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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:ミステリー】 マザーハウス -恐怖の使者

【評価】★★★☆☆

mother_house.jpg
2013年/ベネズエラ
監督:アレハンドロ・イダルゴ
主演:ルディー・ロドリゲス


妻が借りてきた作品。タイトルからすると、お化け屋敷系の作品でしょうか??

【ストーリー】
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主人公ドゥルセは、怪我をし、家の中で気絶から目覚めると、夫が殺害されて倒れており、子供の行方も分からなくなっていた。
子供を探し回ると、扉の入り口にいたが、扉が突然開き、子供が部屋の中に吸い込まれ、忽然と消えてしまった。
ドゥルセは、身に覚えのない夫と子供の殺害容疑で逮捕され、30年間、刑務所に入ることとなってしまった。
30年後、年老いて釈放され、事件のあった家に戻ってきたドゥルセ。
その家で暮らし始めるが、事件の日、11月11日を迎えると、ドゥルセは、事件当日に戻っていた。
事件は、子供が自分の子ではないことを知った夫が、怒りのあまり、妻と子供を殺そうとし、襲われたドゥルセは怪我をして気絶をしてしまう。その様子を眺めていた30年後のドゥルセは、ナイフを手にして、夫を後ろから襲って殺害してしまう。
すると、年老いた子供がタイムスリップして出現、子供は心臓病を発症するから、その治療のため30年後の世界に連れて行って欲しいと言い、また、忽然と姿を消してしまう。
その話を聞いたドゥルセは、子供の腕を取り、30年後の元の世界に戻るのだった。
そして、子供は、忽然と姿を消し、30年後の世界で生きるのであった(完)。

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【タイムスリップもの】


タイムスリップものの作品。
謎めいた事件に巻き込まれたと思ったら、実は、30年後の自分がタイムスリップして、事件の黒幕となっていたというお話。

映画の出だしは、いきなり、主人公ドゥルセが怪我をして倒れており、気絶から目覚めるというシーンから。
いきなり、事件感まんさいの出だしで、思わずDVDが途中から始まってしまったのではないか、と思ってしまったほど。

その後、何が何やら分からないうちに事件が進行していき、結果、主人公は事件の犯人として逮捕、30年間服役するという展開になります。
風邪薬を飲んでいたということもあり、展開が何が何やらよくわからず、さらに、意外とゆったりとしたテンポのため、思わず強烈な睡魔が・・・。
ついつい夢うつつで見てしまったのですが、テンポが遅すぎるせいか、眠っていても、何となくストーリーは掴むことができたのは、我ながらびっくり。



【パズルのピースがはまる爽快感】


序盤の何が何やら分からない展開や、スローテンポの展開は、後半の大仕掛けの伏線という役割となっており、タイムスリップものかぁと、理解した瞬間、前半の伏線が、これとこれにつながって・・・などと考え始めることとなり、その辺りから眠気はすっ飛んだのでした。

まさか、タイムスリップものの作品とは思いもよらなかったのでした。

主人公は、30年の刑期を終え、事件のあった我が家に戻ると、事件当日にタイムスリップ。
実は、夫が、子供が自分の子供ではなく、別の男の子供だとしって激怒、妻と子を殺そうとしていたのを、タイムスリップしてきた主人公が夫を殺害し、妻(要は30年前の自分)と子供が殺されるのを阻止したというわけでした。

刑務所に入った時は、身に覚えのないことで逮捕、服役と思っていましたが、実は30年後の自分がやっていたということで、先取りで刑に服したといったところでしょうか?

タイムスリップネタと分かると、よく分からない展開も、タイムスリップという仕掛けで、パズルのピースがピタッとはまるような爽快感があり、なるほどと唸らされるのでした。



【序盤・中盤の退屈さが難点】


また、本作の面白い点は、30年後の自分がタイムスリップするわけですが、助け出した子供が、年老いた姿でやはりタイムスリップしてきて、助言を与えるという展開。

なんか、ドラえもんで、未来の自分の更に未来の自分がやってきて、さらに未来の自分が・・・というようにエンドレスな展開となる話がありますが、まさにそんな印象。
突き詰めて考えると、頭の中がグチャグチャになりそうな展開ですが、この辺りのロジックは、変に複雑化しておらず、なるほどそういうことか、という納得感の方が強く、面白く感じたところ。

中盤くらいまでが伏線、後半からはタイムスリップネタによる種明かし、解答編となっており、アニメ「名探偵コナン」で言うところの前編・後編みたいな感じでしょうか。

純粋なホラー映画だと思ってみはじめたら、全然テイストの違う作品で、驚きと新鮮さがありましたが、難点としては、序盤・中盤の伏線部分が退屈すぎるところでしょうか。
序盤・中盤も飽きさせず(序盤から飽きる展開というのも、致命的ではありますが・・・)、後半にバトンタッチする面白さがあれば、かなり名作になりそうな作品でした。


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[ 2017/11/09 00:00 ] 超常現象系 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:ミステリー】 ゾンビ・リミット

【評価】★★★☆☆

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2013年/スペイン・カナダ
監督:マヌエル・カルバージョ
主演:エミリー・ハンプシャー、クリス・ホールデン


最近、はまって見続けているゾンビ関係の映画を今回もレンタル。
定番のゾンビ映画とは少し趣が違う作品のようですが、その出来栄えは果たして。

【ストーリー】
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ゾンビウィルスの蔓延で甚大な被害を受けた人類だが、ゾンビウィルスを抑制し、ウィルス感染者のゾンビ化を抑える薬を開発する。
しかし、その薬は2日に1度摂取しなければならず、摂取を怠ると感染者はゾンビになって人を襲うようになる。
この薬でゾンビ発生を抑制できるようになり、感染者は「リターンド」と呼ばれ、薬を摂取しながら日常生活を送るものの、中には「リターンド」を恐れ排除しようとする動きもあるのだった。
ケイトは、「リターンド」を治療する病院に勤めている一方、ケイトの恋人は「リターンド」であった。
ある日、ウィルス抑制薬の生産が滞り、薬の供給が不足するという事態が発生する。
ケイトは、病院から違法に薬を横流ししてもらい、恋人の薬を確保していたが、その薬をやはり、リターンドである親友夫妻に全て盗まれてしまう。
薬の不足も深刻化し、薬を入手することが出来ない中、恋人の薬の効果が切れる時刻が刻一刻と迫ってくる。
薬の入手をあきらめたケイトと恋人は、恋人がゾンビになる最後の瞬間まで一緒に時間を過ごし、最後には、ケイトは、ゾンビに変貌した恋人を苦汁の決断で射殺する。
射殺の数時間後、政府は、ゾンビ抑制の画期的ワクチン開発に成功し、人々にワクチンを配り始めたことを知ったケイトは、運命の残酷さに愕然とするのだった。
その後、亡き恋人の子供を身ごもるケイト。
そして、ケイトたちを裏切った親友夫婦に復讐するため、夫婦の足取りを探るケイトがいるのだった(完)。

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ゾンビが映画の背景にありますが、ホラーではなくサスペンス色の強い作品。
ゾンビ化を抑制する薬(2日に1回接種が必要)が不足する事態に陥り、ゾンビウィルスに感染した人々の間で、薬の奪い合いが起きるというストーリー。

主人公ケイトの恋人もゾンビウィルスに感染しており、薬の摂取が欠かせない状態。
そんな中、薬の供給量不足が発生し、薬の入手が困難になる状況が発生します。
ケイトは、病院に勤めていたことから、闇ルートで薬を入手していたものの、やはりウィルスに感染していた親友夫妻に薬を盗まれ、病院にも薬がなくなったことから、窮地に陥るという展開。

不足する薬を巡って生じる、裏切りや人間不信などがテーマとなる作品。
その意味では、ウィルスがゾンビウィルスという設定ですが、別の病気でも話が通用するものではあります。

ただし、ゾンビウィルスが発症すると死ぬわけではなくゾンビに変貌する(ゾンビ=死者という定義であれば、形式的には死亡したことにはなりますが)ことになり、さらに、ゾンビは人を襲って次々とウィルスを感染させていく厄介な存在になります。
そのため、ゾンビに変貌したらその人(ゾンビ)は殺す必要があるという点がゾンビウィルスの残酷な点。

ケイトも恋人がゾンビに変貌してしまえば、自らの手で恋人を殺さなければならないという過酷な運命を背負うことになります。
そして、結局、ケイトは恋人のゾンビ変貌を止めることができず、自らの手で恋人を殺すこととなります。
しかし、その数時間後、新薬開発成功の発表が政府よりなされ、人々に新薬が供給されるという皮肉な結末。

あと少しゾンビ変貌を抑えられれば、それこそ薬1本あれば、恋人を助けることができたわけです。
スティーヴン・キングの原作を映画化した作品で「ミスト」という映画があり、後味の悪い終わり方で知る人ぞ知る作品ですが、この結末は、「ミスト」の皮肉な結末とも相通ずるものがありました。

また、この映画では、薬で発症を抑制するウィルス感染者に対する扱いも一つ、大きなテーマとなっています。
身近な人を感染者に持つ人々は、感染者が薬を使い続けなければ生きられないことに絶望しつつも、愛する者が生き続けられるように、なんとか努力をし続けます。

一方、感染者とは関係ない人々の中には、いつゾンビ化するか分からない感染者を危険視して、排除を声高に訴える人もいるわけです。

さて、この排除の意見は、感染者に対する偏見なのか、それとも、真っ当な意見なのか。

薬で抑えているとはいえ、いつゾンビ化する恐れがあるかもしれないと思うと、排除したいという考えも分からなくもないですが、他方、感染者やその家族にしてみれば、薬をきちんと投与し続ければ日常生活が送れるわけで、隔離されたり行動を制限されるというのは納得のいかないことであるわけです。

こういった問題に関して、今まで人類が選んできた選択肢は、紆余曲折はあるにせよ、多少のリスク(映画の場合はゾンビ化というリスク)を受け入れながら、リスクが最小限になるような仕組みを作って、色々な人が生きていくことができる社会を作っていくというものだったのだろうと思います。

本作は極端な状況ではありますが、現実を見ても、圧倒的多数から見ると異質な存在-障害者だったり、外国人だったりを社会に組み込む努力を人類が続けてきたことを考えると、ゾンビウィルス感染者と共存する社会というのは、人類が望むべき理想的な社会なのかもしれないなぁと感じるのでした。

ゾンビ映画でありながら、社会や人間のあり方を考えさせる映画でした。

しかし、こういった思いテーマが背景にあることもあって、映画自体はテンポが遅く、展開に退屈さがあった点は残念でした。
これで、エンターテイメント性も十分加味した作品になると、すごい傑作のゾンビ映画になったのではないでしょうか。

[ 2015/11/12 09:10 ] 超常現象系 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:サスペンス】 スリーデイズ・ボディ

【評価】★★☆☆☆

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2013年/アメリカ
監督:エリック・イングランド
主演:ナジャラ・タウンゼント


今回は、一風変わったゾンビ映画をレンタル。
ゾンビに襲われる側の視点から描く作品がほとんどですが、今回は、ゾンビに変貌してしまう人の視点での映画。
なかなか面白いアイディアですが、そのアイディアが活かしきれた作品となっているでしょうか。

【ストーリー】
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主人公サマンサは、ある晩、お酒の勢いで見ず知らずの男性と一晩、関係を持ってしまう。
翌朝、腹痛を覚え下腹部にもひどい湿疹が現れていた。
そして、翌日には、大量の下血や目の充血など、更に体調が悪化し始め、病院で診察を受けるが、今までに見たことのない急激な変容を伴う病状に医者も判断を付きかねるのだった。
3日目、サマンサは顔色もひどく、体が朽ち果てつつあるような状況。
助けを求めて、レズビアンの恋人の元に行くが、冷たくあしらわれ、恋人を殺してしまう。
更に、女性の友人の元に行くが、そこでもトラブルとなり、友人を殺してしまう。
切羽詰まったサマンサは、自分に言い寄ってくる男性知人に電話して友人宅に呼び寄せ、病状を隠したまま、その場で男性と性行為を行い、男性にも病気を感染させる。
そして、それが終わると車に乗り込み家に向かうが、病状の進行は激しく、ついには運転したまま気を失って事故を起こしてしまう。
目が覚めると、サマンサは完全にゾンビと化してしまい、事故現場に駆け付けた母親に襲いかかるのだった(完)。

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生理的にどうにも受け付けない話でした。
ゾンビ菌に感染した女性が3日間かけてゾンビに成り変っていくというストーリーなのですが、ゾンビになり体が朽ちていく様が、なんだかとても生々しくて、画面を正視するに堪えなかったです。
ホラー映画はかなりの数見ているので、ゴア描写とかには耐性があると思っていたのですが、この映画だけは、どうにもダメでした。

ゾンビ映画だと、ゾンビに噛まれたりしてゾンビ菌に感染した人は、瞬時にゾンビに変貌してしまうのが一般的ですが、瞬時で変化する場合なら、ある種のフィクション性があって、それほど気持ち悪さなどは感じないのですが、その変化を数日かけてゆっくり見せるという本作の設定は、やたらとリアルでした。

この映画では、行きずりの男性と一晩、関係を持ってしまったが故に、ゾンビ菌に感染してしまうというもので、エイズなどの性病をイメージさせる設定で始まります。
そして、ゾンビ菌に感染したことにより、女性は、便器を真っ赤に染める大量の下血から始まり、歯が腐り落ちたり髪が抜けたり、目が真っ赤に充血するなど、ありとあらゆるひどい兆候が体を襲うことになります。
ついには、内臓が腐って体の中に蛆がわき、性器から蛆がぼたぼたとこぼれ落ちるなど、体をかきむしりたくなるような姿が描かれます。

正直、DVDを借りたのを後悔したものの、時すでに遅しということで、頑張って最後まで見ましたが、ゾンビ映画と思って借りてみたものの、実態としては、深刻な性病にかかった女性の症状が進行する姿を見るということが目的の悪趣味な映画という印象でした。

なお、映画では、ゾンビ菌に感染した女性が、半ばパニックに陥りながら、周囲の人々も巻き込んでいくという展開も描かれていきます。
そして、主人公の女性は、精神的に不安定な面があり、人間関係にも問題を抱えている面があったため、ゾンビ菌感染というとてつもない不幸な事態に直面したことによって、今まで抱えてきた様々なトラブルも沸騰・爆発してしまうことになります。

この展開はよく分かると思いました。
日常で抱えているトラブルを、大事にならないよう押さえ込んできていたものの、新たなトラブルの発生が引き金となって、抱えていたトラブルも押さえ込んでおくことができなくなるわけです。
西洋のことわざに、「不幸は続いてやってくる」というものがありますが、続いてやってくると言うよりは、不幸が、他の押さえ込んでいた不幸までも引きずり出してしまうということなのだろうと思います。

主人公の女性は、レズビアンの恋人がいたものの、恋人との関係は思わしくなく、ゾンビ菌感染が引き金で、その恋人から捨てられます。
しかし、依存体質の強い主人公は、それを受け入れることができず、ついには、その恋人を殺してしまうことになります。

まさに、ゾンビ菌感染が、恋人との不仲や主人公の依存体質という弱さまでも道連れに大きな不幸を生み出すという構造。
不幸が更なる大きな不幸を招き寄せるという展開は、ホラー映画やサスペンス映画ではよく見かけますが、一晩、行きずりの男性と関係を持っただけで、ゾンビ菌に感染し、恋人を殺すまでの事態に陥ることになるのは、映画とはいえ主人公が大層気の毒ではありました。

ただ、その後、恋人を殺してしまい自暴自棄になった主人公が、自分に言い寄ってきていた男性と関係を結んで、その男性にまでゾンビ菌を移すという行動を取ります。
さすがに、それは酷過ぎる仕打ちで、主人公に対する気の毒さが軽減してしまいました。

エイズが蔓延し始めた時、巷で、「ある男性が魅力的な女性に誘惑されて一晩関係を持つが、朝起きると女性は消え去っていた。そして、洗面台の鏡に真っ赤な口紅で「エイズの世界へようこそ!」と書かれていた」という都市伝説が流布していましたが、主人公の行動は、その都市伝説を思い起こさせました。

その意味では、性行為での感染や、感染によって引き起こされる病状、エイズの都市伝説を思い出させるような行動などが描かれているところを見ると、本作は、エイズ感染をイメージして作られた作品なのかもしれません。

さて、不幸のどん底を突っ走る展開で駆け抜ける主人公ですが、ラストでは、ついに本物のゾンビと化してしまい、自分の母親に襲い掛かるという救い難いエンディングとなります。
ゾンビ映画のつもりで借りてきましたが、ゾンビ映画というよりは、サスペンス色の強い作品だったと思います。
ゾンビサスペンス・・・うーん、新たなジャンルの誕生です。
ゾンビ映画、恐るべし!

[ 2015/11/06 00:11 ] 超常現象系 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:サスペンス】 ランゴリアーズ

【評価】★★★☆☆

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1995年/アメリカ
監督:トム・ホランド
主演:デヴィッド・モース、マーク・リンゼイ・チャップマン


最近、我が家でブームとなっている、スティーブン・キングものです。
なかなか、当たり作品に巡り会わないものの、今回も懲りずにレンタルです。
今度こそは、当たり作品であることを期待しつつ、視聴です。

【ストーリー】
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ボストン行きのフライト中、主人公が目から覚めると、周りには乗客がいない。
不審に思って機内を探すと、10名の乗客を残して、乗客・乗組員は消失。
残った乗客の中に、幸運にも旅客機のパイロットが居たことから、そのパイロットが旅客機を操縦することとする。
そして、無事、旅客機を空港に着陸させるものの、空港には人っ子一人おらず、生き物の気配すらない状況。
そして、空港をくまなく調べた結果、彼らは、飛行中に時間の裂け目に入り込み、過去の世界に落ち込んでしまったと推測。
しかし、過去の世界は、時間と共に崩壊してしまう運命にあり、その崩壊に巻き込まれてしまえば、彼らも消失してしまうことになる。
そこで、飛行機で、元の場所に引き返し、時間の裂け目を探し、元の世界に戻ることにする。
無事、時間の裂け目を見つけ出し、そこに入り込み、空港に着陸、降り立つ10人。
しかし、その空港にも、誰一人として人がいないのであった。
確実に、現在の世界に戻ったはずであるのに、なぜ・・・?
そして、彼らは、現在の世界に戻ることが・・・(完)
========================================

それほど期待せずに見たのですが、結論から行くと、なかなかの良作でした。
まぁ、3時間とちょっと長いのがタマに傷でしたが。

映画の出だしは、主人公が飛行機の中で目覚めると、乗客・乗組員が消失しているシーンから。
飛行機内をくまなく探すと10名程の乗客を残して、残りの人は全て消失していることが判明。
残った10名は、次のとおり。

・英国の秘密工作員(男) :主人公的位置づけ
・パイロット(男)  :準主人公的位置づけ
・学校の先生(女)  :ヒロイン的位置づけ
・推理小説作家(男) :謎解き担当
・盲目の少女(女)  :超常能力でみんなを導く役割
・会社社長(男)   :トラブルメーカー&物語進行のキーマン
・大学生(男)    :謎解きのアシスト役
・薬物中毒の女(女) :ちょっとしたお色気担当?
・黒人の太め男性(男):死亡担当
・おっちゃん(男)  :癒しキャラ担当?

とんでもない事態が発生したと分かった瞬間、会社社長が、パイロットに詰め寄ります。

会社社長「私は、貴様に3点要求する。
      なぜ、乗組員・乗客がいなくなったのか、理由を説明しろ。
      2点目は、ボストン空港まで時間通りに到着させろ。
      そして3点目は、このような事態になった責任として賠償金を請求する!」

パイロットも乗客なので、要求はお門違いですが、そんなことお構いなしです。
この会社社長のおかげで、この先の展開が面白くなりそうです。

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<トラブルメーカーとしていい味を出す会社社長>

そこで、登場するのが、主人公の秘密工作員。

秘密工作員「貴様、黙っていろ。おとなしく座っていないなら、こうするぞ!」
と言って、鼻を摘んでねじ曲げます。

会社社長「いたたたた・・・」とあっけなくギブアップ。

鼻を摘まれると、結構痛いのかもしれません・・・ん、そう思っていると、何だか私自身、息苦しくなってきました・・・。
何を思ったか、妻が、私の鼻を摘んでいるではありませんか!

私:「んぬぬ・・。何やってるねん!」
妻:「鼻を摘むと、どれくらい痛いのかなと思って・・・。」

人を人体実験の材料にするのは止めて欲しいものです。
だいたい、会社社長は鼻を摘まれねじ曲げられたせいで、鼻血をだらだら流しているじゃありませんか!
同じ結果になったら、どう責任をとるつもりなのでしょう、まったく!

その後も、残った乗客間で色々とやり取りがあった後、飛行機は、パイロットの運転で近くの空港に着陸することにします。

パイロット「しかし、町の明かりもまったく見えない。
      雲で覆われていて地上もはっきり見えないのが非常に不安だ。」
工作員  「確かに、嫌な予感はするな・・・」
パイロット「ただ、燃料が少なくなっている。ずっと飛んでいるわけにはいかないから、
      着陸を決断するしかないだろう。」

主人公クラスの2人が話し合って、着陸を決断します。
そして、着陸を決断し、他の乗客にもその判断を伝えます。

main-chara.jpg
<この2人が主人公的役割を果たします。>

盲目の少女:「不吉な予感がするわ。着陸してはだめよ、だめだわ!」
とちょっと、ヒステリック気味に反対をする少女。

妻:「何か、この女の子ちょっと、うざいわ。近くにいたら、切れちゃうかも。」
幼気無い少女を批判したくはないので、私は黙っていましたが、実は、私も、ちょっとうざいなぁと思っていました。
なんというか、生意気なガキめって感じです(笑)。
生意気少女に、唯我独尊的な会社社長などなど、個性的な面々が揃って、この先の展開が楽しみです。

少女の不安ははずれ、飛行機は無事、空港に着陸することができます。
しかし、その空港は閑散として、人の気配どころか、生き物の気配すらしません。

この後は、推理小説作家先生が大活躍します。
空港内をくまなく探索した結果、作家先生が、現在の状況を分析します。

作家先生:「おそらく、私たちは、過去の世界にいるんだ。
      それも、15分程前の過去にね。
      生き物は、時間に沿って移動していて、常に現在にしか存在していない
      のだろう。
      我々は、何かの原因で、時間のひずむに落ちて、過去の世界に取り残されて
      しまったのだ。
      過去の世界は残滓みたいなもので、誰もいない空虚な世界で、
      いずれ消え去ってしまうはずだ・・・。」

学校の先生:「消え去ってしまうって・・。私たちはどうなるの?」
作家先生 :「おそらく、一緒に巻き込まれて消えてしまうことになるだろう。
       時間のひずみを見つけて、元の時間に戻れれば助かるかもしれない。」
パイロット:「そう言えば、フライト前、砂漠の上にオーロラが出ていたと言っていた。
       オーロラは、フライト針路上にあったはずだが・・・」
作家先生 :「おそらく、それが時間のひずむなんだ。
       飛行機でもう一度戻って、そこに飛び込めば、元の世界に
       戻れるかもしれない!」

生き物は、時間を移動していて、それ以外の残滓として残った物が過去であり、その残滓もしばらくすると消え去ってしまう・・・なるほど、なかなか斬新なアイディアだなぁと感心。
まぁ、過去の世界に、木とかの植物(生命)は残ったままなのは、疑問な点ではありますが、あまり細かいことを突っ込むのは止めるとしましょう。

過去の世界から脱出の目途が立ったので、飛行機に給油したりと、脱出の準備に取りかかります。
しかし、会社社長だけは、暴走してトラブルを引き起こし、あまりキャラが立っていなかった黒人男性を刺殺してしまいます。
黒人男性、キャラ的にあまり意味がなさそうな存在でしたが、殺され要員として配置されていたのかと思うと、何だか非常に気の毒な気がします。

さて、その後も、会社社長の暴走は止まらず、盲目少女の胸をナイフで刺し、重傷を負わせ、最後は、大学生に鈍器で殴打され、気絶してしまいます・・。

トラブルを何とか乗り越え、盲目少女を手当てし、飛行機に運び込み、飛行機の給油もあと少しで終わるところまで漕ぎ着けます。

すると、盲目少女が、飛行機の中で横たわりながら、テレパシーで会社社長に呼びかけます。

盲目少女:「起きて。起きるのよ。そのまま気絶していたら、置いていかれてしまうわ。」
会社社長:「・・・ん、なんだ・・・どうしたんだ・・。」
盲目少女:「みんな、あなたを必要としているわ。早く、飛行機のところまで来て!」
会社社長:「あ、ありがとう・・。わかった、今行くよ・・・。」

盲目少女、自分が刺され瀕死の重傷を負ったというのに、会社社長を助けようと言うのでしょうか。
なんて、立派な心がけ、マザー・テレサも脱帽する博愛主義です!

そんなこんなをしているうちに、世界が不穏な雰囲気になってきます。
そう、この過去の世界の消滅が近づきつつあるのです。
過去の世界の消滅は、「ランゴリアーズ」という無数の怪物が世界を食い尽くすことで消滅するのですが、「ランゴリアーズ」が近づいてくる音が大きくなってきます!

飛行機の給油が終わり、離陸の準備が整ったタイミングで、ついに、無数の「ランゴリアーズ」が出現!
同時に、会社社長もなんとか頑張って、飛行機の側まで辿り着きます。

すると、「ランゴリアーズ」は、会社社長を狙って殺到。
逃げる会社社長、追う「ランゴリアーズ」!

monster_20120912231242.jpg
<これが「ランゴリアーズ」。いがいと可愛い??>

盲目少女:「今のうちよ。
       『ランゴリアーズ』が会社社長を追っている間に、飛び立つのよ!」

・・えっ、会社社長を呼び寄せたのは、「ランゴリアーズ」のオトリにするためだったんですか!?
なんと、博愛主義者なのかと思いきや、マキャベリもびっくりな冷徹な作戦だったのですね(驚)

そして盲目少女は、会社社長オトリ大作戦を無事成功させた後、静かに息を引き取るのでした・・・。
盲目少女と会社社長の関係、やられたらやり返すみたいな、復讐劇のような幕の閉じ方で、少々、後味悪っ!

そうこうするうちに、時間の裂け目まで飛行機は到着。
裂け目に突入する直前にもトラブルが発生しますが、主人公の工作員の献身的姿勢により、窮地を脱出。
時間の裂け目を通り抜け、無事、元の世界の空港に到着します。

しかし、その空港も無人のまま・・・・果たして悲劇で終わるのか、はたまたハッピーエンドを迎えるのか!?
これは、ぜひ、この映画を見て確認して欲しいところです。

私:「外すかなと危惧したけど、結構、面白い話だったね。」
妻:「そうだね。だけど、全くホラーじゃなかったね。」

・・・確かに。ホラーのつもりで借りたのが、前提条件が全く崩れていたのでした。

[ 2012/09/12 23:22 ] 超常現象系 | TrackBack(0) | Comment(0)
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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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