別に、暴力を振るうことに快楽を覚えるたちではないので、そちらには全く興味を惹かれませんが、娯楽施設で、美女のアンドロイドにモテモテになれるんだったら、いくかも(笑)。
しかし、それだったら、キャバクラにでも行け、と言われそうですな。

とまぁ、まずは、映画の舞台である、奇妙な娯楽施設に興味津々で心を鷲掴みだったのでした。



【折角の舞台設定を活かし切れず】


一方、施設で、客から散々な目に遭うアンドロイドたちは、毎日、記憶を消され、傷付けられた体は修復されるため、毎日、自分に何が起こっているかを覚えていません。
しかし、ある一体のアンドロイドの記憶消去に失敗し、これまで味わってきた苦痛と恐怖の経験までもがフラッシュバックしたため、混乱したアンドロイドは、施設から脱走してしまいます。

映画は、このアンドロイドを、刑事である主人公が追跡するというのがメインのストーリーとなります。

正直、このストーリー展開、もったいな過ぎでした。

折角、「アンドロイドに対して、どんな酷い行為を行っても構わないのか?」という、非常に考えさせられるテーマ設定ができる舞台が整っているのに、その舞台をほとんど使うことなく、単なる追跡劇になってしまったのは、話が矮小化してしまった印象。
ほんと、もったいない。



【人間が一番怖い】


話は、ありきたりな追跡劇となりますが、終盤、脱走したアンドロイドを捕まえた主人公が、そのアンドロイドと協力して、娯楽施設の破壊を目論みます。
その手法が、娯楽施設のアンドロイドに暴動を起こさせるというもの。

その方法、まずいだろう・・・。
そもそも、主人公が娯楽施設を閉鎖させたいと思った理由が、娯楽施設を訪れた客が、犯罪行為に対するハードルが低くなることで、施設外でも凶悪犯罪を起こしていることに反発を覚えてのこと。

アンドロイドを暴走させれば、アンドロイドが施設内の客に危害を加えることとなり、それによって死傷者が大勢出ることになるわけです。
殺人を憎む主人公が、施設廃止に追い込む手法が、アンドロイドに人を大勢殺させるって、すごい矛盾・・・。

しかも、アンドロイドたちを暴走させる手法というのが、消去されてきた過酷な体験の記憶を全て呼び覚まさせることで、アンドロイドを混乱と恐慌状態に陥らせるというもの。
てっきり、脱走したアンドロイドと交流することで、主人公は、アンドロイドに対しても何がしかの同情なり共感を感じ始めたのかと思っていたのですが、こんな残酷な方法でアンドロイドを暴走させるとは・・・。

いやはや、人間、コワイっす。



【ラストはハッピーエンドじゃないでしょ】


見事、企てが成功し、娯楽施設がアンドロイドの暴走で破壊されてしまいます。
主人公は、「いやぁ、長年の夢だった、娯楽施設をようやく閉鎖に追い込んでやったぜ、やったぁ!」みたいな感じで満面の笑みを浮かべて映画は終わりを迎えますが、そんな喜んでいる場合じゃないでしょ、と思うわけです。

どう見ても、主人公の行為は、アンドロイドを使っての大量殺人ですし、もうちょっと厳しい見方をすれば、大規模テロ行為とみなされるのではないかと・・・。
そんな余裕の笑みを浮かべていないで、さっさと逃げた方がいいぞ!


[ 2017/05/03 00:00 ] ロボット | TrackBack(0) | Comment(0)
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kappa1973

Author:kappa1973
 
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