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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【漫画:日常】 日本人の知らない日本語

【評価】★★★★☆

japanese_no_japanese.jpg
著者:蛇蔵、海野凪子
出版:メディアファクトリー


日本人学校の語学教師による、日本語学習を中心とした生徒達との交流を描いたコミック・エッセイです。
日本語学校って、日常会話・読み書きが出来るようにするというレベルの内容なので、普通に日本語の読み書きが出来れば通用するのかなと思っていたのですが、かなり奥深い知識が必要とされる職業なんだなぁとびっくり。

日本語学校の生徒(外国人)たちは、素朴な疑問や、日本語を使い慣れている日本人からしてみると、斜め上の質問が出てきたりするので、通常(というか一生)知らなくても良いレベルの知識も求められることがあるようです。

先生:「犬は、1匹。では、人間は何と数えますか?」

生徒:「人間も1匹です!」

先生:「・・・・。人間は、一人、二人と数えます。」

生徒:「だけど、先生。辞書に、『男一匹』という用例が載ってます!」

これ、日本人が言ったら、「なめてんのか!?」くらいの感想になると思いますが、日本語を学ぶ生徒にまじめに、こう回答されたら、正面から説明するのは難しそうです。普段、日本語を使い慣れていると、気にも留めないことも、ゼロから見ると、分からないことが多いだろうなと感じました。

また、本書では、日本語の歴史、言葉の成り立ちについても色々と書かれており、「正しい日本語」といった考え方って、幻想でしかないなと感じました。

例えば、「しゃもじ」など、「~もじ」と付く言葉は、元々は平安時代の宮中で、女官たちが、「もじ」という語感がかわいいということで、「杓子(しゃくし)」を「しゃもじ」と言い換えたのが流行って一般的になったのだとか。

また、「お」が付く言葉も同様な経緯で普及したらしく、「おなら」も、「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」という和歌(百人一首に入っている和歌)から、「奈良」→「におう」→「おなら」という風に「屁」が「おなら」と命名されたという説があるそうです。

「最近の女子高生の言葉は乱れている」とかいった論調が少し前は結構聞きましたが、むしろ、若い女性が新しい言葉を仲間内で作り出して、それが世間に広まっていくというのは、むしろ歴史的にも健全ではないかと感じてしまいます。

そのほか、本書を読んでいてすごく印象に残ったのが、日本語のひらがなの成立の話。
ひらがなは、漢字を崩して作られたという経緯があり(これくらいの知識までなら、学校でも習ったなぁくらいの記憶はありますが)、昔は、いろいろな漢字から、ひらがなをつくったので、一音に対して、複数のひらがなが存在したそうです(例えば、「か」は、「加」が変化したものですが、その他にも「可」から変化したものや、「賀」から変化したものなど、色々だったそうです)。
しかし、明治に入ると政府が、「一音一語」でひらがなを強制的に統一してしまい、そこから外れたひらがなは、排除されてしまったという経緯があるそうです。

こういう経緯を聞くと、「正しい日本語」といった考え方って、時の権力者-政府の都合で作られてきたという作為を感じます。
まぁ、ひらがなの統一は、学習を容易にしたり便利にした一面があるので否定はしませんが、言葉って、もともとは、もっと流動的で束縛や規制からは対極にあることからすると、「正しい日本語」的な考え方とは相反するのではと感じます。

「正しい日本語」といった主張って、多かれ少なかれ、文科省など政府の意向に盲目的に従っているという感じがします。
私個人としては、権力に制限されたり抑制されたりって好みではないので、「言葉が乱れている」っていう風潮の方こそ歓迎したいな、なんて思いました。

普段、何気なく使っている日本語ですが、日本人の立場、外国人の立場、政府の立場、庶民の立場等、立場が違えば見えてくる風景も違っている、そんなことを考えるきっかけとなりました。

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[ 2013/09/25 06:51 ] 日常生活 | TrackBack(0) | Comment(0)

【漫画:日常生活】 理系クン

【評価】★★☆☆☆

rikei_kun.jpg
著者:高世えり子
出版:文藝春秋


よしたに氏の「理系の人々」を買った時に、目に付いた「理系クン」。
同じ「理系ネタ」の漫画ということで、それぞれ、どんな切り口で書いているかに興味を惹かれ、本書も購入して見ました。

「理系の人々」の方は、著者本人が理系ということで、著者本人の理系としての体験談アルアルを書いたものに対し、本書「理系クン」は、著者高世えり子氏(文系)が付き合っている彼氏の理系っぷりを描いたというもの。

そういった意味では、本書は、文系女子から見た「理系の人」って?という切り口になっています。
文系女子である著者から見ると、理系の男性は、まとめると「女性とのコミュニケーションが苦手」という一言に尽きそうです。

たしかに、理系男子は、「女性が苦手」というイメージがあるのかもしれませんが、この本を読むと、著者が付き合った男性が、「理系の人間」で、たまたま非常に女性との接し方を知らないだけの、ちょっとコミュニケーション力に欠ける人なのでは・・・そんな印象です。

例えば、著者の付き合っている男性が、著者へのプレゼントを買いにファッションビルに入るのですが、女性店員ばかりの雰囲気に圧倒され、その男性は、お店に入ることすら躊躇してしまった・・・というエピソードが出てきますが、こんな人ってかなり珍しいタイプではないだろうか・・・。
かなり、世の中に慣れていない、そんな人っていうだけだよなぁ・・。

従って、本書で書かれているのが「理系の男性」と問われると、ちょっと違うのでは・・・という印象です。

どちらかというと、著者が付き合った変った男性の記録-漫画の分類としては、「理系の人々」のような理系の人の観察録というよりは、倉田真由美さんの「ダメンズうぉーかー」系の漫画に近い気がします。
もちろん、本書に登場する男性は、「ダメンズうぉーかー」ほどのひどさもありませんが。

まぁ、本書で、著者とその男性とのデート内容について書かれているのですが、

12時  ランチ
 1時  新宿の街を散策
 3時  カフェ(6時までねばる(笑))
 6時半 夕食
 8時  カフェ(9時半までねばる(苦笑))
10時  新宿駅改札で分かれる

というもので、かなり、面白くなさそうなデート内容です(笑)。
「ダメンズうぉーかー」とは別の意味で、ダメっぽい気はしますが、毒はないので、どことなくほのぼのとしたエピソードではあります。

従って、どうも「理系の人々」のような理系的な思いもかけない視点が提供されるわけでもなく、かと言って「ダメンズうぉーかー」のような毒があるわけでもないので、読んでいるとどうにも中途半端な印象の作品でした。

[ 2013/03/17 23:17 ] 日常生活 | TrackBack(0) | Comment(0)

【漫画:日常生活】 理系の人々

【評価】★★★☆☆

rikei_hitobito.jpg
著者:よしたに
出版:中経出版


我が家では、トイレでの退屈な時間(?)を解消するため、漫画が置いてあります。
トイレに置く漫画は、
 1.それなりに面白い
 2.一話完結型で、短時間で読みきれる
 3.話の内容が手軽
という条件に合致したものを置いています。

かなり前は、手塚治虫先生の「ブラックジャック」を全巻置いていたのですが(なんか罰当たりな気がするなぁ(笑))、内容が少々重めなこともあって、現在の主力は、けらえいこさんの「あたしンち」。
なかなか面白くトイレの時間の暇つぶしにもってこいなのですが、さすがに繰り返し読みすぎて少々飽きがきているので、新しいトイレ本の追加を検討し、今回、その候補として買ってきた漫画の一冊がこの「理系の人々」。
さて、トイレ本としてデビューすることは適うのでしょうか・・・。

よしたに氏が書く「理系の人々」。
実は、WEBでも現在も公開中で、私は毎回、WEBで読ませてもらっています。

「理系の人々」(Webページ:Tech総研)
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s01400.jsp?p=011550&tcs=cassette


なので、「理系の人々」については、それなりに面白いと思っていたのですが、本になり、まとめて作品をいっぺんに読むと、ちょっと面白さが半減している気がしました。
この手の作品は、時々、少しずつ読むのが面白さの秘訣なのかもしれません。

さて、本作は、理系タイプの人間にありがちな思考回路や行動パターンを、日常の風景に絡めながら、突っ込みを入れたり、自虐的に振り返ることで笑いを取る作品です。

私も、理系の学部を卒業していることもあり、人からも理系という風に見られることが多いのですが、「これ、あるある!」と思えた話は3割もあったかどうかという感じでした。
まぁ、人を理系・文系で2分化することにかなり無理がある上、理系といっても、本書「理系の人々」で中心となる情報工学、SEやプログラマー系の人もいれば、それとは全くかけ離れた化学系やら土木系やら様々な理系の分野があるので、この本を読んで、「理系の人」が、みんな「あるある」と思うはずもないですが。

そういう点からすると、この本の書かれていることにどこまで共感できるか(もしかしたら、いわゆる「文系」の人の方が、「理系ってこんな感じだよな」と共感できるのかも)によって、面白さの度合いが違ってきそうです。

私が、本書を読んで、「これは、あるかな」とか、「面白い」と実感できた話について、紹介する形で感想を書いてみたいと思います。

「僕が理系になった日」
この話は、「理系あるある」ではないのですが、理系に進んだきっかけとなる想い出を書いた作品です。
話としては、子供の頃、押入れから見つけたテレビゲームの走り-「ピンポンテニス」(「PONG」というテレビゲーム)に夢中になったというエピソードから始まります。そして、中学生になり、部活見学で立ち寄ったパソコンクラブで、「PONG」がパソコン上で再現されているのを見て、その感動から、プログラムに興味を持ち、SE・プログラマーとしての道を歩み始めたというもの。

私も、小学校高学年から中学にかけて、ゲームやりたさにMSXというパソコンでプログラムを打ち込んだり、自分で改造してみたりということに熱中していた時期があったので、このプログラムへの興味を持つエピソードは、「なんか、わかるなぁ」とノスタルジックを感じた作品でした。


「理系とソース」
よしたに氏が、ペットボトルの中身を捨てていると、通りがかった先輩が、「ペットボトルを回しながら中身を捨てると、より速く捨てることができる」という知識を披露。
感心して、「そんな知識、どこで仕入れるんですか」とよしたに氏が尋ねると、先輩は、少々気まずそうに「・・・平成教育委員会」と答えるというオチ。

今はまったく見ませんが、「平成教育委員会」が始まったばかりの頃は、熱心に見ていたのを思い出します。
特に物理系の話は、豆知識になりそうなものも多く、知識の仕入れ先が「平成教育委員会」というのは、ありがちかもと笑ってしまいました。しかし、「平成教育委員会」が知識の源泉って、なんか浅い感じがしてしまいますね(笑)。


「理系と年金」
飲み屋で、年金の未入力問題について、同僚達と雑談を交わすよしたに氏。
未入力問題を解決するのは難しいよな、システム的にはどうすればいいかということについて、あーでもない、こーでもないと話すものの、良いアイディアは出ず。
そこで、「先輩なら、年金のデータ登録する仕事が来たらどうします?」と振ると、先輩が一言、「断る・・・・まともに考えてムリだろ」。

今では、年金の未入力問題がどうなってしまったのか、話をとんと聞きませんが、やっぱり解決は無理なのでしょうか・・・。システムなどを専門としている人が、利害関係なく、ずばり「断る」と言ってしまうような話を聞くと、素直に、「もう無理なんだな・・・」と納得してしまいます。
政府や関係者が、「無理です」と同じことを言うと、「無理なんじゃなくて、やる気がないだけだろ」とか思ってしまうのは、なぜなんだろう・・・。


「理系とプレゼント」
同僚の女性が、ブランド物のバックを新調。バックの値段が8万円であるのを聞いたよしたに氏、思わず「昔から思ってたけど、そういうのってどの部分が高いの? 取っ手とか?」。
物の価格を原価で計るのが理系・・・というオチ。

これも気持ち的にはわかるなぁと思いつつ、こういった感想なりを持つのは、理系・文系に限らず、ブランドとかに興味のない男性には多いのではないかなぁ。
そういえば、私の友人にも、私が、コーラを買って飲んでいるのを見て、「そのコーラの原価知ってる?10円だよ」と指摘してくれる人がいます。
彼の場合、文系ですが、マーケティング好きな人間で、しょちゅう、「原価は○○円だよ。」的なコメントをくれますので、この話は、理系・文系を問わなそうです。


「理系の相談」
同僚:「最近、彼女が冷たくなってきてて・・」
理系の人:「じゃあ、分かれれば?」
同僚:「あ、いや、彼女のこと、まだ好きだし・・・」
理系の人:「じゃあ、我慢すれば?」
・・・(理系は)相談相手には不適格・・。

この反応の仕方もわかるなぁという気がしつつ、やはり、理系・文系に関係ないような気もします。
おそらく、こういう反応の仕方をする場合は、相談内容が、あまり面白くない(要は、たんなるノロケの域を出ていない)からではないでしょうか。
飲み会なんかで、奥さんのグチなど、かなり修羅な内容の話が出ることがありますが、そういう場合は、上記のような話題を打ち切るような反応はせず、最大限、話を引き出そうと、熱心に対応してしまうなぁ(うーん、性格が悪いかも)。


「理系と結婚式」
結婚式に参列し、フラワーシャワーをすることになったよしたに氏。
式場の人から、「拍手で出迎えてください」と言われるのだが、「花びらで、手が埋まって、拍手ができないのだが」と悩む。
しかし、そこで、はっと気づく。
「新郎新婦は、上から降りてくる。フラワーシャワーは上の段から徐々に行われるので、拍手も上から徐々に始まり、拍手も徐々に大きくなる・・・そして階段を降り切ったところで、万雷の拍手が・・・」
理系の人は、裏を読みすぎ・・・というお話。

こういう裏読みは、わかるなぁと思います。私も、半分冗談ですが、こういった裏読みジョークを妻にかまして、結構、鬱陶しがられることがあります・・・。
こういう、一見、薀蓄っぽい情報のようで、まったくのでたらめという話は、結構、惹かれるものがあるんだよなぁ・・・。自分も、やはり理系ということなのでしょうか。


総評としては、自分としては、「すごい面白い」というわけではありませんが、暇なときにちょっと読むにはよいかなぁという作品。
・・・まさに、トイレ本、ぴったり。
トイレに常備することに決定です!(本としては、喜ぶべきことなのか、それとも悲しむべきことなのか・・・)

[ 2013/03/10 23:30 ] 日常生活 | TrackBack(0) | Comment(0)

【漫画:日常生活】 C級サラリーマン講座(付和雷同編)

【評価】★★★★☆

c-class.jpg
著者:山科けいすけ
出版:小学館


妻からの「漫画買ってきて!」の要望に従って買ってきた漫画の1冊。
「4コマ漫画系は、原則買わない」という購入ルールを無視しての購入です。

なぜ、ルールを無視したかって?それは、「C級サラリーマン講座」は面白いからです。
妻的には、そこそこレベルのようですが、私的には、かなりツボにはまる漫画です。

個性溢れるキャラクターたちが繰り広げるサラリーマン生活を描いている4コマギャグ漫画。
描かれている世界は、実際には有り得ない話ばかりですが、そこはかとなくリアリティがあるところが、面白いところ。
日常のちょっとした出来事を、面白可笑しくデフォルメして作品にしたような雰囲気があります。

と、色々と言葉を連ねても、あまり作品のイメージを伝えることはできなさそうなので、「C級サラリーマン講座(不和雷同編)」に登場した人物の紹介と、その人物に対する評価を書く形で、本作品を紹介してみたいと思います。

【本作品の主な登場人物】
☆秋田君
 下っ端の営業マンで、虚弱体質・小心者。
 作品では、小心者ゆえの小心的行動を取るのだが、それがかえって大胆な行動に写ってしまい、
 苦笑いを誘うというパターンが多い。
 本作品でも、秋田君から、営業の途中で頭痛を引き起こし公園で倒れてしまったという連絡が
 会社に入ったので、慌てて会社の上司が駆けつけると、かき氷を食べて頭が痛くなって動けな
 くなっていただけだった(虚弱体質なのでその程度の頭痛でも動けなくなる)、なんていうエ
 ピソードが出てきます。
 さすがに、現実では、こんなに虚弱体質な人は見たことがないですねぇ・・(笑)。

☆二階堂係長
 仕事ができ外見も良いため女性からの人気も高いが、マニアックな趣味の持ち主で、趣味を優
 先して周りを顧みないことからトラブルを引き起こす。
 本作品では、二階堂係長が、取引先相手の電話の声から、相手を「小太りで赤ら顔の男」だと
 決めつけ気に入っていたのだが(二階堂係長はマニアックな外見が好み)、実際、対面して全
 く違った外見だったことから、勝手に怒り出し相手を追い返してしまう、といったエピソード
 が出てきます(これで、仕事が出来るという設定なのも不思議なところですが(苦笑))。
 電話の声だけ聞いて、相手の姿を妄想して期待してしまうなんてことは、結構ありそうな話で
 すが、二階堂係長は、それが同性の相手に対し、かつマニアックな容姿を期待するというとこ
 ろが、シュールな笑いにつながるのかなと思います。

☆兎田係長
 ものすごく毛深く、精力旺盛。そのため、病気知らずで、女好き(風俗好き)という設定。
 本作品では、毛ネタが多く、上司に「何か心配事でもあるのか?」と聞かれ、兎田係長が「今
 月3回程、失恋しましたが、心配されるほど顔に出てましたか?」と答えると、上司が「君の
 机の下に、大きな毛玉が落ちていたので、心因性の円形脱毛症かと思ったのでね」という、抜
 け毛で心理面を判断されてしまうといったエピソードが出てきます。

 毛深い人は、現実でも笑いのネタになることが多い気がします。
 以前、私の職場で、固定電話が撤去され、代わりに各人に携帯電話が支給されたことがありま
 したが、同僚が嬉しそうに、こんなジョークを話してくれたことがありました。

 「なんで、今回、固定電話が廃止されたか知ってるか?
  山田さんって、すごく毛深いじゃない?
  山田さんが電話を使うと、いつもコード(電話機本体と受話器を繋いでいるクルクルした
  コード)が山田さんの腕のすね毛に絡まって、それをほどくのに小一時間かかるので、見か
  ねて固定電話を廃止したらしいよ。」

 そのネタを聞いた山田さん本人も、
 「そんなわけあるかい!まぁ、夏でも蚊には刺されないけどな。蚊が肌に届く前に、すね毛に
  絡め取られて死んじゃうから。」
 という、これまた訳の分からないネタを返していました。
 毛が薄いのは、周りも非常に気を遣いますが、毛深いのは、突っ込みやすいので、コミュニ
 ケーションの良いツールになるのかもしれません。

☆鬼頭課長
 極道も恐れるような非常に凶悪な顔をしているが、内面は非常に優しく、部下からの信望も厚
 い人物という設定。
 その恐ろしい顔つきがゆえに、非常に凶悪な人物として接しられ、その誤解がトラブルになる
 という話が多い。
 本作品でも、歌舞伎町を歩いているだけで、やくざに青竜刀で斬りかかられたり、やくざに殴
 られ怪我をすることで保険を得ようとする失業者に、町を歩いているだけで飛び込まれたりと
 はた迷惑な行為に当惑するというエピソードが出てきます。

 さすがにこんな人いないだろうなと思いきや、以前、同じ職場に、性格は比較的温厚なのだが
 顔はやくざか警察官に間違えられるという人がいたので、ちょっと、親近感の湧くキャラです。
 その人も、駅でタバコを吸っている高校生の方に歩いていったら、その高校生が慌ててタバコ
 を消して立ち去ったといった、警察官と間違われたエピソードをいくつか持っていました。

☆男山課長
 豪快で快活、男らしい人物と周りからは評価されているが、実は、ナイーブで繊細な性格。
 繊細な性格を知られないように豪快な人物を演じている自分に疲れ気味・・・という設定。
 本作品では、豪快に部下に酒を奢ったりしている反面、こっそり小遣い帳を付けていたり、部
 下に知られないように、トイレでこっそりケーキを食べるといったエピソードが出てきます。

 実は、正直言うと、男山課長の話は、それほど面白いとは感じません。
 おそらく、男山課長のような人は、意外といそうな感じで、実在の人物に近い印象を受けるか
 らでしょう。
 そういう意味で、デフォルメされたギャグと言うよりは、「実話あるある話」に近いものを感
 じてしまい、エピソードも、そんなにひねりを感じない点が、他のキャラに較べて面白さを感
 じないのかもしれません。

本作品は、自分の職場が、C級サラリーマン講座のような会社でなくて良かったと安堵して一安心する、精神安定剤の役にも立つかもしれません。
まぁ、C級サラリーマン講座より、ひどい会社の場合は、ご愁傷様です(笑)。

[ 2012/07/01 23:38 ] 日常生活 | TrackBack(0) | Comment(0)

【漫画:日常生活】ぼく、オタリーマン。

【評価】★★☆☆☆

otariman.jpg
著者:よしたに
出版:中経出版


妻から、「なんか、漫画が非常に読みたくなった。何か買ってきてよ!」とのリクエストにより、ブックオフに行って漫画を漁ってきました。
とは言っても、広いブックオフの中から自由自在に選ぶのではなく、いくつか条件を設定してその中から選択しています。

(条件1)
 価格105円のものの中から選ぶ・・・単に、私の財布の都合です。
 これだと、1000円出せば、9冊は買えるので、非常にお得なのです!

(条件2)
 読み切り・完結ものを選ぶ。
 続きものを買ってきてしまうと、その先が気になってもやもやしますからねぇ・・

(条件3)
 四コマ漫画系は、原則選ばない。
 単なる妻の趣味です。
 四コマ漫画に興味を惹かれないらしいです。私など、新聞は真っ先に四コマ漫画を
 読んでしまうというのに・・・って、自分、小学生か!

このような厳しい条件の中で選ぶため、非常に選択肢が限られてきます。
しかし、限定された条件の中、最大限の効果を発揮することこそが、本物のプロフェッショナルというもの。
今までも厳しい条件設定の中で、数々の当たり漫画を選んできた実績が買われ、今の地位を築いてきた私にとって、今回のミッションも成功間違いなしです。

さて、今回、選んだ漫画(9冊)の中の栄えある1冊目は、「ぼく、オタリーマン。」です。
どんな内容かというと、SE(コンピュータプログラミングとかする人ですね)を職業としている、ちょっとおたくな著者が、サラリーマン生活の「日常あるある」を、1ページ完結で書き連ねたものです。

1ページ完結物は、四コマ漫画系に近いので、内容によっては妻の拒絶反応を引き起こす可能性が高いのですが、敢えてこの漫画を選択したのには、いくつかの理由があります。

まず、1ページ完結物漫画で、私がお奨めして妻から非常な絶賛を受けたという実績があります。
ちなみに、その漫画は、けらえいこ著「アタシんち」。
その絶賛ぶりは、「アタシんち」を読みたいがためだけに、消費税増税絶賛や、清武の乱の時には、紙面1面まるまる割いて反論記事を載せるなど常軌を逸している読売新聞を我慢して購読していたほどです(ちなみに、現在は、「アタシんち」の連載は終了しています)。

2つめの根拠として、この「よしたに」さん、HPで「理系の人々」という漫画の連載をしています。
そして、私も毎回、読んでいるのですが、なかなか面白い内容です。
すでに、「よしたに」さんの漫画の実力は、「理系の人々」で確認済みですので、はずすことはないでしょう。

【参考:「理系の人々」連載掲載ページ】
 http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s01300.jsp?p=037&__m=1

3つめの理由としては・・・単に自分が読みたかっただけです(笑)。

早速、読み終わった妻に、満を持して感想を聞いてみます。
私「『オタリーマン』どうだった?」
妻「すっごく、つまらなかったんだけど!?」
・・・な、何、そんなはずはないのだが・・・。

ということで、私も妻の読み終わった後に、早速読んでみました。
読後の感想としては、・・・・うーん、確かに妻の言うとおり、あんまり面白くないかも・・。期待はずれだったような・・・。
「理系の人々」は、なかなか面白かったのに、この違いは何なんでしょう。
少し、真面目に考察してみたいと思います。

「ぼく、オタリーマン。」は、「おたく」的視点を軸に、「サラリーマン日常あるある」を書いているのですが、「人と目を合わさない」とか「大勢の人のいるところで本を読んで話をしない」とか、「おたく的行動」として使い古されているネタがほとんどな気がします。
使い古されたネタを、「オタク的日常あるある」として提示して、「自分、鬱」という形で自虐的に落とすだけなので、なんかひねりも何もないなぁという感想になってしまうのかと思います。

「日常あるある」は、ネタ自体が斬新・目新しいか、使い古されたネタでも、予想外な視点・見解を示して、なるほどとか一本取られたという気分にさせられるものでないと、弱いのではないかな・・・。
まぁ、好意的に解釈すれば、「ぼく、オタリーマン。」が出版された当時は、ネタは斬新だったのかもしれませんが・・・。

一方、「理系の人々」はどうかというと、「理系」という視点で、「理系的な日常あるある」を描いています。
「効率性重視」や「機能面にばかり着目する」、「大局より細部に目がいきがち」など、(実際にそうなのかは別として)理系の人にありそうな性格・行動を描きつつ、一般の人にその行動を理解してもらえなかったり、細部に拘りすぎて実は非効率だったりと、ありそうだけど、なかなか気づかない視点を上手く描いていると思います。

「おたく」というと、今や抽象的な概念になりつつあるのに対し、「理系」というのは、行動・思考が「おたく」よりは具体化できそうな点で、「理系の人々」が成功している理由なのかなと思いました。

なんか、こうやって書いたものを読み返してみると、自分が「理系の人々」の範疇に入っているような気がしてきました(苦笑)。
何はともあれ、「理系の人々」に期待!

[ 2012/06/30 23:33 ] 日常生活 | TrackBack(0) | Comment(0)
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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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