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kappa1973

Author:kappa1973
 
読んだ本と映画について、感想を書いていきたいと思います。
 
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【洋画:サスペンス】 トライアングル -殺人ループ地獄
【評価】★★★☆☆

triangl.jpg
2009年/イギリス・オーストラリア
監督:クリストファー・スミス
主演:メリッサ・ジョージ


「あまり知られていない傑作タイムトラベル映画3本」という記事に紹介されていた1本。
面白そうなのでレンタルしてみました。

【ストーリー】
===================

主人公ジェスは、友人に誘われ、5人でヨットクルージングに出かける。
しかし、突然の嵐に遭遇、ヨットは転覆してしまう。
幸運にも近くを通りかかった大型客船に乗り込むことができたが、その客船には人が誰もいないのだった。
誰かいないかと船内をみんなで捜索していると、顔を覆った謎の人物が現れ、次々と友人を殺していく。ジェスも殺されそうになるが、反撃を試み、殺人鬼を船外に突き落とすことに成功。
殺人鬼は、「みんな、また戻ってくる。戻りたければ、全員殺せ」と謎の台詞を吐いて、海に転落して行く。
殺人鬼が海に転落してすぐに、大型客船に、ヨット遭難した自分たち5人が近づいてくるのが見えてくる。
乗り込んできた5人に、この異常事態を何とか説明しようと試みるが、またも、覆面をした殺人鬼が現れ、乗り込んできた5人を次々に殺し出すのを目にする。
そして、乗り込んできた自分自身と殺人鬼が戦う様子も目にし、先ほど、自分に起きた状況と全く同じ状況が再現されたのを目撃する。
そして、また、新たな5人が客船に近づき、乗り込んでくるのを目にする。
ようやく、全員が死ぬと、新たな自分たちがループして出現するということに気づき、自分たちが客船に乗り込む前に、乗船を阻止出来れば、このループを断ち切ることが出来るのではないかと気づく。
そこで、顔を覆面で覆い、乗り込んできた5人を殺害し、次に乗り込んでくるはずの5人の乗船を阻止しようと決断する。
5人を次々と殺すジェスだが、自分自身を殺そうとするも反撃に遭い、最初の展開と同様、今度は、自分が海に突き落とされてしまう。
しかし、海に転落したジェスは死なず、海岸に生きてたどり着くことができたのだった。
急いで、自分の家に戻ると、そこには、ヨットクルーズに出かけようとする自分がいることを発見。
悪夢のループを断ち切るため、自分自身を殺し、車のトランクに死体を入れ、死体を処理する場所を探しに出かけるが、途中で、トラックと衝突してしまう。
奇跡的に怪我を負わなかったジェスだが、そこで、これまでの記憶が喪失してしまい、再び、ヨットクルージングに出かけてしまうのだった(完)。

===================


【見事な数学の証明のようなストーリー】


主人公が、永遠のタイムループに閉じ込められてしまうという話です。
この手の話だと、ストーリーに破綻があったり、無理やりなところがあって、そういう点が気になるのですが、本作は、タイムループが破綻なく見事につながっていて、巧いとうなってしまう作品。

それこそ、DVDの最後が、DVDの冒頭にきちんとタイムループという仕掛けで見事につながっているので、視聴者も、話が途切れないと言う意味では、DVDを延々とリピートして見続けることができます(それが、面白いかどうかは別として(笑))。

映画の構成、例えると、すごく綺麗な数学の証明を見せてもらったような印象です。



【殺人鬼の正体はモロバレなのだ】


ストーリーは、ヨットクルージングに出かけた主人公ジェスを含む5名が遭難し、謎の大型客船に乗り込むといったところから、本格的に話が展開し始めます。
無人の大型客船の中に潜む、顔を覆面で隠した謎の殺人鬼。
その殺人鬼に次々と友人を殺される主人公ジェスですが、殺人鬼に対し反撃を行い、海に突き落とすことに成功します。

海に落とされる瞬間、殺人鬼は、「みんな、また戻ってくる。戻りたければ、全員殺しなさい。」という謎の言葉を残します。

本作としては、この謎の殺人鬼の正体は一体?というところが関心事項になる点ですが、本作がタイムループものであると予め分かっており(なにせ、タイトルの副題が「殺人ループ地獄」となっちゃってますから)、また、殺された友人たちが、死の間際、「ジェス、お前に殺られたんだ!」と言い残すため、視聴者の大半は、「殺人鬼は、無限ループで、前に生き残っていた主人公自身なんだろうな。」ということが分かってしまいます。

この点は、ミステリー要素が損なわれてしまうところであり、本作の関心事が、破綻なくタイムループが完成させられるのか・・・という点に集約してしまいます。
言ってみれば、「この数学の証明は、間違ってはいないか?」という視聴者が検証するような作品です。



【実は、3回で1セット】


殺人鬼を海に突き落とすと、すぐさま、次のループが開始。
大型客船に近づいてくる、自分自身を含めた新たな5人を目にすることになります。
当然、視聴者側は、主人公が、先ほどの殺人鬼と同じ行動を取ることになるのだろうと予想するわけですが、この作品の良さは、そうはならないところ。

先の殺人鬼が取ったであろう行動とは全く違う行動を主人公が取るので、「もしかしたら、主人公の予想外の行動で、ループが破られる、もしくは、別のループが起動するのだろうか?」と、視聴者には思わせることになります。

しかし、主人公の予想外の行動によっても、新たな5人は、またも出現した顔を覆面で覆った殺人鬼によって次々と殺され、その殺人鬼は、新しくやってきた主人公に海に突き落とされてしまいます。
そう、さっきと同じシチュエーションが繰り返されているわけです。

そして、3回目のループが始まり、ついに主人公は殺人鬼と同じ行動を取り始めます。
そうなんです、ループは、3回で1セットとなっている、なかなか凝った設定だったのでした。



【ミラクル三回転ループ、見事決まりました!】


うーむ、なかなか凝った設定だと唸らされます。
そして、各シーンが、見事、ピタッ、ピタッとはまっていき、まるでパズルのようでした。
多少、突っ込みを入れるとすれば、3回目のループの際に、殺人鬼と同じ行動を取れば、自分が結局はもう一人の自分に海に突き落とされるという結末が見えてしまうので、果たして、結末が予想できるのに、そんな行動を取るかなという点でしょうか。

と、ちょっと気になる点はあるものの、そこを除けば、綺麗なループが描けており(なんだか、フィギアスケートを審査しているような表現だ・・)、拍手喝采もの。

この後、予想通り、海に突き落とされるものの、死なずに海岸に漂着。
自宅に戻ると、ヨットクルージングに出向する前の時間に戻っており、実は、ここもループの一環になっているという見事な構成。

実は、本作の内容は、ラストシーンが、映画の冒頭シーンにつながることとなり、映画の内容も見事に無限ループになる構成となっているのでした。
非常に見事な名人芸を見ているような構成でした。



【ループものの難点は・・・】


ラストの展開は、お見事と唸らされましたが、ループものの難点は、原則として、同じ事象が繰り返されるという内容なので、どうしても先の展開が分かってしまうというところにあります。

隙のない見事なループは、拍手喝采であるものの、内容の面白さ(サスペンスやミステリー的な楽しさ)につながるかと言うと、それは、また別となります。

その点で、本作は、精工緻密な作品を見て、「すごい!」と感嘆する作品ではありましたが、作品自体に面白さがあるかというと、その点は普通かなぁという感じ。
それでも、この作品の構成・伏線の張り方のうまさは、一見の価値ありです。




【その他のレビューブログ】
秀作との意見が多い本作。
作りこみの見事さが、見る人を唸らせる作品です。

ヌートン
http://nuwton.com/movie/193/

あざなえるなわのごとし
http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2014/08/06/120000

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
http://d.hatena.ne.jp/globalhead/20110819/p1

生きてるだけで丸儲け♪
http://barusa.blog.so-net.ne.jp/2015-05-24

見過ごせないダイアリー
http://hound2013.blog.fc2.com/blog-entry-347.html

映画ベース
http://eigabase.puroya.jp/movie.php?ID=8001

アマゾン カスタマーレビュー
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B005UIYEAO/ref=cm_cr_dp_see_all_summary/351-9942869-6163957?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&showViewpoints=1&sortBy=helpful

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ミステリー | 【2017-03-12(Sun) 00:00:00】
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  • 【洋画:サスペンス】 トライアングル -殺人ループ地獄
  • 2017年03月12日 (日)
  • 00時00分00秒
by AlphaWolfy
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