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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【邦画:アニメ】 カリオストロの城

【評価】★★★★☆

kriostro_casle.jpg
1972年/日本
監督:宮崎駿

妻が、「なんか、久しぶりにカリオストロの城が見たい」と言い出したので、レンタルショップに早速駆けつけました。そんな古い作品、DVDであるのかしらと思いきや、ちゃんとありました。すごい。


【ストーリー】
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偽札作りに暗躍するカリオストロ公国に潜入し、偽札作りの秘密を暴こうとするルパン三世。そこで、公国の姫が、悪者の伯爵に財宝目当てで無理矢理結婚させられそうになっているのを知って、公国の秘密暴きとともに、姫を助けるために奔走する。
公国に秘められた財宝に秘密を解き明かすとともに、偽札作りの秘密を暴き、公国の姫を助け出すことに成功するのだった(完)。
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【ジブリなんだなぁ】

「カリオストロの城」は、子供の頃、地元の公民館のようなところで上映された時に見た思い出があります。
高所恐怖症気味だったので、城の高いところからの場面が恐いなぁと思った印象は、今でも残っていますが、内容はあまり理解できなかった記憶があります。何せ、子供だったので。

「カリオストロの城」が宮崎駿監督の手によるものだとは、だいぶ大人になってから知りましたが、こうやって、大人になってから見ると、ジブリ感が半端ない作品ですね。
カリオストロ公国の姫が、「天空の城ラピュタ」のシータ、そのまんまだぁと、妙に感動。



【ドリフの影響も大か】

それから、もう一つ印象に残ったのが、とぼけた感じやお笑い(?)のノリが、妙に、ドリフっぽさ満載な点。
「カリオストロの城」って、おそらくドリフ全盛期の頃に作られた作品だったかと思いますが、予想外なところに、ドリフの影響が出ていて、ドリフの影響力の大きさにびっくり。

現代風に例えるなら(?)、ドリフの影響力は、日本のホラー映画に多大な影響を与えた「リング」の貞子と言ったところでしょうか(例え方が、あまり適当でない気が(笑))。

DVDには、本編以外に予告編も収録されていましたが、予告編のキャッチコピーに「おとぼけ感が更にパワーアップ」とか、今だと、売りにならんぞと突っ込みを入れたくなるキャッチコピーが、当時の雰囲気を忍ばせるのでした。
なお、「制作費5億円」とバーンと予告編で出てくるのは、映画の宣伝というよりは、宝くじのCMのようなのも微笑ましい。



【最後の名台詞は】

「カリオストロの城」の名言は、最後に、銭形警部がルパン3世のことを指して、「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」と言うシーンだと思いますが、子供の頃は、全く印象に残らず、この台詞、全然記憶に残っておりませんでした。

さて、大人になってから見ると、いやはや、くさい台詞ですな。マジな顔でこんなことを言われると、かなり照れくさくなりますが、それ故に、印象に残る台詞なのかもしれません。

「天空の城ラピュタ」の名台詞「バルス」と比べると、長すぎて言いづらいことこの上なしなので、「バルス」と比べると、みんなが口に出していいづらい台詞かなぁなんて思います。

ただ、パロって使えそうな台詞なので、何かのタイミングで使って見たい気も。

「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの財布です。」・・・スリにあった人に向かって、いつかは言いたい。・・・殴られるな(笑)。



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[ 2019/12/22 04:04 ] ジブリ作品 | TrackBack(0) | Comment(0)

【邦画:アニメ】 天空の城ラピュタ

【評価】★★★★★

laputa.jpg
1986年/日本
監督:宮崎駿


今更、感想を書くかと突っ込まれそうな、名作アニメ。
久々に観ましたが、もう30年も前の作品になるんですね、全然色あせません。

【ストーリー】
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ラピュタ王家の血を引くシータは、天空に浮かぶラピュタ城の秘密を狙う政府に追われていた。
政府の追ってから逃れたシータは、鉱山で働く少年パズーと出会い、手助けを受けるものの、その甲斐むなしく、シータは政府の秘密機関を率いるムスカに捕らえられてしまう。
パズーは、シータを奪還すべく、ラピュタ城の財宝を狙う海賊ドーラ一家の仲間になり、見事、シータの奪還に成功する。
しかし、ムスカは、天空に浮かぶラピュタ城へたどり着く手がかりを手に入れ、巨大飛行戦艦でラピュタ城を目指す。
一方、シータとパズーも、海賊ドーラ一家の海賊飛行艇を使いラピュタ城を目指すのだった。
時を同じくしてラピュタ城にたどり着くムスカとシータたち。
ムスカもラピュタ王家の血筋を引く人間で、ラピュタ城に眠る強力兵器を使い世界支配を目論むが、シータが祖母より伝承を受けていた滅びの呪文により、ラピュタ城は敢えなく崩壊、ムスカの野望も崩れ去るのだった。
その後、シータたちは、飛行艇を使って、無事、故郷へと戻っていくのだった(完)。

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【今更、感想を書くのはなんなんで・・・】


何度観ても良い作品だなぁと思いながら鑑賞してしまう「天空の城ラピュタ」。
いやはや、30年も前の作品とは到底思えず。
それだけに、今更、感想を書くのもあれなので、30年前の作品ということで、今となったら少々気になる点を指摘してみようかなと思います。



【食事シーンから行ってみよう!】


まず、本作品で目に付くのは、登場する料理のおいしそう具合。
映画の登場人物が食べていると、どうにもおいしそうで、お腹がなってきます。
・・・が、そんなおいしそうな食事のシーンも、細かく見ると気になる点があるのでした。

シータとパズーが洞窟に逃げ込み、その中で、食事を取るシーン。
パズーが、カバンの中からパンと目玉焼きを取り出し、パンに目玉焼きの載せ、二人で食べるという、心温まるシーンがあるのです・・・が・・・。

・・・カバンの中に目玉焼き??
さすがに、カバンの中で目玉焼きが潰れて、グチャグチャになってそうだ。

シータが、「パズーのカバンは、なんでも出てきて魔法のカバンのようね」と言うのですが、確かに、目玉焼きを入れて、グチャグチャにならないとは、魔法としか言いようがない。

このシーン、さらに気になる点が。

パンに目玉焼きを載せた二人は、目玉焼きだけ、ズズーと啜り、その食べっぷりが観ているほうの食欲をそそります。
しかし、先に目玉焼きだけ食べたら、パンに載せた意味がないような・・・。
昔、子供の頃、ショートケーキを、上の生クリームだけ食べて、クリームのないスポンジだけが残ってしまい、なんともおいしくなく苦戦した苦い記憶を思い出しましたよ(笑)。


それから食事シーンで気になったのが、海賊ドーラの食いっぷり。
テーブルの上に山盛りの料理を、手づかみでワシワシと食いまくる姿は、お見事。
特に、肉系の食べっぷりを観ているだけで、ヨダレが出てきます。

その中で特においしそうなのが、ボンレスハムみたいな、ヒモで縛った肉をがぶりと食いちぎるシーン。
だけど、明らかにヒモごと喰ってね??
食べっぷりがおいしそうなだけに、ヒモさえもおいしそうに見える(笑)。
今度、ドーラの真似をしてヒモごと喰ってみるかなぁ(良い子のみんなは真似ないように)。



【空を飛ぶシーンも名作】


さて、「天空の城ラピュタ」のもう一つの見所は飛行シーン。
様々な気象状況下で、特徴のある飛行機が空を飛ぶシーンは、爽快感や緊迫感など、場面場面に応じ、様々な気持ちにさせてくれます。

特に、海賊ドーラ一家の飛行機は、母船の他、一人乗りのミニ飛行機も登場し、バイクのように、乗る人の体がむき出し状態になっているという、なかなかワイルドな乗り物。

すごく爽快感があるのですが、かなりの高度を生身むき出しで乗っているドーラ一家やシータたちって、呼吸器系、強すぎだなぁと思うわけで・・・。

天空の城ラピュタは、積乱雲の中に存在していたのですが、積乱雲は高度2000m~1万mにも達するそうなので、ラピュタ城、下手するとエベレストに近い高さにあるやもしれず、そこを息切れもせずというのは、やっぱり、呼吸器系が並みの強さじゃないなと感心する次第なのでした。



【シータvs海賊】


そして3点目に気になるシーンは、シータが海賊船の調理場で働くシーン。
図体のでかい海賊の一味が、シータ目当てで調理場にやってきて、いつの間にか、大勢の海賊達がシータの下働きをしているという、ユーモラスな場面があります。

毎回、何もないことは分かっていても、シータのいる調理場に、図体のでかい海賊が入ってくるシーンを見ると、この後、とってもやばい展開になるのではと、ドギマギしてしまうのは、自分も薄汚れてしまったぜ・・・と思わせるのでした(苦笑)。

しかし、毎回々々で、なんだかこの場面で緊張するのは何だろうなぁ・・・これは私だけでしょうか??

「天空の城ラピュタ」、非常に良い作品ですが、純真なシータやパズーよりも、ムスカ寄りの大人な(?)自分をいつも思い起こさせる作品なのでした。

[ 2017/08/02 00:00 ] ジブリ作品 | TrackBack(0) | Comment(0)

【邦画:アニメ】 崖の上のポニョ

【評価】★★★☆☆

ponyo.jpg
2008年/日本
監督:宮崎駿


テレビで放映していたので視聴。以前も1回、テレビで視たことがあるのですが、序盤で寝てしまって、結局、全然観られなかったのですが、今回は、寝ずに最後まで観られるでしょうか・・・。

【ストーリー】
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海に住む魔法使いと海の女神の間に生まれた魚の子・ポニョは好奇心旺盛で外の世界への関心が非常に強い。ある日、父である魔法使いの目を盗んで、海の底の住居から脱出し、海岸付近まで来たところで、偶然、人間の子供・宗介に拾われる。
宗介との接触を通じ、人間へ強い興味を持つポニョだが、父に見つかり、海の底に連れ戻される。
しかし、父が集めた魔法の力を使って人間の姿に変えたポニョは、再度、宗介の元に戻ってくるが、魔法の力を無秩序に使ったため、大津波が起き、宗介の町は水に沈み、世界は崩壊の危機に瀕する。
世界を崩壊から救うには、ポニョを本物の人間に変え、ポニョが持つ魔法の力を失わせる必要があるが、そのためには、宗介がポニョを心の底から受け止めることが必要なのだった。
ポニョを受け止める決意をした宗介の力により、ポニョは魔力を失う代わりに、本物の人間の子供へとなり、世界の崩壊も食い止められたのだった(完)。

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ストーリー自体は、不思議なことが起きるけど、出てくる人みんな、その不思議なことにツッコミを入れるでもなく、そのまま不思議とも思わずに受け入れて話が進んでいくという、摩訶不思議な話です。
唯一、現実の人間に近いツッコミをいれるのが、養老院にいる意地悪ばあさんですが、このばあさんとて、まだまだツッコミが足りない。

ただし、ポニョを拾った宗介が大人達にポニョを見せて回った時に、みなさん、「あら、綺麗な金魚ね」(そもそも、海で金魚は拾えないだろ・・・)という、お前達の目は節穴かっ!というコメントばかりでしたが、唯一、意地悪ばあさんだけが、「気味悪い!これ、人面魚じゃない!」という至極真っ当なコメントを発したことは評価できます(笑)。

ポニョを見たら、まずは「人面魚!」と驚くのが普通ですよね。

映画自体はほんわか雰囲気で作られていますが、結構息苦しさや少しつらい部分がありました。
というのも、これは、この映画のせいではないのですが、ポニョが海から陸に向かってくる時に、大津波と共にやってくるのですが、その大津波が、3.11の震災とだぶるイメージがあり、その後、町が水に沈んでしまうので、ますます、3.11の震災とイメージがだぶってしまって、ちょっと、見ていてつらい部分がありました(私自身が、3.11震災で被害があったわけではありませんが)。

映画は、魚の子ポニョが、外界見たさに岸辺ちかくまでやってくるのですが、ふとした弾みに、体がビンにすっぽりはまって抜け出せなくなり、そこを、5歳児宗介に拾われるという展開。

宗介は、ポニョをビンから出そうと頑張りますがどうしても引っ張りだすことができず,ポニョが入った状態で、ビンを石でかち割るという強硬手段でポニョを救出します。

・・・それ、普通に死んじゃいます!
例えると、ヘルメットをかぶっている状態で、ヘルメットに鉄球をぶつけてヘルメットをかち割るというのに近いですが、こんなことされたら、ヘルメットの中の頭もいかれてしまいますから!

と、なんだかとんでもないことを、無邪気にさらっとやるのがこの映画の特徴です。

その後、ポニョは、魔法使いで海に住む父親に海の底に連れ戻されてしまいますが、どうしても人間になりたいポニョは、父親が集めていた魔法の液体を浴びて人間に化けて、再度、上陸を試みます。

しかし、魔法の力で、ポニョと同時に海は大荒れとなり、大きな津波と一緒にポニョはやってくることになります。

この場面で、宗介の母親リサは、職場から自宅に戻るため、車で海岸沿いの道路を津波をかいくぐって突破するという無茶っぷりを示します。
ジブリ映画らしく、無茶を悲壮感なくお気楽に実行するというノリではありますが、3.11震災でも、津波の状況を確認しに行ったり、他の人の安否を確認するため海岸に近づいた人が津波に巻き込まれてたくさん亡くなったんだよなぁ・・・ということが思い出され、母親リサの無茶っぷりは、心の痛い図でした。

3.11震災がなければ、なんてことのない場面なのかもしれませんが、意外と生々しく感じられて、見ていてちょっとつらいなぁと感じるところでした。

さて、宗介と母リサは、無事、家まで避難し、人間となったポニョも一緒に連れて帰りますが、母親リサは、職場の安否が心配ということで、5歳児の宗介とポニョの2人を置いて、家を出て行ってしまいます。
この後、宗介とポニョの2人だけで冒険に出るための前振りの行動ではありますが、大津波が来て洪水になりそうな状況で、幼い子供2人を残して家を出て行ってしまう母親って・・・。
映画自体が、のほほんとした雰囲気だからお気楽には感じられても、結構ひどい母親だよなぁ・・・。

結局、母リサは出かけたまま家には帰ってこず、翌朝、高台にあった宗介の床下まで海水が届き、町は水没してしまいます。
映画では、水底に沈んだ町に、古代魚達が優雅に泳ぐ、神秘的な絵になっていますが、やっぱり、3.11震災とオーバーラップして、「3.11の時は、こんな状態で1万人以上の死者が出てしまったんだよなぁ」と、あまり楽しめず。

その後、宗介とポニョは、母リサを探しに船で海水に沈んだ町にこぎ出しますが、町の人々も、それぞれ船に乗って、「おーい、大丈夫かい!お母さん、見つかるといいね。」とか、「サンドイッチ食べるかい?」とか、みんな、結構のんきでお気楽。

リアルにこんな状況になったら、こんなお気楽ではいられないよなぁ、現実にはこんなことが起きて1万人以上も死んでいるしなぁと、逆にそのお気楽さが見ていられなくて、やっぱりモヤモヤした気分になるのでした。

最後は、母リサも無事見つかり、ポニョが魔力を失う代わりに本物の人間に変わってハッピーエンドという終わり方。

酷い話やとんでもないことを、シリアスにならずに、さらっと描いた作品でしたが、それが、全くの架空の世界の話であれば別にどうってことないのですが、図らずも、本作、現実に起きた災害とオーバーラップするような状況になったので、そのお気楽さが、逆に残酷な印象も受けました。
映画を作った時には、まさか3.11のような災害が起こるとは思いもしなかったので、現実の世界が映画に追いついてしまった感じは、かなりの驚きですね。

[ 2015/02/16 23:13 ] ジブリ作品 | TrackBack(0) | Comment(0)

【邦画:アニメ】 コクリコ坂から

【評価】★★☆☆☆

kokuriko_saka.jpg
2011年/日本
監督:宮崎吾朗
出演(声優):長澤まさみ、岡田准一


テレビで放映していたので、何となく見ました。
ジブリ映画は、気軽に見ていられるので、やっていると、ついつい見てしまいますね。

【ストーリー】
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1960年代の横浜が舞台。
父親を亡くし、下宿を切り盛りする高校生・松崎 海が主人公。
海の通う高校では、ある事件でにぎわっていた。
それは、文化部の部活会館の取り壊し問題。
文化部の部員達は、歴史ある建物の取り壊しに反対し、学校側と対立していた。
そして、その活動の中心人物が、考古学部所属の風間 俊。
建物取り壊し問題をきっかけに、主人公・海と俊は急接近し、お互い淡い恋心を抱くこととなる。
しかし、ふとしたきっかけで、海と俊は兄妹であるという事実があきらかとなり、とまどう二人。
一方、部活会館の建て壊し問題は、俊と海の活躍で、生徒の過半数が取り壊し反対に回り、さらに、学校法人の経営者である理事長に直談判し、取り壊し撤回に漕ぎ着けることに成功する。
取り壊し問題を決着が付いた後、海は、俊と兄妹であるということについて、自分の母親に問いただすことにする。
すると、なんと、海と俊が兄妹であるという話は、全くの誤解であることが判明。
海と俊の恋の障壁は取り除かれ、めでたしめでたし(完)。

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映画の序盤は、主人公・海と風間俊が接近するまでを、多少のドタバタを交えて描かれています。
映像自体は、ジブリっぽい雰囲気が漂っていますが、ラブコメ的展開は、私はあまり関心がないため、意外と退屈な出だしだなぁというのが本音のところ。

そして、海と俊の関係が、徐々に文化部の部活会館の取り壊し問題に絡んできますが、取り壊し反対の生徒活動は、懐かしの60年代学生運動といった感じで描かれています。
ただ、私は、学生運動とかまったく知らないので、あまり入り込めず、なんとなく現実感の無い展開に見えてしまいます。

しかし、学生運動的なノリでは、なかなか取り壊し反対の支持が伸びず、なんとなく行き詰まりをみせる中、主人公・海が、「部活会館が大切なら、まずは、建物自体をきれいにしよう」と提案し、みんなで、建物を掃除することとなります。

そして、生徒みんなで建物を大掃除した結果、建物への愛着が湧き、取り壊し反対が生徒の過半数に広がるという展開。
過激な取り組み(学生運動)よりは、穏健な取り組み(大掃除)の方が、支持層の拡大に効果を発揮するという展開は、なかなかニヤッとさせられます。
現実も、得てしてそんなもんかもしれません。

また、大掃除のシーンで、建物の中が色々と出てきますが、なんとなく建物は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のようは雰囲気があって、その辺りもジブリらしさが出ているような気がしました。

生徒の過半数が建物取り壊しに反対という情勢になったものの、学校側はそれを無視して、いっきに建物取り壊しを強行しようとします。
そこで、俊と海は、東京にいる学校法人を経営している理事長(複数の企業を所有する財閥(?)の長でもある)を尋ねて、取り壊し撤回を直訴することにします。

直訴におもむくと、理事長は、あんがい物の分かる大人で、あっさり、建物取り壊しは回避されることになります。

この理事長、「がははは、オレに任せろ」といった感じで豪快笑いをする、豪放磊落なキャラ設定です。
「がははは」の豪快笑いをする豪放磊落キャラは、ジブリ映画では定番な気がしますが、この理事長に限って言えば、どうにも鼻について仕様がありません。

なぜだろうと考えてみたのですが、おそらく、この「がははは」笑いと豪放磊落な物言いが、権力者の余裕みたいなのを感じるからかも。
結局のところ、俊と海の直訴は、最高権力者の情けにすがるというだけの話で、理事長も、権力に従順にすがってくるものは、情けを施してやるぜ・・みたいに見えるからかも・・まぁ、権力の無い私の僻みかもしれませんが(笑)。

理事長は、いっそのこと、「天空の城ラピュタ」のムスカみたいなキャラの方が面白かったのでは。
例えば、理事長が学生会館のてっぺんに立ち、生徒達を見下ろしながら、「見ろ!人がゴミのようだ!!」なんて台詞を吐いちゃうとか・・ちょっと妄想が過ぎました(笑)。

一方、海と俊の恋の展開はどうなるかというと、なんと、海と俊は兄妹疑惑説が浮上!

妻:「なにこれ!韓流ドラマかっ!!」

まぁ、確かに韓流ドラマにありがちな展開ですからね、恋人同士が実は血がつながっていたという展開は。
海と俊の恋物語の話は、無茶な展開になってきたので、何だか見るに堪えなくなってきました。

そして、海は、「海と俊は兄妹なのでは?」という疑惑を母親にぶつけます。
すると、意外な真実が。

海がまだ母親のお腹にいるある日、父親が赤ちゃんを連れて帰ってきます。
その赤ちゃんは、父親の親友の子供。親友は朝鮮戦争で戦死、その子を産んだ母親も出産直後に死んだため、その子を引き取ってきたとの話でした。
しかし、引き取ったは良いものの、海を妊娠していて、その子までは育てられないので、その子は、他所の家にあげちゃった・・・それが俊だったのですということでした。

私:「犬の子か!」

思わず、突っ込んでしまいました。
引き取っておいて、育てられないので他にあげちゃうって・・・。
さすがに、ひどすぎません!? 犬の子供をやりとりしてるんじゃないんだから。

そして、妻も一言、

妻:「何これ、結局、きれいにまとめちゃったってわけ!?まさに韓流ドラマだね!」

なんだか、ひどく韓流ドラマに敵意むき出しのコメントですが、たしかに、この展開は、非常に妄想的というかなんというか、かなりグダグダだなと思います。

そして、おもむろに、テレビを操作して、映画情報を画面に映し出す妻。

妻:「やっぱり、息子(宮崎吾朗)が監督かぁ。ダメだなぁ。
   だけど、脚本は宮崎駿なんだ。宮崎駿も腕が落ちたね!」

とひとしきり酷評です。

確かに、映像はジブリらしさがあるものの、内容は、ちょっとなぁという気がします。
ジブリ作品は、やはり、おもいっきり奇想天外で気宇壮大なストーリーにするか、主人公の成長を上手に描く作品にしないと面白くないのかなと思います。
その条件から外れたり、うまく描き切れていないと、生ぬるい作品になってしまいがちと思いますが、「コクリコ坂から」は、主人公の恋物語にしろ、部活会館問題にしろ中途半端で、主人公の成長を上手に描き切れていないため、どうにも生ぬるい作品という印象でした。

[ 2013/01/15 21:59 ] ジブリ作品 | TrackBack(0) | Comment(0)
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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
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★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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