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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:時代劇】 ラスト・ナイツ

【評価】★★★☆☆

last_nights.jpg 
2015年/アメリカ
監督:紀里谷和明
主演:クライブ・オーウェン

中世を舞台にしたソードアクション。忠臣蔵をモチーフにした作品らしい。えっ、アメリカ映画で忠臣蔵!?どんな作品になるんでしょう。

【ストーリー】
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中世のとある帝国。
帝国の貴族に仕える主人公は、誉れ高き騎士であり、その名を帝国中に轟かせている。
帝国で権勢を欲しいままにする重臣が、主人公の主君に対し賄賂を要求。その要求を撥ねつけたことから陥れられ、主君は処刑され、失意のどん底となった主人公は酒と女に溺れる日々を送る。
主人公の主君を処刑した重臣は、主人公が復讐を企てるのではないかと警戒を続けるが、酒と女に溺れる日々の主人公の姿をしって、安心して警戒の手を緩めるのだった。
酒と女に溺れていると思われた主人公であったが、実は、それは目くらましで、着々と復讐の算段を裏で整えていたのだった。
敵の重臣が警戒を解き油断しきったところで、重臣の住む城に仲間と共に襲撃を開始。見事、主君の仇を取るのだった。
その後、主君の仇をとった主人公率いる一団の騎士は、忠義心を褒めたたえられお咎めはなかったものの、帝国の重臣を殺害した罪については、リーダーである主人公が責任を取って処刑されるのだった(完)。
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【さすがは日本人監督】

アメリカ映画で、忠臣蔵をモチーフにした作品!?、ということでどんな作品になるのかと思いましたが、監督が日本人監督なので、確かに忠臣蔵だなという内容でした。

主人が理不尽な罪で処刑の上にお家断絶。その主人に仕える主人公は仇討ちを決心するものの、相手の警戒を解くために自堕落な生活を送って油断させる。その油断の間隙を突いて、見事仇討ちに成功する・・・まさに、忠臣蔵そのものの展開で、やはり日本人監督だけはありました。



【忠臣蔵+城塞攻略戦】

忠臣蔵的なストーリーに、スタイリッシュなソードアクション的な演出がされていて、なかなか格好良さを感じさせます。
忠臣蔵というと、今でこそあまりありませんが、その昔は、年末になると長時間番組としてよく放映されていました。

正直、忠臣蔵が毎年のように放映されていたのは、子供の頃で、「毎年、同じ時代劇をやっているなぁ」としっかりと見たことはなく、どちらかというと古臭い食傷気味の作品くらいの印象しかないので、きちんと見たことはないのですが、本作を見て、「なるほど、忠臣蔵だな」と感じることができたのは日本人の血と言えましょうか。

ただし、忠臣蔵の詳細はあまり知らないので、本作と忠臣蔵の細かな比較は出来ませんが、本作は、敵役にも、腕の立つ騎士がいたり、重臣が住む居城が、警護厳重で、その突破に頭を悩まさなければならないといった展開は、城塞攻略戦的な面白さもありました。



【悪役のラストも良し】

本作のクライマックスは、仇討ちに立ち上がり、難攻不落の城をどうやって攻略していくかと言う場面になります。

跳ね橋、巨大な鉄の門、待ち受ける弓矢隊など、様々な難関が待ち受けており、その一つ一つの攻略が、事前の伏線などとも絡んで、お見事な展開でした。

ラスト、仇の重臣も、命乞いやジタバタすることなく、短剣一振りで主人公に突きかかり、主人公に一刀両断、首を跳ねられ最期を遂げるのも、潔くて良かった点。
たまに、悪役が、色々悪あがきして、小物っぷりを露出してしまう展開も多いですが、悪役は悪役らしく、図太い神経のまま最期を遂げてもらう方が、見ている方も気分が良いですね。

中世を舞台に忠臣蔵を作るとこんな感じになるのねーと、なかなか興味深く見ることができた作品でした。

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【洋画:西部劇】 スロウ・ウエスト

【評価】★★★☆☆

slow_west.jpg 
2015年/イギリス、ニュージーランド
監督:ジョン・マクリーン
主演:コディ・スミット=マクフィー

DVDの予告で、面白そうだったのでレンタルした西部劇。
意外と西部劇、好きなんですよね。

【ストーリー】
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不幸な事故で、お尋ね者にされてしまった恋人を追って、アメリカ西部にやってきたイギリス貴族の子弟である主人公。
恋人の行方をさがし、西部を旅する中で、賞金稼ぎの男が案内役に付いてくれる。
しかし、同時に、恋人の懸賞金を狙って、他の賞金稼ぎの群れが彼らを追跡し始めるのだった。
恋人の行方を探し出した主人公だったが、その隠れ家に、懸賞金を狙った賞金稼ぎの群れが襲い掛かる。
多勢に無勢の中、恋人は銃で応戦、賞金稼ぎの群れを倒していく。主人公は、恋人を助けるべく、恋人が立てこもる家に駆けこむが、敵の賞金稼ぎと誤解した恋人に撃たれ、命を落としてしまう。
無双っぷりを発揮した恋人は全ての敵を倒し、生き延びることができたのだった(完)。
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【非力な主人公】

懸賞金がかかってしまった恋人を探しにやってきた、イギリス貴族の青年のお話。
恋人の居場所を探して西部の荒野を旅するという、ロードムービー×西部劇といったような内容。

西部劇には珍しく、主人公の青年は非常に非力。
西部の地では、狩る側ではなく、狩られる側に陥るのが目に見えるようなキャラクターです。


【主人公のせいではた迷惑な展開に・・・】

そんな主人公と旅を共にするのが風来の用心棒。
最初は、主人公の恋人の懸賞金狙いで、主人公に付きまとうも、主人公が健気で純粋なのに心打たれて、主人公を助ける側に回ることになります。

一方、恋人の懸賞金を狙う者は大勢おり、多くの懸賞稼ぎが、主人公の跡を付けて、懸賞首の恋人の居場所を突き止めようとします。

結果的には、主人公のせいで、恋人は大勢の賞金稼ぎの襲撃にあうことに。
なかなか、はた迷惑なことをしでかす、坊やなのでした(笑)。



【役立たず二人組】

ラストは、大勢の懸賞金稼ぎと、主人公の恋人ローズの銃撃戦。
このローズが、腕が立つ。
ローズのガン捌きが見どころと言って良いでしょう。

他方、ローズの助太刀に向かう主人公と風来坊。
まず、風来坊。
ローズの立てこもる家に近づくも、敵に足を射抜かれ、初っ端から戦力外通告(笑)。

肝心の主人公。
ローズに敵だと誤認され、射殺。

こらー、二人とも何の役にも立たんではないか。
お前たち、映画に登場する意味なし!



【踏んだり蹴ったりの主人公】

結局、ローズ一人で、賞金稼ぎの群れを全滅させてしまいます。
うーむ、おみごと。
そして、死んだ主人公に感謝と哀悼の意をおくりながら、風来坊とローズができちゃって、一緒に暮らすことになりましたとさ・・・。

うわぁ・・・浮かばれないな、主人公。

【邦画:時代劇】 超高速!参勤交代リターンズ

【評価】★★★☆☆

highpeed_returns.jpg
2016年/日本
監督:本木克英
主演:佐々木蔵之介、深田恭子


現在、劇場公開中の作品。
映画館でたまたま見ることになりましたが、映画館行ったの数年ぶりだなぁ。

【ストーリー】
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1735年、江戸時代。
前作では、湯長谷藩のお取り潰しを狙う、幕府老中の「5日間で参勤交代せよ」という無理難題を見事成し遂げ、その陰謀を木っ端微塵に打ち砕いた藩主内藤政醇。
一安心して、故郷に帰る途中、本国から一揆発生の知らせが届く。
慌てて、行きの時の倍のスピードで本国に戻るも、湯長谷藩は既にお取り潰しとなっており、内藤政醇は城を失ってしまっていたのだった。
しかし、これも幕府老中の陰謀と知った内藤政醇。少数の家臣の協力を得て、城の奪還に成功する。
これを聞いた幕府老中は1000名の軍を率いて、湯長谷藩に攻め込んでくる。
内藤政醇は、従う家臣含め、総勢7人で1000名の軍に戦いを挑む。
多勢に無勢、劣勢を強いられるが、戦いの最中、幕府老中の将軍暗殺の陰謀を暴いた大岡越前が駆けつけ、幕府老中は逮捕、寸前のところで、内藤政醇は命拾いし、藩主に復帰するのだった(完)。

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「超高速!参勤交代」の続編作品。

前作は、5日間で参勤交代せよという無理難題を、どんな創意工夫、智恵で乗り切るかと言う話でしたが、今作は、参勤交代の帰還を、前作以上のスピードで戻らなければならない、湯長谷藩のお取り潰しで召し上げられた城の奪還、1000名の幕府率いる大軍をどうやって撃退するかなど、話がてんこ盛りになっています。

・・・が、正直、話がてんこ盛りになった分、ストーリーが荒っぽくなり、前作と比べると、すごく雑な作品になっているなぁという印象。

前作は、本来、時間がかかるはずの参勤交代を、超短期間(5日間)で行うにはどうすればよい?というテーマが明確で、それを解決する面白いアイディアがあって、作品が作られたのだろうと思います。
そのため、確固としたアイディアありきで作品作りとなっているため、それなりのリアリティと、骨太のストーリーが実現していました。

他方、近作は、「超高速!参勤交代」のヒットを受け、続編を作ろうというところから話が始まったのではないかと思います。
続編ありきの作品作りのため、無理矢理のアイディア、ストーリー作りに繋がってしまい、どうにも雑な作品になってしまった感じがあります。

続編作りの難しさと言ったところでしょうか。

ストーリーは、湯長谷藩お取り潰しの危機に際し、超高速で本国に戻るというのが序盤。
中盤は、お取り潰しになり奪われた城の奪還作戦。
後半は、城の奪還に怒った幕府老中が率いる大軍1000名vs7名の戦い。

こんな筋立てですが、超高速で本国に戻る話は、前作とは比ぶべくもない、内容の薄さ(新鮮味は当然ないわけです)。
城の奪還作戦も、主人公側にとってご都合主義な展開で、剣術チャンバラは、常に主人公側が圧倒、杜撰な作戦に簡単に引っかかる敵、主人公の心意気に共鳴して寝返る敵とか、どうしても、脚本のアイディア不足、粗漏さを感じてしまいます。

そして、最後のクライマックス、幕府軍1000名vs主人公7名の戦いも、煙幕で撹乱するという多少の工夫はあるにしても、ガチンコの正面衝突の肉弾戦、うーん、工夫がなさすぎではなかろうか。

更には、幕府老中に加勢していた尾張柳生一族の軍勢が、またまた、主人公の心意気に心を打たれ、軍を引き返して、主人公の窮地が一気に開けるという、そりゃないんじゃないのという展開でした。

前作の、「5日間で参勤交代するには?」という智恵を振り絞っての工夫が描かれたのに対し、今作は、全然、智恵も汗も振り絞ってない印象。
前作のヒットに胡坐をかいてしまった感じが強く、前作のヒットがあるだけに、もったいない!と思いました。

とは言いつつ、娯楽作品らしく、お気楽さが終始貫かれているので、肩肘張らない、チャンバラ映画と思ってみれば、それなりに楽しめそうです。

【洋画:西部劇】 ギャロウ・ウォーカー

【評価】★★☆☆☆

gallow_walkers.jpg
2013年/アメリカ
監督:アンドリュー・ゴス
主演:ウェズリー・スナイプス


TSUTAYAの棚で、異色のゾンビ映画として気になっていた作品。
先日見たDVDで、この作品の予告も流れていて、なかなか面白そうだったので、思い切ってレンタル。

【ストーリー】
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主人公アマンは、恋人を殺された復讐のため、犯人の悪党たちを探し求めていた。
しかし、この復讐劇には、驚きの秘密が隠されていた。
アマンは、一度、恋人を殺した悪党たちを見つけ、全員、銃殺をしたのだった。
そして、目的を達し、生きる目的を失ったアマンは、荒野をさ迷った後、野たれ死んでしまう。
アマンの死を悲しんだ母親は、自分の命と引き換えに、アマンを生き返らせるよう祈るのだった。
その祈りを聞き届けた神は、アマンが殺した人間が蘇るという条件で、アマンを生き返らせるのだった。
生き返ったアマンは、再び蘇った悪党たちを殺すため、復讐の旅を始める。
しかし、神が付けた「アマンが殺した人間が蘇る」という条件は、アマンが復活後も持続したままとなっており、アマンが誰かを殺しても、殺された人間は、また蘇ってしまうのだった。
蘇らせない唯一の方法は、殺した死体の首を引きちぎるか、頭を完全に破壊するしかなく、アマンは、殺した相手の死体は、必ず、首を引きちぎるのだった。
そして、再度蘇った悪党たちを見つけたアマンは、悪党どもを根こそぎ殺し、その首を引きちぎることで、二度と復活できないようにするのだった(完)。

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本作は、ゾンビ×西部劇という、なかなか異色の作品でした。
ただし、本作のゾンビは、普通のゾンビの定義から外れているので、厳密にはゾンビ映画とは言えないのかもしれません。

ゾンビの定義は、公式のもの(?)があるわけではないので、私が思うところのゾンビの定義を上げると次のとおり。

(1)死んでいる。だけど、動く。
(2)生前の知性は失われ、食欲などの衝動的な本能しか持ち合わせていない(そのため、食欲により人間を襲うこと多し)。
(3)死んでいるので、普通には死なず、頭を吹き飛ばされるなど、特定の方法でしか死なない(動きを止められない)。

大まかには、この3つが揃っていれば、ゾンビなのかなと思います。

この映画で登場するゾンビらしき者たちは、この定義に当てはめるとどうかと言うと、

(1)について、本作のゾンビもどきは、死んでから生き返る。すなわち、生きている・・・?
復活したイエス・キリストのようなものと言えそうです(映画でも同様の発言あり)。
さすがに、イエス・キリストをゾンビ扱いしたらまずいので、この作品のゾンビらしき者たちも、ゾンビ扱いしてはいけない気がします。

(2)についても、本作のゾンビらしき者たちは、生前と同じ知性を有し、人間的感情を持っています(自分の子供についてあれこれ嘆き悲しむとか)。
この点からも、ゾンビとは言い難いか・・・。

(3)については、ゾンビの特徴に類似する面があり。
しかし、厳密には、特定の方法(頭を吹き飛ばすなど)の方法で殺さないと、またすぐに生き返ってしまうという設定。要するに、一端死ぬけど、また生き返るという設定なので、この点もゾンビとは違った面持ち。

こうやってみると、この作品で登場するゾンビらしき者たちは、ゾンビというよりは、ヴァンパイアに性質が似通っている感じがします。


とりあえず、ゾンビ考察はこの辺りにして、作品の内容を紹介したいと思います。

恋人を殺された主人公アマンが、復讐のため、犯人の悪党どもを殺そうと付け狙うという話。
しかし、異色なのが、実は、すでにこの復讐は1回果たされているという点。
復讐を果たしたアマンが、目的を喪失して野たれ死んでしまうのですが、それを悲しんだ母親が、アマンの復活を神に祈ったところ、この神様、「アマンが殺した人間も全て蘇らせよう」などという粋な・・・いや、余計なことをしてくれます。

蘇ったアマン、「殺した悪党どもが、また蘇がえっちまったのか。じゃあ、また殺さないとな」ということで、2度目の復讐の旅を始めるわけですが、この2度目の復讐の旅を描いたのが本編。

ストーリーを書くと、非常に単純明快なのですが、映画のつくりは、時間の前後関係が逆転して描かれたり、回想シーンや後々になって、背景説明がされたりするので、見ていて、「どういうこと?」と思ってしまうところが多々あり。

なんだか、説明ベタな人のプレゼンを見ているようで、非常に分かりづらかった。

そして、この映画で一番重要なポイントが、「復活後のアマンには、神の呪い(祝福?)が継続しており、アマンが誰かを殺しても、しばらくすると殺された人は蘇ってしまう」という設定。
この設定が、きちんと説明されていないため、映画の面白さをかなり削いだ感じがします。

この設定については、一応、映画冒頭で、「この地では死んでもすぐに生き返ってしまう。だから、生き返らないように殺した相手の首を引きちぎる必要がある」ということを説明したシーンがあるのですが、この説明では、「アマンが殺した人間が蘇る」ということは、さっぱり分かりません(伏線のつもりなのかもしれませんが)。

結局、この設定が明確に説明されるのは、映画後半に、アマンの相棒が重傷を負い死にかけるというシーンがあります。
アマンは、そこで躊躇なく、相棒を射殺。
しかし、死んだはずの相棒は、蘇がえります。
要は、そのまま放っておけば、相棒は死んでしまうわけですが、アマンが手を下せば生き返ることができるので、アマンは相棒を殺すことで命を助けたというわけ。

「殺して助ける」・・・なんだか禅問答のような話です。
それよりも、オウム真理教の「ポア」の思想に近いか!?
・・・この感想はまずいか(苦笑)。

いずれにせよ、主人公アマンは、相手を殺しても、自ら手を下した相手は蘇ってしまうという特異体質を有しているわけです。
そして、蘇った敵とガンマン勝負が繰り広げられるという展開。

こんな面白そうな設定なのに、敵が弱すぎます・・・。
「殺した相手が、より強力になって蘇ってくる」と作品の中で説明されていますが、強力に蘇ってきた割には、アマンにあっさり散弾銃で頭ごと吹き飛ばされたり、首を引っこ抜かれる奴がほとんど。

折角、一度死んで蘇ったのだから、そのメリット(どんなメリットがあるのかは分かりませんが(笑))を活かして、アマンを苦しめるくらいの活躍をして欲しいところです。
ラスボスも、アマンとガンマン対決をしてあっさりと倒されてしまいます。

西部劇なのに、決闘シーンや戦いのシーンが、あっさりし過ぎでした。
西部劇のシーンが、もうちょっと頑張っていれば、見ごたえのある作品になったろうに、残念でした。

映像や設定が面白かっただけに、ストーリー展開のまずさは、非常に残念でした。
そこが上手く作りこまれていれば、良い作品になっただろうに・・・。

本作に出てくる似非ゾンビのような中途半端さが残念な作品でした。

【洋画:西部劇】 荒野はつらいよ -アリゾナより愛をこめて

【評価】★★★★☆

kouya_arizona.jpg
2014年/アメリカ
監督:セス・マクファーレン
主演:セス・マクファーレン、シャリーズ・セロン


DVDの予告を見てのレンタル。
コメディタッチの西部劇のようですが、「テッド」の監督が撮った作品なようなので、下品な作品なんだろうなぁ。

【ストーリー】
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19世紀後半、西部開拓時代のアリゾナ州。
主人公アルバートは、西部開拓のフロンティアで羊飼いをしていた。
しかし、臆病でオタクなアルバートは、恋人に見切りを付けられ振られてしまう。
失恋の痛手に苦しむアルバートの前に、アリゾナ州に新しくやってきたアナという女性が現れる。
アルバートは、ひょんなことから、決闘をすることとなり、銃の達人のアナが、アルバートに銃の使い方をトレーニングしてくれることになる。
実は、彼女は、大悪党クリンチの妻であったが、クリンチの非道ぶりにうんざりしており、アルバートとの交流を通じて、誠実で頭の良いアルバートに惹かれていくのだった。
決闘は、アナの指導の成果もあって、無事に決着するが、町にクリンチが現れたことから、大騒動となる。
アナとアルバートの関係を知ったクリンチはアナを捕え、アルバートに定刻までにやってくるように宣告する。
アルバートは、約束の時間・場所に現れクリンチと決闘をする。
秘策を講じたアルバートは決闘でクリンチを倒し、アナと無事結ばれるのだった(完)。

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いやぁ、下品な映画でした。
「テッド」も下品でしたが、こちらも負けず劣らずですね(笑)。

ただし、西部劇という分かりやすいストーリー展開で、内容としては結構楽しむことができました。
まぁ、この手の下品な内容で楽しむのもどうかなぁと思いますし(苦笑)、かなり人を選ぶ作品には違いなさそうです。

時代は19世紀末の西部開拓時代のアメリカ。
主人公のアルバートは、しがない羊飼いで、無法で殺伐とした西部開拓時代を嫌っているオタクな人物と言う設定。

そのため、西部開拓時代では、猫も杓子もよると触ると決闘騒ぎを起こしますが、アルバートは、そんな流血騒ぎが嫌いなため、決闘を申し込まれても、回避するのにやっきになるという性格。

そんな性格に見切りをつけられ、恋人からは愛想をつかされることにもなります。

恋人に振られ、絶望どん底にいるアルバートのところに、凄腕のガンマン女性アナが現れ、アルバートとアナの交流が繰り広げられる中で、アルバートとアナの間に恋が芽生えるという展開。

しかし、アナは、極悪非道の大悪党クリンチの妻であったことから、ラストではアルバートはクリンチと決闘をすることになる・・・という感じで、ストーリー的にはかなり王道かなと思います。

ストーリーは王道なのですが、会話や展開、小ネタ、エピソードが下ネタ中心の下品ネタのオンパレード。
下ネタの合間にストーリーが展開するといった感じでしょうか(笑)。

お下品ネタは、苦笑いだったり、バカバカしさに失笑だったりしてしまうものも多いですが、思わず笑ってしまうネタもちらほら。

アルバートが、羊飼いという職業に対してアナに語った話は、思わず吹いてしまいました。
語った内容とは次の話。

アルバートは、自分が羊飼いに向いていないことをアナに次のように語ります。

「羊飼いっていうのは、羊たちをきちんと管理し、牧場の一か所に集めて逃げないようにしないといけないんだ。
だけど、僕は、それが全然出来なくて、いつも羊はてんでんばらばらの所に行ってしまうんだ。
この間なんか、羊の1匹が売春宿の中に紛れ込んでしまっていたんだぜ。
それで、売春宿に行って、自分の羊を連れ帰ってきたんだけど、驚いたことに、その羊、20ドルも稼いでいたよ。」

品のない下ネタですが、予想外のオチに思わず吹き出し、その後、こんな品のないジョークに笑ってしまった自分に、少々の嫌悪感(苦笑)。
この映画を見ていると、どうも、自分の品性が試されるような気がします。

まぁ、こんなバカバカしいジョークや下ネタ満載で話が進んでいくわけです。

そして、クライマックスは、アナを巡って主人公アルバートと大悪党クリンチとの決闘。

決闘では、「1、2、3」と数えた後、お互い銃を撃つのがルールですが、大悪党クリンチは「2」で銃を発射するということを事前にアナから教えられていたアルバートは、クリンチの裏をかき、「1」の掛け声と共に銃を発射。

しかし、アナにトレーニングをしてもらっていたとは言え、にわか仕込みのアルバートの銃の腕はそれほどではなく、銃弾はクリンチの腕をかすめるだけに終わります。
裏をかかれたクリンチは、アルバートの拳銃を弾き飛ばすと、そのまま一気に射殺しようとしますが、アルバートは、「死ぬ前に遺言を言わせてくれ」、「実はイスラム教徒だから、死ぬ前の歌を歌わせてくれ」と、エディー・マーフィーのようないい加減トークで、必死の時間稼ぎ。

実は、アルバートの銃弾にはガラガラ蛇の毒が塗ってあったので、その毒が回ってクリンチが死ぬまでの時間を稼いでいたというオチ。

銃の腕に自信のないアルバートが、急所に当てられなくてもクリンチを仕留められるように仕掛けをほどこしていたという、頭脳プレーだったわけです。

こういう力任せでない、頭脳プレーも面白いところでしたし、また、アルバートが西部劇のヒーローとは違い、流血嫌いで平和主義者で、映画でもクリンチを除けば、誰かを殺すといったことが一切なかった展開も、良かったなぁと思いました。

「売春宿にいた羊」のジョークと、西部劇らしくない主人公、そして、アナの素敵さが光った面白い作品でした。

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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
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★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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