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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:SF】 マッド・マックス -怒りのデスロード

【評価】★★★★☆

madmax4.jpg
2015年/オーストラリア
監督:ジョージ・ミラー
主演:トム・ハーディ

映画公開時、結構話題になった本作。「マッド・マックス」=「北斗の拳」くらいの認識がなかったので、ブームには便乗せず(?)、公開時は見ていなかったのですが、ブームも落ち着いたこのタイミングで視聴です。

【ストーリー】
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核戦争により荒廃し、暴力だけが支配する世界。
マックスは、独裁者が支配する都市の軍団に捕虜として捕まってしまうが、暴力による支配に耐えかねた女性の一団とともに、武装タンクローリーを奪って都市を脱出する。
女性達の脱走に怒り心頭の独裁者は軍団を率いてマックス達を追跡するのだった。
目指すべき地にたどり着いたマックス達だったが、その地もすでに汚染され砂漠の荒野と化していた。
そこで、マックス達は、独裁者の都市を奪うことを決断。逆襲をしかけ、独裁者を倒したマックス達は、都市を奪い、自由な世界を築く一歩を踏み出すのだった(完)。
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【マッドな人ばっかりの作品】

「北斗の拳」が映画「マッド・マックス」の世界観に感化され、「マッド・マックス」をモチーフに漫画が描かれたというのは有名な話ですが、本作も、これまでのシリーズに違わず、見ると、「うひょー、北斗の拳だ!」と叫びたくなる雰囲気満載(マッド・マックスを見て、「北斗の拳」だ!と言うのは本末転倒な感想ではありますが)。

相変わらず、マッドな人ばっかり出てくる作品で、ほんと、変わんないなーという感じです(褒めてます)。



【マッドなカーチェイスが展開】

映画の内容はいたって簡単で、マッドな車同士の気違いカーチェイス作品。
主人公マックスたちの車は、馬鹿でかいタンクローリー車。
対する敵側の車は、火を噴く車やら、棒高跳びで他の車に飛び移ることができる、ハイテクと中国雑技団的な身体能力が融合した謎システムの車やら、東京モーターショーに出展したら、入場客は3倍は増えるだろうと思える、魅力的(??)な車が多数登場。

マックスたちの車は馬鹿でかいので、敵の格好の標的になるわけですが、意外と高性能なので、スピードで振り切ったり、明らかにタンクローリーに挑むには危険すぎるだろうと思える、中型車クラスの敵の車は体当たりで破壊したりと、やっぱり、タンクローリー最強説が浮かんでしまうような展開。



【最後まで無茶な・・・】

そんなマッドなカーチェイスばっかり、延々見させられて、ラスト間際でマックス達がたどり着いた目的の地は、汚染により全てが枯れ果て砂漠と化した荒廃の地。
救いがない!と思いきや、マックス、ひらめきます。
「水と緑が豊かな土地ならあるぞ。元々いた場所だ!」
って、また、元の場所に帰るのかーい、と思いっきり突っ込みが入りますが、逃げから攻勢に転じた強みで、敵の独裁者をぶち殺し、見事、都市を奪取することに成功するのでした。

やっぱり、北斗の拳にも共通する、無茶苦茶な映画です(何度も言いますが褒めてます)。



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[ 2019/12/03 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3

【評価】★★★★☆

back_future3.jpg 
1990年/アメリカ
監督:ロバート・ゼメキス
主演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド

PART2を観て、続いての鑑賞。「映画の続編は、内容が落ちるよね」などとしたり顔で論評して観たPART2の出来の良さに不明を恥じたところでしたが、PART3の出来栄えいかに?

【ストーリー】
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前作で、トラブルにより1885年にタイムスリップしてしまったドク。
ドクが1885年にタイムスリップし、しかも、その1週間後に命を落としてしまう運命にあることを知ったマーティーは、デロリアンに載って1885年以に行き、ドクを助け出しに行く。
タイムスリップした、その時代にいたのは、マーティーの宿敵ビフの先祖で無法者のガンマン。
宿敵ビフが、ドクを殺すこととなっており、ドクが殺されるまで3日間しかないのだった。
しかし、その3日間に、ドクは最愛の女性と運命の出会いをすることとなり、一方、マーティーがビフと決闘をする羽目となってしまう。
マーティーは、機転を利かせてビフとの決闘で勝利をし、その後、ビフは保安官に逮捕、マーティーは、デロリアンで元の世界1885年に戻るが、ドクは最愛の女性と1885年に残ることになる。
1885年に戻ると、ドクが新しいタイムマシンを作り、マーティーを訪ねてくる。そこで、ドクが幸せな生活を送っていることを知る。また、マーティーも、数々の経験から、自身も成長し、マーティーの無鉄砲さにより失敗となるべき過去は消え、未来に希望がもたらされているのだった(完)。
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【やっぱりドラえもん?】

PART3は、マーティーとドクが、1885年の西部開拓時代にタイムスリップして活躍するという展開。
PART2の感想でも触れましたが、なんだか、ドラえもんの映画のような話ですな(笑)。



【ドクが主役の恋愛ストーリー】

今回の主役は、マーティーよりもドクと言ってよいでしょう。
変人科学者のドクがまさかの恋に落ちるという展開。

なかなか意表を突きますが、恋愛と縁遠いと思われたドクの恋愛話は、なんだか爽やかでいいですね。
また、時代も西部開拓時代のため、恋愛描写も抑え気味で、恋愛映画にありがちな、ドロドロ、ジメジメした感じがしないのも高ポイントです。



【やっぱり登場ビフ一族】

そして登場する宿敵は、マーティー一家の天敵ビフの先祖。
ビフ一族は、過去から未来に至るまで、いけ好かない糞野郎ばかりというのも、なかなか驚きですが、対するマーティーの一族も、人の挑発に乗って向こう見ずな性格の遺伝があるようです。

一族に受け継がれる血というのは、因縁深いものがあるということでしょうか。



【マーティーの成長物語】

一族の因縁対決の様相も呈しますが、ビフ一族は相変わらずでありましたが、マーティーは、3作を通じて成長をしている点が、前作2作とは異なる点でしょうか。
毎回、「腰抜け」と言われて挑発に乗って、さらに事態を悪化させるというマーティーの性癖が、今作では、「腰抜け」と言われて、カッとくるものの、クールダウンして、うまくいなすという展開がみられ、マーティーの成長にホッと一安心するものがあります。

この点、永遠のダメ人間のび太君とは大違い(笑)。

ラストでも、マーティーは、挑発に乗らなかったことで、期せずして不遇な未来をも変えることとなり、未来に期待の持てるハッピーエンドへとつながることになります。

本作、ドク主役の恋愛物語の面がありつつ、ダメ人間ぽさがあるマーティーが成長し、大人になる成長ストーリーでもあり、シリーズ完結編として、納得のいく内容でした。



[ 2018/07/11 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

【評価】★★★★★

back_to_future2.jpg 
1989年/アメリカ
監督:ロバート・ゼメキス
主演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド

先日、テレビで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を放映していたそうで、それを視聴した妻が、PART2、PART3も久しぶりに見てみたいという要望からレンタル。
私も、この作品を観たのはいつ以来のことだったでしょうか。

【ストーリー】
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1作目で、タイムマシンを使ってより良い未来に変えたマーティー・マクフライだったが、未来においてマーティーの子供たちが、とんでもない事態に巻き込まれるということが分かり、タイムマシンを発明したドクと共に、2015年の未来に向かうことにする。
なんとか、子供たちがトラブルに巻き込まれることを防ぐことに成功するマーティーだったが、マクフライ家の宿敵ビフが、タイムマシンの存在を知り、過去に戻って未来を変えてしまったことから、とんでもない世界になってしまう。
ビフが変えてしまった過去を修復すべく、改変された1955年に戻り、過去が変わってしまう原因を取り除くこととする。
様々なトラブルの末、何とか過去の改変を元に戻すことに成功するが、トラブルにより、ドグは1885年にタイムスリップし、マーティーは、1955年に取り残されてしまう。
続きは、PART3へ・・・・(続く)
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【無茶苦茶面白いやんけー!】

したり顔で、「1作目は凄く面白かったけど、2作目、3作目になると落ちるんだよね。続編になると内容が落ちるのは、どの作品も一緒だよね」などと論評しながら本作品を鑑賞しましたが・・・・スミマセン、無茶苦茶面白かったです。

こんなに面白かったっけ?30年近く前の作品に関わらず、古さも感じさせず、結末も知っていながら、ハラハラドキドキさせられてしまいましたよ。
久しぶりに、映画の純粋な醍醐味を味わいました。

したり顔で論評した自分が恥ずかしい(笑)。



【のび太君とドラえもんの関係】

1作目を観たのは相当昔なので、記憶はあやふやですが、2作目も1作目とモチーフは同じで、糞みたいな現在を変えるために、過去に戻ってその原因を解消し、より良い現在・未来を作っていこうという話。

実は、現在生じているトラブルや問題の多くは、主人公のマーティーのダメさ加減が引き起こしています。
そして、その修復・トラブル処理に、万能な能力を持ちつつ、ちょっとどこか抜けているところもあるドクが助けるという構図。

あぁ、なんかこの構図、どっかで観たことがある。
のび太君とドラえもんの関係だ!

軟弱・腰抜けなのび太君と、向こう見ずなマーティーは、一見、共通項がないように見えますが、後先考えず、その場しのぎのことばかりする当たり、結構共通してますし、偶然にも銃の腕前は一流というのも同じだったりします。

昔観た時は、そんなこと思いもしませんでしたが、大人になってから見ると、そういうことにも気付けるようになるので、面白いものです。



【想像した未来の姿は?】

本映画で気になる点は、映画が作られた当時(1989年)、未来をどういう風に思い描いていたかという点。
この映画では、未来の世界として2015年が描かれています。
現在では、3年ほど前の過去になっている世界。

空飛ぶ車にホバーボードなど、現実には残念ながら実現していない技術、商品が登場しており、現実社会は、空想にはまだ追いつけてはいないようです。

しかし、着ると体にあった服になる(ZOZOスーツがその萌芽になりそう)とか、自動で靴紐が結ばれるシューズ(確か、ナイキが作ったかな)なんていう、将来、実現しそうな製品なんかも登場しています。

しかし一番笑ったのが、マーティー一家の宿敵ビフの姿。
正確には、過去が改変された1985年でのビフの姿ですが、どう見てもトランプ氏を彷彿とさせます。
現在、世界をかき回しているトランプ氏が、やはり映画の中でも暴君として登場している姿は、未来を言い当てたと言えるかもしれない(笑)。



【今見ても古さを全く感じさせない作品】

内容は、大昔に見たとは言え、結末は分かってはいましたが、最後までハラハラさせられながら映画を鑑賞しました。
結末は分かっているとはいえ、細部は忘れていて、映画を見ながら、「あぁ、そうそう、こんな展開だったよね」なんて思いながら、大変楽しむことが出来ました。

良い映画というのは、やはり、こういうスリリングさが新鮮に楽しめる、というのが醍醐味ですね。

古い作品なのに、全然、古さを感じさせないのも素晴らしく、久しぶりに良い映画を観ました。

[ 2018/07/10 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:ファンタジー】 グレート・ウォリアーズ -欲望の剣

【評価】★★★★☆

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1985年/アメリカ
監督:ポール・バーホーベン
主演:ルトガー・ハウアー


何かでこの映画を誉めていたのをみて(TSUTAYAの無料誌だったかも・・・)、いつか借りようと思っていた作品。
TSUTAYAの無印良品シリーズで再リリースになっていたので、やはり、この映画の評は、TSUTAYAの無料誌だったのかな?

【ストーリー】
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1501年、中世ヨーロッパ。
傭兵マーティンは、とある領主に雇われ、見事城を落とすことに成功するが、報酬の支払いが惜しくなった雇い主である領主に騙され、無一文で追放されてしまう。
その仕打ちを腹に据えかねたマーティンは、傭兵仲間を募って、領主の隊列を襲撃し、馬車や財宝を奪うことに成功する。
強奪した馬車には、領主の息子の妻となるべく姫がいたが、マーティンは、その姫を自分のものにしてしまう。
さらに、拠点となる場所を求め、手薄な城を攻撃、なんなく城を手に入れることに成功。
一方、領主は傭兵マーティンを討伐するべく、大軍を率いて、マーティンが立て篭もる城に攻撃をしかけてくる。
一度は見事に撃退したマーティンだが、領主側の策略で、ペストに感染した死肉を城内に投げ込まれ、ペスト感染の恐怖に晒された傭兵達は仲間割れを起こしてしまう。
その隙に、再度、領主は大軍で攻め寄せ、マーティンを追い詰め、姫の奪還にも成功する。
マーティンは燃え落ちる城に取り残され、死んだと思われたが、奇跡的な脱出劇を見せ、一人静かに、逃げ落ちていくのだった(完)。

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【暗黒の中世ヨーロッパ】


中世ヨーロッパを舞台にした、荒くれ傭兵団を主人公にしたストーリー。
略奪、暴行、強姦、殺戮と無法の限りを行う主人公の傭兵団と、その討伐に向かう、これまた暴君系の領主の戦いが描かれるので、どっちもどっちで救いがない。
主人公の小悪党ぶりに、「この主人公、とっとと殺されないかなぁ」と思いながら見た映画と言うのも、始めてかもしれない(苦笑)。

この世界観、やはり中世ヨーロッパを舞台にした小説を書く佐藤賢一氏の作品(「傭兵ピエール」等)と共通する匂いを感じさせ、中世ヨーロッパの暗黒の一面を感じさせます。



【光る監督のエログロセンス】


暗黒の中世ヨーロッパが舞台であることも背景にはありますが、全体的には、本映画の監督が、ちょっといっちゃっているなと感じなくもない。
何せ、狙っただろうと言わざる得ない、エログロ(この映画で、エロさはさほど感じないのですが)なシーンが結構あります。

ヒロイン役の姫と主人公の傭兵のライバルとなる若領主が、愛を語らう場面があるのですが、その場所というのが、絞首刑にされた死体がぶら下がっている木の下という、なんともとんでもない場面があったり、頭をかち割られてのたうち回る素っ裸の尼さんとか、監督の常人離れしたセンスがキラリと・・・いや、煌々と光っています(笑)。



【迫力の攻城戦】


映画では、城攻めのシーン、戦闘場面など、戦乱の中世ヨーロッパならではのシーンが多く登場し、かなりの迫力。
映画後半では、城に立て籠もった主人公達傭兵団と、領主の攻防戦が描かれますが、領主側は、奇想天外な攻城兵器を開発し、戦場に投入、それに対し、主人公は、新発明の爆薬兵器で対抗するなど、見所いっぱい。

ちなみに、主人公が用いた爆薬兵器は、映画冒頭で登場するものの、設計ミス(?)で失敗するという伏線があります。
この爆薬兵器、どういう仕掛けかというと、樽に爆薬が仕掛けられていて、樽が車輪の代わりになって人が押して運べるようになっています。
導火線は長く伸びる(樽が転がると、巻き付いていた導火線がほどけ伸びていくという仕掛け)ようになっているので、樽を爆破地点まで運んだら、遠距離から火を付け爆破させられるという、至極単純な仕組みです。

映画の冒頭では、傭兵の一人が爆薬を詰め込んだ樽を転がしている最中に、サッサと導火線に点火、樽を爆破地点に運ぶ前に、導火線の火が到達してしまい、傭兵ごと吹っ飛んでしまいます。

兵器の開発者は、「導火線の火の進む速度の調整が失敗だった。それを直せば、大丈夫だ」とか御託を述べますが、いやいや、単に導火線に火を付けるタイミングが早すぎただけでしょと、見ている人全員が突っ込んだはず(笑)。
監督、絶対に狙って作ってるよなぁ。監督の悪趣味が光るというものです。



【死ねば良かったのに】


ラストは、主人公の傭兵隊が立て籠もった城に、ペストで死んだ犬の肉を投げ込まれ、ペスト感染の恐怖から、傭兵隊の間で仲間割れが勃発。
主人公は、傭兵隊の仲間から裏切られ、ざまぁ見ろの展開なのです(笑)。

主人公、小悪党ぶりが半端なく、どうにかして痛い目を見てほしいものだと思いながら見てしまうわけですが(笑)、ここまで、共感を持てない主人公も久々か。
まぁ、それはそれで面白いわけですが。

最後は、主人公は領主率いる大軍に押し込まれ、燃え盛り落城する城の中に取り残され最期を迎えます。
いやぁ、良かった良かった(笑)なんて思っていたら、実は生き残っていて、ひっそり城から脱出するところでエンディング。

なにぃ、生き残ったのか。死ねば良かったのに。 ・・・あぁ、こんな言葉使っちゃいけませんね(笑)。
だけど、ほんとうに、そう思ったのでした(苦笑)。

[ 2017/06/10 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:冒険】 リトル・パイレーツ -セイバートゥース海賊団と黄金の国

【評価】★★☆☆☆

little_pairat.jpg
2014年/ノルウェー
監督:ヨン・アンドレアス・アナスン
主演:ツヴァ・ノヴォトニー


DVDの予告で、ちょっと気になった作品。
「海賊王になる!」という、人気漫画を意識したキャッチコピーは、あまりいただけませんが、ご愛嬌。

【ストーリー】
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セイバートゥース海賊団が拠点とする島で育てられた少年ピンキー。
海賊団に入れてもらおうと考えるが、海賊団からは一人前と見なされず入れてもらうことができずにいた。
しかし、ある日、セイバートゥース海賊団の敵海賊がセイバートゥース海賊団の海賊船を乗っ取るという事件が発生。
乗っ取られた船にピンキーは乗っていたため、急いで後を追いかけてきたセイバートゥース海賊団が船を奪い返した後も、そのまま一緒に航海することとなる。
海賊団が目指すは、伝説の黄金の国。
地図を手に入れ黄金の国にたどり着いた海賊団は、王宮から秘宝を盗み出すことを画策する。
しかし、その国で国王に対するクーデターが発生、海賊団が見事、そのクーデターを阻止すると、お礼に、国王からその国の最大の宝を贈られる。
喜んで受け取り、本拠地に戻る海賊団。
お宝の箱を開けると、それは、巨大なビックリ箱だった。
黄金の国では、笑いが一番の宝とされており、びっくり箱は、人を笑わせる最大の道具であり、それ故、最大の宝とされていたのだった(完)。

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少年が、海賊船団に紛れ込んで活躍をするというストーリーですが、その活躍度合いが、なんだかパッとしない作品。

主人公の少年は、カナヅチ設定と言う点は、漫画「ワンピース」の主人公と同じわけですが、だからと言って手が伸びるわけではなし、また、賢い設定ではあるものの、ビッケほどの知恵者ではなく、更に臆病で妙にダメっぽいところがあるものの、のび太君ほどのダメ人間ではなし・・・と、いかにも中途半端設定です。

そして、主人公の少年が紛れ込んだ海賊団、セイバートゥース海賊団の船長は、「7つの海の王」という称号を持つ大海賊なのですが、手下の数は5,6人しかいないし、顔はバカ殿のような白塗りと、大海賊の割には、やっぱり冴えず、本作に登場してくる皆が皆、なんだか冴えない有様。

そんなんなので、話も妙にパッとしない展開です。

主人公の少年とセイバートゥース海賊団は、伝説の黄金の国を目指し、見事、その国にたどり着きます。
そして、その王国の最大の秘宝を手に入れるための作戦が練られます。

それは、少年を含めた数名が王宮内部に潜入し、衛兵を倒して中から城門の鍵を開け、外で待っていた海賊団が城内に押し入り、秘宝を奪ってしまおうというもの。

・・・えーと、つまりは、略奪かよ!

まぁ、海賊だから当然の行為かもしれませんが、いままでの展開では、海賊と言えども、さほど悪逆さがなかっただけに、肝心要のところは、やっぱり極悪海賊みたいな行動を平然と取る展開が衝撃。
しかも、主人公の少年も、「よし、やろう!」という感じでノリノリだしなぁ。

海賊を主人公とした映画やアニメだと、大抵の場合、主人公側が、一般市民を襲って財産を強奪するという設定は見かけることはなく、せいぜい、所有権が不明なお宝を探すとか、敵の海賊から奪うくらいのものですが、本作は、平然と一般市民を襲う設定っぽいのが、なんとも衝撃的。

最終的には、王位簒奪を目論む王弟の陰謀を、たまたま少年たちが阻止する役割を果たし、お礼に王様から王国最大の秘宝を譲り受けるという展開で、略奪行為は行わずに済みます。
本作、子供向け作品のようですので、さすがに、略奪してお宝を手に入れるという流れはまずいという大人の判断が働いたのかもしれません。

この作品、客層を子供やファミリーにターゲットを絞っているためか、展開が妙に子供だましというか、ぬるい感じな上に、「海賊らしく略奪行為を働くのか?」というような毒のある展開が期待されそうな場面でも、やはり大人の事情で自粛してしまい、徹頭徹尾、ぬるいぞ!というストーリーです。

まだまだ、社会の荒波に揉まれていない子供たち向けにはちょうど良い、火傷することのない、ぬるめの温度の作品でありますが、刺激になれた大人からすると、ぬるすぎて風邪を引いてしまいそうな作品なのでした。

[ 2016/10/18 00:00 ] 冒険 | TrackBack(0) | Comment(0)
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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
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★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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