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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【SF:邦画】 戦国自衛隊1549

【評価】★★★☆☆

sengoku_army1549.jpeg
2005年/日本
監督:手塚昌明
主演:江口洋介

1979年に千葉真一が主演で作られた「戦国自衛隊」は、当時見た時、かなりの衝撃と感動を受けた記憶があり、そのリメイク作品はどうなのだろうと思いながら、これまでなかなか見る機会に恵まれなかった作品。ようやく、視聴の機会を得たのでした(と偉そうに書いていますが、WOWOWで放映してただけ(笑))。

【ストーリー】
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自衛隊である実験中、一部隊がタイムスリップをし、戦国時代へ行ってしまう。
その後、平成の日本では時空のゆがみが至る所で発生し、世界の崩壊のおそれが強まる。
その原因は、タイムスリップした自衛隊が歴史を変えるような活動をしているからだと思われたため、彼らの動きを止めるため、別部隊を戦国時代にタイムスリップさせることにするのだった。
主人公たちがタイムスリップした先では、先に戦国時代に来ていた自衛官・的場が織田信長となり、現代兵器を使って、日本を支配しようとしている矢先であった。
主人公たちは、的場を阻止するため戦いを挑み、戦国の世で、自衛隊が相打つことになるのだった。
的場を倒した主人公は、もう一度タイムスリップを行い、現代に戻り、世界の危機を救うことに成功するのだった(完)。
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【地獄の黙示録 戦国編】

1979年の「戦国自衛隊」とは、ストーリーをガラッと変え、ほぼ全くの作品に仕上がっています。
前の作品は、自衛隊が戦国時代で活躍し、天下統一の手助けをするというストーリーでしたが、今回は、歴史を変えようとする自衛隊の部隊を、別の部隊が戦国時代に送り込まれて阻止するという内容。

派遣した(わけではないですが)部隊が、手の届かないところで王国を築こうとしたため、それを阻止するため、別動隊を派遣するというストーリーは、映画「地獄の黙示録」をほうふつとさせ、こういう設定は、私としては非常に好みの設定でした。


【武器の使用は原則禁止!】

設定は、割と面白いと思ったのですが、中途半端に「平和ボケした平成日本を変えるのだ」とか、「人々を守ることが大事なんだ」とか、薄っぺらいというか、とってつけたような理想論をぶつけ合う形にしてしまっていて、興ざめになってしまった点が残念でした。
まぁ、そういうのは全く期待してないんで・・・。

そのため、「自衛隊は原則、武器の使用は禁止」とかいう縛りが主人公側に発生していたりして、いやいや、戦国時代に来てまでそれ!?、という突っ込みをしたくなるようなところも、どうもいただけませんでした。
これは、「自衛隊は、どんな場所でも憲法をしっかり守るんです」みたいな、自衛隊のPRのつもりなのか、はたまた、色々なことに縛られている自衛隊への皮肉なのかもしれまんが・・・。

こういうことに気を配り過ぎた結果、全体的に薄味で、もうちょい、ドンパチを頑張ってほしかったところです。


【前作と比べると・・・】

そのため、比較すると、荒っぽさや思い切りの良さがある1979年版の「戦国自衛隊」の方が、断然良かったと思いました。
前作では、最後、主人公の自衛官達が切り捨てられる形で死んでいく悲哀のような奥深さがありましたが、本作は、そういったところもなく、どことなく平坦な印象は免れなかったのでした。

せっかく、戦国時代を舞台にして作品なので、戦国時代という点を活かした、もうちょっと奥深い作品だったら良かったのになぁと思いました。

「地獄の黙示録」のような設定は良かっただけに、残念。



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[ 2020/08/08 03:15 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:戦争】 フルメタルジャケット

【評価】★★★★★

fullmetaljacket.jpg
1987年/アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
主演:マシュー・モディーン

最近、昔見た懐かしい映画を見返しているのですが、無性に映画「フルメタルジャケット」が見たくなりレンタル。ラストの「ミッキーマウス行進曲」を歌いながら、アメリカ兵達がベトナムの地を歩くシーンが非常に印象的だったことを覚えています。

【ストーリー】
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ベトナム戦争時のアメリカ。アメリカ海兵隊の訓練学校に入校したジョーカーは、厳しい訓練の日々を過ごす。
そんな中、落ちこぼれのレナードを助けつつ、訓練生活を送る。レナードは、ジョーカーの助けもあり、射撃の腕が認められ、無事、訓練校の卒業を迎えるが、厳しい訓練で精神に異常を来していたレナードは、鬼教官を射殺した後、自殺してしまう。
訓練校を卒業したジョーカーは、軍の報道班としてベトナムに派遣される。
しかし、ベトナムではアメリカは劣勢。ジョーカーも報道班の仕事だけではなく、戦場にも駆り出されることになる。
ジョーカーの配属された小隊は、目的地に移動中、建物の中から敵の攻撃を受け、死者が数名出る被害が生じる。
敵を掃討すべく、建物の中に突入するジョーカーたち。倒した敵は女性兵であった。
虫の息の女性兵士をジョーカーは、とどめの一撃を刺す。
敵を掃討したジョーカーたち小隊は、戦火で燃えさかる戦地をミッキーマウスマーチを歌いながら、意気揚々と行進するのだった(完)。
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【衝撃の罵詈雑言】

昔、戦争映画が好きでよく見ていた頃に視聴した作品のうちの一つ。
当時は、新兵訓練で教官が口汚くののしる姿とか、落ちこぼれだった新兵が、教官を射殺して自殺するシーンに衝撃というか、驚きを受けた覚えがあります。

再度、大人になってから見返してみると、教官のしごき方や物言いのえげつなさは変わらずですが、突き抜けた衝撃と言うほどではなく、予想範囲内の衝撃と言ったところでしょうか。
この程度の口汚さには驚かなくなったなぁと言うのは、大人になった証拠か、それとも、汚れっちまった悲しみに悲嘆すべきか(中原中也風;笑)。
昨今、ネットでは、口汚い罵詈雑言が溢れているし、慣れてしまったのかな。



【自由で野蛮なアメリカ】

昔見た時は、新兵が自殺するシーンで、映画は終わりかと思ったら、話がさらに続いて、そっちにも驚いたものですが(笑)、今見ても、やっぱり、唐突に話が切り替わるなぁというのは変わらぬ印象。
この手法(?)は、今以て斬新といえるのかも。

後半は、主人公が、軍の報道班としてベトナムに派遣されました・・・という展開。
当時のベトナム戦争への忌避感を表しているのか、主人公は、ベトナム戦争に従軍しながらも、胸には「ラブ&ピース」の平和バッチを着用しているという設定。
日本だったら、認められないだろうなぁと思うわけですが、アメリカは当時から自由主義というか、個人の意見を尊重する文化が軍隊の中ですら浸透しているなぁというのを感じる点です。

他方で、殺したベトコンを飾って勝利を祝う、マッチョというか野蛮な米兵も登場したり、右から左まで色々な考えの人間が混在しており、戦争といえども、どことなく自由でありつつ野蛮なアメリカの雰囲気が良く出ている印象です。



【最後のミッキーマウスマーチ】

ベトナム戦争でのアメリカ劣勢とともに、主人公も戦場に駆り出されることになります。
そこで、敵の待ち伏せに遭い、隠れていた敵を倒してみると、そこには虫の息の女性兵士の姿。

この従軍前に、主人公が兵士へ取材するシーンがあり、そこでは、「女性、子供をよく殺せますね?」と質問し、その兵士から、「なーに、簡単だよ。女・子供は動きがトロいからな」なんていう強烈ブラックジョークを返されています。

戦場に出る前は、ある種の倫理観や人道的な考えがありましたが、虫の息で死を願う女性兵士を前に、主人公はとどめを刺す決断をするわけです。
そんな主人公の姿を見た仲間の兵士たちは、「こりゃ、おまえが、本日の残虐非道大賞だな」と半分茶化し、半分驚きつつの言葉をかけます。
そのような強烈なジョークで紛らせないと、やってられない、そんな雰囲気の言葉です。

しかし、その後、敵を掃討し、戦火で燃えさかる夜の戦場を行進する主人公が所属する小隊は、「ミッキーマウスマーチ」を高らかに歌ながら行進するところで映画は終了。

以前観た時も、この最後のシーンが強烈に印象に残っていましたが、最後のシーンの一つ前のシリアスな展開と、ミッキーマウスマーチの強烈なギャップは、強い印象を受けます。
解釈は、「戦場での非常な行為も、日常化したことをミッキーマウスマーチが象徴している」とか、「主人公が戦場のしきたり、常識に染まって、殺しを普通のことと思うようになったことを、ミッキーマウスマーチが象徴している」等、色々と考えられそうですが、私としては、ミッキーマウスマーチのお気楽なイメージの裏に、戦場で殺戮を続けるアメリカがあるというアメリカの表裏の格差が、非常に感じられる結末でした。


[ 2020/04/10 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 スターシップトゥルーパーズ -レッドプラネット

【評価】★★★☆☆

st_redplanet.jpg
2017年/日本・アメリカ
監督:荒牧伸志 、松本勝
主演:キャスパー・バン・ディーン

レンタルDVD屋のSFの棚を何気なく見ていたら、「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズの最新作(?)を発見。こんなのが出ているだぁと思って早速レンタル。

【ストーリー】
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宇宙に版図を広げる人類が遭遇した巨大な昆虫型宇宙生物バグ。
人類は、長い年月、バグとの死闘を繰り広げていたが、バグは人類が生活する火星の地下に密かに侵入。数年かけて大量繁殖し、突如、火星を襲撃するのだった。
バグ戦争の英雄リコは、新兵を率いてバグ討伐に乗り出す。
数的にも優勢なバグに対し、地球からの支援が期待でいない状況で、ピンチに陥るが、地球の連邦政府が火星を爆破するために設置していた爆弾を巧妙に利用し、バグの撃退に成功するのだった(完)。
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【戦闘中心の作品】

「スターシップ・トゥルーパーズ」は、元々は、昆虫型宇宙生物バグと人類の戦争を描きつつ、軍部や政府のご都合主義や戦争に人々を駆り立てる詭弁などに対して皮肉を織り交ぜた、戦争映画でありながら、反戦思想的な側面を持つ、一風変わった作品です。

その後、2作目、3作目が出ており(この作品は5作目)、1作目の怪作的な雰囲気からかけ離れてしまうのですが、本作も、1作目の雰囲気はあまりなく、単なる戦闘を描く作品となっています。



【CGによる派手な演出】

また、本作は、役者の実演ではなく、CG作品(アニメみたいなものですね)。
実写ではなかなか難しい、派手な演出の戦闘シーンなどを描いており、まさに、戦闘シーンを描きたいが故の作品と言えましょうか。



【働き方改革からすると・・・】

1作目は、主人公のリコが新兵として戦闘で悪戦苦闘しながら生き延びる展開ですが、本作は、そのリコが歴戦の戦士として、新兵を率いて戦うという、一作目とは異なる立場で描かれています。

会社で言えば、1作目が新入社員目線で、本作が、課長目線と言ったところでしょうか。

課長目線の主人公リコ、結構ブラックで、部下たちが、「本日は年に1回の火星のお祝いの日なんですが」と休暇を申請するのを、「俺の部下には火星人はいない。いるのは、命令に従うトゥルーパーズ(部隊、隊員)のみ!」とかいって休暇申請を却下したりします。

昨今の「働き方改革」からすると、目に余るブラックぶりですな(笑)。
意図したシナリオではないですが、「働き方改革」と照らし合わせて、主人公リコの働きぶりを皮肉な目で見るという、1作目的な視線で見ても面白いかもしれません。


[ 2019/09/04 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:格闘映画】 ザ・ラスト・ウォーリアー

【評価】★★☆☆☆

last_warrier.jpg
2014年/ニュージーランド
監督:トア・フレイザー
主演:ジェームズ・ロールストーン


DVDの予告を見て興味を惹かれてレンタル。ジャングルの原住民を主人公にした、なかなか珍しい作品。

【ストーリー】
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部族長の息子である主人公は、ある日、敵部族の襲撃を受け、部族が皆殺しにされ、自分一人が生き残る。
復讐を誓った主人公は、禁断の地に住むと言われる最強の戦士に力を借りるべく、その地に向かい、戦士と出会うことができる。
その戦士も、かつて自分の部族が全滅し、この禁断の地に一人住み、地を侵す者を皆殺しにすることで最強の悪魔と恐れられるようになった人物であった。
戦士の協力を得て、復讐を決行する主人公。
奇しくも、禁断の地に侵入した敵部族を戦士と共に襲撃し、次々と葬り去り、敵部族の首領と一騎打ちをすることになる主人公。
敵の首領を追い詰めるが、復讐によってこの首領を殺すことは、復讐の連鎖を続けるだけだと悟った主人公は、敵を殺さず逃がしてやるのだった(完)。

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【マオリ族が主人公の作品】


マオリ族の少年が、自分の部族を皆殺しにした敵に対して復讐をする、というストーリー。
マオリ族が主人公と言うことで、登場人物は、みな半裸状態。
一緒にDVDを鑑賞していた妻が、「なんか、汚らしくて嫌」とコメント。

・・・き、きたならしいって。
これだから、文明に俗された現代人っちゅうやつは・・・。
半裸であろうが服を着てようが、人間の本質に違いはないはず。
ぜひ、その思いを本映画は見せつけてほしいものです。



【主人公は16歳】


主人公は16歳の少年。
若いなぁ・・・。
厳しい自然環境での生活だからこそ、16歳でも大人びているんだなと思いましたが、主人公、結構頼りなさげで、案外と弱々しい。
やっぱり、16歳では、古今東西、さほど大人ではないようです。

弱々しいが故に、復讐も一人で成し遂げることはできず、伝説の戦士の助けを借りて復讐を行うことになります。



【武器はしゃもじ】


さて、この映画で面白いのは、マオリ族が使う武器でしょうか。
主力となる武器は、どう見ても、しゃもじ・・・。
強そうに見えない・・・。ご飯をよそおうとしているにしかみえず、いたって平和的に見えます。

使い方は、しゃもじのご飯を盛る部分で切る、もしくは、ぶっ叩く。
うん、予想の域を超えない使い方でした。

もうちょっと、便利な武器がありそうに思いますが、マオリ族の主力武器は、しゃもじ。
いやぁ、しゃもじかぁ・・・。いいですけどね・・・、やっぱり理解しがたいかなぁ(笑)。



【成長著しい主人公】


しゃもじを中心に(?)、映画は着々と進行。
主人公の少年と伝説の戦士2人に対し、復讐すべき敵は20人はいるでしょうか。

主人公はほぼ、半人前以下で戦力になりませんが、助っ人の戦士が強い。
ほぼ無敵。
三国志で言えば呂布です。無双っぷりが半端ない。

だけど、ラストは意外とあっさりと死んじゃうんだなぁ。無敵に見えてもやっぱり人間、死ぬときは死ぬということなのでしょう。

一方の主人公はと言うと、意外にも成長著しく、ラストでは、父親の仇をしゃもじで追い詰めてしまいます。
しゃもじも使いようなのでしょうか。

ここで、父親の仇とばかりに、しゃもじで敵の首をはねるかと思いきや、「お前を助けることで、復讐の連鎖を断つ」と宣言し、父親の仇を助けて逃がしてやると言う、すごい太っ腹なところを見せます。

すごく立派な話だし、非常に教訓的な結末ではありましたが、個人的には、やはり、しゃもじでスパーンと首をはねるシーンを見たかったなぁと、少々残念に思ったのでした。



[ 2017/11/24 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:SF】 スティールワールド

【評価】★★★☆☆

stealworld.jpg
2014年/イギリス
監督:ジョン・ライト
主演:カラン・マッコリーフ


DVDの予告を見て面白そうだったのでレンタル。
TSUTAYA限定の作品のようです。

【ストーリー】
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突如、宇宙からやってきたロボット軍団に制圧されてしまった人類。
ロボット軍団は、制圧下においた人類にチップを植え付け、外出禁止令を出し、外出した人間は容赦なく抹殺するのだった。
主人公の少年は、偶然、このチップを無効化する方法を発見、ロボットたちに気付かれることなく外出することができるようになる。
それを利用し、少年は行方不明の父親の捜索に乗り出す。
しかし、途中で、ロボット軍団に協力する人間に見つかるなどピンチを迎えるが、なんとかロボット軍団へのレジスタンス運動をしている父親と出会うことが出来る。
更に、少年は、チップの無効化を行った際、ロボット自体を操る能力も身に付けていたため、その能力を使って、レジスタンス壊滅のため攻撃を仕掛けてきたロボットに反撃を加える。
そして、ロボット軍団が一つのネットワークでつながっていることに気付いた少年は、ひとつのメインロボットを乗っ取り、そこからネットワークにハッキングして、ネットワークに繋がる全てのロボットの機能を無効化することに成功、これにより、ロボット軍団は、地球から立ち去り、人類は解放されるのだった(完)。

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ロボットに制圧された人類を解放するため、少年が戦いを挑むというSF作品。
こう書くと、映画「ターミネーター」のようにロボットが反乱を起こし・・・みたいに聞こえますが、本作では、人類を制圧したロボットは、どうやら宇宙から侵略してきたという設定のようです。

なお、この作品で面白いのが、ロボット側に内通し、ロボット側で働く人間がおり、ロボットは、寝返った人間を通じて、人類の支配を行っています。
こういう設定は、なかなかリアルでした。

そしてストーリーはというと、ロボットが人間に埋め込んだチップを無効化し、ロボットに自分の存在を完治されないようにする方法を見つけた少年が、最終的にはロボット軍団に戦いを挑み、やっつけて人類を解放するというもの。

ストーリーのコンセプトは私好みであったものの、実際の少年の行動はというと、「ロボットに見つからず、外出ができる。よーし、スーパーに行って、お菓子を大量にゲットしようぜ。」→「そうだ、行方不明の父親を探そう!」→途中で、ロボット軍団に寝返った人間に見つかり、母親が捕虜に→「母親を救出だ!」→母親を無事救出→ようやく母親とともに行方不明の父親の元にたどり着く→・・・・・
といった具合に、自分の肉親捜しや救出にばかり話が行ってしまって、思いのほか、話が小さいという印象。

なんだか、せせこましく動いていたら、いつのまにやら、人類を解放することができましたといった流れで、どうも、壮大なロマンに欠けるのでした。

そもそも、主人公の母親の危機は、ロボット側に寝返った男が、主人公の母親に惚れて、なんとか自分のものにしようとするのを、少年が邪魔して救出するみたいな話。
言わば、再婚相手の男を毛嫌いして邪魔する少年の話のようで、見ていてなんだか乗りきれない。

気持ち悪い男から、母親を守る16歳の少年、非常に大事なことですが、やっぱり、そんな家庭の問題よりも、もっと壮大な目的意識の上に立った行動を見たいんです、特にこういうSF映画では。
結局、16歳の少年というのは、まだまだマザコンなんだなぁという感想しか持たなかった(笑)。

最後の最後で、ようやく、主人公の少年がロボットを操るという能力を使って、攻撃を仕掛けてきたロボット軍団と戦うという状況になります。
ロボットを操れると言え、せいぜい一度に一体しか操れない状況でどうするのかと思いきや、全てのロボットがつながっているネットワークに、主人公が乗っ取ったロボットを通じてハッキングし、全てのロボットをコントロール、無効化するという荒業で解決。

いやぁ、びっくり。
ロボット軍団のセキュリティの甘さに(笑)。

コンピュータ社会で、日々、ネットワークセキュリティが強化されている社会に生きている人間としては、ハッキングを受けた瞬間に、全ネットワークが支配されてしまう脆弱さは驚きだったなぁ・・・。

宇宙人というのは、こういう脆弱性が特徴なのかもしれません。
宇宙人物の古典SF、H.G.ウェルズの「宇宙戦争」では、地球に侵略してきた圧倒的な科学力と力を誇る火星人が、地球に普通に存在するウィルスのせいで、あっけなく全滅してしまうなんていうオチでしたし、こういう脆さが宇宙人の魅力なのでしょう。

ただ、マザコン主人公の少年の「母親を変な男から守るんだ」という話から始まって、あっけない脆弱さで主人公によって全滅させらえれてしまうロボット軍団という展開なため、どうしても壮大さに欠け、スケールの小さい話になってしまったのが残念なところ。

人類を裏切りロボット軍団に味方する人間とか、ロボットを操る能力、ネットワークでつながるロボット軍団など、面白い要素は結構あったので、この要素をもう少しうまく組み合わせると、もっと面白い作品になりそうです。

[ 2016/10/26 00:00 ] 戦争 | TrackBack(0) | Comment(0)
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kappa1973

Author:kappa1973
 
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★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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