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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:SF】 スターシップトゥルーパーズ -レッドプラネット

【評価】★★★☆☆

st_redplanet.jpg
2017年/日本・アメリカ
監督:荒牧伸志 、松本勝
主演:キャスパー・バン・ディーン

レンタルDVD屋のSFの棚を何気なく見ていたら、「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズの最新作(?)を発見。こんなのが出ているだぁと思って早速レンタル。

【ストーリー】
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宇宙に版図を広げる人類が遭遇した巨大な昆虫型宇宙生物バグ。
人類は、長い年月、バグとの死闘を繰り広げていたが、バグは人類が生活する火星の地下に密かに侵入。数年かけて大量繁殖し、突如、火星を襲撃するのだった。
バグ戦争の英雄リコは、新兵を率いてバグ討伐に乗り出す。
数的にも優勢なバグに対し、地球からの支援が期待でいない状況で、ピンチに陥るが、地球の連邦政府が火星を爆破するために設置していた爆弾を巧妙に利用し、バグの撃退に成功するのだった(完)。
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【戦闘中心の作品】

「スターシップ・トゥルーパーズ」は、元々は、昆虫型宇宙生物バグと人類の戦争を描きつつ、軍部や政府のご都合主義や戦争に人々を駆り立てる詭弁などに対して皮肉を織り交ぜた、戦争映画でありながら、反戦思想的な側面を持つ、一風変わった作品です。

その後、2作目、3作目が出ており(この作品は5作目)、1作目の怪作的な雰囲気からかけ離れてしまうのですが、本作も、1作目の雰囲気はあまりなく、単なる戦闘を描く作品となっています。



【CGによる派手な演出】

また、本作は、役者の実演ではなく、CG作品(アニメみたいなものですね)。
実写ではなかなか難しい、派手な演出の戦闘シーンなどを描いており、まさに、戦闘シーンを描きたいが故の作品と言えましょうか。



【働き方改革からすると・・・】

1作目は、主人公のリコが新兵として戦闘で悪戦苦闘しながら生き延びる展開ですが、本作は、そのリコが歴戦の戦士として、新兵を率いて戦うという、一作目とは異なる立場で描かれています。

会社で言えば、1作目が新入社員目線で、本作が、課長目線と言ったところでしょうか。

課長目線の主人公リコ、結構ブラックで、部下たちが、「本日は年に1回の火星のお祝いの日なんですが」と休暇を申請するのを、「俺の部下には火星人はいない。いるのは、命令に従うトゥルーパーズ(部隊、隊員)のみ!」とかいって休暇申請を却下したりします。

昨今の「働き方改革」からすると、目に余るブラックぶりですな(笑)。
意図したシナリオではないですが、「働き方改革」と照らし合わせて、主人公リコの働きぶりを皮肉な目で見るという、1作目的な視線で見ても面白いかもしれません。


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[ 2019/09/04 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:格闘映画】 ザ・ラスト・ウォーリアー

【評価】★★☆☆☆

last_warrier.jpg
2014年/ニュージーランド
監督:トア・フレイザー
主演:ジェームズ・ロールストーン


DVDの予告を見て興味を惹かれてレンタル。ジャングルの原住民を主人公にした、なかなか珍しい作品。

【ストーリー】
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部族長の息子である主人公は、ある日、敵部族の襲撃を受け、部族が皆殺しにされ、自分一人が生き残る。
復讐を誓った主人公は、禁断の地に住むと言われる最強の戦士に力を借りるべく、その地に向かい、戦士と出会うことができる。
その戦士も、かつて自分の部族が全滅し、この禁断の地に一人住み、地を侵す者を皆殺しにすることで最強の悪魔と恐れられるようになった人物であった。
戦士の協力を得て、復讐を決行する主人公。
奇しくも、禁断の地に侵入した敵部族を戦士と共に襲撃し、次々と葬り去り、敵部族の首領と一騎打ちをすることになる主人公。
敵の首領を追い詰めるが、復讐によってこの首領を殺すことは、復讐の連鎖を続けるだけだと悟った主人公は、敵を殺さず逃がしてやるのだった(完)。

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【マオリ族が主人公の作品】


マオリ族の少年が、自分の部族を皆殺しにした敵に対して復讐をする、というストーリー。
マオリ族が主人公と言うことで、登場人物は、みな半裸状態。
一緒にDVDを鑑賞していた妻が、「なんか、汚らしくて嫌」とコメント。

・・・き、きたならしいって。
これだから、文明に俗された現代人っちゅうやつは・・・。
半裸であろうが服を着てようが、人間の本質に違いはないはず。
ぜひ、その思いを本映画は見せつけてほしいものです。



【主人公は16歳】


主人公は16歳の少年。
若いなぁ・・・。
厳しい自然環境での生活だからこそ、16歳でも大人びているんだなと思いましたが、主人公、結構頼りなさげで、案外と弱々しい。
やっぱり、16歳では、古今東西、さほど大人ではないようです。

弱々しいが故に、復讐も一人で成し遂げることはできず、伝説の戦士の助けを借りて復讐を行うことになります。



【武器はしゃもじ】


さて、この映画で面白いのは、マオリ族が使う武器でしょうか。
主力となる武器は、どう見ても、しゃもじ・・・。
強そうに見えない・・・。ご飯をよそおうとしているにしかみえず、いたって平和的に見えます。

使い方は、しゃもじのご飯を盛る部分で切る、もしくは、ぶっ叩く。
うん、予想の域を超えない使い方でした。

もうちょっと、便利な武器がありそうに思いますが、マオリ族の主力武器は、しゃもじ。
いやぁ、しゃもじかぁ・・・。いいですけどね・・・、やっぱり理解しがたいかなぁ(笑)。



【成長著しい主人公】


しゃもじを中心に(?)、映画は着々と進行。
主人公の少年と伝説の戦士2人に対し、復讐すべき敵は20人はいるでしょうか。

主人公はほぼ、半人前以下で戦力になりませんが、助っ人の戦士が強い。
ほぼ無敵。
三国志で言えば呂布です。無双っぷりが半端ない。

だけど、ラストは意外とあっさりと死んじゃうんだなぁ。無敵に見えてもやっぱり人間、死ぬときは死ぬということなのでしょう。

一方の主人公はと言うと、意外にも成長著しく、ラストでは、父親の仇をしゃもじで追い詰めてしまいます。
しゃもじも使いようなのでしょうか。

ここで、父親の仇とばかりに、しゃもじで敵の首をはねるかと思いきや、「お前を助けることで、復讐の連鎖を断つ」と宣言し、父親の仇を助けて逃がしてやると言う、すごい太っ腹なところを見せます。

すごく立派な話だし、非常に教訓的な結末ではありましたが、個人的には、やはり、しゃもじでスパーンと首をはねるシーンを見たかったなぁと、少々残念に思ったのでした。



[ 2017/11/24 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 スティールワールド

【評価】★★★☆☆

stealworld.jpg
2014年/イギリス
監督:ジョン・ライト
主演:カラン・マッコリーフ


DVDの予告を見て面白そうだったのでレンタル。
TSUTAYA限定の作品のようです。

【ストーリー】
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突如、宇宙からやってきたロボット軍団に制圧されてしまった人類。
ロボット軍団は、制圧下においた人類にチップを植え付け、外出禁止令を出し、外出した人間は容赦なく抹殺するのだった。
主人公の少年は、偶然、このチップを無効化する方法を発見、ロボットたちに気付かれることなく外出することができるようになる。
それを利用し、少年は行方不明の父親の捜索に乗り出す。
しかし、途中で、ロボット軍団に協力する人間に見つかるなどピンチを迎えるが、なんとかロボット軍団へのレジスタンス運動をしている父親と出会うことが出来る。
更に、少年は、チップの無効化を行った際、ロボット自体を操る能力も身に付けていたため、その能力を使って、レジスタンス壊滅のため攻撃を仕掛けてきたロボットに反撃を加える。
そして、ロボット軍団が一つのネットワークでつながっていることに気付いた少年は、ひとつのメインロボットを乗っ取り、そこからネットワークにハッキングして、ネットワークに繋がる全てのロボットの機能を無効化することに成功、これにより、ロボット軍団は、地球から立ち去り、人類は解放されるのだった(完)。

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ロボットに制圧された人類を解放するため、少年が戦いを挑むというSF作品。
こう書くと、映画「ターミネーター」のようにロボットが反乱を起こし・・・みたいに聞こえますが、本作では、人類を制圧したロボットは、どうやら宇宙から侵略してきたという設定のようです。

なお、この作品で面白いのが、ロボット側に内通し、ロボット側で働く人間がおり、ロボットは、寝返った人間を通じて、人類の支配を行っています。
こういう設定は、なかなかリアルでした。

そしてストーリーはというと、ロボットが人間に埋め込んだチップを無効化し、ロボットに自分の存在を完治されないようにする方法を見つけた少年が、最終的にはロボット軍団に戦いを挑み、やっつけて人類を解放するというもの。

ストーリーのコンセプトは私好みであったものの、実際の少年の行動はというと、「ロボットに見つからず、外出ができる。よーし、スーパーに行って、お菓子を大量にゲットしようぜ。」→「そうだ、行方不明の父親を探そう!」→途中で、ロボット軍団に寝返った人間に見つかり、母親が捕虜に→「母親を救出だ!」→母親を無事救出→ようやく母親とともに行方不明の父親の元にたどり着く→・・・・・
といった具合に、自分の肉親捜しや救出にばかり話が行ってしまって、思いのほか、話が小さいという印象。

なんだか、せせこましく動いていたら、いつのまにやら、人類を解放することができましたといった流れで、どうも、壮大なロマンに欠けるのでした。

そもそも、主人公の母親の危機は、ロボット側に寝返った男が、主人公の母親に惚れて、なんとか自分のものにしようとするのを、少年が邪魔して救出するみたいな話。
言わば、再婚相手の男を毛嫌いして邪魔する少年の話のようで、見ていてなんだか乗りきれない。

気持ち悪い男から、母親を守る16歳の少年、非常に大事なことですが、やっぱり、そんな家庭の問題よりも、もっと壮大な目的意識の上に立った行動を見たいんです、特にこういうSF映画では。
結局、16歳の少年というのは、まだまだマザコンなんだなぁという感想しか持たなかった(笑)。

最後の最後で、ようやく、主人公の少年がロボットを操るという能力を使って、攻撃を仕掛けてきたロボット軍団と戦うという状況になります。
ロボットを操れると言え、せいぜい一度に一体しか操れない状況でどうするのかと思いきや、全てのロボットがつながっているネットワークに、主人公が乗っ取ったロボットを通じてハッキングし、全てのロボットをコントロール、無効化するという荒業で解決。

いやぁ、びっくり。
ロボット軍団のセキュリティの甘さに(笑)。

コンピュータ社会で、日々、ネットワークセキュリティが強化されている社会に生きている人間としては、ハッキングを受けた瞬間に、全ネットワークが支配されてしまう脆弱さは驚きだったなぁ・・・。

宇宙人というのは、こういう脆弱性が特徴なのかもしれません。
宇宙人物の古典SF、H.G.ウェルズの「宇宙戦争」では、地球に侵略してきた圧倒的な科学力と力を誇る火星人が、地球に普通に存在するウィルスのせいで、あっけなく全滅してしまうなんていうオチでしたし、こういう脆さが宇宙人の魅力なのでしょう。

ただ、マザコン主人公の少年の「母親を変な男から守るんだ」という話から始まって、あっけない脆弱さで主人公によって全滅させらえれてしまうロボット軍団という展開なため、どうしても壮大さに欠け、スケールの小さい話になってしまったのが残念なところ。

人類を裏切りロボット軍団に味方する人間とか、ロボットを操る能力、ネットワークでつながるロボット軍団など、面白い要素は結構あったので、この要素をもう少しうまく組み合わせると、もっと面白い作品になりそうです。

[ 2016/10/26 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 アイアン・スカイ

【評価】★★☆☆☆

iron_sky.jpg
2012年/フィンランド・ドイツ・オーストラリア
監督:ティモ・ヴオレンソラ
主演:ユリア・ディーツェ、クリストファー・カービイ、ゲッツ・オットー


DVDの予告で、ちょっとバカバカしい感じの雰囲気に興味を惹かれ、レンタル。
バカバカしい作品は当たり外れが大きいので、果たして本作品の出来は?

【ストーリー】
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2018年、アメリカは、支持率向上のため、月の裏側に有人宇宙船を着陸させる。
そこで、飛行士が見たものは、ナチスの残党が築いた巨大基地であった。
ナチス残党は、地球から月に侵略軍の偵察隊が来たものと勘違いし、地球へ宇宙船艦隊を発進し攻撃を加えることするのだった。
アメリカ大統領は、月の裏側に巣食うナチス残党の攻撃を撃退すれば支持率が向上すると大喜び、早速、アメリカが保有する軍事宇宙船で反撃を開始する。
しかし、数の上で劣勢に立たされ押され気味のアメリカ。
そこで、他の各国も保有していた軍事宇宙船を投入し、一気に劣勢を挽回するのだった。
そして、ナチスの宇宙船艦隊を押し返すと、月の裏側に核ミサイルを撃ち込むのだった。
ナチスは、最終兵器の巨大宇宙船を発進させ、レーザー砲で月の地形を吹き飛ばすほどの威力を見せるものの、結局、地球連合軍に敗れ去るのだった。
その後、ナチス残党が月で採掘していた資源「ヘリウム3」を巡って、国連議場では、各国の首脳が殴り合いを演じるのだった(完)。

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「UFOはナチスの残党が作った超テクノロジー兵器」であり、さらには、ナチスの残党は南極やら月の裏側に秘密基地を築いているという都市伝説がありますが、その都市伝説をベースに作られたおバカSF映画。

「ナチスの残党が月の裏側で秘密基地を築いている」・・・いやぁ、落合信彦さんを思い出します。
昔、落合信彦さんの作品をよく読んでいたのですが、ある日、落合さんの著書「20世紀最後の真実」という本を読んだら、「ナチスの残党が南極に秘密基地を築いて、そこからUFOを発進させている」という内容で(小説ではなく、ノンフィクション・・・)、その本を読んでから、落合信彦さん熱がすっかり冷めてしまい、以降、落合さんの本を手に取ることはなくなりました。
本映画を見て、若かりし頃のそんな出来事を思い出しました(笑)。

さて、本作は、荒唐無稽の都市伝説をベースに作られたSF作品ということで、おバカ映画的な要素はありますが、それよりも、実は、政治風刺に重きを置いたような作品となっています。
あまたの映画で、政治風刺や批判を織り込んだものはありますが、この作品は、ちと前面に出過ぎで、作品を楽しむには邪魔になり過ぎる印象でした。

例えば、反戦的なメッセージが込められている「スターシップ・トゥルーパー」のように、もうちょっとストーリーの中に溶け込ませ、視聴側が風刺だなということをピリピリと感じさせないように洗練されていると良かったと思いました。

どうしても、主義・主張が目立ちすぎてしまうと、たとえそれが、お茶らけた感じで糊塗されていても、説教臭さが漂ってしまい、見ていてどうにも白けてしまいます。

映画の始まりは、アメリカ大統領が支持率向上のため、月の裏側に有人宇宙船を送り込むというところから始まります。
そこで、月の裏側に巨大基地を築いていたナチスの残党が、宇宙飛行士を捕えたことから、事態が大きく動き出すことになります。

地球人に基地の存在を知られたと勘違いしたナチス残党が、地球攻撃を決意。
ただ、最終兵器の巨大宇宙船を動かすには、コンピューターの能力が不足していたのですが、宇宙飛行士が持っていたスマホが、ナチスが開発したコンピューターより数百倍高性能だったため、スマホを代替に最終兵器の始動もできるようになり、総力を挙げて地球侵攻を開始します。

今や、超高性能のコンピューター=スマホを、一人一台、持ち歩く時代です。
確かにすごい時代かも。

さて、大量に宇宙船(UFO?)が地球に飛来、ニューヨークに対して攻撃が行われます。

国連では、この異常事態に喧々諤々の議論が起きます。

国連議長:「あのUFOは、どの国が仕掛けたのだ!?」

ロシア:「我が国のものではないぞ」

中国:「我々も何も関与してないぞ」

各国:「我々も、関係ないです!」

そこで、北朝鮮の大使が立ち上がるのです。

北朝鮮:「あのUFOは我々のものです。将軍様が一つ一つ、自ら組み立て作ったものです!」

各国は、「はいはい、わかりました。いいから座って」と失笑。

・・・確かに、北朝鮮なら、こんなこと言いそうです。
自分がやったのでなくても、自国の力を誇示できるなら、嘘をついてでも、というのはありそうで、見ていて、各国大使と同様、思わず失笑してしまいました。

この後、月の裏側に巣食っていたナチスの残党による攻撃と判明し、アメリカが、軍事用宇宙船で反撃を開始します。
しかし、ナチスの方が数が多いため、アメリカが劣勢に。

そこで、アメリカ大統領が各国に援軍を呼びかけると、各国から軍事用宇宙船が出るわ出るわ。
それを見たアメリカ大統領が、「どういうこと!?宇宙平和条約で、軍事用宇宙船は保有しないことになっていたはずじゃないの!!!」と各国を批難。
その批難に対し、各国が、「アメリカこそ、条約を守らず軍事用宇宙船を持っているじゃないか」と反撃されるも、アメリカ大統領は、「アメリカは例外!こういう事態に備えておかないといけないの」と、無茶な言い訳。

世界の軍縮条約に対する皮肉と、アメリカの高慢な外交姿勢に対する批判が山盛りに盛り込まれていて、ニヤッとさせられる場面。
「アメリカだけは例外!」というのは、現実でも、そんな感じですよね(笑)。

その後、ナチス艦隊を圧倒し、月の裏側に攻め込む各国の軍事宇宙船。
アメリカは、「アメリカ本土を攻撃したらどうなるか教えてあげるわ!」と言って、なんと核ミサイルで月の裏側を攻撃。
アメリカの容赦のなさぶりが、表現されているのでした・・・。

現実でも、アメリカ本土を攻撃したイスラムのテロ組織は、アメリカの徹底的報復を受けて、とんでもない事態になっていますし、アメリカを怒らせるとその容赦のなさは半端ないですね。

アメリカ本土を攻撃したのは、南北戦争などの内戦を除けば、ハワイ島を攻撃した日本と、3.11テロを敢行したイスラムテロ集団の2つだけです。
日本は、最終的に原爆投下と大空襲で壊滅させられましたし、イスラム圏もアメリカの軍事行動で無秩序状態へと復してしまってますから、アメリカの本土攻撃というのは、非常に高いリスクがあるということでしょうか。

最終的には、ナチス残党は壊滅させられ、アメリカ大統領は「戦争のおかげで、支持率アップ」と大喜びしつつ、今度は、ナチス残党が採掘していた資源「ヘリウム3」を巡って、各国首脳が殴り合いを演じるという身もふたもない結末に。
戦争が支持率上昇につながる社会というのも、嫌だなぁと思いますが、アメリカはそんな一面があるのも事実。

おバカSF映画と言う態を取りつつ、かなり政治風刺をふんだんに盛り込んだ作品で、純粋にSFを楽しむという作品ではなかった気がします。

[ 2016/02/02 21:03 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 ザ・マシーン

【評価】★★★☆☆

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2013年/イギリス
監督:カラドッグ・ジェームズ
主演:トビー・スティーヴンス、ケイティ・ロッツ


「ブレードランナーに最も近づいた映画」なるキャッチコピーに惹かれ(釣られ?)レンタルしてみることにしました。
果たして、名作「ブレードランナー」と比べ、その出来栄えのほどは・・・。

【ストーリー】
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西洋諸国と中国が冷戦下にある近未来。
各国では、戦争のための兵器として人工知能やアンドロイドの開発に力を注いでいた。
主人公ヴィンセントは、イギリスの国防省の研究施設で人工知能の開発に取り組んでいた。
研究は壁にぶつかっていたが、ヴィンセントの女性助手が殺されたのをきっかけに、助手のスキャンした脳波や神経系統を模写してアンドロイドの作成を試みる。
作成されたアンドロイドは、非常に高性能で、完成度の高いものとなった。
しかし、高性能が故に、アンドロイドに意識までが芽生え、ヴィンセントは、人間とアンドロイドの違いについて悩むようになる。
そのような中、国防省は、そのアンドロイドの意識が兵器としては邪魔であると判断し、アンドロイドから意識を取り除くよう、ヴィンセントに命じる。
悩んだ末、ヴィンセントは、偽の手術をアンドロイドに施して国防省を騙すのだった。
しかし、その事実が国防省に知られ、国防省はヴィンセントとアンドロイドの抹殺を目論む。
そこで、ヴィンセントとアンドロイドは、国防省に反旗を翻し、また、研究施設に多数いる人工頭脳を埋め込まれた半サイボーグ兵士達もヴィンセントに同調して反乱を起こすのだった。
アンドロイドと半サイボーグ兵士の反乱により研究施設は崩壊、半サイボーグ兵士達はいずこへかと立ち去り、ヴィンセントとアンドロイドも、人のいない静かなところで暮らすのだった(完)。

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本作品のキャッチフレーズ「映画ブレードランナーに最も近づいた作品」という観点から評価すると、うーん・・・どうでしょう・・・このキャッチフレーズは釣りだったかな(笑)。

映画の内容の方はと言うと、天才科学者であるヴィンセントは、国防省の研究所で、兵器としてのアンドロイドを研究・開発しており、殺された女性助手の脳波・肉体を再現する形でアンドロイドを作り上げたところ、人間に限りなく近い完璧なアンドロイドを作り出すことに成功します。

しかし、人間に近いだけに、アンドロイドは、人間と同様の意識を持つようになります。
そして、そのアンドロイドを、ヴィンセントは、ただのロボット、模造物とみなすことに疑問を感じるようになります。
一方、アンドロイドの肉体は、鋼鉄の体で人間の何十倍・何百倍という力を持っているが故に、国防省は、兵器としての可能性に大いに期待し、アンドロイドに人間性を見出すヴィンセントとに対し、あくまでもロボット兵器として見る国防省との間で修復不可能な対立が生じる・・・このような展開が主軸となります。

このストーリーに、脳に欠損を持つヴィンセントの娘の存在と、その治療にアンドロイドや人工知能の研究が利用できると思い、アンドロイドの研究を続けざる得ないヴィンセントの思いや、戦闘で脳に障害を負った兵士に人工知能を埋め込み、半サイボーグとして再生させる政府の取り組みなどが織り交ぜられながら話が進んでいきます。

アンドロイドを人間と同じであると考えるようになったヴィンセントは、アンドロイドに対し、人を殺すことを禁じる命令を出します。
一方、国防省は、兵器として訓練するため、アンドロイドに対して人殺しの訓練や実際に人を殺させる実験を行います。
そのため、アンドロイドは、ヴィンセントの命令と国防省の実験に挟まれ、苦悩し自我をどんどんと目覚めさせていくことになるわけです。

矛盾した事実との板挟みによる葛藤や、様々な悩みの存在こそが自我を育てていくことにつながるのかもしれません。
人間も思春期などの悩みの時期を通して大人になっていくわけですから、アンドロイドも同じということなのでしょう。

ヴィンセントと国防省との板挟みにより自我を芽生えさせたアンドロイドですが、国防省は、兵器として自我があるのは危険だとして、ヴィンセントに対し、アンドロイドから自我を取り除く手術を行うように命じます。

兵器が自らの意志を持ったら危険、という発想は分かる気がしますが、現実はそれとは逆の動きが進んでいるので、国防省の思想は意外と古臭い気もします。

例えば、最近では、兵器ではありませんが、自動車でも自動衝突防止装置の装備・開発が急速に進んでいますが、これなんかも、自動車が自らの判断でブレーキをかけたりするものと考えれば、自動車自身が疑似的な意思や意識を持ちつつあると言って良いかもしれません。
その他でも、機械の操作での人為ミスを防ぐため、機械に予防装置を装備するというのは、よくある発想ですし、機械や兵器に自我や意識を持たせるという方が、全うな発想のような気もします。

それは、さておき、ヴィンセントは、国防省の命令に反したことから、国防省はヴィンセントとアンドロイドの抹殺を試みますが、逆に、それがヴィンセントとアンドロイドの造反を生み出すことになります。

更には、脳に人工知能を埋め込まれた半サイボーグの兵士たちも、ここぞとばかりに国防省に対して反乱を起こし、一気に、国防省の研究施設はヴィンセント達に制圧され、破壊されてしまいます。

半サイボーグは、元々は、戦闘で脳に欠損を生じた兵士に人工知能を埋め込み、損傷した手や足なども機械の手や足に置き換えた存在だったので、国防省としては、政府に従属し、自分たちの所有物であるくらいの認識でいたのですが、実際には、人工知能を搭載されたことにより、人類を超えた新しい種に変わっていたというオチ・・・。

新人類に生まれ変わった半サイボーグ兵士たちは、反旗を翻すタイミングを虎視眈々と伺っていたわけで、それに気づかない国防省はおもいっきり足をすくわれたというわけです。
いつの時代も、弾圧している側は足元を見ず、弾圧されている側の気持ちを斟酌することがないので、こういう結果になってしまうわけですね・・・。

本作は、自我の芽生えたアンドロイドの葛藤や、人工知能を埋め込まれた半サイボーグ化した人間が、元々の人間を凌駕した新しい種になり、人間たちに反旗を翻す・・・こういったストーリーだったわけですが、アンドロイドの葛藤や、半サイボーグたちの思いが、しっかりと表現されていないきらいがあり、その辺りで、物足りないストーリー展開だったかな・・・そんな印象を残しました。

まだまだ、「ブレードランナー」の域に達した作品と言うには早いかな。

[ 2015/08/17 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)
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kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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