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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【アメリカ映画:ホラー】 女霊館

【評価】★★★☆☆

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2018年/アメリカ
監督:マイケル・ウィニック
主演:ボヤナ・ノヴァコヴィッチ

タイトルは、ちょとダサいというか、何かのパクリっぽくてB級臭が漂いますが、パッケージなんかを見ると、なかなか怖そうなので思わずレンタル。

【ストーリー】
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身重の妻を連れて、田舎に越してきた大学教授。
しかし、引っ越し早々、奇妙な箱を妻が開けたことにより、不可解なことが起こり、妻は流産、子供を産めない体となってしまう。
その後、家に複数の女の霊が出現したため、主人公は除霊を試みるが、霊の1人は流産した子供で、霊たちは、妻の母性により守られており、妻と霊の関係をなんとかしない限りは、封じることができないことが判明する。
更に、以前、同じような現象に遭遇した一家がおり、調べると、夫が妻を殺すことで、霊を奇妙な箱に封じていたという事実を知る。
妻は、自分の身と自分の子供の霊を守るため、主人公を殺そうとするが、逆に主人公は妻を殺してしまう。
刑務所に入ることになった主人公だが、妻が死んだことにより霊は奇妙な箱に封じ込めらたのだった(完)。
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【パンドラの箱】

奇妙な箱を開けたら、中に封じ込められていた霊が解放され、その霊に散々悩まされるというストーリー。
言ってみれば、パンドラの箱のようなお話ですな。
しかし、パンドラの箱と違って、希望は入っておらず、たちの悪い悪霊ばかりが入っているという、ろくでもない箱なのであります。

その箱、手のひらに乗るくらいの大きさの箱で、その箱の中には、4、5体の霊が入っていたわけですから、霊もさぞ窮屈だったろうと思います。
多分、その窮屈さに辟易して、箱が開くとともに、悪さをしでかしたのかな・・・と思います(そんなわけあるか!)


【ひねりが利いた設定】

この作品のひねりが利いている点が、箱を開けられるのは妊婦だけで、箱を開けた妊婦は流産して、流産した子供も箱の霊になってしまうという設定になっている点。
そして、流産した子供が霊になったことにより、箱を開けた妊婦は、霊たちの母親的存在になり、霊を守る立場になるという、なかなか複雑な仕組みになっています。

霊に悩まされる被害者と思いきや、いつのまにやら加害者の側になっているという、詐欺にあった被害者が、自身も別の人を詐欺に引っ掛ける加害者に変わるといった類の、社会の世相を映し出す、社会派な設定なのであります(絶対、そんなことを考えての設定ではない)。


【我慢するか殺すか】

結局、周りの人が霊を封じ込めるためには、霊の母親的存在を殺さなければならないという展開で、要すれば、主人公からすると妻を殺すしかないという、救いようのない内容ではあります。

霊に悩まされ続けるか、人殺しをするか、二者択一、どっちを取る、ってどっちも嫌な選択。

霊の悪さがほどほどなら、我慢するしかないと思いますが、主人公(男性)は、隙あらば老婆の霊にキスされるという、物理的というよりは、精神的にかなり参ると嫌がらせを受け、我慢の限界というのも分かる気がするのです(むしろ嬉しいという人もいるかもしれませんが(笑))。

結局、妻を殺すという結末になりましたが、主人公は刑務所に入ることにはなったものの、老婆のキス攻撃から解放され、ほっと一安心したのではないかと思います。

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【インドネシア映画:ホラー】 悪魔の奴隷

【評価】★★★☆☆

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2017年/インドネシア
監督:ジョコ・アンワル
主演:タラ・パソロ


インドネシア発のホラー映画。内容は至って真面目な(?)ホラーですが、どことなく、タイトルがアダルトな印象を受けるのは私だけ?

【ストーリー】
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長い間病床についている母を自宅看護する主人公一家。
看護の甲斐無く、母はなくなってしまうが、母亡き後、家の中で異変が生じるようになる。
霊能力者に相談すると、亡くなった母は、悪魔教団に頼って子供を懐妊していた事実が判明。
さらに、悪魔の力を借りて子供が授かったため、末っ子が8歳になると、悪魔が魂を奪いに来るとの警告を受ける。
その警告どおり、末っ子が8歳を迎えた当日、家の周りを死者が囲み、襲撃してくるのだった。
しかし、末っ子の魂を奪いに来たのではなく、末っ子は悪魔の子であり、悪魔の子として仲間が迎えに来ていたのだった。
主人公一家は、末っ子と悪魔の仲間の手から逃れ、町で新たな生活を始める。
しかし、隣人も悪魔教団の手先で、主人公たちを虎視眈々、狙っているのだった(完)。
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【貞子の影響も】

長患いしていた病気のお母さんが亡くなってしまった後、お母さんが悪魔教団とつながりがあったり、お母さんの幽霊が出現したりと、なんだか色々、不吉なことが起き始めましたよ、というお話。

お母さんの幽霊(?)が、家の井戸から現れてくる辺りは、おそらく映画「リング」の貞子の影響濃厚であろうと思われ、Jホラーがインドネシアのホラー映画にまで影響を及ぼしている事実に感慨深いものがありました。

まぁ、この映画、いろんなホラー映画の要素がぶち込まれているので、貞子影響もごった煮の一つと思うと、さほど感慨深いものではないかもしれません。



【幽霊、悪魔、ゾンビ】

貞子の後は、悪魔教団に狙われている末っ子の男の子が、実は、悪魔の子だったという話に繋がっていきます。
これは、「ダミアン」ですね。
「ダミアン」話の前には、男の子が闇の世界(あの世?)に吸い込まれそうになるという、「このシーン、映画「ポルターガイスト」っぽいなぁ(というか、それを狙っているの確実)」という場面があったり、いきなり、ゾンビ集団襲撃という、幽霊→悪魔→ゾンビと、なんでもござれの展開。

一粒で二度おいしいを超越する作品なのです(笑)。



【最後の締めは・・・】

悪魔の子やゾンビ集団からなんとか逃げ延び、町で新たな生活をする一家。
しかし、隣には、この一家を狙う悪魔教団カップルが住み着いたのだ、という、ホラー映画ならではのアンハッピーエンド、もしくは続編あるかも的な終わり方。

別にこういう終わり方に異論を唱えるつもりは毛頭ありませんが、この悪魔教団カップル、獲物となる一家が自分の手の中にあることを喜んでなのか、部屋の中で華麗なダンスを踊り続け、その踊りがエンディングとして延々流れ続けるという終わりは、意表を突かれました。

幽霊→悪魔→ゾンビの流れで、最後は、「Shall We Dance」と来たか(笑)。
斜め上を行く展開が続き、なんだか、一本とられた気分の映画なのでした。

【アメリカ映画:ホラー】 悪霊館

【評価】★★★☆☆

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2018年/アメリカ
監督ジェイソン・ドゥヴァン
主演:シドニー・スウィーニー

お母さんの霊を呼び出そうとしたら、関係ない人の霊を呼び出しちゃった、という、ちょっとお茶目でお間抜けな少女の話。って、そんな気楽な話じゃないかな(笑)。実話を基にした話らしいです。

【ストーリー】
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母を幼い頃無くした主人公は、叔母の元で生活するため、10年ぶりに地元に戻ってきた。
そこで、母の存在を感じるようになった主人公は、心霊マニアの友人とともに、母の霊を呼び出す実験を行う。
しかし、呼び出されたのは、母の霊ではなく、悪魔であった。
悪魔に取り憑かれた主人公に対し、教会の牧師は除霊を試みるが失敗。
異常を来した主人公は、教会の地下に閉じ込められることになるが、実は、そこには、亡くなったと思っていた母も、同じように悪魔に取り憑かれて、精神に異常を来したまま閉じ込められていたのだった(完)。
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【映画「エクソシスト」と元ネタは同じ?】

実話が元になっている作品らしいです。たしか、映画「エクソシスト」も実話が元になっていたと思いますが、もしかしたら、同じ実話が元ネタになっているのかなぁと思いました。

話は簡単に言えば、悪魔に取り憑かれちゃった女の子の話。
その女の子を、神父が除霊するという、エクソシスト系のお話となります。



【幽霊探知アプリが流行】

実話は1950年頃のことのようですが、本作は、現代に舞台を移し替えていて、登場人物はみんなスマホを持っていたりします。
そのスマホに主人公も友人たちも幽霊探知アプリを入れているという、現代っ子らしい設定。
幽霊探知アプリ、入れてて面白いのかと思いますが、私もかなり昔、スマホではなく携帯主流の時代ですが、いろんな場所にいくと幽霊が出現して除霊をして幽霊を捕まえるみたいな除霊ゲームを入れていたので、まぁ、同類か・・・などと思いながら見ていました。



【まさかの藪医者・・・】

結局、オカルト好きの友人のせいで、悪魔に取り憑かれてしまう主人公ですが、そこに乗り出してきたのが地元の教会の神父。
だけど、この神父、以前に主人公の母親の除霊に試みて失敗しているといういわく付の人物で、今回もやっぱり失敗。
自分で、「多くの敗北を味わってきた」とか言っちゃっているくらいだから、そういう人にまかしちゃダメ。
医者で言えば、藪医者の類い。

まさか、クライマックスが藪医者の登場とは、なんともひどい映画の設定。

ラストは、死んだと思われた母親が生きている、ただし、主人公と同様に、精神に異常を来して教会の地下に閉じ込められていました、というもの。

ちなみに、主人公に取り憑いた悪魔は、主人公と一緒に、教会の地下に閉じ込められた状態になっちゃうんでしょうか?
主人公の精神異常が直っていないので、主人公に取り憑いたままなんでしょうが、そうすると、悪魔もあまり割の合わないことしてるよなぁ(だって、結局、主人公と一緒に閉じ込められているということですから)。

最後に藪医者では、盛り上がりに欠けるというのが結論。




【邦画:ホラー】 貞子

【評価】★★★☆☆

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2019年/日本
監督:中田秀夫
主演:池田エライザ

WOWOWは、リング推しなのか、リングシリーズを連日放映しています。シリーズが進むにつれ、しょうもない内容になっている気がしますが、ついつい視聴。

【ストーリー】
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霊能力者である母に殺されそうになる少女。そこに、少女の強い霊能力に惹かれ、貞子が呼び寄せられ、母は貞子に殺され、少女は記憶を喪失して救助される。
主人公は医者として少女に関わることになるが、ユーチュバーの弟が、少女の母が死んだ現場に撮影にいったことで、弟は貞子に連れ去られてしまう。
主人公は、弟を助けるべく、貞子のいる場所に向かう。
しかし、貞子によって弟は別世界に連れ去られてしまい、主人公も恐怖のあまり、精神に異常を来し、精神病棟に隔離されるのだった。
そして、その病棟にも貞子が現れ、主人公の運命は・・・(完)
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【1作目の登場人物が】

今回の作品で特筆すべき点は、なんと「リング」1作目で登場し生き残った女子高校生が、本作でも登場していること。
私は全然気づかなかったのですが、一緒に見ていた妻は、瞬速で気づきました。
1作目から、20年くらいは経っているので、当然、登場された方も当時から20歳くらいは年を取っておられるのに、それに気づくとは、すごい眼力。

しかも、この方、1作目とは関係なく登場してきたのかと思いきや、そうではなく、1作目ときちんと繋がった話で登場しており、1作目の登場人物として今作も登場していたのでした。
20年越しの伏線と言ったところでしょうか。これは、ちょっと感激。

そうすると、この方、1作目の貴重な生き残りなので、これ以降のシリーズにも貴重な存在になるはず・・・どんな手段を使っても生き残るんだろうなと思ったら、本作であっさり死んじゃいました(笑)。
これで、1作目の登場人物は全滅・・あ~あ・・・。
いや、一人だけいるな・・・それは貞子(当たり前だ)。



【登場する小道具も進化】

今作は、貞子流布の小道具は、ユーチューブでした。
時代の進歩を実感。
1作目は、ビデオテープですからね。
今や、ビデオテープなんか、目にする機会も触れる機会もほとんどなくなっており、1作目の頃には想像すらしなかった、ユーチューブなるものが登場する時代なのですから。

こうやって、長期間にわたるシリーズものは、その時々の時代を映し出していて面白いですね。
特に、「リング」シリーズは、小道具にその時々の最新のAV装置が登場するため、その時代のテクノロジーが映し出される仕掛けにもなっています。

小道具は最新のテクノロジーが反映されるわけですが、貞子の方は、相変わらず古典的に映像にちら見せ登場するという変わらなさ。
幽霊にシンポやテクノロジーは無用といったところでしょうか。



【貞子、影が薄くなった】

こんな感じで、1作目の登場人物の出演やテクノロジーの進化など、脇道の部分は意外と「おっ」と思わされるところはありましたが、本筋の貞子に関して言うと、シリーズが進むに連れ、どんどん影が薄くなっている感があります。

今回も、貞子の生まれ変わり風(?)の少女の方にインパクトがあり、本体の貞子は、この少女を際立たせるツマ的な存在だったような。
貞子もこれまでのシリーズで、「呪怨」の伽耶子と戦ったり、蜘蛛人間に変身したりと、変わる努力(笑)を続けてはいますが、少々見当違いな努力という感じもするので、ぜひ、影が薄くならないよう、たゆまぬ努力をすることを期待。



【邦画:ホラー】 貞子3D

【評価】★★☆☆☆

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2012年/日本
監督:英勉
主演:石原さとみ

「リング」シリーズもタイトルを変え、たくさんのシリーズが出ています。「3D」と銘打ってあるのに2Dで見るのもどうかと思いますが、最近加入したWOWOWでやっていたので視聴。

【ストーリー】
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世間に疎外され、孤独感と復讐心に満ちた青年が、貞子復活を目論み、ネットの生公開動画でその模様を配信し、自らも復活した貞子によって殺されてしまう。
そして、その動画を見た者は呪い殺されるという噂が、密かに流布するのだった。
高校教師を勤める主人公は、生徒が呪いの動画を見たことから、呪いの動画に関わることになる。呪いの張本人の貞子は、ネットのバーチャルから、リアルの世界に蘇るため、強力な霊能力のある人間に取り憑こうと、呪いの動画を通じてそのような人間を探していたが、強力な霊能力を持つ主人公にその白羽の矢が立つのだった。
貞子に襲われ追い込まれる主人公。恋人を貞子に連れ去られた主人公は、恋人救出のため、貞子の元に向かい、対決する。そして、その対決で勝利し、恋人の救出と貞子復活阻止に成功するのだった(完)。
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【貞子、変幻自在】

貞子は、1作目からTV画面から出現するという特徴的な性質(?)を持っていることで一世を風靡したわけですが、今作の貞子は、その特性が更に強化されてました。
なにせ、テレビの画面が、映画館の画面のように大きければ、巨大化して出現したり、たくさんのテレビモニターがあると、そのテレビモニターの数だけ出現するという、大きさも数も自由自在な存在となっておりました。
もはや、コロナウィルスなみの増殖力と変異性ですな(笑)。
実は、現在のコロナウィルス騒動を予言した作品なのか(笑)。



【究極の異種格闘技戦】

対する主人公はというと、強力な霊能力の持ち主で、その能力は、叫ぶことで周りのものを破壊するという能力。
・・・ジャイアンなみ。いや、ジャイアン以上か(笑)。

コロナウィルス vs ジャイアン という究極の異種格闘技のような戦いが繰り広げられるわけですが、意外にもジャイアン優勢で、度重なるコロナウィルス-じゃなかった・・・貞子の襲撃を叫び声で撃破。
いや、予想外の善戦。
しかし、貞子の持ち味は、嫌らしいほどのしつこさなので、撃退されても何度も攻め寄せ、ついには、主人公の恋人を人質に取るという、もはや、怨霊離れした頭脳作戦で、主人公を追い詰めてしまいます。
シリーズが進むに連れ、貞子、ずるがしこさが増している感じがします。



【蜘蛛ですが、何か?】

クライマックスは、さらわれた恋人を救いに貞子のすみかに主人公が突入するという展開。
そこで、主人公は、足と手が変な向きに生え、4つ足で這って走る大量の貞子の襲撃を受けます。
貞子、もはや人間ではなく、クモみたいな姿になっています。
いいのか貞子、その進化の方向は間違っていないか!?と突っ込みたくなる姿。

もう、初期の頃の「リング」の面影が残っていない状況に、恐怖よりも哀しみがこみ上げてくるのでした。
そして、ラストは主人公と貞子のタイマン勝負。
タイマン勝負では、予想外にも貞子敗北。
貞子、人間離れした姿に進化した上に、勝負にも負けちゃうって、これまでの全てを捨ててなりふり構わず戦ったのに得るものは何もなかったという、一番、気の毒な結果だった気がします。
今回の作品、「リング」シリーズ、迷走してるんじゃないか・・・そんな印象を残す作品でした。



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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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