読書と映画

読んだ本、見た映画について感想を書いています。
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【洋画:サスペンス】 ザ・コンサルタント

【評価】★★★☆☆

consalutant.jpg 
2016年/アメリカ
監督:ギャヴィン・オコナー
主演:ベン・アフレック

DVDで予告を見て、ちょっと面白そうじゃないと思ったのでレンタル。

【ストーリー】
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主人公は、裏社会の人間を相手に商売をする公認会計士。
正体を隠しながらビジネスを行っていたものの、警察当局に存在を嗅ぎつけられそうになったため、ほとぼりを覚ますため、表のビジネスを引き受けることにする。
引き受けた会社の会計を調べたところ、不正の事実が発覚。会計不正は、会社の社長公認で行っていた大規模な行為であり、それが表沙汰になることを恐れた企業の社長は、暗殺者を雇って主人公を殺そうとする。
しかし、長年、裏社会と取引をしてきただけあり、主人公は、武器の扱いにも精通し、人殺しすら簡単にこなしてしまうため、暗殺者を返り討ちにし、主人公を殺そうとした社長をも抹殺してしまうのだった(完)。
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【公認会計士というよりは暗殺者】

裏社会で仕事をしているお堅い(?)公認会計士が、実は、武器や戦闘術に精通している暗殺者でした、という話。
見終わった感想としては、公認会計士じゃなくて、暗殺者ですな、あなたは、というところ。

そもそも、物事の解決手段が暗殺、人殺しが選択肢に常に入っている時点で、主人公は、公認会計士というよりは、暗殺者寄りの人物でしょう。



【世渡りに役立つ技術は・・・】

元々、自閉症だった主人公は、主人公の将来を心配した父親にありとあらゆる技術・知識を身に付ける訓練を受けさせられ、殺人術を始めとする武術から、数学その他の学問まで獲得します。

お父さん、世渡り術の一つとして殺人術を教え込むって、マッドな性格してますな。
しかし、これが、その後の主人公のビジネスに大いに役立つのですから、何が幸いするかは分かりません・・・って、そんなわけあるか(笑)!

ビジネス本なんかでは、2つ以上のことに精通していると、思わぬ場面で役立つ、なんていう話はありますが、主人公は、まさにその典型例!?



【暗殺一家!】

ある種、万能な主人公に対し、無謀にも戦いを挑んだ堅気(?)の会社社長。
もちろん、これでは勝負になりませんから、会社社長も強力な助っ人を雇います。
この助っ人も暗殺術に長けているのですが、なんと、主人公の弟。
家族、偶然の再開という展開。

家族そろって、暗殺一家・・・・。
なんか、漫画「ハンター×ハンター」にそんな一家がいましたな。

結局、馬鹿を見たのは、公認会計士に仕事を頼んだら、いつの間にやら暗殺合戦に巻き込まれた(自分から飛び込んだ感がありますが)、会社社長でしょうか。

暗殺は、割に合わない解決手段だなぁということで、問題解決には、暗殺という方法を取るのは、避けるべきというのが、この映画の教訓でしょうか。


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[ 2018/12/17 00:00 ] ミステリー | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:ホラー】 ザ・ハロウ -侵蝕

【評価】★★☆☆☆

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2015年/イギリス
監督:コリン・ハーディ
主演:ジョセフ・マウル

何かホラー映画はないかなぁと、適当に選んだ作品。雰囲気が良いといった趣旨のことが書かれていますが、それは、内容は褒める点がないから、無理して褒めた結果なのか・・・。

【ストーリー】
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森で仕事をするために、森のそばに引っ越してきた主人公一家。
仕事のため、毎日、森に入る主人公だったが、隣人より、「森を汚すな」と再三再四、警告を受ける。
この地域の人々は、森にハロウと呼ぶ精霊が住んでおり、森を侵食するとハロウが怒り、仕返しに来ると信じていた。
そんな話を一切信じない主人公だったが、ある晩、家にハロウが出現、生まれたばかりの子供がさらわれてしまう。更に、主人公は、森の毒素に侵され、徐々にハロウへと姿が変貌しだしたのであった。
主人公は、自身は完全にハロウになりきる前に、子供を取り返すべく森に踏み込む。
そして、子供を取り戻し、妻に託すが、自身はハロウへ変貌し、森に戻るのだった(完)。
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【森の精霊さん】

全体的に静かな映画でした。
観ながら、少々寝入ってしまいました・・・(苦笑)。

森の精霊を怒らせると怖いぞ、という話。
恐ろしい森の精霊と言うと、「俺、鬼殺(キッコロ)!」、「俺様は、一撃、コロリだぜ!」みたいな感じでしょうか(愛知万博関係者の方、スミマセン)。

まぁ、もうちょっと、高尚なテーマ設定にすると、「自然を侮るなかれ」と言ったところです(本当か!?)



【子供をめぐる攻防戦】

展開としては、森の精霊を怒らせた結果、精霊たちが子供をさらいに来る~、といった内容になります。
子供がさらわれないよう、あの手この手を尽くしますが、「子供を戸棚の中に隠せば大丈夫」と言って、自分の目の届かないところに、子供を置きっぱなしにするのは、作戦上、相当の失策だと思います。

案の定、気づかぬ間に、さらわれてるし。

子供をめぐる攻防戦が、主人公側もハロウ側も、知力を尽くした攻防戦にならず、力押しと失策によって決してしまったので、面白みに欠けたかなぁ。
家にハロウが侵入しようとするのだから、「ホーム・アローン」みたいな、あの手この手で防ぐという展開の方が、眠気を催さずに済んだかも。



【雰囲気を楽しむ映画?】

結局、子供はハロウにさらわれてしまい、今度は、主人公側が取り返しに行く番。
なんだか、鬼ごっこをしているような感じです。

主人公側の攻撃ターン(?)も、いつの間にやら、主人公が子供を取り返してしまった感じで、かなり拍子抜け。
全体的に、展開は低調な印象でした。

DVDのパッケージに紹介があったように、森の雰囲気を楽しむ(?)映画なのかもしれません。だけど、やっぱり、展開が面白くないと、映画としてはどうかなぁと思います。

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【書籍:歴史】 謀将 山本勘助(2巻)

【評価】★★☆☆☆

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著者:南原幹雄
出版:新潮社

【伝奇小説?】

山本勘助を題材とした歴史小説ですが、ジャンルとしては、伝奇小説に近い気がします。
何せ、山本勘助が、実は、上杉謙信の隠密で、謙信の天下取りに力を尽くしていたという展開の上に、最後は、信長を殺すべく、本能寺の変を引き起こした首謀者であったという、超絶ぶっ飛び展開。

山本勘助を通じて、甲越戦争から信長の最期までという、戦国中盤から末期までを描写した作品と言えなくもありませんが、勘助の設定が如何せん、ぶっ飛び過ぎでした。



【信長と相撲を取る??】

山本勘助と言えば、武田信玄の軍師で、第4回の川中島の戦いの時に、上杉謙信に作戦を見抜かれ、武田軍が窮地に陥った責任を取るように、その戦いで戦死したというのが通例。

本作は2巻組みで、上巻は、山本勘助が武田信玄の下で活躍する姿が描かれます。
上巻でも、山本勘助が、若かりし信長と相撲を取ったり、桶狭間の戦いで信長の勝利に貢献するという、ぶっ飛んだ設定が出てきますが、上巻は、概ね、一般的な山本勘助からそれほど筋が外れないで話が進んできます。

しかし、上巻の終わりから下巻の初めに、第4回の川中島の戦いにたどり着き、「・・・川中島の戦いで山本勘助は死ぬはずだが。それにしては、残りの分量が多いな。まさか、下巻をまるまる、川中島の戦いで費やすつもりか」と疑念が生じます。



【無茶を承知の作品】

さすがに、下巻まるまる川中島の戦いが描かれることはなく(逆に描いたら、著者の文筆力を称賛してしまうかも)、川中島の戦いの後、生き延びた山本勘助は、実は上上杉謙信の隠密だったので、謙信の下に戻りましたという、ぶっとび展開で、そのまま下巻が続いていきます。

もう、こうなると、著者の好き勝手展開なので、史実とかは気にせず読むか、バカバカしくて読むのを止めるかは、読む人の好みによるでしょう。私は、一応、全部読み通しましたが、まぁ、無茶な話だと思いつつ、無茶を承知で書いた作品なのだろうと、ある程度は理解したのでした。

しかし、本能寺の変まで行ってしまう展開は、著者の思い切りの良さに脱帽でした。




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【『謀将 山本勘助』より】
勘助は自信をもってすすめた。献策をおこなうには、まずおのれが自信を持たなければ駄目だ。その自信が相手のこころをうごかすのである

(書き出し)
富士見峠をこえて北へむかえば、西側は重畳たる山岳地帯がはてしなくひろがり、東ははるか富士川の急流にそう困難な崖道がつづく。

(結び)
享年四十九。奇しくも謙信と同じ年齢であった。
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[ 2018/12/15 00:00 ] 歴史 | TrackBack(0) | Comment(0)

【洋画:スポーツ】ボクサー (THE GREAT WHITE HOPE)

【評価】★★★★☆

great white hope 
1970年/アメリカ
監督:マーティン・リット
主演:ジェームズ・アール・ジョーンズ


初の黒人ヘビー級チャンピオン、ジャック・ジョンソンをモデルにした作品。
アメリカにおいて、黒人で初めて何かを成し遂げた人は、人種差別による苦難も伴うことが多く、おそらくこの作品もそういった面があるのだろうと思いつつレンタル。

【ストーリー】
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20世紀初めのアメリカ。
黒人として始めてボクシングのヘビー級チャンピオンとなったジャックは、激しい人種差別を背景に、白人からは敵視され、白人女性を恋人に持ったことから、同胞の黒人からも批判の目にさらされる。
そのような中、チャンピオンベルトを白人の手に取り戻したいと考える人々から、あの手この手でチャンピオンベルトを奪い返すよう画策をされるが、試合ではそれが実現できないと考えた一部の白人や権力者は、ついに、ジャックの罪をでっち上げ、犯罪者の烙印を押して、刑務所に収監しようとする。
ジャックは、そのような迫害から逃れるため、ヨーロッパに渡るが、そこでも圧力を受け、まともに試合すら組ませてもらえず、困窮の日々に追いやられ、それが元で、恋人は自殺してしまう。
失意にあるジャックに、アメリカが持ち掛けたのは、減刑を条件に、八百長試合で負け試合を演じるという取引であった。
全てに失望したジャックは、その取引に応じて試合に臨む。
試合の中の1ラウンドだけ本気で戦い、相手を圧倒するが、最後は取引どおり、試合に負け、チャンピオンベルトを明け渡すのだった(完)。
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【人種の壁に挑んだ男】

アメリカのスポーツ界で人種の壁に挑戦、打ち破った人物としては、初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソン(映画「42-世界を変えた男」)を思い出しますが、それより以前にボクシング界でもそういった人がいたのだと知ることができた作品でした。

ただし、ジャッキー・ロビンソンと異なり、ジャック・ジョンソンは、人種の壁に立ち向かった先駆者ではあっても、壁に拒まれてしまう結果だったようです。



【白人の期待の星】

しかし、当時の人種差別と言うのはすさまじい。
ジャックがヘビー級チャンピオンになると、白人の手に奪還しようと、あの手この手で仕掛けてくる。

最初は、実力で奪い取ろうと、白人の有望選手-「The Great White Hope(白人の期待の星)」を刺客として何人もジャックに挑戦をさせます。
この映画の原題も、そこから来ているわけです。

しかし、その試みも失敗すると、売春防止法のような、どう考えてもおかしな法律を適用して、ジャックを有罪に仕立て上げてしまうという、権力の乱用ぶり。

黒人憎しとなれば、どんな手段であれ、徹底的に追い落としにかかるというのも、人種差別の激しさを感じさせます。



【貧すれば鈍する】

これがきっかけで、ジャックはアメリカから出てヨーロッパに渡らざる得なくなりますが、圧力がかかり、まともに試合をすることができず、困窮に追い込まれ、そのような中、恋人も自殺をしてしまいます。

「貧すれば鈍する」ということわざがありますが、困窮に追い込まれ、優れた才能を活かすことができない状況と言うのは、なんともやるせない気持ちとなります。

スポーツの世界では、貧しい中から優れた才能が飛び出してくるという例も数多くある一方、困窮の中で、才能が埋没してしまう例も多々あり、それが人種差別といった問題に起因しているとなると、なんとかならないものかと思います。
人種差別は、結局、優れた才能を無駄に摩耗してしまうことにもつながり、世の中の損失でもあるよなぁと思うわけです。



【人種差別の壁】

本作のラストでは、困窮したジャックに、八百長試合でチャンピオンベルトを渡すことを条件に、アメリカでの減刑をするという取引がされ、その取引に応じたジャックが、試合に負け、白人が喜びの声を上げる中、静かにリングを立ち去るシーンで終わります。

人種差別の壁に跳ね返され敗れてしまうジャックの姿で終わるのは、非常にもの悲しい結末ですが、この後、黒人差別に対する戦いがアメリカにおいて長く続いていく歴史を思い浮かべると、ジャックが人種差別の壁に挑んだことは無意味ではなく、偉大なことだったのだろうと思うのでした。




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[ 2018/12/12 00:00 ] スポーツ | TrackBack(0) | Comment(0)

【邦画:ホラー】 バイロケーション

【評価】★★★☆☆

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2014年/日本
監督:安里麻里
主演:水川あさみ

「シックス・センスを超える衝撃の結末」というキャッチフレーズに惹かれて(本当にそうなのかという、少々意地悪な気持ちがなかったとも言えず)レンタル。果たして、シックス超えはあるのか?

【ストーリー】
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もう一人の自分が周囲に出現するという現象に悩まされる主人公は、同じ現象に悩まされる人たちが、問題解決のため結成しているグループに参加する。
もう一人の自分はバイロケーションと呼ばれ、自分の人生をシェアするような行動をとるため、もう一人の自分でありながら、悩まされる本人はバイロケーションを憎悪するのだった。
そして、その憎悪が反射するようにバイロケーションの行動も暴力的となり、バイロケーションに自身の命を狙われる人も出てくる。
そのような中、主人公は、グループのリーダーのアドバイスに従い、バイロケーションと直接遭遇する事態を避けるように行動していたが、実は、自身がバイロケーションであったことを知ってしまう。
バイロケーションは、本人が死んでしまうと、バイロケーション自身も消え去ってしまうが、偽物の存在であることに罪の意識を覚えた主人公は、本人に会い、バイロケーションであることを告白する。バイロケーションの存在を知り、半ば、自身の人生を奪われてしまっていると感じた本人は自殺をしてしまい、主人公も消滅するのだった(完)。
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【シックス・センス越えはならず】

「シックス・センスを超える衝撃の結末」というキャッチコピーを銘打った理由は、本作を見て理解できました。
作品のラストで、主人公の存在が、思っていたのとは違った存在であったというどんでん返しがあるという点で、「シックス・センス」的な展開でしたが、「シックス・センス」の場合は、その結末が明らかになった時点で、「おぉ、そうだったのか。確かに、なるほど。あの場面もそういう伏線だったかぁ」と感嘆と納得が入り混じる感想を持ったものでした。

本作はというと、バイロケーションという自分のドッペルゲンガー的な存在の出現条件の制約が厳しすぎる点があるせいで、「実は、主人公がバイロケーションでした」と明らかになっても、「言いたいことは分かるが、甚だ矛盾している点が多すぎないか?」と驚きより突っ込みが多く湧き上がってしまいました。

数学の証明のごとく、矛盾なくきれいに展開を作り上げることの難しさを痛感。



【制約条件が厳しすぎるよね】

本作、自分のドッペルゲンガー(本作ではバイロケーションと言う)の出現条件に色々制約があり過ぎて、それで話のプロットが自滅してしまった感があります。

まず、バイロケーションは、本人の周囲1.5kmにしか出現できず、それ以上離れると一旦消滅してしまう。
主人公はバイロケーションで、実際の本人とはだいぶ違う生活を送ってはいるのですが、本人の周囲1.5kmでしか存在できないんじゃ、本人と異なる生活をするのは、かなり無理があるんじゃないかと・・・(旅行もできないですしね)。

それから、本人の記憶その他は、バイロケーションに伝わるが、バイロケーション自身の経験したことや情報は、本人には伝わらないという設定。
本人がケガすれば、バイロケーションもケガするし、本人が経験したことは、バイロケーションの記憶にもなるということですが、この設定だと、バイロケーションは記憶の混在などが起こって、まともに生活するのも難しいだろうなぁ・・・。

バイロケーションは、自身が本物だと認識しているという設定(そのため、主人公も、自分は本物で、本当の自分がバイロケーションと誤解していた)なのですが、こんな制約条件がある存在で、自分がバイロケーションだと気づかないことなんてあるんだろうか・・・。

こんな感じで、見ているだけで疑問が生じてしまうのが、非常にもったいないところでした。



【人生を独占してはいけない!】

自身がドッペルゲンガーだったというアイディアは面白かったので、もうちょっと、整理・工夫をすると面白い作品になっただろうにと、少々残念なところでした。

バイロケーションと本人の共存を目指す人物が登場するのですが、バイロケーションを敵視する人々に対し、「バイロケーションももう一人の自分じゃないか。なぜ、君たちは、自分の人生を独占したがるんだ。バイロケーションと共有したっていいじゃないか!」と主張する場面がありますが、これは、なかなか斬新な思想でした。

先日の「ちびまる子ちゃん」で、金太郎の劇をするのに、金太郎役を3人で分担するというアイディアにも匹敵する、斬新思想なのでした(笑)。


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kappa1973

Author:kappa1973
 
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★★★☆☆:損はない
★★★★☆:良い作品!
★★★★★:殿堂入り!?

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