【評価】★★☆☆☆
2020年/中国
監督:ツァイ・ツォン
主演:チャールズ・リン
三国志中の最強の猛将・呂布を主人公にした作品。派手なバトルアクション映画になりそう。
【ストーリー】
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中国、後漢末期。董卓は、薬物による人体実験を行い、最強の薬物開発を進めていた。
実験台となった一人・実験番号19は、あらゆる毒薬の投与に耐え、強靭な肉体を手に入れたのだった。その力で実験場から逃げ出した19は、その先で、蝉衣に助けられる。
しかし、董卓の追っ手によって捕まった19は、催眠をかけられ呂布という名を与えられ、董卓の忠実な養子とされてしまう。
呂布の力で、宮廷を牛耳る董卓であったが、蝉衣が貂蝉と名を変え現れたことで、呂布の記憶はよみがえり、呂布は董卓に反旗を翻し、死闘の末、董卓を討伐する。
貂蝉は、自身が呂布の足かせになるのを恐れ、薬を飲み老婆の姿に変じ、そのまま行方をくらませてしまう。呂布は、蝉衣を探すため、諸国を彷徨うのだった(完)。
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【テーマは恋愛】
呂布を主人公とした映画なので、ド派手なソードアクションにでもなるのかなと思いましたが、どちらかというと貂蝉と呂布の悲恋を描いた恋愛映画モード。
うーむ、呂布を主人公にこの設定は、あまりニーズがなさそうな・・・。
【超人呂布】
三国志は良く知られた話だけに、三国志演義そのままだと、新鮮味がないということで、色々なアレンジや脚色をくわえて新鮮味を出そうという発想があるようです。
本作もそういう発想があったようで、呂布は、董卓の人体実験によって生み出された異形の人間と言う設定。
ちなみに、董卓も人体実験で開発した薬によって、鋼鉄の体を持つ超人になったという、すごい設定。
自由過ぎる設定です(笑)
【矛盾対決】
ラストは、鉄壁の体を持つ董卓と、最強の攻撃力を持つ呂布の一騎打ち。
言わば、究極の盾のような董卓と、究極の矛のような呂布の戦いですから、いわゆる矛盾対決。
こういう設定、みなさん、お好きですねー。
董卓は鋼鉄の肌を持っていたものの、一か所、痣になっているところに薬品がしみこまず、そこだけ鋼鉄の肌にならず、弱点になっており、そこを突かれて死亡。
なるほどー・・・・って、どっかで聞いたような設定だな。
ギリシャ神話のアキレスの逸話ですな、こりゃ。
古今東西、鉄壁と思われても、かならず一か所、弱点があるというのはお約束のようです。
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