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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:ホラー】 THAT/ザット

【評価】★★★☆☆

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2016年/アメリカ
監督:アベル・ヴァン、バーリー・ヴァン
主演:サクソン・シャービノ

スティーブン・キングの原作を映画化したホラー作品に「IT(イット)」という映画がありますが、こちらは、「THAT(ザット)」。
レンタルDVD屋で発見した時は、思わず吹いてしまいました。これは借りねばなるまい!

【ストーリー】
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主人公の親友が不可解な死を遂げた直後、主人公とその友人のスマホに、死んだ親友からアプリが送信される。そのアプリは、様々なことを案内してくれるアプリで、当初は非常に便利で重宝していたが、アプリは、持ち主に対し嫌がらせを行い始め、それぞれが心の憶測から怖がっているものを幻覚で見せつけるようになる。
友人の中には、恐怖死に至る者まで出る事態となる。
しかし、そのアプリはスマホから削除することもできず、スマホを捨てたり壊しても、翌日には、復活して手元に戻ってくる不可解な現象が起こるようになる。
主人公は、アプリの魔の手から逃れるため、スマホからアプリを完全消去する作戦を実行する。そして、アプリの消去に成功し、アプリの魔の手から逃れるが、作戦を一緒に実行した友人は、アプリ消去が間に合わず死んでしまう。
それでも、アプリを消去できた主人公は平穏な日々を迎えるが、何も知らない母親がそのアプリをダウンロードしていたのだった(完)。
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【かなり、IT(イット)でした】

「IT(イット)」をパクった・・・いやいや、オマージュにした作品。
「IT(イット)」は、各個人が怖いと思うものを、幻想で見させる魔物が登場しますが、本作も、「IT(イット)」の魔物が現代風にスマホのアプリに置き換わっていますが、アイディアは、「IT(イット)」そのまんま。

タイトルからして、「THAT(ザット)」なんで、「IT(イット)」をパクった・・・じゃなくてパロった作品というのは、元々のコンセプトということなのでしょう。



【社会問題に警鐘を鳴らした作品・・・なわけないか】

本作は、スマホにアプリを入れたら、そのアプリが個人の秘密や弱みを握って、あの手この手の嫌がらせ(その方法は超常現象的手法も大いに混じっておりますが)をしてくるという展開。

昨今、米中のビジネス紛争も、5Gのスマホがスパイウェアだとかなんだとかで、中国製のスマホは使わせんといったことで大揉めに揉めていることを踏まえると、本作も、社会問題を提起した作品と言えなくもありません・・・・が、それは過大評価ですな。

とりあえず、スマホに安易にアプリを入れない方が良いでしょうという教訓。
特に死んだ人から送られてきたアプリはね。
個人的には、いくら非常に親しかった人でも、死後にその人のメールからアプリとか送られてきたら、ちょっと気味悪いから、アプリを入れたりしないよね、と思うわけですが、その辺、頓着しないのはアメリカ人なのかもしれないなぁと思います。



【細々とした嫌がらせをするアプリ】

このアプリ、数々の嫌がらせをするわけで、その一番は、恐怖の幻覚を見せてスマホの持ち主をショック死させるというものですが、それ以外にも、「電気を消して」と命じると部屋の電気を消すのに、「電気を付けて」と命じても一切反応しないとか、細々とした嫌がらせをするところも、なかなか活かしたアプリでした。

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【邦画:ホラー】 こどもつかい

【評価】★★☆☆☆

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2017年/日本
監督:清水崇
主演:有岡大貴、門脇麦、滝沢秀明

DVDのパッケージの雰囲気から、ちょっと怖そうな感じがありレンタル。
こども絡みのホラーって、痛々しいというか、気分悪くなりものも結構あるので、難しい選択になる場合もありますが、本作は果たして?

【ストーリー】
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子供が一時的に失踪し、戻って来たその3日後、その子供に虐待を行っていた親などの大人が変死するという事件が連続する。
主人公は、事件を取材する中で、その事実に行き当たり、その真相を探るため調査を開始する。
そんな中、幼稚園で保母を務める恋人が、母親が自殺してしまった幼稚園児に、事の成り行きで、心を傷つけてしまうような仕打ちをしてしまうが、その子供が疾走、数時間後に、主人公と恋人の目の前に突然現れる。
主人公は、取材している事件と同じだと確信、恋人が3日後に死んでしまわぬよう、事件の真相を突き止めようとする。
調査の結果、数十年前に起こったサーカスの火災と、その時に焼け死んだ7人の子供、サーカスの腹話術人形がこの事件に関係していることを突き止める。
サーカスの腹話術人形が、虐待されている子供の前に現れ、その子供と約束を交わし、その子が恨んでいる大人を呪い殺しているのだった。
腹話術人形と対決することになる主人公とその恋人は、サーカス火災の真相を知り、腹話術人形を破壊し、呪いから解き放たれ、死を免れるのだった(完)。
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【児童虐待を巡るテーマ】

子供を虐待する親などが、死んだ子供の霊を操る悪霊に復讐されるという話。
テーマは、結構簡潔なのですが、設定などが、色々ゴチャゴチャしてしまって、ぼやーっとした作品になってしまった印象。

昨今、児童虐待をめぐる事件が頻発して、社会問題になっているので、そういうテーマにも切り込みたい意図があったのかもしれません。



【人形が悪霊】

児童虐待など、子供に恨みを買った大人が、悪霊に狙われるという展開で、主人公(保母さん)も、ひょんなことから、保育園の児童の恨みを買い、悪霊に命を狙われるという展開。

保母さんとしては、どうなの?という感じですが、命を狙われるほどではないかな、という微妙なバランスの酷さを演出しつつ、最後は、悪霊を退治し、命が助かるという展開。
悪霊は、何十年前に、火事で焼失したサーカスで使われていた腹話術の人形。

人形が悪霊という展開は、昨今では、「死霊館 アナベル人形」なんかがありますが、やはり、その代表作は、チャッキー人形であります。
チャッキー人形に比べると、本作の人形はチャーミングさや小憎たらしさにだいぶ欠けたかなぁという印象。

何せ、巨大化して人間化してしまうので、人形の持つ禍々しさとかが、活かされにくいという設定でした。



【児童虐待の宝箱やぁ】

児童虐待がテーマにあるので、ある程度予想が付く展開・設定ですが、主人公も、親から虐待を受けた過去があったり、悪霊である腹話術の人形も、サーカスで児童虐待と関りがあるなど、登場人物のほとんどが、児童虐待と何らか関りがあります。

「児童虐待のデパート」、「児童虐待の宝箱やぁ」と、ネタをパクりたくなるほど(古っ!)、みんな、児童虐待に絡めてしまって、てんやわんやになってしまいました。

だいぶ、欲張ってしまいましたねぇ。欲張ったが故に、逆に失敗してしまった感が・・・。
欲張りすぎるとろくなことがないのは、「舌切り雀」や「こぶとり爺さん」など、日本の民話でも、教訓として大いに語られるところでありますが、昔からの言い伝えというのは、やはり大事ですね。





【邦画:ホラー】 後ろの正面

【評価】★★☆☆☆

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2017年/日本
監督:三宮英子
主演:松下愛子

久々、邦画ホラー作品をレンタル。
「かごめかごめ」の歌詞から取ったタイトルですが、「かごめかごめ」って、ちょっと、薄気味悪い印象があるので、ホラーのタイトルにはもってこいですね。

【ストーリー】
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ヨガ教室で仲良くなった3人の主婦。
オカルト好きでもある3人は、パワースポット巡りやオカルト情報集めを楽しんでいたが、そのような中、妊婦を襲うオカルト話を3人は知る。
そして、3人の一人が妊娠するが、殺害され、お腹の子供が取り出されるという凄惨な被害にあう。
さらに、もう一人も妊娠するが、妊婦を襲うオカルト話が原因で、一人目は殺されたと信じ、恐れおののき、自殺してしまう。
そして、主人公も妊娠し、オカルト話と同じような現象が起き始め、出産直前、悪霊に襲われるが撃退・・・と思ったら、それは夢で(?)、出産に向け、着々と準備を進める主人公であった(完)。
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【都市伝説がモチーフ?】

妊婦を襲って身ごもっている子供を奪っていく都市伝説をモチーフにした作品・・・と思われますが、夢と現実、妄想などがごちゃごちゃになっていて、いまいち分かりづらいストーリーでした。

3人の主婦が、順次、妊娠し、一人目は殺害、二人目は自殺(未遂)、三人目である主人公は果たして・・・みたいな展開。



【死体発見の演技】

ストーリーも、ごちゃごちゃした上に、展開も遅く、いまいち、見どころに欠ける作品ですが、印象に残ったのは、一人目の主婦が殺害された現場を主人公が第一発見者として、遭遇した場面。

殺されている友人を見つけ、悲鳴を上げる主人公。

・・・年末のダウンタウンの「笑ってはいけない」で、杉咲花が、「自宅で死体を発見した人の演技」を披露していましたが、杉咲花の方が、数段上手だったな(笑)。

内容に身が入らないと、こういうところに意識が飛んでしまいますね。



【結局、夢オチ?】

なにはともあれ、一人目、二人目と犠牲者が出て、三人目である主人公に魔の手(?)が迫ってきます。
ラスト、怨霊が主人公のお腹の子を狙って襲い掛かってくるのがクライマックス。

この怨霊、あれですね・・・。Jホラーヒット以来はやりの、貞子(リング)or佳耶子(呪怨)っぽい、白塗り&這いずり系お化けです。リング・呪怨路線を脱却できないでいる雰囲気です。

そういえば、お化けのバリエーションって、黒か白のどちらかが多いですね。
虹色とか玉虫色とか、そういう斬新な設定を考えていかないと、日本のホラー作品も、リング・呪怨路線から脱却できないかもしれないなぁ、などと、日本のホラー映画の行く末を案じながら、鑑賞したのでした。

そんな心配はよそに(?)、主人公が怨霊を見事撃退したと思ったら、結局、夢オチだったみたいな結末。

・・・たいてい、話がうまくまとめられないと、夢オチになるというのが、失敗映画の鉄則ですが、この映画も、結局、話をうまくまとめられなかったっぽいです。
話をまとめるのって、案外難しいのかもしれませんね。

【洋画:ホラー】 マングラー

【評価】★★☆☆☆

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1995年/アメリカ
監督:トビー・フーパー
主演:ロバート・イングランド

スティーブン・キングの原作を映画化した作品。短編が原作だそうですが、個人的に、スティーブン・キングは、長編は面白いですが、短編は出来が悪いなぁと思っているので、果たして映画化で上手くいったのでしょうか。

【ストーリー】
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とあるクリーニング工場で、ちょっとした事故をきっかけに、その後、シーツをプレスする機械-マングラーに従業員が挟まれ死亡する事故が発生する。
その後も、その機械が原因で重傷人が発生する事故が発生する。
主人公は警察官として、事故原因を究明しようとし、当初は、工場側の杜撰な安全対策が原因であり、賄賂により、それらを見逃す警察や町の体質にあると睨み、追及を続けるのだった。
しかし、捜査を続けるうちに、奇怪な現象に遭遇、マングラーに悪魔が取りついていると確信、悪魔祓いにより問題を解決しようと考える。
工場のオーナーに悪魔の件を突きつけると、工場のオーナーは、町を支配し権力を握るために、悪魔と契約していた事実が発覚。主人公は、マングラーに対する悪魔祓いの儀式を実行する。
儀式の過程で、工場オーナーはマングラーの餌食となり死亡、無事、悪魔祓いに成功したかに見えたが、工場オーナーの姪がその立場をすべて継承し、従業員を酷使するのだった(完)。
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【B級テイストの作品に】

おそらくは、スティーブン・キング初期の頃の作品が原作だと思います。
機械に悪魔が乗り移って大暴れするというコンセプトは、スティーブン・キングではおなじみのテーマで、名作「クリスティーン」なんかは、代表作かと思いますが、本作「マングラー」は、B級色たっぷりの味わいの作品という印象です。

「クリスティーン」も原作は非常に面白く、友情、恋愛、車という青春に不可欠な要素が盛り込まれた傑作ですが、映画化された瞬間に、凄まじいB級ムービーになってしまたことを考えると、本映画が、原作が悪いのか、映画化が悪いのかは判断つきかねるところ。

スティーブン・キングの原作って、映画化が難しいのかもしれません。



【凄惨なシーンも・・・】

映画は、シーツのプレス機に従業員がはさまれて死亡するという凄惨な場面から始まります。
B級な雰囲気が漂う作品ですが、描写は、なかなかグロイ。
マングラー(プレス機)に挟まれて死亡するシーンなんか、かなりスプラッターで、こういった辺りがB級映画臭いが漂う原因なのかもしれません。

主人公は、事故の原因を究明する警察官。
紆余曲折の末、プレス機(マングラー)に悪魔が取りついているという結論に到達します。
その到達までの経過は、B級映画らしく、根拠があるようなないような(笑)。
そういう推理の経過を楽しむ作品ではないので、まぁ、良いのでしょう。



【権力を求める人間の妄執】

マングラーに悪魔が取りついた原因は、クリーニング工場の経営者が、町で権力を握るため、悪魔と契約を結んだことが原因。
悪魔と契約を結ぶために、マングラーに自分の足を喰わせ、自身は両足を失い義足生活を余儀なくされるわけですが、そこまでして権力を握りたいのかという、人間の権力欲、執念を感じさせます。


【邦画:ホラー】 バイロケーション

【評価】★★★☆☆

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2014年/日本
監督:安里麻里
主演:水川あさみ

「シックス・センスを超える衝撃の結末」というキャッチフレーズに惹かれて(本当にそうなのかという、少々意地悪な気持ちがなかったとも言えず)レンタル。果たして、シックス超えはあるのか?

【ストーリー】
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もう一人の自分が周囲に出現するという現象に悩まされる主人公は、同じ現象に悩まされる人たちが、問題解決のため結成しているグループに参加する。
もう一人の自分はバイロケーションと呼ばれ、自分の人生をシェアするような行動をとるため、もう一人の自分でありながら、悩まされる本人はバイロケーションを憎悪するのだった。
そして、その憎悪が反射するようにバイロケーションの行動も暴力的となり、バイロケーションに自身の命を狙われる人も出てくる。
そのような中、主人公は、グループのリーダーのアドバイスに従い、バイロケーションと直接遭遇する事態を避けるように行動していたが、実は、自身がバイロケーションであったことを知ってしまう。
バイロケーションは、本人が死んでしまうと、バイロケーション自身も消え去ってしまうが、偽物の存在であることに罪の意識を覚えた主人公は、本人に会い、バイロケーションであることを告白する。バイロケーションの存在を知り、半ば、自身の人生を奪われてしまっていると感じた本人は自殺をしてしまい、主人公も消滅するのだった(完)。
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【シックス・センス越えはならず】

「シックス・センスを超える衝撃の結末」というキャッチコピーを銘打った理由は、本作を見て理解できました。
作品のラストで、主人公の存在が、思っていたのとは違った存在であったというどんでん返しがあるという点で、「シックス・センス」的な展開でしたが、「シックス・センス」の場合は、その結末が明らかになった時点で、「おぉ、そうだったのか。確かに、なるほど。あの場面もそういう伏線だったかぁ」と感嘆と納得が入り混じる感想を持ったものでした。

本作はというと、バイロケーションという自分のドッペルゲンガー的な存在の出現条件の制約が厳しすぎる点があるせいで、「実は、主人公がバイロケーションでした」と明らかになっても、「言いたいことは分かるが、甚だ矛盾している点が多すぎないか?」と驚きより突っ込みが多く湧き上がってしまいました。

数学の証明のごとく、矛盾なくきれいに展開を作り上げることの難しさを痛感。



【制約条件が厳しすぎるよね】

本作、自分のドッペルゲンガー(本作ではバイロケーションと言う)の出現条件に色々制約があり過ぎて、それで話のプロットが自滅してしまった感があります。

まず、バイロケーションは、本人の周囲1.5kmにしか出現できず、それ以上離れると一旦消滅してしまう。
主人公はバイロケーションで、実際の本人とはだいぶ違う生活を送ってはいるのですが、本人の周囲1.5kmでしか存在できないんじゃ、本人と異なる生活をするのは、かなり無理があるんじゃないかと・・・(旅行もできないですしね)。

それから、本人の記憶その他は、バイロケーションに伝わるが、バイロケーション自身の経験したことや情報は、本人には伝わらないという設定。
本人がケガすれば、バイロケーションもケガするし、本人が経験したことは、バイロケーションの記憶にもなるということですが、この設定だと、バイロケーションは記憶の混在などが起こって、まともに生活するのも難しいだろうなぁ・・・。

バイロケーションは、自身が本物だと認識しているという設定(そのため、主人公も、自分は本物で、本当の自分がバイロケーションと誤解していた)なのですが、こんな制約条件がある存在で、自分がバイロケーションだと気づかないことなんてあるんだろうか・・・。

こんな感じで、見ているだけで疑問が生じてしまうのが、非常にもったいないところでした。



【人生を独占してはいけない!】

自身がドッペルゲンガーだったというアイディアは面白かったので、もうちょっと、整理・工夫をすると面白い作品になっただろうにと、少々残念なところでした。

バイロケーションと本人の共存を目指す人物が登場するのですが、バイロケーションを敵視する人々に対し、「バイロケーションももう一人の自分じゃないか。なぜ、君たちは、自分の人生を独占したがるんだ。バイロケーションと共有したっていいじゃないか!」と主張する場面がありますが、これは、なかなか斬新な思想でした。

先日の「ちびまる子ちゃん」で、金太郎の劇をするのに、金太郎役を3人で分担するというアイディアにも匹敵する、斬新思想なのでした(笑)。


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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
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★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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