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読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【邦画:ホラー】 口裂け女vsカシマさん

【評価】★☆☆☆☆

kutisake_kashima.jpg 
2016年/日本
監督:浅沼直也
主演:永尾まりや

ホラーの棚を物色していたら、まだ見ていなかった対決シリーズ発見。
半分(いや9割)、ネタのつもりでレンタル。

【ストーリー】
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分かれてしまった大学生カップルの女性をカシマさんが、男性を口裂け女が襲撃。
一度分かれてしまったカップルだが、一緒にかしまさん、口裂け女から命がけで逃げるのだった。
夜が明ければ2匹の妖怪は消えると期待して逃げ続け、ようやく夜が明けるが、そこに左から口裂け女が、右からかしまさんが襲ってきて絶体絶命のピンチ!
と思ったら、異界の口が開き、口裂け女とかしまさんは消滅してしまった。
ほっとしたのもつかの間、カップルのそれぞれに口裂け女とかしまさんが憑依してしまい、カップルはお互いを殺そうと戦い続けることになるのだった(完)。
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【口裂け女とカシマさんの接点は?】

冒頭から口裂け女が登場し、ホラー映画にありがちな、まどろっこしい背景情報の説明が全くないのは、清々しいほどの潔さ。
対決シリーズの要ともなる、交差ポイントのない妖怪たちをどのように戦わせるのかと言う理由付けについて、この作品は、カップルの一方を口裂け女が、もう一方をカシマさんが狙うというシチュエーションにより、乗り越えようとしているみたいです。

なぜ、カップルが口裂け女とカシマさん双方から狙われなくてはいけないのか、理由は全く分かりませんが(映画を全て観たとしても分からない)、「そんなの知るか。そうなだから、そうなんじゃい!」とでも言いたげな唯我独尊的な設定も覚悟のほどが伺えるかも!?



【口裂け女とカシマさん、どちらが強い?】

設定だけは、一瞬、良さげに思えましたが、低予算映画の泣き所とでも言うのでしょうか、見せ場や盛り上がりポイントを作れず(なぜなら、ここぞというところに投資するだけのお金がないから!)、ダラダラとカップルが口裂け女とカシマさんから逃げ回るだけの、えらく退屈な作品に仕上げてしまいました。

そして、タイトルに偽りありと言ってよいでしょう、口裂け女とカシマさんの対決はほぼなし。

冒頭、口裂け女とカシマさんが戦う場面が影で映し出されるという、多分お金なんだなぁと容易に予測のつく場面があったのと、ラスト、口裂け女とカシマさんに取りつかれたカップルが戦いあうという、冷戦時代の米中代理戦争みたいな展開があったのみ。

影での戦いは、カシマさんが一方的に口裂け女にカマでぐさぐさにされているだけだったような・・・。

また、ラストの代理戦争(?)も口裂け女が取りついた男性の方がカマを使っての攻撃で、数段優勢な感じだったので、口裂け女の方が強いみたいです。


【昔のカーナビ並み】

映画自体は、逃げ回るシーンが9割を占め、追いかけるのは基本的に口裂け女で、出演時間からしても、口裂け女に軍配が上がっており、口裂け女主役の作品と言えましょう。

しかし、口裂け女、カップルが逃げ回る先に必ず追いついて出現するものの、近くまで来るとカップルの姿を見失うことしばし、追跡能力は昔のカーナビレベルです。
「目的地付近に到着しましたので、案内を終了します。」
こらー、そこからの案内が大事なんだろうが!、と何度、カーナビをどやしつけたことやら。

口裂け女を見ていて、昔のカーナビをなつかしく思いだしたのでした。



【メッセージはラブ&ピース?】

ラストは、口裂け女とカシマさんに乗り移られたカップルが殺し合いを演じるというものですが(これが、タイトルの由来なのか?だとしたら誇大広告もよいところだ)、なぜか最後は、殺し合いがひと段落したところで、カップルがキスして終わりとなります。

愛は戦いをも終わらせる、「ラブ&ピース!」・・・・っていうことでよいのかな・・・?
って、そんな馬鹿な(笑)



【邦画:ホラー】 テケテケ2

【評価】★★☆☆☆

teketeke2.jpg
2009年/日本
監督:白石晃士
主演:仲村みう


かなり以前に、大島優子主演の「テケテケ」を見たものの、その続編は見ていなかったなぁと思い立ってのレンタル。

【ストーリー】
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前作の主人公が妖怪テケテケの犠牲となり、路上で上半身を切断されて死んでしまう。
そして、この事件は、高校生の間で妖怪テケテケの仕業だと噂が囁かれるのだった。
舞台は、とある高校。
学級委員の中島玲子は、あるきっかけから、クラスのグループから嫌がらせを受けるようになる。
しかし、玲子は苛められて、それに屈するようなタマではなく、そのグループへの復讐・反撃を開始する。
その方法は、テケテケが出現すると言われる場所にクラスメイトを呼び出し、テケテケに襲わせるというもの。
見事、その策は功を奏し、嫌がらせを行ったグループのメンバーは、一人々々と、次々にテケテケの犠牲者となっていく。
玲子の幼馴染は、そんな玲子を止めようとするが、玲子はその忠告を無視して、嫌がらせをしたメンバーへの復讐を続け、グループ全員がテケテケの犠牲となって死んでしまう。
しかし、復讐が完遂すると、玲子もテケテケの犠牲となり、上半身を切断され死んでしまう。
玲子の幼馴染は、玲子の壮絶な遺体を見つけるが、玲子の上半身はテケテケと化し、幼馴染も血祭りに上げてしまうのだった(完)。

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【女子高生 体真っ二つ祭り】


ストーリーは、一応は、前作から続くような形にはなっていますが、それは導入部分だけで、本作でほぼ独立した内容となっています。

前作は、テケテケの呪いを解く謎解き要素が強かったですが、本作は、一応、テケテケの謎を追うというストーリーも盛り込まれていますが、メインは、「女子高生大量体真っ二つ祭り」と言ったところでしょうか。

なんの躊躇もなく、ターゲットとなった女子高生がテケテケに襲われて、上半身と下半身が真っ二つに分断されるシーンを、これでもか、これでもかと見せる映画です(苦笑)。
これは、監督の趣味ですな。



【テケテケを使った復讐劇】


ストーリーは、いじめに遭った主人公が、イジメを行った女子高生グループに対し、テケテケを利用して復讐を行うというもの。
イジメを行った女子高生たちも、イジメる相手を間違ったと言えましょう。

主人公の中島玲子は、学級委員で正義感が強く、一人でも行動ができ、絶対やられっぱなしにはならないという、強い精神を持った女子高生。
そんな相手をイジメたら、100倍のしっぺ返しが返ってくるわけで、映画では見事に強烈なしっぺ返しを喰らうことになるわけです。

映画では、中島玲子がテケテケを利用し、イジメグループのメンバーを一人、また一人と血祭りに上げていきます。
そして、イジメグループは、中島玲子の反撃に、ほぼ打つ手なしで、一方的に殺戮されてしまう展開。

主人公中島玲子が猛獣で、イジメグループが草食動物のようなのでした。
なかなか、ここまでイジメグループが再反撃にもなしにやられるという展開は、あまりお目にかかれない気がします。



【人を呪わば穴二つ】


イジメをする側が、復讐されしっぺ返しを喰うという展開は、ある種の快哉を覚えますが、あまりに一方的にやられすぎて、少々単調だったかなという気もします。

そして、予想通り、復讐が成ったところで、中島玲子もテケテケの犠牲になり死亡することに。
「人を呪わば穴二つ」というコトワザどおりということでしょうが、この展開も、少々ステレオタイプだったかなという気がしました。

結局のところ、たくさんの女子高生の体を真っ二つにする映画が作りたかったんだなぁという印象が強く残る作品でした。
監督、一種の変態なのかも(笑)。


【邦画:ホラー】 ひきこさんvs貞子

【評価】★☆☆☆☆

hikiko_vs_sadako.jpg
2015年/日本
監督:永岡久明
主演:高山璃子


ひさしぶりのひきこさんシリーズ。駄作の臭いぷんぷんのタイトルですが、思い切ってのレンタルです。

【ストーリー】
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高校生のしおりは、同級生の理沙を中心としたグループからイジメにあっていた。
しおりと仲のよい友達は、そのことに心をいため、いじめから救ってくれるという都市伝説を持つ妖怪ひきこさんに、助けを求める祈りを捧げるのだった。
すると、その祈りが届き、ひきこさんが現れ、次々といじめっ子たちを惨殺しはじめるのだった。
一方、いじめっ子のリーダー理沙は、遊び半分で催眠術をかけてもらったところ、明治時代に非業の死を遂げた霊能力者・貞子の霊に取り付かれてしまう。
貞子の霊は、同じように非業の死を遂げた霊能力仲間2名の霊を呼び寄せ、他のいじめっ子に憑依させ、自分達を非業の死に追いやった人間達への復讐を開始するのであった。
いじめっ子グループは、ひきこさん、貞子の霊双方から狙われる羽目になるが、同じ獲物を狙うひきこさんと貞子の霊が対立、直接対決が迫るのだった。
実は、さだこさんは、いじめから救ってくれるという気の良い妖怪ではなく、いじめそのもののエネルギーが大好物で、いじめに関わる人間-いじめっ子であれいじめられっ子であれ、容赦なく獲物として狩っていくのであった。
そのため、しおりと仲の良い友達もひきこさんに捕まり、ひきこさんの隠れ家に引きずりこまれてしまう。
しおりは、友達を助けるため、ひきこさん打倒に燃える貞子軍団と手を組み、ひきこさんの隠れ家に乗り込む。
しかし、貞子軍団はひきこさんの力に遠く及ばず敗れ去ってしまう。そして、しおりも、結局、友達といっしょに、ひきこさんの獲物とされてしまうのだった(完)。

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【別の貞子です】


いやぁ、予想通りの駄作でした。うん、Z級でしたね。
タイトルは、「ひきこさんvs貞子」となっており、DVDのパッケージからしても、貞子とは、当然、映画「リング」の貞子と思ってしまいますが、こんなZ級映画に貞子の出演が認められるわけはなく(笑)、貞子は貞子でも、別の貞子なのでした。
うん、予想通りでしたよ(笑)。



【いじめシーンに力を入れすぎ】


別の貞子でも一向に構わないのですが、ストーリーや演出が、絶好調に酷すぎました。
力を入れる場面が、違うだろうという印象。
さだこさんは、いじめと関係が深いので、どうしても、さだこさんを描くといじめの描写も出てくるのですが、本作は、やたらと執拗にいじめの場面だけ描いていて、正直、見ていて胸糞が悪い。
別に、いじめのシーンを楽しみにしているわけではないので、もうちょっと描き方があったのではという印象です。



【大根すぎた・・・】


で、いじめ以外のシーンはどうかというと、棒読み、大根演技続出の上、シリアスだったかと思うと、妙にコメディタッチだったりと、映画の腰が定まっていません。
正直、各シーン、別々の監督や演出家が担当し、最後に繋ぎ合わせたのかと思ったほど、テイストがばらばらでした。



【昔風の言葉遣いに爆笑】


特に、ひきこさんに対抗する貞子軍団が爆笑ものでした。
貞子の霊に蘇らせてもらった他の霊能力者の霊が、貞子に「一緒に我々の恨みをはらしましょうぞ」と声をかけられ、一言「御意!」

御意って(笑)。三国志なのか!?
貞子軍団は、明治時代の霊能力者なので、言葉遣いも昔風なのですが、さすがに、御意とはびっくりなのでした。



【ダチョウ倶楽部なのか?】


いままで、ひきこさんvs シリーズを何本も見てきましたが、どの妖怪もひきこさんには全く歯が立っていませんでした。
さすがに、リングの貞子なら太刀打ちできるだろうと思いきや、偽貞子だったので、3人がかり(貞子軍団は3名でした)でも、まったく歯が立たずに負けてしまったのでした。
貞子軍団の3人組み、両手を前に出し、やーっと超能力をひきこさんにかけるあたり、なんだかダチョウ倶楽部みたいで良かったんですけどね(笑)。

結局、この映画での唯一の収穫は、ひきこさん最強ということを再確認できた点でしょうか。

【洋画:ホラー】 ウルフ・コップ

【評価】★★★☆☆

wolf_cop.jpg
2014年/カナダ
監督:ローウェル・ディーン
主演:レオ・ファファード


昔、「ゾンビ・コップ」なんていう作品がありましたが(なかなかの出来の作品だった・・・)、今回は、ゾンビではなく狼男が警官というお話。
「ゾンビ・コップ」を越えることができるのか!?

【ストーリー】
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アル中の警官ルーは、ある日、森をパトロール中、謎の集団に襲われ、血の儀式を施されてしまう。
血の儀式を施されると、その人間は狼人間になってしまうのだ。
謎の集団の目的は、日食の時間、変身した狼男の血を抜き取り、その血を飲むことで強力な力を得ることだった。
一方、ルーは、儀式を施された次の晩、狼男に変身してしまう。
漲る力を使い、狼男姿の警官として、町に蔓延る強盗や麻薬密売人を始末するなど活躍するが、日食の日が間近と迫った頃、ルーは謎の集団に拉致・監禁されてしまう。
謎の集団の裏幕は、市長や警察署長など町を牛耳る面々だった。
彼らは、30年に一度、狼男の血を摂取することで強大な力を維持し続けており、200年に渡り、町を支配していたのだった。
森の大木にルーを縛りつけ、日食が訪れるのを待つ町の支配者たち。
日食と共にルーは狼男に変身するが、日頃アルコールを飲み続けていた効果で、力が倍増し、縛られていた鎖を引きちぎり、町の支配者たちに襲い掛かるルー。
町の支配者たちは、ルーとの戦いに敗れ、一人残らず死んでしまう。
命拾いしたルーは、森を抜け出し、町に戻るのだった(完)。

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警官が狼男という、今までありそうでなかった設定の作品。
似たようなジャンルとしては、「ゾンビ・コップ」なんていう映画がありましたし、もっと遡れば、アメリカのホームドラマで「奥様は魔女」という作品もあります(同ジャンルなのかは異論がありそうですが(笑))。
日本でも、「伊代は16歳」的な歌もありますが、これは関係ありませんね。

映画のストーリーは、狼男の血を求める謎の集団(狼男の血を日食の時に飲むと強力な力が得られるという設定)によって、主人公の警官リーが、これまた秘密の儀式によって狼男に無理矢理、変えられてしまうというもの。
なんだか、悪の組織ショッカーに人体改造され生み出された仮面ライダーの悲哀と相通ずるものがありそうですが、実際には、本作の主人公は、警官なのにアルコール中毒で、悪徳警官ではないものの、無気力警官という設定で、仮面ライダーと通ずるところは全くありません。

さて、本作、仮面ライダーと相通ずる部分が全くないと書きましたが、実は共通項もあります。
それは、どちらも変身するという点。
一方は、正義のヒーローに、もう一方(すなわち本作ですが)は、狼男というダークヒーローという違いがありますが、いずれにせよ、人間から異形の姿に変わるという点では共通項があります。

ただし、変身の演出には雲泥の差が。
仮面ライダーは、当時の子供たちにブームを巻き起こすほどの、華麗なる変身ポーズが代名詞となっていますが、本作の変身シーンは、超グロテスク。

例えると、ザリガニの脱皮。
人間の皮を破いて、その下から狼男の姿が現れてくるというもの。
無茶苦茶、グロイです。
その変身にはすさまじい苦痛が伴うようで、血尿は出すは、破れた皮膚の下から血はほとばしるはで、胎盤からヌルリと出てくる子馬なんかを想像すると、ちょっとイメージが付きやすいかも。

そして、狼男に変身(脱皮というべきか)後には、脱ぎ捨てた人間の皮や、飛び散った大量の血が残されるわけで、後日、脱皮現場に駆け付けた警察が、「こんなグロイ殺人現場、見たことがない」と勘違いさせてしまうほど。
人間に戻った主人公が、この現場に何食わぬ顔で同僚警官と共に捜査に加わるのですが、同僚警官から、「この人間の顔の皮(脱皮の後です・・)、あなたの顔になんか似てない?」なんて、ドキッとする指摘がされたりするのは、笑うべきポイントだったのでしょうか・・・。

なお、狼男から人間に戻るシーンは、描かれておらず、こちらは、普通に戻ることができるのかもしれません。
確かに、人間から狼男に、狼男から人間に戻るたびに脱皮してたら、滅茶苦茶大変で、いくらパワフルな狼男と言えども身が持ちそうにないからなぁ(笑)。

その後、主人公は、血を採取されるため、謎の集団に拉致監禁されてしまいます。
映画の描写を見ていると、必要な血の量は、謎の集団数人分を、ワイングラス一杯分ずつレベルで、狼男にしたら献血レベルの血の量じゃなかろうか?
むしろ、脱皮時に出血する血の量の方が多そうな気がするぞ(笑)。

謎の集団は、主人公の血を採取したら、主人公を抹殺してしまおうとしますが、さすがに、いくらボンクラとは言え、容易く殺されるつもりはなく、逆に主人公からの反撃に遭い、謎の集団は抹殺されてしまいます。

無益な殺生をしようとするから、反撃に遭うわけです。
やはり、ここは平和裏に、主人公に献血をお願いすべきだったのではないでしょうか。
献血は、本人の自発的な意識が重要、そんな教訓を交えた結末でした(そんなわけないか(笑))。

なお、本作、「ウルフ・コップ」というタイトルの割に、狼男警官として活躍するシーンが少なく残念なところ。
なんでも、とっても評判が良かった(?)らしく、次回作も製作されているそうなので、次回こそは、警官としての活躍ぶりに期待したいところです。
もしくは、ゾンビ・コップvsウルフ・コップというような対決を描くのもオツかもしれない(笑)。

【邦画:ホラー】 ひきこさん VS こっくりさん

【評価】★★☆☆☆

hikiko_kokkuri.jpg
2012年/日本
監督:永岡久明
主演:阪本麻美


タイトルからして、駄作臭漂う作品ですが(笑)、妖怪同士の対決となると、どうしてもその中身を確認したくなる、よく分からない性を持ち合わせています。
かなり前に、「ひきこさんVS口裂け女」という大それた作品を見たことがあり(これも、お勧めできない駄作ではありますが)、ひきこさんと口裂け女を噛み合わせるための工夫にだけは唸らされた(?)覚えがあります。
本作も同様、ひきこさんとこっくりさん、どんな接点で戦いを行うのか、非常に興味があるところです。

【ストーリー】
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主人公沙織は女子高生。沙織の友人の恵美は、学校でいじめに遭っていたが沙織は恵美を助けられずにいた。
ある日、恵美の元に謎の女が訪れ、いじめっ子に対し、「こっくりさん」を使って復讐する術を教える。
謎の女の教えのとおり、恵美はこっくりさんを行うと、いじめっ子たちはこっくりさんの呪いで次々と怪死することに。しかし、恵美自身にもこっくりさんが憑りついてしまったのだった。
恵美は、いじめられている自分を傍観し、助けてくれなかった友人達にも呪いの刃を向け始め、沙織にもその刃は向けられる。
しかし、沙織にはひきこさんが憑りついていたのだった。
沙織は記憶を失っていたことにより、ひきこさんは沙織の記憶の奥底に潜んで姿を現さなかったが、こっくりさんの呪いがきっかけで、ひきこさんの存在を思い出し、ひきこさんが実体化する。
恵美に憑りついたこっくりさんは、ひきこさんを倒すことで妖怪界ナンバー1の地位を手にしようという野心に憑りつかれ、ひきこさんに戦いを挑むも一蹴され、沙織共々、ひきこさんの巣に取り込まれてしまう。
そして、ひきこさんの巣で、こっくりさんに憑りつかれた恵美は、沙織とその友人に刺殺され、こっくりさんは敢え無く果ててしまう。
さらに、ひきこさんの巣で、ひきこさんに襲われる沙織とその友人。
沙織は、自分が死ねばひきこさんも消滅すると考え、自らの命を絶つが、ひきこさんは、今度は、沙織の友人に憑りついて、次の惨劇の機会を伺うのだった(完)。

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ひきこさんとこっくりさんの対決を描いた本作。
結論としては、かなり駄作だったかな(笑)。ある意味期待どおりでした。

対決の構図は、ひきこさんに憑りつかれている主人公沙織、復讐のため「こっくりさん」を呼び出した、いじめられっ子の恵美、この二人を介して、「ひきこさん」と「こっくりさん」が対峙するというものですが・・・。

以前観た、「ひきこさんVS口裂け女」に比べると、両妖怪を戦わせる理屈付けがあまりよろしくなく、「そんな理由で戦うのか!?」と思わず、牛乳を吹きだすかと思いました。
DVDを見ながら、牛乳を飲んでなくて良かった。

ストーリーとしては、学校で壮絶ないじめを受けている恵美に、ある謎の女が近づいてきます。
そして、謎の女は、「こっくりさん」を呼び出して復讐する方法を恵美に教え、恵美は、その教えに従って、「こっくりさん」を呼び出し、いじめっ子への復讐を果たします。
しかし、その代償として、恵美には「こっくりさん」が憑りついてしまいます。

更に、恵美の復讐の刃は、いじめっ子だけでなく、いじめを傍観して助けてくれなかった友人達にも向けられることに。
主人公の沙織も、そのターゲットの一人に含まれるのですが、実は、沙織には最強の妖怪「ひきこさん」が憑りついているという展開。

実は、この謎の女、子供を「ひきこさん」に連れ去られたという過去を持っていて(ひきこさんは、被害者を引きずって、自分の巣に飾るという、悪趣味な習性を持っています)、子供を取り返そうと躍起になっていたのでした。

そして、「ひきこさん」を現実世界に引きずり出し(「ひきこさん」を引きずり出すには、憑りつかれている沙織が「ひきこさん」の記憶を呼び覚まさないといけない)、さらには、「ひきこさん」と「こっくりさん」を戦わせ、漁夫の利を得つつ、子供を取り返そうという、壮大な作戦を練っていたのでした。

これは、難易度の高い計画です。
「三国志」で例えると、董卓と呂布を噛み合わせた「美女連環の計」並みの難易度の高い計略と言えるでしょう。
この謎の女が、諸葛孔明レベルの軍師のように思えてきました。

さて、この謎の女、実際、「こっくりさん」の軍師のような立ち位置にいて、「こっくりさん」に「ひきこさん」を引きずり出し、倒すよう唆します。

謎の女:「あんたは、人間達からは、下級霊と蔑まれているわよね。
     だけど、もし、ここで、妖怪界で最強の力を誇るひきこさんを倒せば、
     「こっくりさん」、あんたが妖怪界のトップとして君臨することができるのよ!」

・・・何、この説得方法。
「幽遊白書」の暗黒武術会へのお誘いじゃないんだから、こんなんで「こっくりさん」が乗ってくるわけないでしょ(笑)。
謎の女を諸葛孔明レベルの軍師と思ったのは、大いなる買い被りでした。


こっくりさん:「ひきこを倒せば、妖怪界に君臨できる・・・!?
        よっしゃー!ひきこを引きずり出すにはどうすればいい??」

・・・えっ、まじ。
この人、乗り気だよ・・・唖然。

とまぁ、こんな感じで、「こっくりさん」と「ひきこさん」の対決の構図が一方的に出来上がったのでした(「ひきこさん」は戦う意思はほとんどないですが)。

そして、「ひきこさん」を現実世界に引きずり出すことに成功した謎の女と「こっくりさん」。

「ようやく姿を現したな!覚悟―!!」

と「ひきこさん」に襲い掛かったのは、なぜか謎の女の方。
・・・いやいや、「ひきこさん」と「こっくりさん」の両者を戦わせて漁夫の利を得る作戦なのに、意味なし(笑)。
たぶん、作戦が半ば成功したせいで、思わず頭に血が上って、計画外の行動を取ってしまったのでしょう。

謎の女は、ただの人間なので、「ひきこさん」にかなうはずもなく、あっさり払いのけられてしまいます。
謎の女と「ひきこさん」の戦いを見ていたこっくりさんはと言うと・・・

こっくりさん:「なんて強さなの!?ここは、ひとまず撤退!」

・・・すごい逃げ足の速さ(笑)。
一合も交えない前に、早々と退却するとは、存外、腰抜けな妖怪です。
だから、人間から「下級霊」とか馬鹿にされるんだ!

この後、アジトに逃げ帰った「こっくりさん」と謎の女は、作戦会議を開きます。

こっくりさん:「おい、だましたな!ひきこがあんなに強いなんて聞いてないぞ。
        こっちが殺されてしまうじゃないか、どうするつもりだ!」

・・・やっぱり、「こっくりさん」には、妖怪界に君臨する実力はなさそうです。
身の程知らずだったということか・・・。

この後、「ひきこさん」が憑依している沙織を殺せば、「ひきこさん」を封じ込めることができるという話になり、「こっくりさん」は、標的を沙織に変更。
一方、「ひきこさん」は、「こっくりさん」に対しては何ら興味がなく、あくまで、自分の巣に飾るコレクションを増やそうと、沙織の友人らをコレクションにすべく活動開始。

なんというか、「ひきこさん」、どんな状況でもマイペースです。
これが、格の違いというものなのかも・・・。

沙織と友人は、「こっくりさん」と「ひきこさん」にそれぞれ狙われることになり、踏んだり蹴ったりの状況。
しかし、幸運にも(?)、沙織とその友人を狙って、「ひきこさん」、「こっくりさん」、謎の女の三者が一堂に会す展開に。
そして、獲物(沙織と沙織の友人)を巡って、「こっくりさん」と「ひきこさん」が争う展開に(しかし、この時も、「ひきこさん」と戦うのは謎の女の方・・・)。
沙織と沙織の友人にとっては、狙ってきた肉食獣共が勝手に争いを始めてくれて、まさに漁夫の利的展開です。

と思ったのもつかの間、「ひきこさん」の謎の能力によって、一瞬にして、全員、「ひきこさん」の巣にテレポーテーションさせられてしまうのでした。
戦隊ヒーロー物で、敵の怪人が戦いの場を自分に有利な魔空間に切り替えてしまうという展開がよくありますが、これも、まさにそんな感じでしょうか。
いやはや、「ひきこさん」、様々な特殊能力を有していて、「こっくりさん」は足元にも及びません。

沙織:「一体、ここはどこなの?」

謎の女:「おそらく、ここは、ひきこの巣よ・・・。」

沙織:「ひきこの巣って・・・。一体、どこにあるの!?」

謎の女:「ひきこは、あなたの記憶に巣食っているの。
      だから、おそらく、ここは、あなたの頭の中・・・」

・・・なんだか、落語「頭山」のような展開になってきました。
落語「頭山」では、自分の頭のてっぺんに池が出来てしまうのですが(これからして、かなりシュールな設定ですが)、最後は、それに嫌気がさして、自分の頭の池に身投げして死んでしまうという話。
その荒唐無稽でシュールなところがおかしみを誘う落語なのですが、本作も、かなりシュールな展開になってきました。

この後、謎の女は、ひきこの巣(すなわち、沙織の頭の中)で、ひきこに連れ去られた息子を発見し、一応のハッピーエンド(息子を発見後、ひきこさんに殺されてしまいますが)。

「こっくりさん」(いじめられっ子の恵美)については、沙織とその友人の手によって殺されてしまいます。
・・・結局、「こっくりさん」、直接、「ひきこさん」と戦わなかったような・・・。
映画のタイトルに偽りありです!(一応、話の端々で、謎の女も実は、こっくり一族っぽい感じもあったので、謎の女VSひきこさんで、タイトルの需要は満たしていたのかもしれません)。

そして、残った沙織とその友人は、ひきこさんに襲われますが、沙織は自分が死ねばひきこさんも消えてなくなると確信し、友人がひきこさんに殺される前に、自らの命を絶ってしまいます。

自ら、自分の頭の中に入り込んで、その頭の中で自分の命を絶つ・・・かなり複雑な構図です。
かなりの高等数学でも駆使しないと、その構造は明らかにすることはできそうにありません。

まぁ、とりあえず、その構造の複雑さは置いておくとして、沙織の目論見は外れ、「ひきこさん」は、沙織の友人に巣を移し、のうのうと生き延びることに成功しちゃうのでした。
友人の方は、「ひきこさん」に憑りつかれたことにより、「ひきこさん」にまつわる記憶が一切失われ、また、いつか、「ひきこさん」が蘇る時まで、記憶は封印され続けるのでした・・・。

なんか、「ひきこさん」って、寄生虫みたいです。
この間読んだ本、「笑うカイチュウ」に出てくる寄生虫の生態と似通っている気がします。

こうやって、活動開始するまで、密かに寄生し続けるという生態も嫌ですが、一番嫌なのは、人の頭の中を勝手に自分の巣にした上に、引きずってきた人の遺体を頭の中で飾りつけするという点です。
「ひきこさん」、ほんと、イヤー!

とりあえず、「ひきこさん」が妖怪の中で最強だということがよく分かりました。
今度は、「ひきこさんVS鬼太郎」とかやって欲しいですね。
・・・なんか、鬼太郎敗けそう。

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プロフィール

kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
評価は5段階で・・・
★☆☆☆☆:焚書坑儒!
★★☆☆☆:時間の無駄
★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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