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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【ギャンブル:邦画】 麻雀放浪記

【評価】★★★★☆

majan_hourouki.jpg
1984年/日本
監督:和田誠
主演:真田広之


浅田哲也氏の「麻雀放浪記」は、好きな小説のひとつですが、映画は、大昔の白黒映画ということで、見る機会に恵まれず。この度、念願かなって視聴しました(って、WOWOWで放映していたのを観ただけですが(笑))

【ストーリー】
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敗戦後の日本。
主人公の坊や哲は、賭博場に入り浸り、そこで様々なばくち打ちと知り合っていく。
その中でも、ドサ健や出目徳などのばくち打ちとの縁が深まっていき、時には彼らに騙され、身ぐるみ奪われるようなこともありながら、彼らと博打を打つことにより、坊や哲も博打の腕に磨きをかけていくのだった。
取った、取られたの日々の中、ドサ健、出目徳、達、坊や哲の4人は麻雀で大きな勝負をすることとなる。
勝負は出目徳有利で進むが、突然、心臓発作を起こし、出目徳は死んでしまう。
残った3人は、出目徳の死体を出目徳の自宅近くのどぶに投げ入れると、勝負の続きをするため、雀荘に急ぎ戻っていくのだった(完)。
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【大昔の映画と思いきや・・・】

この映画の存在自体は知っていたのですが、白黒映画なので、かなり昔の作品と思っていましたが、実は1984年の作品(今からすると、30年以上前なので十分昔と言えなくもないですが)。
敗戦直後の雰囲気を出すため、わざと白黒映画として作ったそうで、どうりで真田広之とか鹿賀丈史とかが出ているわけだ。

真田広之、白黒映画の時代から出ているんだ、とびっくりしながら見ていたのですが、そこまで古い人のわけないか(笑)。


【加賀まりこに驚愕】

この映画で結構びっくりしたのが、加賀まりこ。
加賀まりこって、私のイメージは、毒舌で口の悪いおばさん、というものだったのですが(スミマセン・・)、この映画を見てびっくり。
すさまじく奇麗。
白黒映画が色の白さを際立たせるのか、「口の悪いおばさん」と思っていた自分に反省です。
ほんと、お見それいたしました。


【原作の良さを生かして】

白黒映画や加賀まりこに気を取られてしまいましたが、内容の方は、原作の良さを120%活かして、原作の雰囲気がしっかりと出ている名作でした。
ばくち打ちの身勝手な理屈や、身勝手と分かっていながら、それに惹かれる女性。

更には、勝ち負けが全ての世界で、強いものの理屈が通るように見えながら、今日の勝者が明日の敗者であるという、不確実な世界。
博打に縁のない人が見ても、ばくち打ちの魅力が伝わってくる作品です。

映画の中の次のセリフがぐっときました。

「この世界で、金を失わず勝ち続けている奴なんているんですかね」
「金を失わない代わりに、体の一部を失っちまう奴はざらにいるよ」
「金も体の一部も失わずに、この世界で勝ち続けるなんてできますかね」
「そういう奴は、人間を失っちまうんだろうなぁ」

これが博打の世界。


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[ 2020/08/09 00:00 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)

【韓国映画:ギャンブル】 タチャ -神の手

【評価】★★★☆☆

tacha2.jpg
2014年/韓国
監督:カン・ヒョンチョル
主演:T.O.P

以前、本作シリーズの作品「タチャ -ワンアイド・ジャック」を見たのですが、その作品、シリーズの3作目だったようなので、あらためて、前作品をみることに。まずは1作目を借りようとしたところ、残念ながら、地元のレンタル屋には置いてなかったので、シリーズ2作目をレンタル。

【ストーリー】
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花札賭博の腕を買われたテギルは、賭博集団に誘われ、大金を持つ女社長から金を巻き上げる計画に参加する。
しかし、一人のメンバーの裏切りにより、逆に女社長に手玉にとられ、賭博集団のリーダーは全財産を失ってしまう。
居場所を無くしたテギルは、チームのメンバーの一人と一緒に賭博場を廻り、金稼ぎを行っていたが、その仲間にも裏切りられ、賭博に大敗し、巨額の借金を背負ってしまう。
そのような中、伝説の賭博師に出会い弟子入りをし、賭博の腕を磨き、かつて裏切ったメンバーを賭博で財産を奪うことで、借りを返すが、彼らの裏には、大物の賭博師がいたことを知り、彼らに戦いを挑む。
テギルは、彼らに全財産と命をかけた花札勝負に挑み勝利し、彼らの全財産を奪うことに成功するのだった(完)。
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【花札賭博】

前回見た作品、といっても実際は3作目の作品(「タチャ -ワンアイド・ジャック」)ですが、その時はポーカー賭博がテーマになっておりました。今回観た2作目は、なんと花札賭博がテーマ。

花札って、日本でしか通用していないカードゲームかと思いきや、ネットを見ると、戦前に韓国にも伝わり、ルールが韓国独自のものとなって、国民的カードゲームとして普及しているそう。

日本では、博徒が賭場を開いてやっているゲームという印象で、特殊な人しかやっていない印象がありますが(ちょっと偏見強すぎ?)、韓国ではかなり普及していたとは驚きでした。

ポーカーに花札と、韓国ではカード系のギャンブルが人気なのでしょうか。



【人間関係は複雑】

ストーリーは、花札賭博を巡って、裏切り、裏切られを繰り返しつつ(7割方、主人公は裏切られる側ですが)、自分を陥れた相手を賭博でぎゃふんと言わせる展開。「ぎゃふん」と表現するほど、かわいいものではありませんが。

ただ、いろんな人が味方になったり、味方かと思いきや裏切り者だったりと、しっかり観ていないと人間関係が分からなくなり、さらには主人公の顔もおぼつかなくなってくるので(これは、私の人相識別能力の低さによるところ大です)、心してみるべしです。

いつもだったら、女性の顔だけは120%の精度で判別できるのですが(120%の精度ってどういうことだ?)、今回は、女性の顔も混同しがちで、どうもこんがらがったまま、話を見終わった感じとなりました。


【人肉ぶった切り】

韓国映画は、簡単に人肉をぶった切ったりする描写も多く、密かに韓国映画のことを「人肉ぶった切り映画」と称しているのですが、今回も、多少、そんな要素がなくもない。
前回見た3作目の方が、激しかったですが、それは、シリーズが進むに連れてスプラッタ度合いが増してくるのは古今東西、どの映画も変わらないので(それはスプラッタ映画に限った話ですね・・・)、それは当然のこととして、今回見た2作目もなかなかのものでした。

日本だと、へまをやらかしても、小指の1本で済みますが(やくざ映画の見過ぎ)、韓国だと、小指じゃなくて、手首切り落とし。
日本基準で考えると5回分以上のヘマに相当する懲罰で、韓国激しすぎ(笑)。

ラストでは、「手首じゃ物足りない。イカサマが分かったら、肘から切り落とす」って、手首でも肘でも、切り落とされたら物が掴めないのに変わりは無いと言っても、やっぱり、肘より手首の方がまだ、ましというもの。

ラストの大勝負では、女性のいかさま師がのイカサマが露見して、肘を切り落とされることに。実際には切り落とされず、切り落とそうとした相手を逆に殺していたようでしたので、ほっと一安心の展開でしたが(全然、一安心じゃない)。

とまぁ、ギャンブル映画なのに、スプラッタ要素満載と、一粒と二度おいしい映画でした・・・が、ギャンブルとスプラッタは同時に観たい気分ではないのです。
もうちょっと、穏やかにならないもんですかね、韓国映画(笑)。

[ 2020/06/14 00:00 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)

【韓国映画:ギャンブル】 タチャ ーワンアイド・ジャック

【評価】★★★☆☆

tacha3.jpg
2019年/韓国
監督:クォン・オグァン
主演:パク・ジョンミン

賭博をテーマにした作品のようで、なんだか、「カイジ」っぽい雰囲気を感じたので視聴。

【ストーリー】
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学生でありながら、ポーカーの賭博場に入り浸る主人公は、賭博のすご腕で金を稼いでいた。
しかし、賭博場である男と勝負し大負けし、多額の借金を背負ってしまう。
借金取りに追われる主人公は、裏社会で名の通った詐欺師エックによって助けられ、それをきっかけに、エックが画策する詐欺計画に荷担することになる。
裏社会の大物を博打に誘い込み、いかさまによって大金を巻き上げる計画であったが、主人公の不用意な行動により、計画がばれ、エックは殺され、仲間達も手ひどい目に遭う。
裏社会の大物に、かつて主人公に多額の借金を背負わせた男が絡んでおり、その男が父親の敵と知った主人公は、二人に賭博勝負を挑む。
賭博勝負の場で、裏社会の大物とひそかに手を組み、父親の敵であった男を負かし死に追いやった後、牙を剥いた裏社会の大物も返り討ちにし、復讐を無事果たしたのだった(完)。
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【ポーカー賭博が主流】

賭博をテーマにした作品で、終始一環、賭博で扱われるゲームは、トランプのポーカー。
ポーカー賭博場が、日本の雀荘みたいな雰囲気で至る所にあり、韓国ではポーカーが主流なのかなぁと、お国柄の違いを感じたのが、まずは印象的でした。

ポーカー賭博の様子は、序盤こそ、カードを引く確率を計算していたりと、ゲームの駆け引きのような話が出てくるものの、途中からは、そういったゲームの駆け引きにまつわるエピソードはなくなってしまい、「カイジ」のようなゲームの駆け引きや心理戦を期待すると、ちょっと肩すかしかなという印象。



【人肉ぶった切り祭り】

そしてもう一つ目に付いたのが、結構残酷な描写が多い点。
韓国映画って、意外と人体をぶった切ったり、目をえぐり出したりというシーンが平然と出てくることが多い印象ですが、本作も負けず劣らず、博打に負けると手足を切られるとか、捕まっている腕をぶった切って人を下にたたき落とすとか、いやまぁ、ぶった切りにぶった切ります。

実は、料理映画なんじゃないかと思うほど、肉をぶった切るので(ただし、人肉)、韓国はこういう描写や刺激が好きなのかなぁ。ちょっと、付いていくのに精一杯でした。

そう言えば、微笑みの国と呼ばれるタイも死体の写真や映像がたくさん出回っていて、死体愛好者(?)の垂涎の的になったりしていますが、タイと韓国の共通点は「辛いもの好き」。辛いものが好きな人たちは、強い刺激を求めがちなのかもしれません。



【復讐劇のてんこ盛り】

本作は、賭博がテーマでありますが、もう一つのテーマが復讐。
小さい(?)話では、裏切られたら、「倍返しじゃ-」という具合に復讐、金を盗られたから復讐、父親を殺した相手への仇討ちという復讐と、様々なことにかこつけて、復讐ばっかり行っている印象。
韓国、「恨(ハン)の国」という別名があるくらい、やられたらやり返すんじゃい!という文化が強いようなので、「復讐」という言葉は、日本で言えば切腹くらい、韓国では日常茶飯事のおなじみのことなのかもしれません(日本で切腹が日常茶飯事というわけではありませんが)。

韓国映画、びっくりするくらい、復讐が好きだなぁ。まぁ、日本人も一昔前は、「忠臣蔵」とか「曾我兄弟の仇討ち(あんまり勇名じゃない?)」など、復讐譚は人気コンテンツだったので、分かりやすいといえば分かりやすいのかも。

ただ、復讐、復讐、復讐で、復讐だけでお腹いっぱいな感じ。少しは予習もしないといけないわけです。

とまぁ、人肉ぶった切り祭りや復讐劇のてんこ盛りなど、韓国映画定番の話がたっぷり盛り込まれていて、韓国映画を観たなぁ、そんな満足感に浸れる内容だったのでした。


[ 2020/05/05 00:00 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)

【中国映画:ギャンブル】 カイジ ー動物世界

【評価】★★★★☆

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2018年/中国
監督:ハン・イエン
主演:リー・イーフォン

「カイジを久々に見たい」という妻の要請で、レンタルしょうとしたら、1作目、2作目とも貸し出し中。最新作のカイジが出るので、みんな借りちゃうんですな。
しかし、穴場あり!中国版の「カイジ」があるじゃないですか。「これじゃない!」という妻の批判の声が聞こえてきそうですが、耳を塞ぎ、レンタル。


【ストーリー】
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母の入院費などで金不足に苦しむカイジは、友人の誘いにのり、母の名義の家を担保に大金稼ぎをしようとするが失敗し、逆に多大な借金を背負ってしまう。
八方塞がりに陥ったカイジの前に、大金を稼げるギャンブルの話が舞い込み、そのゲームに参加することにするのだった。
ゲーム開始早々、他の参加者にだまされ窮地に陥るカイジ。しかし、持ち前の計算力を発揮し、仲間を募り、ゲームの札の買い占めなど、ありとあらゆる手段を用いて巻き返しを図る。
しかし、カイジの動きを察知した他の参加者によって、またも窮地に陥るが、逆転の一手で、ピンチを切り抜け、仲間を助けることに成功するが、自身はゲームに負け、たこ部屋送りになる。
ゲームに勝った仲間がカイジを救出してくれるはずだったが、仲間も土壇場で裏切り、自身の力でたこ部屋を脱出。裏切った仲間に制裁を加えた後、無事、元の世界に戻ることができたのだった(完)。
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【ダメ人間じゃないですね・・】

本作、漫画や日本版のカイジとは違い、主人公たるカイジのダメ人間っぷりがかなり薄いですが・・・というよりは、親孝行で恋人もいるという、原作カイジとは真逆な人間っぷりで、日本と中国の違い(?)を感じる作品となっています。
ただし、メインのギャンブルゲームは、原作踏襲で、楽しめる内容でした。

ギャンブルゲームは、基本的にはじゃんけんなのですが、じゃんけんだけど、ここまで駆け引きが成立するのかと、本作を観てもあらためて感じました。



【ザワザワは一体・・・】

カイジ作品(原作)の特徴は、カイジの心理描写を表すのに、カイジの背後で「ザワザワ」という効果音で表現する手法。
日本版カイジは、見事に(?)この手法が表現されていましたが(少々、突っ込みどころがあると言えばあるのですが(笑))、中国版では、この描写は別の方法で表現されていました。

その方法とは、ザワザワの代わりに、主人公がピエロに関する妄想に陥るというもの。
これはこれで、ありかもしれませんが、やっぱり、カイジには「ザワザワ」でしょ、と思うと、「ザワザワ」がないカイジは、やはり物寂しさがあります。

やはり、「ザワザワ」というオノマトペ(?)は、日本でしか通用しないガラパゴス的な表現だったか(笑)。



【カイジ以外ダメ人間】

終盤は、カイジが犠牲になって仲間を助ける展開。
そして、助かった仲間がカイジを助ける計画だったはずが、金に目がくらんで、カイジを見捨てるという流れに。
どちらかというと、カイジ以外の人間のダメっぷりが目に付きます。カイジ、実は真人間なのか(笑)。

ラストは真人間カイジ(?)らしく、娑婆に戻り、恋人とも再会してハッピーエンド。
いやぁ、カイジに恋人がいるってのが、想像できませんが、更には、親孝行のカイジという設定も、これまた想定外。
孔子を輩出した国だけあって、親孝行設定というのは、これぞ、中国仕様と言えるのかもしれません。

他の国でカイジを映画化すると、どんなカイジになるのでしょうか。それぞれの国のお国柄が出そうで興味深いところです。

なお、本作で一番びっくりしたのが、入院費用が不足したか何かの理由で、植物状態で入院している母親のベッドが廊下に出されてしまうというシーン。
中国の病院って、普通にこういうことをするのでしょうか。これが一番驚いたかも。


[ 2020/01/18 15:44 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)

【邦画:スパイ映画】 ジョーカー・ゲーム

【評価】★★★☆☆

joker_game.jpg
2015年/日本
監督:入江悠
主演:亀梨和也
原作:柳広司「ジョーカー・ゲーム」


DVDの予告が面白そうだったのでレンタル。
スパイ物のような頭脳戦を描いた作品は、ついつい興味を惹かれます。

【ストーリー】
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太平洋戦争直前の時代の日本。
諜報機関「D機関」に所属することとなった主人公は、海外のある国際都市に赴任しているアメリカ大使が持つ、新型爆弾の製法を書かれた資料を盗み出すよう密命を受ける。
しかし、その資料は、日本以外にも各国のスパイ組織が手に入れようとやっきになっているのだった。
主人公は、アメリカ大使へ接近することに成功、そして、大使が隠し持つ資料を盗み出すことに成功する。
資料を盗み出すと同時に、大使から酷い扱いを受けていた日本人のメイドを助け出すが、実は、このメイドもスパイで、折角盗み出した資料を、この女スパイに奪われてしまう。
更に、この女スパイと主人公は、イギリスの諜報機関に捕まり、極秘資料を奪われてしまう。
主人公は、イギリスの諜報機関の裏をかき、脱獄に成功、更にイギリスの諜報部から極秘資料を奪い返し、捕えられた女スパイをも助け出す。
無事、極秘資料を日本に届けることに成功するが、記されていた新型爆弾の製法は、莫大な費用がかかることが判明、日本の軍部は新型爆弾の開発は却下してしまう。
一方、主人公は、D機関から新たな密命を受け、次のミッションに向けて出発するのだった(完)。

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【「ミッション・インポッシブル」日本版?】


時代は、太平洋戦争勃発直前という設定。
そこで、新型爆弾の製法を記した資料「ブラックノート」を巡って各国のスパイの争奪合戦が繰り広げられるという展開です。

「ミッション・インポッシブル」の日本版といった作品でしょうか。
ただ、作品の規模、質からいくと、「ミッション・インポッシブル」で描かれる頭脳戦、アクション性の派手さには届かず、なんとなく、「ミッション・インポッシブル」を劣化させた雰囲気もあります。

とは言いつつも、二転三転の展開となるため、そこそこ楽しめる作品でした。



【見た目と裏腹に、ハニートラップに引っ掛かりまくり】


「ミッション・インポッシブル」日本版とは言いましたが、ルパン三世に近いかもしれません。
目当ての資料の隠し場所を探し当て盗み出すものの、味方と思っていた女性の裏切りで出し抜かれるという展開は、ルパン三世のルパンと峰不二子の関係に近いかも。

本作の主人公は、女性に出し抜かれ裏切られようとも、その色香に惑わされ(?)、たびたび女性のピンチを救うあたりも、ルパン三世並の女性の弱さ(苦笑)。
なにせ、主人公は、同僚のスパイに、「まさか、ハニートラップに引っ掛かるとはびっくりだよ」と呆れられるシーンまであり、クールな顔と態度の割に、主人公は、女性に弱いのが一大欠点のようです。

まぁ、しかし、現実の世界でも、ハニートラップは強烈な罠として、分かっていつつ引っ掛かる人多数なので、もっとも簡単で効果的な罠なのでしょう。主人公が引っ掛かるのも仕方ないのか(笑)。



【死なず、殺さず】


ハニートラップやら、女性に弱いことが原因で、主人公はついにはイギリスの諜報機関に捕まってしまうという大失態をやらかすことに。

主人公が所属するD機関のモットーは、「死なず、殺さず」。
自分が死ねば任務は達成できないし、また、相手を殺せば周囲の注意を引くことになるので、死ぬことも殺すこともせずに、任務を達成する方法を考えよということです。

旧日本軍の野蛮っぷりを皮肉ったモットーとして、こういう設定を入れてあるのだと思いますが、このモットーを実践するのがなかなか難しい。

死なず、の方は自分の心がけ次第でなんとかなりますが、「殺さず」の方は、こういう仕事だと簡単ではないようです。
終盤、イギリス諜報部から、極秘資料を奪い、閉じ込められていた牢から脱出する際、火薬を大爆発させるのですが、明らかに、イギリス諜報部のリーダー、爆発に巻き込まれて死んでたしなぁ。

死なずに生き延びるという点は、色々と工夫がありましたが、「殺さず」の方は、「できれば殺さない」レベルに後退してしまったのは、残念なところ。
この辺の工夫がもうちょっと考えられていると、もう少し、唸らされる作品になったかも。



【終わりもルパン三世】


エンディングでは、主人公と女スパイが、無事、イギリスの諜報部から逃れられて良かったと言いながら、車に乗り込むのですが、後ろから、イギリス諜報部の車が追いかけてきて、「やべっ、逃げろー」という構図になります。

そして、車でおいかけっこをする主人公とイギリス諜報部ですが、女スパイの方はと言うと、するっと主人公の車から抜け出し、主人公の財布とか貴重品をスリ取って、「まったねー」と逃げ去ってしまいます。

ははは、ルパンと銭形、峰不二子そっくりだなぁ。
ルパン三世の終わりも、いつもルパンと銭形が追いかけっこするのを横目に、峰不二子がおいしいところを取って行っちゃうという王道パターンがありますが、本作の終わりも、その王道パターンにそっくり。
たぶん、ルパン三世を意識した終わり方だったのかも。

子供の頃、ルパン三世のアニメをテレビでよく見ていた世代としては、なんだか、妙な懐かしさを感じたのでした。



[ 2017/05/17 00:00 ] ギャンブル | TrackBack(0) | Comment(0)
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kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
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★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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