【評価】★★☆☆☆
2014年/日本
監督:安里麻里
主演:中条あやみ、森川葵
地元のGEOのホラーコーナーも枯渇しつつあり、これでいいかという投げやりな気持ちで借りて来た作品がこれ。
そんな気持ちで、良い作品が選べると思うな(カツ!)
【ストーリー】
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寮制の女子高が舞台。
夜12時に好きな女の子の写真にキスをすると両思いになれるという恋占いが蔓延するが、一方で、その恋占いをすると呪いがかかってしまうとの噂も。
そんなある日、女子高内のマドンナ的存在の女子生徒が部屋に引きこもったまま出てこなくなってしまう。
それを機に、女子高生が次々に失踪するという事態が発生、同時に引きこもったマドンナの霊が出現して誘惑し、失踪へ導いているという噂も立ち上る。
部屋に引きこもっていたマドンナは、その噂を聞き、事件の真相を探る決意をする。
事件を探ると、自分とそっくりの姿の幽霊が学校や街に現れているという事実を掴む。
そして、幽霊の居場所を探ると、実は、その幽霊はマドンナが子供の頃に死んだ、双子の姉であった。
双子の姉は、生贄として女子高の校長先生に殺害され、彷徨い続ける魂が生き残っていた妹に助けを求めていたのだった。
死んだ姉の魂を救い出すことで、学園にかかった呪いも解け、平和が訪れるのだった(完)。
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【監督の目的は・・・】
いまいち、ストーリーがあやふやな作品です。
ただし、監督の意図したいことは分かった。
女子高生同士のキスシーンが撮りたかったんですな。
それならそうと、こんなまどろっこしい上に、破綻気味のストーリーなんかにせず、単純な女子高生同士のラブストーリーでも撮ったらよかったのにと思いますが、それでは、一般受けしないのか・・・。
【呪いの主は・・・】
ストーリーは、女子高に蔓延した「女の子が女の子にかける呪い」を解くというもの。
黒髪美少女-そうですねぇ、佐伯日菜子っぽい女性(ちょっと例えが古いか)と、少しボーイッシュな、うーん、そうだなぁ・・・剛力彩芽をもうちょいなんとかした感じの女性の2人が、呪いの謎を解くという展開。
呪いの主は、佐伯日菜子の双子の姉で、子供の頃、校長先生(おばさん)が、若かりし頃に死んだ悲恋の恋人(女性)の魂を慰めるため、生贄として殺されてしまった気の毒な子供という設定。
殺された直後は、呪いを発動せず、10年後、双子の妹が高校を卒業するかもという頃に、突如、呪いを発動。
なんで、このタイミング?と思うと同時に、殺された双子の姉は、あの世でも成長し、生きている妹とうり二つの姿の幽霊になっていたのでした。
幽霊も成長するのか・・・? 映画「鉄道員(ぽっぽや)」も、幽霊(広末涼子)が成長するという設定でびっくりしたことがあるので、前例がないわけではありませんが、幽霊が成長するって、やっぱ、どうかなぁと思います。
【だいぶ拗らせた感が・・・】
呪いの主が、主人公の双子の姉で、学園で失踪した生徒の死には、学園のシスター(ミッション系の学園なので、シスターがいるんですな)が絡んでいて、さらに、双子の姉を殺したのは学園長で・・・・と設定が盛りだくさんですが、結構、設定が中途半端で、フラグ未回収なところが、ちょっと如何なものかと。
学園のシスターは、失踪した生徒を殺していましたが、当初、その理由は、主人公の双子の姉の殺人を隠すため・・・みたいな理由付けだったのに、最後の最後に、学園長が、「双子の姉は私が殺したの。シスターは、殺してはいないわ」みたいな告白があり、おいおい、じゃあ、シスターは、なんで失踪した生徒をバカスカ殺してたわけよ・・・と大いに突っ込みをいれたくなるわけで。
そして、一番は、殺人を告白した学園長、おとがめなし。
「殺した双子の姉が成仏して、呪いが解けた。良かった・・・」 ・・・って、全然よくないですから!
とまぁ、女の子同士のキスを撮りたいだけだったのに、やけに拗らせてしまった作品なのでした。
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