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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:ダンス映画】 ストリートダンス TOP OF UK

【評価】★★★★☆

street_dance.jpg
2010年/イギリス
監督:マックス・ギーワ、ダニア・パスクィーニ
主演:ニコラ・バーリー


最近、ホラー映画続きな気がするので、少し脳みそと精神をリフレッシュするため、ダンス映画をチョイス。
何作か、ダンス映画を見ましたが、当たりが多い気がします。

【ストーリー】
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ストリート・ダンスの大会で、イギリス代表を目指すカーリー。
しかし、突然、メンバーのリーダーが離脱を宣言、カーリーがリーダーになるものの、練習する場所さえない状況だった。
偶然知り合った、バレー教室の先生から、教室を練習場所に貸してもらえることになったが、条件として、教室の生徒の何名かをカーリーのチームに受け入れることとなってしまう。
バレー教室の生徒とカーリーたちは、最初、対立するが、徐々に理解しあう。
ストリート・ダンス大会が徐々に迫るものの、バレーをやっていたとは言え、短時間でストリート・ダンスのトップレベルに到達するのは困難で、優勝を目指すには厳しい状況に陥る。
しかし、カーリーは、発想を転換し、バレーとストリート・ダンスを融合した新しいパフォーマンスを生み出すことを決意、その努力は着実に実る。
大会当日、様々なアクシデントは起きるものの、それを乗り切り、ダンスを演じ切るカーリーたち。見事、大会で優勝し、イギリス代表の座を獲得するのだった(完)。

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【ストリートダンスとバレーの融合】


ダンス映画の魅力は、やはり映画に登場するダンスシーンの迫力があるかないかで決まってきます。
その点で、本作は、迫力あるダンスシーンと、ダンスの楽しさが伝わる場面が多く、非常に見ていて熱くなれる作品でした。

テーマも、ストリートダンスとバレーの融合という、ひねりのある設定で、その点も見どころありと言えるでしょう。



【定番の裏切り展開】


ストーリーは、裏切りと反発、そして団結という、ダンス映画には定番の内容。

何本かダンス映画を見ましたが、必ず、チームのトップが裏切ってライバルチームに走ってしまいますよね。
本作も、ご多分に漏れず、そのような展開となりましたが、ダンス映画には、この展開は必ずつきものなのでしょうか??
こればっかりは、どのダンス映画を見てもそう思います。



【とんだリーダーがいたもんだ】


あろうことか、チームのリーダーが裏切り、ライバルチームに走ってしまうという、何とも情けなやの展開。
そこから、巻き返しを図らなければならないのが、主人公の役割なわけです。
少年ジャンプのキーワード、「友情、努力、勝利」がばっちりまぶされた展開で、これは熱くならない訳にはいかないですね。

この熱さをうまく表現するのがダンスシーンで、「友情、努力、勝利」の方程式とダンス映画は、すごく相性が良いのかもしれません。



【バレーでダンスバトルに挑戦】


映画は、バレー教室の生徒と主人公カーリーたち、ストリートダンスのメンバーが対立しながらも、徐々にお互いに理解しあうようになり、ストリートダンスの大会での優勝を目指し、一つのダンス作品を作り上げていくことになります。

その過程で、印象深かったのが、メンバーがクラブに繰り出し、そこでダンスバトルを挑むというシーン。
クラブなので、そこで競われるのはストリートダンスなのですが、そこで、バレー教室のメンバーがバレーでバトルに挑戦。

ゴミゴミしつつも、熱気あふれるクラブの中で、バレーは浮いてしまうかと思いきや、ことの他、新鮮で、クラブのダンスバトルにもフィットしていたようでした。
バレーというと、なんだか高級でお堅いイメージがあるものの、見せ方を変えると、すごく違った印象になるんだなぁとびっくり。



【ライバルチームの方が良かった?】


こういった経過も経ながら、最後は、大会で、バレーとストリートダンスを融合したパフォーマンスを見せることになるカーリーたち。

正直な感想を述べると、やっぱり融合するのは難しいねぇというところでした。
映画では、カーリーたちが優勝となりましたが、個人的な趣味では、カーリーたちより、ライバルチームのダンスの方がよかったかなぁ。

この辺りは趣味の問題なので、人それぞれかもしれませんが、私からすると、最後の大会のダンスは、主人公たちよりもライバルチームの方が、ズキューンときました。
しかし、バレーとストリートダンスを融合させようというアイディア、とても面白く、バレー教室の生徒とカーリーたちの友情物語も良かったと思います。

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【洋画:ダンス映画】 ユー・ガット・サーブド

【評価】★★★★★

you_got_served.jpg
2004年/アメリカ
監督:クリス・ストークス
主演:オマリオン、マーカス・ヒューストン


この頃、ダンス映画を見ていますが、そのDVDで案内されていた作品。
紹介が良かったので見てみることに。

【ストーリー】
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街のダンスバトルで無敵を誇るエルとデビットのチーム。
ある日、他のチームから挑戦を突きつけられバトルに臨むが、思いもかけず敗北を喫してしまう。
更に、誤解から親友であったエルとデビットの間に亀裂が走り、チームはばらばらになってしまう。
そんな状態の中、高額賞金の掛かったダンス大会の情報が舞い込む。
エルとデビットは、物別れのまま、お互い別々のチームを作って大会に臨む。
デビットのチームは予選敗退、エルのチームは決勝戦に進出する。
そこで相まみえたのは、先日、エルとデビットが敗北を味あわされたウェイド率いるチーム。
決勝戦は5チームで競い合うことになるが、エルのチームとウェイドのチームが同点となってしまう。
最終決着は、2チームによるルール無用のストリート方式。
そこで、エルはデビットと仲直りし、デビットがチームの助っ人に入って、最終決戦に臨み、見事優勝を勝ち取るのだった(完)。

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【ホットな作品!】


ストリート系ダンスを題材にした作品。
なるほど、こういうのを「ホット」って言うんだなぁと実感させられる作品でした。

ストーリーは、ストリート系ダンサーの二人の主人公エルとデビットを軸に、ダンスバトルと友情を描いた作品。

出演している主要メンバーが、実際のヒップ・ホップグループのメンバーということで、ダンスシーンの迫力は半端ありません。
この迫力だけで、グワッと引き込まれる作品でした。


【ストーリーは王道-決裂と再生】


さて、具体的なストーリーはというと、2人の主人公が誤解や自尊心などがこじれて仲たがいして決別、ビッグなダンス大会には、主人公たちが決裂したまま臨むものの、最終決戦の場で、ようやく仲間の絆が修復、主人公たちが一致団結してスーパーパフォーマンスを見せつけ、大会に優勝するというもの。

ここ最近、いくつかダンス系の映画を見てきましたが、びっくりするほど、ストーリーのテイストが同じです。
ダンスの世界では、これが定番なのでしょうか??

誤解を恐れず言うと、ダンス映画は、ストーリーのテーマは「裏切りと友情」となり、どれも大差がなく、更には、主人公が最終決戦にきて、ようやくメンバーに加わって戦うというシチュエーションも全く同じで、ストーリー的には、どの作品を見ても同じと言って過言ではありません。

それゆえに、映画で描かれるダンスシーンの迫力が、作品の優劣を決めると言ってもよく、本作は、ダンスの迫力が群を抜いて素晴らしく、感動させられたのでした。


【もめ事は、喧嘩ではなくダンスバトルで!】


DVDには、メイキングドキュメントが特典映像で入っていたのですが、その中で面白いことが語られていました。

「5~10年まえくらいは、街の中のもめ事は喧嘩で決着がつけられていたが、最近では、ダンスバトルで決着を付けるというのが主流になってきている」

もめ事はダンスバトルで決着をつける!、いやぁ、カッコいいなぁ。クール過ぎる!

クールでホットだ!
うん、もはや何を言っているのか意味不明ですが(笑)、それだけ、ドドーンと衝撃を受ける作品でした。

最近、日本は政治まわりで、色々なもめ事、トラブルが発生していますが、一層のこと、ダンスバトルで決着を付けるなんてなったら、超クールでいいんじゃない!、なんていうアイディアも沸々と湧いてきたのでした(笑:じょーだんです)。


【洋画:ダンス映画】 ストンプ!

【評価】★★★☆☆

how_she_move.jpg
2007年/カナダ
監督:イアン・イクバル・ラシード
主演:ルティナ・ウエスリー


ここ最近、「ストンプ・ザ・ヤード」、「ストンプ・ザ・ヤード2」とストンプ関係の映画を見つづけてきた流れを受けて、本作をレンタル。
ずばり、そのまんまのタイトル!

【ストーリー】
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黒人の女子高生レイヤは、家庭の破綻から、通っていた名門私立高校の学費が払えなくなり、実家のあるスラム街に戻ってくることになった。
なんとか、名門私立高校への復帰をしたいと考えるレイヤは、奨学金試験を受けるが、試験の出来はよくなく、奨学金試験を通過できるか、非常に不安なところ。
そこで、かつて得意としていたダンス「ストンプ」の大会に出場し、優勝賞金を獲得し、そのお金で私立高校の学費に充てようと考える。
幼馴染のビショップが率いるストンプチームに紅一点で参加することにし、大会に向け、熱心に練習をするレイヤ。
しかし、大会前の腕慣らしの地元の大会で、レイヤが独断専行で勝手なダンスをしたことにより、ビショップたちとの間に亀裂が走り、レイヤは、ビショップたちのライバルチームに移籍してしまう。
全国大会では、レイヤの所属チームとビショップのチーム両者とも決勝戦に勝ち進む。
レイヤは、ビショップたちに行った仕打ちを反省し、謝罪し、決勝では、ビショップのチームに加わり、決勝戦を戦う。
レイヤ、ビショップのチームは見事優勝を果たす。
また、奨学金試験の結果も同じタイミングで返ってくるが、予想外にも見事試験を通過し、奨学金を受けることができるのだった(完)。

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【原題は「How She Move」】


最近、「ストンプ・ザ・ヤード」などのストンプ関係の映画を見ていたので、その流れでこの映画もレンタルしました。
しかし、借りるまでに、結構、躊躇しました。

なぜかというと、DVDのジャケットが、超ダサいです(笑)。
そして、タイトルもひねりなく、「ストンプ!」だし。
ジャケットのダサさと、タイトルのイモッぽさに、ダサい感のコンボ成立(笑)。
もうちょっと、なんとかならなかったのかと言いたい。

ちなみに、原題は「How She Move」とのことで、直訳すると「彼女の動き方」とでもなるのでしょうか。ダンスと生き様を掛けたタイトルのような気がします。
まだしも、原題そのままの方が、ダサい感じは薄れたかもしれない。



【叛服常無き女、レイラ!】


さて、ストーリーはというと、優等生の女子高生レイヤが、ストンプ(集団ダンス)を通じて、仲間との絆を築き上げるというものです。
こう書くと、非常に王道ストーリーなのですが、映画では、主人公レイヤと仲間の間には、優等生で野心家のエリートと、スラム街でくすぶる下層住民たちみたいな階級格差が見え隠れする上に、レイヤが利に敏く、その利によってあっちに走ったり、こっちに走ったりと、「お前は呂布か!」と突っ込みを入れたくなるほど、叛服常無しの状況。

友情ストーリーを描くにしては、この裏切り体質はまずいだろう(苦笑)。

この裏切りストーリーを概略すると、
レイラ:「学資のために大金が必要」
女友達:「ストンプ大会に出場して、優勝賞金を稼いだら?うちらのチーム、欠員出てるから、メンバーに加わったら?」

そこで、レイラは考えました。
「そのアイディア、ナイス!だけど、女性チームじゃ勝ち目ないから、男性チームを見つけて、そこに混じろう!」

レイラの発想は、大会で優勝できるか(金が手に入るか)が基準なので、友情とか手助けとか、義理人情とか一切無視して、勝利につながる道をシビアに選んで行くわけです。

この後も、幼馴染の男性チームに加わるも、レイラの独断専行でチームの輪を乱した上に、チームを抜けて、あろうことか、ライバルチームに参加。
さらに、決勝戦では、そのライバルチームを抜けて、再び、幼馴染の男性チームに再加入と、その裏切りの繰り返しは、かなり壮絶。

黒人、ダンス、スラム街というキーワードが揃うと、テーマに裏切りが入らざる得ないのでしょうか。
主人公の叛服常無しの行動が、どうも、ダンス映画にあるはずの爽やかさを吹き飛ばしてしまっているような・・・。



【裏切りの末のハッピーエンド】


ストーリーは、裏切りの連続で、どうにも後味の悪い感じが残りますが、ダンスシーンは、なかなか見ごたえがあります。
90分の中で、たっぷり、スタンプシーンが描かれており、最後のスタンプ大会の模様もたっぷり中継。

決勝戦に残る3チームだけでなく、他のチームのスタンプも描かれていて、これは楽しめます。
ラストは、レイラが裏切りに次ぐ裏切りで(笑)、最後に落ち着いた幼馴染のチームのスタンプ。
車を使った派手な演出のスタンプで、最後は、レイラのステップの一撃で、車のフロントガラスがパーンとはじけ飛ぶなんていう演出も盛り上がります。

この派手な演出で、見事優勝。
そして、当初の目的であった、奨学金試験もレイラは見事通過したことが分かり、全てがハッピーエンドに終わりました。

ハッピーエンド、いいんだけどね・・・。
だけど、裏切りの末のハッピーエンドってのは、はたしてどうなのよ?と、ちょっとモヤモヤするところも無きにしも非ず。


【洋画:ダンス映画】 ストンプ・ザ・ヤード2

【評価】★★★☆☆

stomp_yard2.jpg
2010年/アメリカ
監督:ロブ・ハーディ
主演:コリンズ・ペニー


先日、「ストンプ・ザ・ヤード」を見たので、続編(?)も見なければねということでレンタル。TSUTAYAでは、1の方はたくさん置いてあって、推しの雰囲気が強いですが、2の方は、1に隠れて寂しく1本だけ置いてありました。さてさて、出来栄えの程は・・。

【ストーリー】
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ダンスの得意な主人公チャンスは、地元のトゥルース大学に入学すると、大学の友愛会「テータ・ニュー・テータ」に入部し、そこで、集団ダンス・ストンプに熱中する。
大学には、別の友愛会「ミュー・ガンマ・ザイ」が存在しており、「ガンマ」はストンプの強豪で、例年、全米ストンプ大会で優勝をしており、「テータ」と「ガンマ」は強烈なライバル意識を燃やしているのだった。
そんな「ガンマ」に「テータ」は一歩及ばずという状況にあったが、主人公チャンスは、新入生ながら、新たな振り付けを提案し、「テータ」のストンプの腕を一気に押し上げる。
年1回の全米大会が間近に迫る中、両者は優勝を目指し、激しい練習を行うのだった。
しかし、チャンスは、街のダンスバトルで、ギャングとトラブルを起こしてしまい、高井への出場は困難となってしまう。
チャンスが抜けた中で、全米大会は開催され、「テータ」と「ガンマ」は予選を勝ち抜き、決勝戦で雌雄を決することになる。
決勝戦の間際に駆けつけることができたチャンスは、メンバーに加わり、見事、「テータ」が優勝を果たすのだった(完)。

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【舞台は1作目と同じ、ただし10年後くらいの時代】


「ストンプ・ザ・ヤード2」と命名されているからには、1作目「ストンプ・ザ・ヤード」とどんな関係にあるのかなと思いましたが、舞台となる大学、ダンスチームは、1作目と同じ、ただし、1作目からは、相当年数が経過しており(1作目から7、8年、もしくは、10年以上経っているという設定かも)、1作目で活躍した主人公DJは在籍しておらず、全くの新しいメンバーでドラマが進んでいく構成となっています。

本作は、1作目の舞台設定だけ借り、全く新しいメンバーでストーリーを構成しよう、そういう目論見のようです。



【ストーリーは、1作目を踏襲】


ストーリーの方はというと、新入生である主人公がダンスの実力を発揮して、振るわない大学のダンスチーム(正確には友愛会ですが)に新たな刺激を与え、全米大会での優勝を目指すというもの。
・・・こう書くと、1作目と全く同じ筋立てだなぁ(笑)。
というか、本当に、1作目と同じような筋立てです。

そして、両作品とも、理由こそ異なるものの、主人公がダンスチームに参加できなくなり、主人公抜きでチームは全米大会に臨む羽目となるものの、最後の決勝戦では主人公がチームに加わることができ、主人公の力で、優勝を勝ち取るという粗筋も、ほぼ一緒です。

うーむ・・・・粗筋、1作目と同じなら(細かな設定は違いますが)、わざわざ2作目を作る意味合いがないのでは。何というか、芸がないなぁというのが正直な感想。
この辺り、2作目を作るなら、もうちょっとひねりが欲しかったところ。



【主人公が力量不足・・・】


粗筋には、難ありというか、工夫がないわけですが、本作は前作と同様、ダンスが見所となっているわけなので、ダンス良ければ全て良しになる可能性もまだまだ捨てきれません。
で、肝心のダンスの方はどうなのとなるわけですが、1作目と比べると、迫力に欠けるなぁという印象。

前作では、主人公DJがダンス面でも大活躍し見せ場が大いにあったのですが、本作では、主人公チャンスが正直パッとせず、主人公の割には目立たないなぁという印象。

ラストでも、前作では、主人公が1対1のダンスバトルで優勝をもぎ取るという展開だったのに対し、本作は、主人公単独で活躍するシーンもなかったので、正直、「主人公って、優勝にさほど貢献してないような・・・」という疑惑すら思い浮かんでしまうのでした(苦笑)。

それから、優勝を賭けた両チームのダンスバトルですが、主人公のチーム「テータ」より相手チーム「ガンマ」のダンスの方が出来が良かった気がするのだが・・・。



【思いもかけない人物が登場】


といった感じで、本作はストーリー、ダンス面でもいまいちパッとしなかった印象。
全体的にパッとしないかなという感じでしたが、良かった点をあげると、前作の主人公DJがチームのOBとして出てきたところでしょうか。

1作目との共通点は舞台設定だけだと思っていたところ、思いもかけず、前作の主人公が登場したのは嬉しかったところ。
ただし、前作のようなキレのあるダンサーではなく、妙に世間慣れして落ち着いたおっさんになっていたのは、ちょっと寂しいところでしたが(笑)。

大人になって世間的に落ち着くと、「仕事? あぁ、いろいろと忙しくてね。」というセリフを吐くのは日本でもアメリカでも同じようです(笑)。
DJも、映画の中でそんなセリフを吐いていて、ちょっと寂しい気持ちになったぞ。


ということで、本映画は、前作の主人公DJの世間慣れして大人になってしまった姿を鑑賞するのが一番の醍醐味となっているのでした(笑)。

【洋画:ダンス映画】 ストンプ・ザ・ヤード

【評価】★★★★☆

stomp_yard.jpg
2006年/アメリカ
監督:シルヴァン・ホワイト
主演:コロンバス・ショート


昔から、TSUTAYAで見かけていて気になってはいた作品。
ダンス系とか音楽系は、あまり見ないのですが、いつも気になってはいたので、思い切ってレンタル。

【ストーリー】
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街で、ストリート・ダンス・バトルに熱中している主人公DJ。
ある日、他のダンスチームと喧嘩となり、その喧嘩が原因で兄が殺されてしまう。
尊敬する兄を失って失意の底にあったDJだが、叔父のツテで大学に入学することとなる。
大学では、友愛会という学生クラブが存在しており、そこでは、ストンプと呼ばれるダンスが行われており、DJも友愛会に参加、ストンプチームに所属することとなる。
友愛会のメンバーと軋轢を起こしつつも、仲間意識が芽生え出し、全米友愛会ストンプ大会で優勝を目指すべく、ストンプの練習に熱を入れるDJ。
そんな矢先、大学に過去の喧嘩とそれによる警察沙汰となったことがばれてしまい、停学処分を受け、大会へも出場できなくなる。
友愛会のチームは、ダンスの主力のDJが抜けた状態で大会に出場することとなるが、なんとか決勝まで勝ち進む。
一方、DJは、ようやく大学から停学処分を解除してもらうことに成功、ぎりぎりで大会の決勝戦に間に合う。
決勝戦では、チームのメンバーに推され、リーダーとなり、ダンスバトルを行うこととなる。そして、そこで見事なダンスを披露し、チームは大会優勝を果たすのだった(完)。

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主人公が大学に入り、そこの友愛会という学生同士の社交クラブに加入、そこで行われていたストンプというダンスに参加し、全米大会優勝を目指すというストーリー。

アメリカの映画を観ると、アメリカと日本の大学って、つくづく違うなぁと思います。
アメリカの大学には、友愛会といった、学生同士の社交クラブ(大学のサークルとは、だいぶ違う)が存在し、友愛会に参加するメンバー(現役、OBに関わらず)は、強烈な仲間意識で結ばれることとなります。
こういった社交クラブは、日本の大学ではあまり見かけないようですし、あっても入ろうかなとはなかなか思わないかも。
なお、映画の友愛会のメンバーは、全員黒人(主人公も黒人です)となっており、移民の国アメリカで、多様な人種が存在してはいても、人種同士で団結し結束してしまうという、最近のトランプ大統領の人種的排他主義思想の根っこを見せられたかのようで、アメリカの複雑さを感じさせるのでした。

さて、映画では、ダンスの才能に溢れるものの、独走主義的でチームワークというものに対して苦手傾向のある主人公が、友愛会で行われている「ストンプ」という集団ダンスパフォーマンスに加わることで、どのような成長を遂げていくかというのも、映画の主題のひとつとなっています。

ストンプというダンスのジャンルは、初めて知ったのですが、簡単に言うと、アメフトやラグビーなんかで、試合開始前に選手たちが集団で示威行為的なダンスを行う姿を目にしたことがあると思うですが、まさに、そんな感じのダンス。
それでイメージが沸かなければ、北朝鮮のマスゲームみたいなもんです(この説明は、ちょっと誤解を生むかな(笑))。

映画の中で、このストンプというダンスを見た時、正直思ったのは、「ちと、ダサいかも・・・」ということ。
感覚の問題なので、ダサいの理由づけは難しいですが、敢えて理由を説明すると、創造性や自由さが象徴的と思われるダンスに、何やら規律や同質性を求めているようなストンプは、妙に堅苦しく、しゃちほこばっている、そんな印象を与えるからかも。

先日見た、スケボーを題材とした映画「ロード・オブ・ドッグタウン」は、当時、フィギアスケートみたいな演技を行うことが主流だったスケボー界に、独創性と破天荒さで殴り込みをかけ、スケボーのあり方を一気に変えたという実話をもとにした作品なのですが、自由さ、独創性、破天荒さなどが、ストリート系のスポーツ、パフォーマンスには魅力だよなと思うと、ストンプは、その逆を行っている感じもあります。

映画の中で、主人公は、元々、ストリート系のダンスパフォーマンスで地元の街で輝きを放つ存在だったという設定(それが元で、事件に巻き込まれもするのですが)で、映画冒頭のストリート系ダンスは、かなり魅せます。
それと比較すると、ストンプは、ちと魅力に欠けるかなぁなんて思うところもありました。

ただ、後半、ストンプに、主人公が得意とするストリート系ダンスが融合されることで、かなり見ごたえのあるストンプへと変わっていきますので、ストンプの進化による前半と後半での違いは、面白い点です。

こういったストンプを巡る話の中で、主人公の成長が描かれる一方、同じ黒人同士内での差別-エリート層による非エリートへの差別、なんていう問題も描かれていて、黒人パワー炸裂の映画であると共に、黒人問題の難しさも描かれた作品とも言えます。

色々、問題が多くあるにしても、持ち前のバネと瞬発力、スピード感といった強烈な黒人パワーをさく裂させ、問題なんか吹き飛ばして欲しい、そういう願いを感じさせる映画です。

そうそう、映画の中で主人公が所属した友愛会の略称は「TNT」で、これは、ダイナマイトや火薬の略称です。
友愛会のストンプも、「爆発」をキャッチフレーズにしており、まさに、黒人パワー炸裂の映画なのでした。


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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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